アプリケーションランタイムの操作を自動化する

次の例では、アプリケーションを開き、実行して閉じる方法を説明します。ここでは、[ダブルクリック]、[要素の消滅を待つ]、[クリッピング領域を設定] などのアクティビティを使用します。これらのアクティビティは、UiPath.UIAutomation.Activities パッケージに含まれています。

サンプルと同等のオートメーション プロセスは以下のように構築できます。

1. Studio を開いて、新しいプロセスを作成します。

   注: この例では、プロジェクト フォルダーにウィンドウ アプリケーションを置いておく必要があります。ダウンロード可能な例に用意されているアプリケーションを使用できます。

2. デザイナー パネルに [シーケンス] コンテナーをドラッグします。

   • 次の変数を作成します。

     変数名	変数の型	既定値
     app	UiPath.Core.Window

3. [シーケンス] コンテナー内部に [アプリケーションを開く] アクティビティをドラッグします。

   • アクティビティ内部で [画面上で指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
     
     

     

     
     
   • [プロパティ] パネルの [アプリケーション ウィンドウ] フィールドに変数 app を追加します。

4. [アプリケーションを開く] アクティビティで [Do] コンテナーを選択します。

   • 次の変数を作成します。

     変数名	変数の型	既定値
     element	UiPath.Core.UiElement
     region	UiPath.Core.Region

5. [Do] コンテナー内部に [強調表示] アクティビティを配置します。

   • アクティビティ内部の [ウィンドウで要素を指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
     
     

     

     
     
   • [プロパティ] パネルで、[色] ドロップダウン リストから値 Red を選択します。
   • [強調表示する時間] フィールドに値 1200 を追加します。

6. [強調表示] アクティビティの下に [ダブルクリック] アクティビティをドラッグします。

   • アクティビティ内部の [ウィンドウで要素を指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
     
     

     

     
     

7. [ダブルクリック] アクティビティの下に [文字を入力] アクティビティを配置します。

   • アクティビティ内部の [ウィンドウで要素を指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
     
     

     

     
     
   • [プロパティ] パネルの [テキスト] フィールドに値 "32312" を追加します。
   • [ウィンドウ メッセージを送信] フィールドのチェック ボックスを選択します。これによって、対象のアプリケーションにメッセージが送信されるようになります。

8. [文字を入力] アクティビティの下に [要素を探す] アクティビティを配置します。

   • アクティビティ内部の [ウィンドウで要素を指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
     
     

     

     
     
   • [プロパティ] パネルの [検出した要素] フィールドに変数 element を追加します。

9. [要素を探す] アクティビティの下に [クリッピング領域を設定] アクティビティを配置します。

   • [プロパティ] パネルの [方向] ドロップダウン リストから [RECTANGLE] を選択します。
   • [要素] フィールドに変数 element を追加します。
   • [サイズ] ドロップダウンに、目的のオプションの値を追加します。この例では、[左] に 100、[上] に 50、[右] に 150、[下] に 150 の各値を使用します。

10. [クリッピング領域を設定] アクティビティの下に [クリック] アクティビティをドラッグします。

    • アクティビティ内部で [画面上で指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
      
      

      

      
      

11. [アプリケーションを開く] アクティビティの下に [クリック] アクティビティをドラッグします。

    • アクティビティ内部で [画面上で指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
      
      

      

      
      

12. [クリック] アクティビティの下に [最小化] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルの [ウィンドウ] フィールドに変数 app を追加します。

13. [最小化] アクティビティの下に [要素の消滅を待つ] アクティビティを配置します。

    • アクティビティ内部で [画面上で指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
      
      

      

      
      
    • [プロパティ] パネルで [非アクティブ化を待つ] オプションのチェック ボックスを選択し、指定した UI 要素がアクティブでなくなった後でのみ、そのアクティビティが実行されるように定義します。

14. [要素の消滅を待つ] アクティビティの下に [メッセージ ボックス] アクティビティをドラッグします。

    • [プロパティ] パネルの [テキスト] フィールドに式 "ExpenseIt main window is not visible anymore." を追加します。
    • [最前面] オプションのチェック ボックスを選択します。これにより、メッセージ ボックスが必ず最前面に表示されるようになります。

15. [メッセージ ボックス] アクティビティの下に [クリック] アクティビティをドラッグします。

    • アクティビティ内部で [画面上で指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
      
      

      

      
      
    • [クリックをシミュレート] オプションのチェック ボックスを選択し、画面上のクリック操作がシミュレートされるようにします。

16. [クリック] アクティビティの下に [クリック] アクティビティをドラッグします。

    • アクティビティ内部で [画面上で指定] オプションをクリックします。以下の GIF では、実行する必要があるすべての手順を示しています。
      
      

      

      
      
    • [プロパティ] パネルで [クリックをシミュレート] オプションのチェック ボックスを選択し、画面上のクリック操作がシミュレートされるようにします。
17. プロセスを実行します。指定したアプリケーションが開き、従業員数が変更されてレポートが生成されます。最後に、すべてのアプリケーションのウィンドウが閉じます。

サンプルをダウンロードする