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オートメーション機能を設定する
オートメーション機能を設定するには、組織内の特定のユーザーまたはグループがさまざまなタスク、プロセス、またはワークフローを自動化できるようにする必要があります。ジョブを有人または無人のどちらで実行する必要性があるかにかかわらず、オートメーションのシナリオに合わせて以下のオプションから選択できます。
- ユーザーに対して個人オートメーションの実行を有効化する
- 無人インフラストラクチャで、Unattended ロボットを使用してオートメーションを実行する
- 無人オートメーションを実行できるようロボット アカウントを設定する
個人オートメーションとは、ユーザーの ID の下でユーザーのマシン上でローカルに実行するか、ユーザーが直接アクセスできないサーバー側のリソース上でリモートに実行 (個人 (リモート) オートメーション) できるオートメーションです。
このページでは、ユーザーに対して以下を有効化する方法について説明します。
- ローカル マシンで UiPath® Assistant を使用してオートメーションを実行
- ユーザーが必要な権限を持つフォルダーと、個人用ワークスペースで、バックグラウンドの個人 (リモート) オートメーションを実行
- UiPath Studio (デスクトップと Web の両方) で実行してデバッグ
- 個人用ワークスペースでオートメーションを管理
開発者およびビジネス ユーザーの場合: ジョブを手動で実行するか、トリガーを設定してジョブを自分自身として起動する方法をご覧ください。
以下で、管理者がユーザーのグループに対して個人オートメーション機能を有効化する手順を、段階を追って説明します。グループは、同様のニーズを持つアカウントをまとめて管理できるようにして、作業を簡素化するために使用します。
UiPath® アカウントは、Orchestrator リソースへのアクセスを許可する必要のある人間 (ユーザー アカウント) または人間以外のユーザー (ロボット アカウント) を表すための ID と考えることができます。これらのアカウント、およびアカウントとロールとの関連付けにより、Orchestrator のリソースに対して一定レベルのアクセスを許可できます。
無人オートメーションは通常、ロボット アカウント (Windows サービス アカウントと同等の UiPath のアカウント) で実行されます。管理者が Unattended ロボットを有効化すると、ロボットはユーザー アカウントを偽装できます。つまり、ロボットがそのユーザー ID の代わりに機能し、ユーザーと同じ権限でオートメーションを実行できます。
ユーザー アカウントで無人オートメーションを実行する典型的なケースは、開発者が自身のオートメーション プロジェクトをデバッグする場合、または、ビジネス ユーザーが自身の ID でオートメーションを実行する際にローカル マシンではなくサーバー側のリソースを使用する場合です。
個人 (リモート) オートメーションを使用してバックグラウンド プロセスを無人インフラストラクチャで実行することもできます。ユーザー アカウントに対して Unattended ロボットを有効化する必要がないため、こちらのほうが設定が簡単です。ユーザーに対して個人オートメーションの実行を有効化する方法について詳しくは、こちらをご覧ください。
個人 (リモート) オートメーションとユーザー アカウントの無人オートメーション機能の違いは次のとおりです。
- 個人 (リモート) オートメーションを実行できるのは、基になるプロセスがバックグラウンド プロセスの場合のみです。ユーザーの操作が必要なプロセスでは利用できません。ユーザーの操作が必要なプロセスを実行するには、これまでと同様に Unattended ロボットを設定する必要があります。
- 個人 (リモート) オートメーションでは、ユーザーの ID が対象の単一のプロセスの実行にのみ使用されるため、ユーザーの ID をいつどのように使用するかについてきめ細かく制御できます。一方、Unattended ロボットはユーザーを偽装してそのユーザーのように振る舞うため、ユーザーがアクセス権を持つすべてのフォルダーでプロセスを実行できます。
このページでは、管理者が開発者およびビジネス ユーザーに対して以下を有効化する方法について説明します。
- Unattended ロボットにユーザーの偽装による実行を許可して、バックグラウンド プロセスを無人インフラストラクチャで実行する
- Unattended ロボットにユーザーの偽装による実行を許可して、ユーザーの操作が必要なプロセスを無人インフラストラクチャで実行する
フォルダー内のオートメーションを実行する
ユーザーは、自身がアクセス権を持つすべてのフォルダーのプロセスをデバッグおよび実行できます。無人インフラストラクチャを使用して実行できます。その条件は、無人オートメーションを実行するための物理リソースを管理者がそのフォルダーに割り当てていること、すなわち、ランタイムが 1 つ以上含まれるマシン テンプレート オブジェクトをそのフォルダーに割り当てていることです。通常、デバッグには NonProduction ランタイムが使用されます。
開発者とビジネス ユーザーは、ジョブを手動で開始するか、そのフォルダーのトリガーを使用してプロセスを開始できます。
Orchestrator からジョブを開始する際に使用できるランタイムがユーザーに表示されない場合、管理者は以下を確認する必要があります。
- 実行するプロセスが含まれるフォルダーに、ユーザー アカウントとマシン テンプレートの両方が割り当てられている。
- マシン テンプレートにランタイムが割り当てられている。これは個人用ワークスペースでは不要です。
個人用ワークスペースでデバッグする
個人用ワークスペースはユーザーの個人用フォルダーです。オフィシャルな Orchestrator フィードから独立し、分離されたストレージ スペースとして機能します。個人用ワークスペースでは、管理者がフォルダーで実行する必要のある複数の操作を Orchestrator が代行するので、オートメーション プロジェクトのパブリッシュ、実行、デバッグを管理者の介入なしで行うことができます。
- Orchestrator は、Studio からそのユーザーの個人用ワークスペース フィードにパブリッシュされた各パッケージから、自動的にプロセスを作成します。
- Orchestrator は個人用ワークスペースの所有者の管理者に代わってマシン テンプレートを自動的に管理します。Development ランタイムを使用するマシン テンプレートが自動的に作成され、新しい個人用ワークスペースごとに割り当てられます。
