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Orchestrator ユーザー ガイド
ジョブを管理する
以下の手順を実行する前に、プロセスを作成する必要があります。
ジョブの優先度を設定する
実行されるジョブの優先度を、プロセス レベルで設定された優先度とは異なる値にする必要がある場合は、[ジョブの優先度] ドロップダウンから優先度を選択します。このフィールドには、パッケージから継承された優先度が自動的に入力されます。
実行ランタイムを選択する
[ランタイム ライセンス] ドロップダウンから、ジョブの実行に使用されるランタイムの種類を選択します。ドロップダウンの下には、利用可能なランタイムと接続済みのランタイムの数が表示されます。
- _ 利用可能 - 利用可能なランタイムの数。ランタイムの総数から実行中のジョブの数を引いた値です。
-
_ 接続済み - ランタイムの総数。アクティブ フォルダーに関連付けられた Orchestrator に接続されたすべてのマシン上のランタイムの合計です。
ランタイム ライセンス
説明
Unattended
ジョブは Unattended ランタイムを使用して、無人モードで実行されます。
NonProduction
ジョブは NonProduction ランタイムを使用して、無人モードで実行されます。
テスト
ジョブは Testing ランタイムを使用して、無人モードで実行されます。
Development
ジョブは Development ランタイムを使用して、無人モードで実行されます。これにより、開発者は Unattended、NonProduction、または Testing ライセンスを使用せずに、テストやデバッグのために、個人用ワークスペースで Orchestrator からジョブを実行できます。個人用ワークスペースを使用したデバッグについて詳しくは、こちらをご覧ください。
例: マシン テンプレート A に NonProduction のランタイムが 2 つと Unattended のランタイムが 1 つあり、マシン テンプレート B に NonProduction のランタイムが 3 つと Unattended のランタイムが 2 つあるとします。いずれのマシン テンプレートも 1 つのフォルダーに関連付けられています。各テンプレートで、1 つのホスト マシンを接続します。すると、ランタイムのステートは次のようになります。
- Unattended:
3 Available, 3 Connected
- NonProduction:
5 Available, 5 Connected
ランタイムを占有するジョブが実行されると、その種類のジョブで利用可能なランタイム数が 1 つ減ります。
実行ターゲットを設定する
[実行ターゲット] タブで、必要に応じて以下のオプションを設定して、実行ターゲットを設定します。
動的に割り当て
アカウントとマシンが明示的に選択されていない動的割り当てでは、最初に利用可能になったアカウントとマシンで、フォアグラウンド プロセスを複数回実行できます。バックグラウンド プロセスは、ビジーであるかどうかにかかわらず、任意のアカウントによって実行されます (十分な数のランタイムがある場合)。
このオプションを使用すれば、1 つのジョブでプロセスを最高 10,000 回実行できます。
アカウント
以下の方法のいずれかを選択できます。
- アカウントを指定すると、プロセスはその特定のユーザー アカウントまたはロボット アカウントの下で実行されます。
- アカウントとマシンの両方を指定すると、ジョブはそのアカウントとマシンのペアで開始されます。有効なアカウントとマシンのペアのみ選択できます。
- アカウントを指定しない場合、Orchestrator はアカウントを動的に割り当てます。
マシン
以下の方法のいずれかを選択できます。
- マシン オブジェクトを指定すると、プロセスは、選択したマシン テンプレートに接続されたいずれかのホスト マシンで実行されます。[接続済みのマシン] フィールドで、接続済みのホスト マシンのプールから特定のホスト マシンを選択します。
- アカウントとマシンの両方を指定すると、ジョブはそのアカウントとマシンのペアで開始されます。有効なアカウントとマシンのペアのみ選択できます。
- マシンを指定しない場合、Orchestrator はホスト マシンを動的に割り当てます。
ジョブの種類に一致したランタイムが、関連するマシン テンプレートに割り当てられていることを確認してください。アクティブなフォルダーに関連付けられた、接続済みのホスト マシンだけが表示されます。
