- はじめに
- プロダクト ライフサイクル
- UiPath での顧客データの使用
- Use of customer data with Agents
- AI Center での顧客データの使用
- AI Computer Vision での顧客データの使用
- Apps での顧客データの使用
- Assistant での顧客データの使用
- Automation Ops での顧客データの使用
- Automation Hub での顧客データの使用
- Autopilot for Everyone での顧客データの使用
- Cloud ロボットでの顧客データの使用
- コンテキスト グラウンディングでの顧客データの使用
- Data Service での顧客データの使用
- Document Understanding™ での顧客データの使用
- Healing Agent での顧客データの利用
- Insights での顧客データの使用
- Integration Service での顧客データの使用
- IT オートメーションでの顧客データの使用
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- Process Mining での顧客データの使用
- Robot での顧客データの使用
- Studio および StudioX での顧客データの使用
- Studio Web での顧客データの使用
- ライセンス
- 提供オプション
- 製品の提供状況
- 製品の違い
- UiPath Platform
- UiPath ドキュメント
- トラブルシューティング

概要
製品の違い
linkさまざまなニーズに柔軟に対応できるよう、UiPath® では 3 種類のインストール オプションを用意しています。完全なクラウドネイティブ プラットフォームを利用できる 2 種類のオプションと、従来どおり個々の主要製品をご自身でインストールするオプションから選択できます。
- Automation Cloud™ は、完全な状態の UiPath Platform をサービスとして提供するよう設計・最適化されているため、インフラストラクチャの管理は UiPath に任せて自動化に注力できます。
- Automation Suite は、Automation Cloud と同様の完全なプラットフォーム エクスペリエンスを提供できるよう設計・最適化されていますが、クラウドまたはオンプレミスでセルフホストされます。したがって、単一のインストール内にプラットフォーム、コンテナー、インフラストラクチャの構成、管理機能が含まれます。
- また、スタンドアロン製品のインストールもサポートしており、新機能を提供しています。
次の表で、各オプション間の一部の主要機能の違いについて示します。
- 利用可能
- 利用不可
機能 |
スタンドアロン |
Automation Suite |
Automation Cloud |
詳細 |
---|---|---|---|---|
リソースを分離する最高レベルとして「組織」を利用可能 |
リソースを分離する最高レベルとして「組織」を利用できます。 ここでのリソースとは、アカウント、ロール、パッケージなどを指します。これらは組織のコンテキスト内でのみ共有されます。 | |||
1 つの組織で複数のテナントをサポート |
スタンドアロン インストールでは、組織ごとにサポートされるテナントは 1 つです。 | |||
製品を 1 箇所で利用可能 |
Automation Suite と Automation Cloud では、すべてのサービスを同じポータルから利用できます。また、画面左のレールを使用すれば、ページを離れることなく簡単にサービスを切り替えることができます。 スタンドアロン インストールでは、各製品が異なるアドレスに存在するため、複数の製品を使用するユーザーは個別のブラウザー ウィンドウで各製品にアクセスする必要があります。 | |||
カスタム ロゴを適用して、利用可能な製品のインターフェイスを共通ブランド化する |
Automation Cloud および Automation Suite では、すべての製品で同じロゴを利用できるよう設定できます。 スタンドアロン インストールでもカスタム ロゴを適用できますが、対応製品は Orchestrator のみです。 | |||
ユーザー ライセンスを管理する |
ユーザー ライセンス管理機能は、スタンドアロン インストールでは利用できません。 | |||
利用可能な製品に対する統合的な管理エクスペリエンス |
Automation Cloud および Automation Suite では、組織を [管理] ページから全面的に一元管理できます。これらの設定はすべての製品に関係し、組織内のすべてのテナントに適用されます。 Automation Suite には、ホスト ポータルから管理できる、ホスト レベルと呼ばれるさらに上位のレベルがあります。ホスト レベルの設定は、各組織内のすべてのテナントに適用されます。 スタンドアロン インストールでは、Orchestrator ホスト ポータルを利用して Orchestrator の機能に関する設定を行えます。ここでの設定はすべてのテナントに適用されます。 | |||