ユーザーは、ジョブを手動で起動するか、そのワークスペースのトリガーを使用することで、プロセスをデバッグまたは実行できます。
ユーザーがプロセスを無人インフラストラクチャで実行するには、管理者がそのユーザーに対して個人オートメーション機能と、Unattended ロボットによる偽装 (物理ホスト マシン上のロボットに対し、そのユーザーの ID での実行を有効化する機能) を両方とも有効化する必要があります。
- ユーザー ライセンス
- Unattended ランタイム
- Cloud ロボットのロボット ユニット
ユーザーに対して無人インフラストラクチャでのプロセスのデバッグを有効化するには、ユーザー アカウントを Orchestrator で参照または編集するときに、以下の手順を実行します。
対話型認証が適用されている場合、UiPath Assistant にはユーザーがアクセス権を持っているプロセスのみが、アカウントにサインインした後にのみ表示されます。ユーザー ライセンスも必要です。そのため、ユーザー アカウントで実行していない無人プロセスを、UiPath Assistant でのトラブルシューティングに利用することはできず、ユーザーがそのホスト マシンにログインして無人プロセスをデバッグすることはできません。
この問題を解決するには、管理者がそのマシンで一時的にトラブルシューティング セッションを有効化できます。有効化すると、ユーザーはユーザー ライセンスなしで無人プロセスをローカルで表示および実行できます。トラブルシューティング セッションは一時的なセッションであり、上記の操作が行えるのはセッションがアクティブな間のみです。
Studio を リモート デバッグ機能のために使用することもできます。これにより、リモート マシン (クロスプラットフォーム プロジェクトを実行できる Linux 環境のロボットなど) で、有人プロセスと無人プロセスを実行およびデバッグできます。
手順 1. トラブルシューティング セッションを有効化する
手順 2. UiPath Assistant に接続する
以下の手順に従ってマシンに接続し、UiPath Assistant からユーザーのアカウントで無人プロセスを実行します。
- Orchestrator の [テナント] > [マシン] に移動し、マシンの行の最後にある [クライアント ID/マシン キーをコピー] をクリックして、マシン キーをクリップボードにコピーします。
- UiPath Assistant のタイトル バーでユーザー アイコンをクリックして、[設定] を選択します。
- [Orchestrator の設定] タブを選択し、必要に応じて [切断] または [サインアウト] をクリックして接続設定を編集できるようにします。
- 接続を次のように設定します。
- 接続の種類 - [マシン キー] を選択します。
- Orchestrator URL - Orchestrator インスタンスに URL を追加します。テナントと組織を含める必要があります。
- マシン キー - クリップボードからコピーしたマシン キーを貼り付けます。
- [接続] をクリックして [設定] ウィンドウを閉じます。
- Assistant に無人プロセスが表示されない場合は、[設定] > [サインイン] に移動し、資格情報を使用してログインします。
これで、UiPath Assistant から無人プロセスを実行してトラブルシューティングできます。
手順 3. トラブルシューティング セッションを延長または無効化する
デバッグが終了したら、マシンのトラブルシューティング セッションを無効化できます。これにより、以降は有人接続できないようになります。または、必要に応じて、セッションをアクティブにしておく時間を延長できます。
- [テナント] > [監視] に移動します。
- [セクション] ドロップダウン メニューから [無人セッション] を選択します。
- マシンの行の最後にある [その他のアクション] をクリックして [トラブルシューティング セッションを設定] を選択します。
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[トラブルシューティング セッションを設定] ダイアログで、以下の操作を行います。
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セッションを閉じる: [トラブルシューティング セッション] の下のトグルを [無効] に切り替えます。
無効化すると、以降の接続は受け入れられなくなります。ただし、既存の接続は、切断されるまでアクティブなままです。
- セッションを延長する: [セッション タイムアウト (分)] ボックスの値をより大きな値に変更して、セッションを指定した期間まで延長します。
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- [保存] をクリックします。
- UiPath Assistant を切断して接続を閉じます。
無人オートメーションは通常、ロボット アカウント (Windows サービス アカウントと同等の UiPath® のアカウント) で実行されます。ロボット アカウントは、Orchestrator リソースへのアクセスを許可する必要がある、人間以外のアイデンティティと考えることができます。ロボット アカウントとロールとの関連付けにより、Orchestrator のリソースに対して一定レベルのアクセスを許可できます。
ロボット アカウントの無人の機能は既定で有効化されており、管理者はインフラストラクチャ関連の設定をいくつか構成するだけで済みます。
ロボット アカウントに対して無人オートメーションを有効化する
特定のロボット アカウントかつ特定のインフラストラクチャでの無人実行を設定する場合、管理者は、そのロボット アカウントを Orchestrator で参照または編集するときに、以下の手順を実行する必要があります。
- [無人オートメーションの設定] タブをクリックして、アカウントの実行設定を行います。
- [フォアグラウンド オートメーションの設定] セクションで、無人フォアグラウンド プロセスをそのアカウントで実行するために使用するインフラストラクチャを選択します。
- アカウントによる複数ジョブの同時実行を制限するには、[一度に 1 つのジョブのみを実行] オプションを有効化します。これは、1 つの資格情報を一度に複数回使用することが許可されていないアプリケーション (例: SAP) の自動化に役立ちます。
- [ロボットの設定] タブで Unattended ロボットの実行設定を行います。ロボットの設定について詳しくは、こちらをご覧ください。
- [追加] または [更新] をクリックします。ロボット アカウントが作成/更新されます。