ジョブの再開時にアカウントとマシンの割り当てを維持する
このフィールドでは、長期実行ジョブの異なるフラグメントを同じアカウントとマシンのペアで実行するかどうかを設定できます。
既定では、中断されているジョブはその時点で利用可能な任意のロボットとマシンで再開されます。
ライセンスまたはリソースの要件に基づいて、ジョブを開始したマシンおよびアカウント コンテキストでジョブを再開できます。
ジョブを実行するのに、SAP ライセンスが必要だとします。その場合、利用可能なマシンごとに SAP ライセンスをインストールするのではなく (コストが増加)、ライセンスを 1 つのマシンにインストールし、そのマシンを使用してジョブを開始および再開することができます。同じ方法を、ユーザー ライセンスでも使用できます。つまり、1 つのユーザー ライセンスのみを割り当て、そのライセンスを使用してジョブを実行することができます。
ジョブの実行を終了するスケジュールを設定
プロセスの実行時に障害が発生し、ジョブが保留ステートのままになってしまうことがあります。このトグルをオンにすると、以下を実行できます (クリックして展開)。
- ドロップダウン メニューから [停止] を選択 - ジョブが「保留中」ステートになってから指定した期間が経過した後に、実行の正常終了を試行します (期間を最短 1 分、最長 10 日、1 日は 23 時間 59 分として設定)。
- ドロップダウン メニューから [強制終了] を選択 - ジョブが「保留中」ステートになってから指定した期間が経過した後に、実行の強制終了を試行します (期間を最短 1 分、最長 10 日、1 日は 23 時間 59 分として設定)。
- ドロップダウン メニューから [停止] を選択して [ジョブが停止しない場合に自動的に強制終了するスケジュールを設定] オプションをオン - ジョブが「保留中」ステートになってから指定した期間が経過した後に、実行の正常終了を試行します。その後、ジョブが「停止中」ステートになってから指定した期間が経過した後に、実行の強制終了を試行します (期間を最短 1 分、最長 10 日、1 日は 23 時間 59 分として設定)。
ジョブが保留中または再開ステータスのままになっている場合にアラートを生成
このトグルをオンにすると、指定した期間より長く保留中または再開ステータスに留まっているジョブに関するアラートがアクティブ化されます。
設定可能な期間は、最小で 1 分、最大で 11 日です。
ジョブが設定された期間を超えた場合、重要度が「Error」のアラートがポップアップで表示され、以下のテキストによって通知されます。
「N jobs for #process {process_number} have been pending or resumed for more than X hours and Y minutes. (#プロセス {process_number} の N 個のジョブが、X 時間 Y 分を超えて保留中または再開ステータスのままです。)」各項目の説明:
- N - アラートをトリガーしたジョブの数です。
- {process_number} - プロセス識別子です。
-
X - ジョブが保留中または再開ステータスの間に設定値を超えた時間数です。
注: 日は時間に変換されます。 - Y - ジョブが保留中または再開ステータスの間に設定値を超えた分数です。
開始済みのジョブが完了していない場合にアラートを生成
このトグルをオンにすると、指定した期間内に完了しないジョブに関するアラートがアクティブ化されます。
設定可能な期間は、最小で 1 分、最大で 11 日です。
ジョブが設定された期間を超えた場合、重要度が「Error」のアラートがポップアップで表示され、以下のテキストによって通知されます。
「Job for #process {process_number} has been running for more than X hours and Y minutes. (#プロセス {process_number} のジョブが、X 時間 Y 分を超えて実行されています。)」各項目の説明:
- {process_number} - プロセス識別子です。
-
X - ジョブが完了試行中に設定値を超えた時間数です。
注: 日は時間に変換されます。 - Y - ジョブが完了試行中に設定値を超えた分数です。
Orchestrator では、無効な設定でジョブを開始することはできません。無効な設定でジョブを開始しようとすると、設定の修正方法を詳しく示したエラー メッセージが表示されます。