フェデレーション ホスト管理者 |
Automation Cloud のホスト レベルの設定は UiPath によって管理されるため、Automation Cloud のユーザーはホスト ポータルを利用できません。 | |||
外部アプリの基本認証 |
パブリック ネットワークでは、セキュリティで保護された認証機構のみがサポートされています。Automation Cloud を使用する場合は、OAuth を使用して UiPath の認可を委任することをお勧めします。 | |||
ホスト フィードを介してライブラリを共有する |
Automation Cloud では、ホスト フィードを介してライブラリをテナント間で共有することはできません。代わりにカスタム フィードを使用してください。 | |||
カスタムの資格情報ストア プラグイン |
Automation Cloud ではビルトイン サポートが備わった、セキュリティで保護されたストアのみが許可されています。 | |||
MinIO ストレージ バケット |
Automation Cloud では MinIO ストレージ バケットをサポートしていません。サポート対象のストレージ プロバイダーのリストについては、ストレージ バケットに関するこちらのドキュメントをご覧ください。 | |||
エラスティック ロボット オーケストレーション | エラスティック ロボット オーケストレーションでは、自動スケーリング エンジンを使用して、オートメーションを実行するうえで必要な分だけマシンを作成、開始、停止できます。
ご自身のクラウド サービス プロバイダー (CSP) で仮想マシン (VM) をセルフホストし、自動スケーリングを好きなように設定できます。 | |||
UiPath Automation CloudTM ロボット - 仮想マシン |
短縮して Cloud ロボット - 仮想マシンと呼ばれます。この機能では自動スケーリング エンジンを使用できますが、エラスティック ロボット オーケストレーションとは対照的に、UiPath 側がすべての機能をホストします。 これはエンタープライズでのみ利用できる機能です。 | |||
UiPath Automation CloudTM ロボット - サーバーレス UiPath Automation Suite ロボット |
Autoamtion Cloud ロボット - サーバーレスは、インフラストラクチャの設定や管理を全く行わずにロボット労働力を増やしたいユーザー向けです。この Cloud ロボットも UiPath がホストしますが、ロボットは Linux マシンで実行されます。また、Cloud ロボット - 仮想マシンと比較すると、マシンのカスタマイズの柔軟性はやや劣ります。 Automation Suite ロボットは、Automation Cloud ロボット - サーバーレスに対応する Automation Suite 版のロボットです。 |
AI Computer Vision の比較
link以下の表に、AI Computer Vision の現在のデプロイ オプションの比較を示します。
Automation Cloud | Automation Cloud (公共部門向け) | オンプレミスのスタンドアロン | Automation Suite | ローカル サーバー | コメント | |
---|---|---|---|---|---|---|
モデル回帰テスト | 新しいモデルはすべて、以前の反復処理で検出されていたすべての設計時データを検出し、オートメーションの実行が失敗しないようにします。 | |||||
設計時のモック データ ストレージ | このモデルは UI 要素の形と色を学習するため、機密情報が含まれないモック データを使用することをお勧めします。 | |||||
ランタイム データ ストレージ | (機密情報が含まれている可能性がある) 実行時の運用環境のデータは使用または保存されることはなく、AI モデルの入力としてのみ使用されます。 | |||||
手間もコストもかからないサーバー | N/A | |||||
速度 | 高速 (GPU) | 高速 (GPU) | 高速 (GPU) | 高速 (GPU) | やや低速 (CPU) | ローカル サーバーはクラウド モデルの圧縮版 (ニューロンの数が少ない) であるため、より一般的な見た目の UI 要素を識別し操作する、単純なシナリオに適している可能性があります。 |
ビジョンの精度 | 非常に高い | 非常に高い | 高 (High) | 高 (High) | やや低い | ローカル サーバーはクラウド モデルの圧縮版 (ニューロンの数が少ない) であるため、より一般的な見た目の UI 要素を識別し操作する、単純なシナリオに適している可能性があります。 |
Enterprise ライセンスで無料 | N/A | |||||
使用状況 |
| 240 MP/分 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | UiPath クラウド サーバーの使用制限は、非常に大きなヘッドルームを考慮して設計されています。最も負荷が高い使用シナリオでも、この制限値に達することは非常に困難です。 |
