orchestrator
2022.10
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Orchestrator ユーザー ガイド
Automation CloudAutomation Cloud Public SectorAutomation SuiteStandalone
Last updated 2024年10月9日

パッケージ要件を管理する

概要

RPA ジャーニーは、Studio でアクティビティを組み合わせてワークフローを設計することから始まります。開発者は、ワークフローの設計でさまざまなオブジェクトを使用できます。オブジェクトは一般に、Orchestrator でフォルダーを使用して一元管理され、オートメーションおよび関連するオブジェクトをきめ細かく制御できます。

これらのオブジェクトは、プロセスの実行を成功させるには不可欠です。指定したいずれかのオブジェクトがない場合、プロセスを正常に実行できなくなります。

[パッケージ要件] タブでは、不足しているオブジェクトを識別し、プロセス レベルで手動で追加できます。これは、以下に役立ちます。

  • ユーザーにプロセスの依存関係を教える
  • 手動によるワークフローのデバッグを減らす
  • Studio と Orchestrator UI 間の切り替えなしで、不足しているオブジェクトを特定する



注: この機能は、v2021.10 以降の Studio と v2021.10 以降のアクティビティ パッケージを組み合わせて作成したプロセスに対応しています。

パッケージ要件の仕組み

プロセスの作成時に、Orchestrator は基になるパッケージとそのすべてのコンポーネント .xaml ファイルを検査し、以下のような組み込みのオブジェクトを集計します。

各オブジェクトが検出されたかどうかによって、[パッケージ要件] タブの動作は以下の 2 通りになります。

  • タブが赤に変わる - ワークフローには、Orchestrator に存在しない依存関係がいくつかあるため、それらを追加する必要があります。
  • タブは空で、[このパッケージ バージョンには要件がありません] と表示される- アップロードされたパッケージには要件がありません。

    注:
    • 外部フィードに保存されたパッケージの要件は、自動的には Orchestrator によって検出されません。
    • キュー トリガーとタイム トリガーは、対応するシステム アクティビティを使用して RPA 開発者が設計時に Studio で定義したトリガーです。1 つのワークフローで使用できるトリガー アクティビティは 1 つだけです。ただし、必要な数のトリガーを Orchestrator から手動で追加できますが、そのトリガーは [パッケージ要件] タブに表示されません。

パッケージ要件のステータス

パッケージ要件のステータスには、以下の 4 つの種類があります。

  • 利用可能 - オブジェクトが Orchestrator に存在します。これ以上の操作は不要です。
  • 見つかりません - オブジェクトが Orchestrator の現在のフォルダーに存在しません。適切な権限があれば、対応する Orchestrator フォルダーにインポートまたは追加できます。
  • フォルダーが見つかりません - オブジェクトがアクティビティの [フォルダー パス] フィールドで参照された Orchestrator フォルダーに存在することが想定されるものの、

    • そのフォルダーが Orchestrator に存在しません。Orchestrator にフォルダーを追加し、[フォルダー パス] 列に示されている名前を使用して、フォルダーにユーザーを割り当てる必要があります。
    • そのフォルダーへのアクセス権がありません。[フォルダー パス] 列に示されている Orchestrator フォルダーへのアクセス権を要求する必要があります。
  • 不明 - オブジェクト名を特定できませんでした。実行できるアクションはありません。以下のような場合は、ステータスが [不明] となる可能性があります。

    • オブジェクト名が、実行時に評価される式として設定されている。
    • その種類のオブジェクトに適切な権限が設定されていない。
    • ワークフロー アクティビティが、そのキューにリンクできないキュー アイテムなどを参照している。
    オブジェクトのステータスが [不明] であっても、プロセスを正常に実行できなくなるわけではありません。
  • 作成を保留中 - トリガーの場合のみ。トリガーを作成するには、トリガーを既存のプロセスに関連付ける必要があります。プロセスの作成中は、トリガーは Orchestrator のメモリ内に存在し、プロセスの作成後にアクティブになります。トリガーがこのステータスである間に、トリガーを [パッケージ要件] タブから編集できます。後で [トリガー] ページから編集することもできます。

権限

パッケージ要件を管理するには、以下の権限が必要です。

操作

必要な権限

必要なフォルダー アクセス

利用可能なパッケージの確認

パッケージ[表示] 権限 (テナント レベル)

パッケージの権限はテナント レベルで設定されるため、該当なし

パッケージのアップロード

パッケージ[作成] 権限 (テナント レベル)

パッケージの権限はテナント レベルで設定されるため、該当なし

利用可能なオブジェクトの確認

指定したオブジェクトの [表示] 権限

オブジェクトがあるフォルダーへのアクセス権を取得します。

オブジェクトの追加

特定の種類のオブジェクトの [作成] 権限

オブジェクトの追加先フォルダーへのアクセス権を取得します。

別のフォルダーからのオブジェクトのインポート

特定の種類のオブジェクトの [作成] および [表示] 権限

以下へのアクセス権を取得します。

  • インポート元のフォルダー

  • オブジェクトのインポート先フォルダー

不足しているオブジェクトを管理する

必要な権限があれば、不足している各オブジェクトを (ただし、アクション カタログとコネクションを除く)、現在のフォルダーに追加またはインポートすることができます。

注: Orchestrator の [パッケージ要件] からアクション カタログとコネクションを追加することはできませんが、それぞれ Action Center と Integration Service から追加することができます。

