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Orchestrator ユーザー ガイド
パッケージ要件を管理する
link概要
linkRPA ジャーニーは、Studio でアクティビティを組み合わせてワークフローを設計することから始まります。開発者は、ワークフローの設計でさまざまなオブジェクトを使用できます。オブジェクトは一般に、Orchestrator でフォルダーを使用して一元管理され、オートメーションおよび関連するオブジェクトをきめ細かく制御できます。
これらのオブジェクトは、プロセスの実行を成功させるには不可欠です。指定したいずれかのオブジェクトがない場合、プロセスを正常に実行できなくなります。
[パッケージ要件] タブでは、不足しているオブジェクトを識別し、プロセス レベルで手動で追加できます。これは、以下に役立ちます。
- ユーザーにプロセスの依存関係を教える
- 手動によるワークフローのデバッグを減らす
- Studio と Orchestrator UI 間の切り替えなしで、不足しているオブジェクトを特定する
- この機能は、v2021.10 以降の Studio と v2021.10 以降のアクティビティ パッケージを組み合わせて作成したプロセスに対応しています。
- ワークフロー開発者が接続の目的を指定したコネクションなどのオブジェクトの場合、この情報は依存関係グリッドの [説明] フィールドに表示されます。たとえば、ワークフローで 2 つの Outlook 365 コネクションを使用して、メールのダウンロードとメールの自動返信の送信をそれぞれ行うことができます。この場合、開発者は [説明] フィールドを使用して、コネクションに「メールをダウンロード」と「メールを送信」というラベルを付けることができます。
パッケージ要件の仕組み
link.xaml
ファイルを検査し、以下のような組み込みのオブジェクトを集計します。
各オブジェクトが検出されたかどうかによって、[パッケージ要件] タブの動作は以下の 2 通りになります。
- タブが赤に変わる - ワークフローには、Orchestrator に存在しない依存関係がいくつかあるため、それらを追加する必要があります。
-
タブは空で、[このパッケージ バージョンには要件がありません] と表示される- アップロードされたパッケージには要件がありません。
注: 外部フィードに保存されたパッケージの要件は、自動的には Orchestrator によって検出されません。
パッケージ要件のステータス
link全般的なステータス
-
利用可能 - オブジェクトが Orchestrator に存在します。これ以上の操作は不要です。
-
見つかりません - オブジェクトが Orchestrator の現在のフォルダーに存在しません。適切な権限があれば、対応する Orchestrator フォルダーにリンクまたは追加できます。
-
フォルダーが見つかりません - オブジェクトがアクティビティの [フォルダー パス] フィールドで参照された Orchestrator フォルダーに存在することが想定されるものの、
-
そのフォルダーが Orchestrator に存在しません。Orchestrator にフォルダーを追加し、[フォルダー パス] 列に示されている名前を使用して、フォルダーにユーザーを割り当てる必要があります。
-
そのフォルダーへのアクセス権がありません。[フォルダー パス] 列に示されている Orchestrator フォルダーへのアクセス権を要求する必要があります。
-
-
不明 - オブジェクト名を特定できませんでした。実行できるアクションはありません。以下のような場合は、ステータスが [不明] となる可能性があります。
-
その種類のオブジェクトに適切な権限が設定されていない。
-
ワークフロー アクティビティが、そのキューにリンクできないキュー アイテムなどを参照している。
注: オブジェクトのステータスが [不明] であっても、プロセスを正常に実行できなくなるわけではありません。
-
トリガーのステータス
全般的なステータスに加え、トリガーには以下のステータスが表示されます。
-
作成を保留中 - トリガーを追加するには、トリガーを既存のプロセスに関連付ける必要があります。プロセスの作成中は、トリガーは Orchestrator のメモリ内に存在し、プロセスの作成後にアクティブになります。トリガーがこのステータスである間に、トリガーを [パッケージ要件] タブから編集できます。後で [トリガー] ページから編集することもできます。
-
設定が無効です - 選択されたランタイムは使用できません。
-
名前の重複 - トリガー名が重複しています。
権限
linkパッケージ要件を管理するには、以下の権限が必要です。
操作 |
必要な権限 |
必要なフォルダー アクセス |
---|---|---|
利用可能なパッケージの確認 |
パッケージの [表示] 権限 (テナント レベル) |
パッケージの権限はテナント レベルで設定されるため、該当なし |
パッケージのアップロード |
パッケージの [作成] 権限 (テナント レベル) |
パッケージの権限はテナント レベルで設定されるため、該当なし |
利用可能なオブジェクトの確認 |
指定したオブジェクトの [表示] 権限 |
オブジェクトがあるフォルダーへのアクセス権を取得します。 |