ロボットの違い
linkUiPath では、ユーザーのリソース、デプロイ、管理のニーズに応えるため、ロボットの主な種類としてセルフホスト ロボットと UiPath が管理するロボットの 2 種類を提供しています。
セルフホスト ロボット
セルフホスト (スタンドアロン) のロボットは、独自のインフラストラクチャ (オンプレミスとも呼ばれる) でデプロイおよび管理されます。このアプローチにより、ホスティング環境とセキュリティを完全に制御できます。インフラストラクチャの保守、リソースの手動スケーリング、更新の処理はユーザー自身の責任です。
セルフホスト ロボットのインストール手順は、マシンのオペレーティング システムによって以下のように異なります。
-
Windows の場合: MSI インストーラーを使用 (
UiPathStudio.msi
およびUiPathRobot.msi
のいずれか) -
macOS の場合: DMG インストーラーを使用
-
Linux の場合: Docker イメージのデプロイを使用
スタンドアロンのロボットは、有人オートメーション、無人オートメーション、テスト オートメーションを実行でき、Orchestrator のどのデリバリでも管理できます。
Windows Server で動作するシステムの場合は、高密度ロボット環境を構成することもできます。これにより、同じマシン上の異なるユーザー アカウントでロボットを同時に実行できます。
オペレーティング システムに応じて、Windows プロジェクト、Windows - レガシ プロジェクト、またはクロスプラットフォーム プロジェクトのいずれかを実行できます。詳しくは、「比較表」をご覧ください。
有人オートメーションのライセンスの消費は、割り当てられた ユーザー ライセンス (Attended、Citizen Developer、Automation Developer) に基づいて決まります。
無人オートメーションの場合、ライセンスの消費は、割り当てられたロボット ライセンスまたはランタイム (Production (Unattended)、Testing、App Testing) に基づいて決まります。
UiPath で管理されるロボットには、スタンドアロンのロボットと Automation Suite ロボットが含まれます。
Automation Suite ロボット
Automation Suite ロボットはコンテナーベースのロボットであり、Automation Suite 内でパッケージ化して Orchestrator を介して管理します。Linux ロボットと同様に Docker イメージを使用して、Automation Suite 環境で無人オートメーションを実行します。
これらのロボットは、クロスプラットフォームおよび Web ベースのプロジェクトに向けて最適化されています。最大で 50 個のジョブを並列で処理できるよう、自動的にスケーリングできます。
Automation Suite ロボットはオンデマンドで実行できるほか、消費量は 1 分あたりの実行に基づいて決定されるため、アクティビティの急増にも対処できます。
Automation Suite ロボットを管理するには、Automation Suite の Orchestrator を使用します。
UiPath で管理されるロボット
UiPath で管理されるロボットは、UiPath によってクラウド環境でデプロイおよび管理されます。このアプローチにより、ユーザーがインフラストラクチャを管理する必要がなくなります。さらに、必要なハードウェア リソースが自動的にプロビジョニングされ、Windows および UiPath ソフトウェアの更新とセキュリティのメンテナンスを UiPath が担当します。
機密データを扱う無人オートメーションについては、UiPath で管理されるロボットの導入を検討する際に、UiPath のコンプライアンスとデータ所在地の要件を評価してください。
これらのロボットのライセンス モデルは消費量ベースのアプローチに従っており、消費量はロボット ユニットで計測されます。
UiPath で管理されるロボットには、Automation Cloud™ ロボット - 仮想マシンと Automation Cloud™ ロボット - サーバーレスが含まれます。
Automation Cloud™ ロボット - 仮想マシン
Automation Cloud™ ロボット - 仮想マシンは、Automation Cloud™ でホストされている Windows ベースの仮想マシンを使用して無人オートメーションを実行する、UiPath の SaaS サービスです。標準、またはカスタマイズの Windows イメージをデプロイでき、マシン サイズ、VPN 連携、参加済みドメインなど、オートメーションの特定の要件を満たすよう構成できます。オートメーションを実行するには常にインターネット接続が必要です。
Automation Cloud™ ロボット - 仮想マシンは、Windows デスクトップ アプリケーションの実行をサポートします。ただし、仮想マシンにインストールされているサードパーティ ソフトウェアに適切なライセンスが付与されている場合です。ユーザーが構成時にマシンのサイズを選択できるため、リソース使用量の自動スケーリングは行われません。