動的な割り当てを使用してジョブを開始すると、つまりマシンまたはアカウントが指定されておらず、フォルダーの設定がジョブの実行に対応していない状態でジョブを開始すると、エラーが発生します。その場合は、設定を修正してください。そうしないと、ジョブは保留中のままになります。たとえば、フォルダーにクロスプラットフォーム テンプレートしかない場合に .NET Framework 4.6.1 のバックグラウンド ジョブを実行しようとしても、うまくいきません。設定が修正されるまで、ジョブは保留中になるためです。
引数を追加する
[引数] タブに、選択したプロセスの入力引数を入力します。このタブには、選択したプロセスで受け付けられるすべての入力引数が自動的に入力され、対応する値がパッケージから継承されます。
該当する [その他のアクション] ボタンをクリックし、次に [停止] をクリックします。オートメーション プロジェクトは、[停止すべきか確認] アクティビティを検出するまで実行されます。この間、ジョブは [停止中] ステートになります。このアクティビティが検出されると、実行は停止され、ジョブの最終的なステートは [成功] になります。[停止すべきか確認] アクティビティが検出されなかった場合、ジョブの実行はプロジェクトの最後まで停止されません。この場合も、最終的なステートは [成功] になります。
- Orchestrator から開始したジョブは、Orchestrator からのみ停止できます。
- Assistant から開始したジョブは、Orchestrator の [ジョブ] ページから、および UiPath Assistant を使用して停止できます。
- ジョブが停止すると、ジョブの終了スケジュールは失われます。そのため、ジョブの再実行時に [ジョブの実行を終了するスケジュールを設定] オプションを再設定する必要があります。
該当する [その他のアクション] ボタンをクリックし、次に [強制終了] をクリックします。オートメーション プロジェクトが強制終了され、[停止] とマークされ、[ジョブの詳細] ウィンドウに「ジョブはキャンセルされました」と表示されます。
- Orchestrator から開始したジョブは、Orchestrator の [ジョブ] ページから、および UiPath Assistant を使用して強制終了できます。
- Assistant から開始したジョブは、Orchestrator の [ジョブ] ページから、および UiPath Assistant を使用して強制終了できます。
- ジョブが強制終了すると、ジョブの終了スケジュールは失われます。そのため、ジョブの再実行時に [ジョブの実行を終了するスケジュールを設定] オプションを再設定する必要があります。
この機能を使用すると、ジョブ フローの構成を経る必要なく、ジョブのリストからすぐにジョブを実行できます。[停止]、[エラー]、または [成功] のどの最終ステートにあるジョブでも再実行できます。
- Assistant などのエージェントまたは Studio のリモート デバッグ セッションによってトリガーされたジョブは再実行できません。
- [ジョブの実行を終了するスケジュールを設定] オプションがアクティブになっているジョブを再実行する場合、これらのオプションを再設定する必要があります。
この手順を開始するには、以前に何らかのジョブを開始して、そのジョブが最終状態に達している必要があります。
- 該当の [その他のアクション] ボタンをクリックして、[再実行] をクリックします。[ジョブを開始] ウィンドウが開き、ジョブの初期設定が表示されます。
- 必要な変更を行います。
- [開始] をクリックします。[ジョブを開始] ウィンドウが閉じて、実行が開始されます。各ジョブのステータスは、[ジョブ] ページにリアルタイムで表示されます。
特定のジョブのログを表示するには、該当する [その他のアクション] ボタンをクリックし、[ログを表示] をクリックします。[ログ] ページが表示されます。ここには、対象のジョブの項目のみが含まれています。
特定のジョブの詳細を表示するには、以下の手順を実行します。
-
該当の [詳細] ボタンをクリックします。[ジョブの詳細] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、基になるプロセスの名前、ジョブを実行しているロボットとマシン、ジョブが失敗した理由など、さまざまな情報が表示されます。
注: [情報] フィールドには、失敗したジョブのライセンスに関する考慮事項は表示されません。ライセンスについて詳しくは、監視機能を使用してください。