オブジェクトの追加 |
特定の種類のオブジェクトの [作成] 権限 |
オブジェクトの追加先フォルダーへのアクセス権を取得します。 |
別のフォルダーからのオブジェクトのインポート |
特定の種類のオブジェクトの [作成] および [表示] 権限 |
以下へのアクセス権を取得します。
|
不足しているオブジェクトを管理する
link必要な権限があれば、不足している各オブジェクトを (ただしアクション カタログを除く)、現在のフォルダーに追加またはインポートすることができます。
不足しているオブジェクトを追加する
前提条件: 特定のオブジェクトの [作成] 権限、およびオブジェクトを追加するフォルダーへのアクセス権を持っている必要があります。
- 不足しているオブジェクトを追加するには、対応する [追加] ボタンをクリックします。作成ページが開きます。
- 必要に応じてオブジェクトを設定します。 名前フィールドには不足しているオブジェクト名が事前入力されており、編集することはできません。この制限が適用されるのは、ワークフローで使用されるオブジェクト名が使われるようにするためです。
不足しているオブジェクトをインポートする
不足しているオブジェクトが、現在のテナントの別のフォルダーに存在すると思われる場合は、現在のフォルダーにインポートできます。
前提条件: 特定のオブジェクトの [表示] および [作成] 権限、およびオブジェクトのインポート元とインポート先の両方のフォルダーへのアクセス権を持っている必要があります。
- 別のフォルダーからオブジェクトをインポートするには、対応する [インポート] ボタンをクリックします。[他のフォルダーのオブジェクトをリンク] ページが開き、以下の 2 つのタブが表示されます。
- オブジェクトが他のフォルダーに存在する場合は、[Select [object]] タブに表示されます。オブジェクトを選択します。
- [続行] をクリックして、[フォルダーの検証] タブに移動します。
オブジェクトを選択すると、そのオブジェクトをインポート可能なソース フォルダーが [フォルダーの検証] タブに表示されます。
- オブジェクトが複数のフォルダーに存在し、前の手順ですべてのコピーを選択した場合、1 つのソース フォルダーのみを保持するよう求めるメッセージが表示されます。
- インポートする必要のないフォルダーに関連付けられたオブジェクトのコピーを削除します。
- [リンク] をクリックして、[フォルダー パス] 列に示されているフォルダーにオブジェクトをインポートします。
- オブジェクトの追加またはインポート後は、[パッケージ要件] タブにリダイレクトされるため、不足しているオブジェクトの追加またはインポートを続行できます。追加またはインポートされたオブジェクトのステータスが変更されたことがわかります。
マルチレイヤー プロセスの依存関係の場合、Orchestrator は特定のプロセスの第 1 レベルの依存関係のみを検出して表示します。
たとえば、プロセス A を開始するのにプロセス B が必要で、プロセス B を開始するのにプロセス C が必要であるとします。その場合の依存関係の階層は A > B > C となり、Orchestrator はプロセス A のパッケージ要件の確認時に、その第 1 レベルの依存関係であるプロセス B を検出して表示します。プロセス B がない場合は [パッケージ要件] タブから追加できますが、プロセス C がない場合は、不足していることをユーザーが把握して手動で追加する必要があります。
アクション カタログを追加する
Orchestrator によってプロセスの実行に必要なアクション カタログが検出されますが、不足しているアクション カタログを [パッケージ要件] タブから追加することはできません。アクション カタログは、Action Center を使用して設定可能なオブジェクトであるためです。
前提条件: 特定のオブジェクトの [作成] 権限、およびオブジェクトを追加するフォルダーへのアクセス権を持っている必要があります。
以下の手順を実行します。
- 対応する Action Center インスタンスに移動します。
- [管理者設定] ページにアクセスします。
- プロセス フォルダーを選択します。
- [新しいカタログを追加] をクリックします。[パッケージ要件] タブで不足しているものとして検出された名前を使用してください。
- [作成] をクリックします。
タイム トリガーとキュー トリガーを追加する
- [オートメーション] > [プロセス] に移動して、[プロセスを追加] をクリックします。
- タイム トリガー アクティビティが含まれるパッケージを選択します。
- 必要なランタイム引数を入力し、[次へ] をクリックします。
- [パッケージ要件] ページにタイム トリガーが [不明] のステータスで表示されます。[トリガーを追加] ボタンをクリックして、タイム トリガーを設定します。
- 「タイム トリガーを作成する」/「キュー トリガーを作成する」のページの指示に従って、トリガーのプロパティを設定します。タイム/キュー トリガーのステータスが [作成を保留中] に変わります。
- [次へ] をクリックしてプロセスの設定を続行し、[作成] をクリックします。プロセスが作成されると、タイム/キュー トリガーが Orchestrator の [タイム トリガー]/[キュー トリガー] のグリッドに表示されます。キュー トリガーの作成ページからキューを追加する