ネットワークの接続について、これらのロボットではオンプレミス ネットワークへのサイト間 VPN 接続がサポートされ、既存の Active Directory 環境と連携するための自動ドメイン参加が可能です。
Automation Cloud™ ロボット - 仮想マシンは、Windows プロジェクトとクロスプラットフォーム プロジェクトのみを実行します。
Automation Cloud™ ロボット - 仮想マシンを管理するには、Automation Cloud™ の Orchestrator を使用します。
Automation Cloud™ ロボット - サーバーレス
Automation Cloud™ ロボット - サーバーレスでは、完全なクラウドネイティブ環境で無人オートメーションを無制限に実行できます。基盤のインフラストラクチャの管理や構成は不要です。Linux ロボットと同様に、実行に Docker イメージを使用します。
これらのロボットは、クロスプラットフォームおよび Web ベースのプロジェクトに向けて最適化されています。最大で 50 個のジョブを並列で処理できるよう、自動スケーリングできます。
サーバーレス ロボットはオンデマンドで実行できるほか、消費量は 1 分あたりの実行に基づいて決定されるため、アクティビティの急増にも対処できます。
Automation Cloud™ ロボット - サーバーレスを管理するには、Automation Cloud™ の Orchestrator を使用します。
エラスティック ロボット オーケストレーション
エラスティック ロボット オーケストレーションでは、無人オートメーションを実行するためにロボットが使用するリソースのスケーリングを以下の方法で UiPath に委任できます。
-
お好きなクラウド環境 (GCP、Azure、AWS) で実行する仮想マシンの最大数を設定する
-
スピードとコストのいずれかを優先した、または両者のバランスを取った最適化を選択する
-
スピード要件が例外的に高いまたは低い期間など、特定の期間だけ異なる設定を適用するようにスケジュールを設定する
比較表
以下の表では、利用可能な UiPath のロボット製品の主な違いをまとめました。
UiPath Robot 製品 |
インフラストラクチャ (ハードウェア) 管理 |
実行するプロジェクトの種類 |
オートメーションの種類 | 自動スケーリングのサポート |
ライセンスモデル |
Orchestrator の提供オプション |
プランの可用性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
スタンドアロン: Windows ロボット (.MSI インストーラー) |
セルフホスト |
|
|
割り当てられたユーザー ライセンス (有人オートメーションの場合) またはランタイム (無人オートメーションの場合) 1 つあたり |
|
| |
スタンドアロン: 高密度ロボット (.MSI インストーラー) |
セルフホスト |
|
|
割り当てられたランタイム 1 つあたり |
|
| |
スタンドアロン: Linux ロボット |
セルフホスト |
|
|
割り当てられたユーザー ライセンス (有人オートメーションの場合) またはランタイム (無人オートメーションの場合) 1 つあたり |
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| |
スタンドアロン: MacOS ロボット (.DMG インストーラー) |
セルフホスト |
|
|
割り当てられたユーザー ライセンス (有人オートメーションの場合) またはランタイム (無人オートメーションの場合) 1 つあたり |
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Automation Cloud™ ロボット - 仮想マシン |
UiPath で管理 |
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プラットフォーム ユニット、アクティブな仮想マシン 1 台あたりの消費 |
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Automation Suite ロボット |
セルフホスト |
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ロボット ユニット、実行時間 1 分あたりの消費 |
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Automation Cloud™ ロボット - サーバーレス | UiPath で管理 |
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プラットフォーム ユニット、実行時間 1 分あたりの消費 |
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