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Orchestrator ユーザー ガイド
SAML 連携を設定する
Orchestrator は、SAML 2.0 標準を使用する任意の ID プロバイダー (IdP) に接続できます。ここでは、SAML 連携の設定例をいくつか示して、全体的なプロセスについて説明します。
SAML 連携は、既存のユーザーの混乱を招くことなく、段階的に導入することができます。
プロセスの主なフェーズは、これからこのページで詳しく説明しますが、次のとおりです。
- 非アクティブなユーザー アカウントをクリーンアップする
- SAML 連携を設定する
- SAML SSO でサインインするように既存のユーザーを移行する
- 新しいユーザーに権限とロボットを設定する
- ローカル アカウントの使用を中止する (任意)
SAML 連携では、ID プロバイダーからすべてのユーザーとグループを検索することはできません。検索できるのは、プロビジョニングされたディレクトリ ユーザーのみです。
[SAML SSO の構成] ページに表示される [アサーション コンシューマー サービス URL] が間違っています。
https://{your-domain}/91483651-d8d6-4673-bd3f-54b0f7dc513a/identity_/Saml2/Acs
は次のようになります。https://{your-domain}/identity_/Saml2/Acs
この回避策には、次の 2 つの注意点があります。
-
IdP によって開始されるログイン フローは期待どおりに動作しません。
-
この問題は v2023.4 で修正されています。v2023.4 以降にアップグレードした場合は、パーティション ID を含むように [アサーション コンシューマー サービス URL] を変更する必要があります。
SAML 連携を設定するには、以下が必要です。
- Enterprise または Enterprise 無料トライアル ライセンスを持つ Orchestrator 組織。
-
Orchestrator とサードパーティ ID プロバイダーの、両方の管理者権限。
ID プロバイダーの管理者権限がない場合は、管理者とともに設定プロセスを完了できます。
-
UiPath® Studio および UiPath Assistant のバージョン 2020.10.3 以降 (推奨されるデプロイを使用するよう設定できるようにするため)。
注:現在、認証に Azure Active Directory との連携を使用している場合は、より豊富な機能を使用できる AAD との連携をそのまま維持することをお勧めします。
AAD との連携から切り替える場合は、アクセス スキーマを完全に再作成しなくても済むように、ディレクトリ グループを使用して行われたロール割り当てを、ディレクトリ アカウントへのロールの直接割り当てに、手動で置き換える必要があります。
組織でメール アドレスを再利用している場合は、SAML 連携を設定する前に、非アクティブなユーザー アカウントをすべて削除することが重要です。
連携を有効化すると、Orchestrator に存在するローカル アカウントを、同じメール アドレスを使用する外部 ID プロバイダーのディレクトリ アカウントにリンクできます。このアカウントのリンクは、そのメール アドレスのディレクトリ アカウント ユーザーが初めてサインインしたときに作成されます。移行がシームレスに行われるように、ID プロバイダーの ID は、ローカル アカウントのすべてのロールを継承します。
そのため、Orchestrator に非アクティブなローカル アカウントが存在する場合、ローカル アカウントとディレクトリ アカウントが一致せず、意図せずに権限が昇格される可能性があります。
非アクティブなユーザー アカウントを削除するには、以下の手順を実行します。
続いて、Orchestrator と ID プロバイダー (IdP) の両方を連携用に設定する必要があります。
Orchestrator は、SAML 2.0 標準を使用する任意のサードパーティの ID プロバイダー (IdP) に接続できます。
設定は選択した IdP によって異なることがありますが、以下のプロバイダーについては設定を検証済みです。
-
Okta
-
PingOne
以下の設定手順を使用して、これらのプロバイダーとの連携を設定できます。
他の ID プロバイダーについては、それぞれの連携に関するドキュメントに従ってください。
A. Okta の設定例
- 別のブラウザー タブで、Okta の管理コンソールにログインします。
- [アプリケーション] > [アプリケーション] に移動します。[アプリ統合を作成] をクリックし、サインオン方法として [SAML 2.0] を選択します。
- [一般設定] ページで、連携しているアプリの名前として Orchestrator を指定します。
-
[Configure SAML] ページの [General] セクションに、次のように入力します。
- シングル・サインオンURL: Orchestrator から取得したアサーション コンシューマー サービス URL の値を入力します。
- [Use this for Recipient URL and Destination URL] チェックボックスをオンにします。
- 対象URI: Orchestrator から取得したエンティティ ID の値を入力します。
- 名前 ID のフォーマット: [EmailAddress] を選択します。
- アプリケーションのユーザー名: [Email] を選択します。
-
[属性ステートメント] に以下を追加します。
-
名前:
http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/05/identity/claims/emailaddress
- [名前のフォーマット] は [指定なし] のままにします。
-
[値] を
user.email
に設定するか、ユーザーの一意のメール アドレスを含むユーザー属性に設定します。 - 必要に応じて、他の属性マッピングを追加します。Orchestrator では、姓、名、役職、部門の各ユーザー属性もサポートしています。その後、この情報は Orchestrator に反映され、Automation Hub など他のサービスで利用できるようになります。
-
名前:
- [フィードバック] ページで、好みのオプションを選択します。
- [Finish (完了)] をクリックします。
- [サインオン] タブの [設定] セクションの [セットアップ方法を表示] で、[Identity Provider metadata URL] の値をコピーし、後で使用するために保存します。
- Orchestrator 用の [アプリケーション] ページで、新たに作成したアプリケーションを選択します。
- [割り当て] タブで、[割り当て] > [ユーザーに割り当てる] を選択し、Orchestrator での SAML 認証の使用を許可するユーザーを選択します。
B. PingOne の設定例
権限を設定したら、既存のすべてのユーザーに、UiPath アカウントからサインアウトし、SAML SSO を使用してサインインしてもらうことをお勧めします。
SAML SSO を使用して Studio と Assistant にサインインするには、Assistant を以下のように設定する必要があります。
この手順は、連携を有効化したときに、以前に Orchestrator を使用したことがないため、Orchestrator でローカル アカウントが設定されていない新しいユーザーにのみ必要となります。
新しいユーザーは、(外部 IdP で使用された) メール アドレスによって Orchestrator グループに追加できます。ユーザーがグループに割り当てられるか、ユーザーがサインインすると、Orchestrator のすべてのサービスでユーザーを検索してロールを割り当てられるようになります。
- 設定プロセスの概要
- 既知の制限事項
- ID プロバイダーからアカウントを検索できない
- SAML 構成 UI に表示される ACS URL の誤り
- 前提条件
- 手順 1: 非アクティブなユーザー アカウントをクリーンアップする
- 手順 2: SAML 連携を設定する
- 手順 2.1: SAML サービス プロバイダーの詳細情報を取得する
- 手順 2.2: ID プロバイダーを設定する
- 手順 2.3: Orchestrator を構成する
- 手順 2.4: 連携が実行中であることを確認する
- 手順 3: ユーザーを SAML SSO に移行する
- ステップ4.権限とロボットを設定する
- 手順 5: ローカル ユーザー アカウントの使用を中止する (任意)
- ローカル アカウントの使用中止に関する考慮事項
- トラブルシューティング