不足しているキュー トリガーの作成時に、キューを追加できます。そうすると、トリガーが作成されるまで SLA をキューに追加できないことに注意してください。
イベント トリガーを追加する
- [オートメーション] > [プロセス] に移動して、[プロセスを追加] をクリックします。
- イベント トリガー アクティビティが含まれるパッケージを選択します。
- 必要なランタイム引数を入力し、[次へ] をクリックします。
- [パッケージ要件] ページに、パッケージ内で特定されたイベント接続が表示されます。接続を選択するか、新しい接続を追加します。
- イベント トリガーが、対応する接続の下に「作成を保留中」のステータスで表示されます。鉛筆アイコンをクリックして、イベント トリガーを編集します。[イベント トリガーを編集] ページが開きます。この手順は任意です。無視すると、既定の選択内容が適用されます。
- 「イベント トリガーを作成する」のページの指示に従ってトリガーのプロパティを設定します。
ユーザーの構成をカスタマイズする
linkイベント トリガーで [ユーザーが設定可能] オプションが選択されている場合、ユーザーは実行時に UiPath Assistant で独自のコネクションを設定できます。
[カスタムのユーザー設定] ページには、ユーザーが設定したイベント トリガーの設定が一覧表示されます。
ユーザーの個人用ワークスペースを探索する
-
ユーザーのために設定を行うには、選択したユーザーの個人用ワークスペースを探索する必要があります。
-
ユーザーに代わってコネクションを追加するには、個人用ワークスペース フォルダーに存在する個人のコネクションを確認する必要があります。
-
個人用ワークスペースの探索を開始または終了するたびに、ユーザーにアラートが送信されます。
ユーザーの設定のステータス
以下のステータスは、設定に誤りがあるユーザーを特定するのに役立ちます。
設定済み - ユーザーの設定は動作中です。
部分的に設定済み - ユーザーの設定に誤りがあります。コネクションが見つからないことを意味する場合があります。
[カスタムのユーザー設定] ページにアクセスする
[カスタムのユーザー設定] ページには、[プロセス] ページと [イベント トリガー] ページの両方からアクセスできます。
- 選択したフォルダーで、以下に移動します。
オプション 説明 [オートメーション] > [トリガー] > [イベント トリガー] 利用可能なすべてのイベント トリガーのリストが表示されます。 [オートメーション] > [プロセス] 利用可能なすべてのプロセスのリストが表示されます。 - 目的のプロセス/イベント トリガーで、[その他のアクション] ボタンをクリックし、[カスタムのユーザー設定] を選択します。[カスタムのユーザー設定] ページにリダイレクトされます。
新しいユーザー構成を追加する
- 目的のプロセスまたはイベント トリガーの [カスタムのユーザー設定] ページにアクセスします。
- [ユーザー アカウントごとのパッケージ要件の設定] セクションで、[ユーザー設定を追加] をクリックします。[ユーザー アカウントのプロセス要件を設定] ウィザードが開きます。
- [ユーザー アカウント] ドロップダウンから、プロセスまたはイベント トリガーを設定するユーザーを選択し、[ユーザーを追加] をクリックします。注:
- 選択したユーザーがプロセス/イベント トリガーと同じフォルダーに存在する必要があります。そうでない場合、フォルダー内のユーザーを割り当てるように求められます。
- その間にユーザーをフォルダーから削除しても、そのユーザーの設定は引き続きリストに表示されます。
- 選択したユーザーの個人用ワークスペースを探索する必要があることを知らせるポップアップ メッセージが表示されます。
- コネクションやアクティビティ フィルターなど、必要な詳細情報を指定します。
- 設定を保存します。
既存のユーザー設定を上書きする
- 目的のプロセスまたはイベント トリガーの [カスタムのユーザー設定] ページにアクセスします。
- 目的のユーザー アカウントの [設定を編集] をクリックします。
- 接続やデータ フィルターなど、必要な詳細情報を変更します。
- [保存] をクリックして設定を更新します。
Assistant では、適切なリソースの上書き権限を持つユーザーは、行われた設定をいつでも更新できます。
ユーザーのイベント トリガーの設定を削除する
ユーザーのイベント トリガーの設定を削除するには、以下の手順を実行します。
- 目的のプロセスまたはイベント トリガーの [カスタムのユーザー設定] ページにアクセスします。
-
目的のユーザー アカウントの [構成をクリア] をクリックします。 この操作を行うと、選択したユーザーの設定がクリアされます。
ユーザーの設定が削除されていると、プロセスが期待どおりに動作しない可能性があります。注:
[カスタムのユーザー設定] ページで変更を行うには、以下の権限が必要です。
- イベント トリガー レベルでは、この操作には、リソースの上書きに対する編集権限と、トリガーに対する表示権限が必要です。
- プロセス レベルでは、この操作には、リソースの上書きに対する編集権限と、プロセスに関する表示および編集権限が必要です。