不足しているオブジェクトを追加する

前提条件: 特定のオブジェクトの [作成] 権限、およびオブジェクトを追加するフォルダーへのアクセス権を持っている必要があります。

  1. 不足しているオブジェクトを追加するには、対応する [追加] ボタンをクリックします。作成ページが開きます。
  2. 必要に応じてオブジェクトを設定します。
注: 名前フィールドには不足しているオブジェクト名が事前入力されており、編集することはできません。この制限が適用されるのは、ワークフローで使用されるオブジェクト名が使われるようにするためです。

不足しているオブジェクトをインポートする

不足しているオブジェクトが、現在のテナントの別のフォルダーに存在すると思われる場合は、現在のフォルダーにインポートできます。

前提条件: 特定のオブジェクトの [表示] および [作成] 権限、およびオブジェクトのインポート元とインポート先の両方のフォルダーへのアクセス権を持っている必要があります。

  1. 別のフォルダーからオブジェクトをインポートするには、対応する [インポート] ボタンをクリックします。[他のフォルダーのオブジェクトをリンク] ページが開き、以下の 2 つのタブが表示されます。
  2. オブジェクトが他のフォルダーに存在する場合は、[Select [object]] タブに表示されます。オブジェクトを選択します。
  3. [続行] をクリックして、[フォルダーの検証] タブに移動します。

    オブジェクトを選択すると、そのオブジェクトをインポート可能なソース フォルダーが [フォルダーの検証] タブに表示されます。

  4. オブジェクトが複数のフォルダーに存在し、前の手順ですべてのコピーを選択した場合、1 つのソース フォルダーのみを保持するよう求めるメッセージが表示されます。
  5. インポートする必要のないフォルダーに関連付けられたオブジェクトのコピーを削除します。
  6. [リンク] をクリックして、[フォルダー パス] 列に示されているフォルダーにオブジェクトをインポートします。
  7. オブジェクトの追加またはインポート後は、[パッケージ要件] タブにリダイレクトされるため、不足しているオブジェクトの追加またはインポートを続行できます。追加またはインポートされたオブジェクトのステータスが変更されたことがわかります。
重要:

マルチレイヤー プロセスの依存関係の場合、Orchestrator は特定のプロセスの第 1 レベルの依存関係のみを検出して表示します。

たとえば、プロセス A を開始するのにプロセス B が必要で、プロセス B を開始するのにプロセス C が必要であるとします。その場合の依存関係の階層は A > B > C となり、Orchestrator はプロセス A のパッケージ要件の確認時に、その第 1 レベルの依存関係であるプロセス B を検出して表示します。プロセス B がない場合は [パッケージ要件] タブから追加できますが、プロセス C がない場合は、不足していることをユーザーが把握して手動で追加する必要があります。

アクション カタログを追加する

Orchestrator によってプロセスの実行に必要なアクション カタログが検出されますが、不足しているアクション カタログを [パッケージ要件] タブから追加することはできません。アクション カタログは、Action Center を使用して設定可能なオブジェクトであるためです。

前提条件: 特定のオブジェクトの [作成] 権限、およびオブジェクトを追加するフォルダーへのアクセス権を持っている必要があります。

以下の手順を実行します。

  1. 対応する Action Center インスタンスに移動します。
  2. [管理者設定] ページにアクセスします。
  3. プロセス フォルダーを選択します。
  4. [新しいカタログを追加] をクリックします。[パッケージ要件] タブで不足しているものとして検出された名前を使用してください。
  5. [作成] をクリックします。

トリガーを追加する

トリガーを追加すると、[トリガーを作成] ページのフィールド内に、RPA 開発者が関連するトリガー アクティビティ内に設計時に設定した値が事前に入力されます。これらの値は、トリガーのステータスが [作成を保留中] である間か、または後で [トリガーを編集] ページで編集できます。[作成を保留中] ステータスは、接続トリガーが、必要なプロセスが作成されるまで一時メモリに保存されていることを意味します。

キュー トリガーの作成ページからキューを追加する

不足しているキュー トリガーの作成時に、キューを追加できます。そうすると、トリガーが作成されるまで SLA をキューに追加できないことに注意してください。



コネクション アカウントを設定する

注: この機能は個人用ワークスペースでのみ利用可能です。

Orchestrator では、新規プロセスの作成時または既存のプロセスの編集時に、コネクションで使用するアカウントを指定できます。

  1. 個人用ワークスペースの [オートメーション] > [プロセス] に移動します。[プロセス] ページが表示されます。
  2. プロセスの横の [その他のアクション] > [編集] をクリックして編集します。[プロセスを編集] ウィンドウが表示されます。
  3. [プロセスの設定] タブで、必要に応じてプロセスの全般設定を構成します。
  4. [パッケージ要件] タブに移動して、基になるオートメーション プロジェクトで使用されているオブジェクトを確認します。ここには、設計時にオートメーション プロジェクトに追加されたすべてのコネクションが表示されます。複数のアカウントを使用できる場合は、[名前] 列で、コネクションに使用するアカウントを変更できます。
  5. ドロップダウンをクリックしてアカウントのリストを確認し、プロセスの実行時に使用するアカウントを選択します。
    : アカウントの選択は、Assistant で上書きできます。
  6. 設定ボタン docs image をクリックし、Integration Service を介してコネクションを管理したり、新しいコネクションを追加したりできます。

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