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サービス ライセンス
サービス ライセンスは、組織やテナントに分配でき、業務プロセスを支援または管理するための特定の機能を提供します。サービス ライセンスは、サービス インスタンス、サービス キャパシティ、サービス消費単位などの特定のメトリックを対象とします。
ライセンスの種類によっては、許可されるサービス キャパシティを管理するものもあります。
たとえば、Orchestrator と AI Center の実行スロット (ランタイム) の数、Computer Vision のスループット制限、Data Service のユニットなどです。
ランタイムとは、ロボットの使用に関連するライセンスです。この場合のロボットとは、オートメーションを実行するエンティティのことを指します。
これらは無人プロセスの実行に使用され、マシン オブジェクト (標準マシンまたはマシン テンプレートのいずれか) に割り当てられます。
マシン オブジェクトに割り当てられたランタイムの数は、そのマシン オブジェクトにアタッチされた各ホスト マシンでオートメーションを同時に実行できる能力を表します。たとえば、1 つのランタイムで一度に実行できるオートメーションは 1 つだけです。5 つのランタイムを使用すると、同一のホスト マシンで最大 5 つのオートメーションを同時に実行できます。ただし、プロセスの種類が次のように考慮されます。
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同時接続実行: ロボットは同時実行が可能です。つまり、同じマシン上で複数のプロセスを同時に実行できます。同時実行を行う場合、マシンには複数のランタイムが割り当てられている必要があります。割り当てられたランタイムの数によって、同じマシンで同時に実行できるプロセスの数が決まります。
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フォアグラウンド プロセス: フォアグラウンド プロセスの場合、同時に実行できるプロセスは 1 つだけです。したがって、マシンに 5 つのランタイムが割り当てられている場合でも、フォアグラウンド プロセスは一度に 1 つずつ実行されます。
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バックグラウンド プロセス: Windows ワークステーションで一度に実行できるバックグラウンド プロセスは 1 つのみであるため、割り当てるランタイムは 1 つに留めることをお勧めします。ただし、マシンに定義するロボット数はそのマシンに割り当てられているランタイム数より多くてもかまいません。
Windows Server マシンでは、プロセスを同時に実行するロボットを複数設定できるため、より多くのランタイムを割り当てて同時実行を実現できます。
ランタイムはテナントに割り当てられ、テナントのランタイム プールを構成します。ホスト マシンが UiPath® Orchestrator に接続されると、そのマシンに関連するマシン オブジェクトに割り当てられたランタイムの数がテナント プールから消費されます。ホスト マシンを切断すると、ランタイムはテナント プールに戻ります。
マシンがオンラインで Orchestrator に接続されている間は、Orchestrator への接続に使用されるマシン テンプレートのランタイムの最大数に等しい数のライセンスが消費されます。このランタイムは、特定のマシンで同時に実行できるロボットの最大数を意味し、手動でカスタマイズできます。
ランタイムの種類
ランタイムにはいくつか種類があり、特定の種類のプロセスを実行するために必要なランタイムや、特定の UiPath 製品に関連するオートメーションを使用するために必要なランタイムがあります。
Unattended または NonProduction ランタイム
Unattended ランタイムは、運用環境で無人プロセスを実行するために使用できます。NonProduction ランタイムは、無人プロセスを運用環境にデプロイする前に、プロセスが期待どおりに実行されることを確かめるためのドライランを行うために確保されているランタイムです。
このライセンス モデルでは、プロセスを同時に実行できる Unattended または NonProduction ロボットの最大数をカウントします。この数は、すべてのオンラインのマシンに割り当てられるランタイムの総数で指定されます。これらのライセンスは、すべてのマシンに分配できます。
[Unattended] または [NonProduction] ページには、ロボットが Unattended として定義されているすべてのマシンが表示されます。また、割り当てられたランタイムの数、定義されたロボット数と実行中のロボット数、およびマシンのライセンス ステータスも表示されます。
マシンに割り当てられるランタイムの数によって、UiPath Robot がマシンで実行されたときに消費される Unattended または NonProduction ライセンスの数が決まります。一方、マシンに定義されたロボットの数とランタイムの数に依存関係はありません。
Testing ランタイム
Testing ライセンスは Unattended ライセンスと同様に機能しますが、テストを同時に実行できる Testing ロボットの最大数がカウントされます。この数は、すべてのオンラインのマシンに割り当てられるランタイムの総数で指定されます。これらのライセンスは、すべてのマシンに分配できます。
利用可能なランタイムの完全なリストについては、「UiPath Licensing」のページをご覧ください。リンク先のページでは、ランタイムを表す際に「Robot」という用語が使用されています。
- Data Service の 1 ユニットに 1 GB のデータ ストレージ、5 GB の添付ファイル ストレージ、最大 10,000 件/日の API 呼び出しが付与されます。
- 購入したユーザー/Unattended ロボット ライセンスの各ペアに対して Data Service の 1 ユニットが付与されます。
この種類のライセンスは、スループット制限を管理します。スループットとは、ご使用のライセンスの権利に基づいた、UiPath の AI Computer Vision サーバーが毎分処理可能なデータ量 (メガピクセル単位) のことです。
AI Computer Vision ライセンスは、1 つのアカウントで 1 個使用できます。
AI Computer Vision サーバーへのアクセス権は、API キーに基づいて付与されます。API キーは、以下の場所で生成 (必要に応じて再生成) できます。
- Automation Cloud および Automation Suite: [管理] > [ライセンス] ページ > [ロボットおよびサービス] タブ。
- Orchestrator スタンドアロン: ホスト管理ポータルの [ライセンス] ページ。
特定の製品では、各テナント内に個別のインスタンスを持つことができます。このような製品のライセンスによって、許可されるサービス インスタンスの数を管理します。たとえば、組織に 3 つの Automation Hub ライセンスが割り当てられ、4 つのテナントがある場合、希望する 3 つのテナントで Automation Hub サービスを有効化できます。
このライセンスでは、利用可能なサービス固有のユニットの許可数を管理します。サービスの使用中はユニットが消費され、ユニットを使い切るとそのサービスを使用できなくなります。
たとえば Document Understanding の場合、このサービスを使用して処理できるページの最大数がライセンスによって指定されます。ページを処理するにしたがってユニットが使用され、その数が減ります。ユニットがなくなるとページを処理できなくなり、さらにサービスを使用するには追加のユニットを購入する必要があります。
Document Understanding ライセンスの場合、ライセンス ユニットはページ数を示し、UiPath の ML サーバー上で特定のページ数のドキュメントを抽出できます。利用可能な Document Understanding ライセンスは、4 万ページ ユニット、100万ページ ユニット、1000万ページ ユニットです。
モデルやエンドポイントへのアクセス権は、API キーに基づいて付与されます。API キーはアカウントの作成時に自動的に生成され、UiPath Studio で [マシン ラーニング抽出器] アクティビティを使用する際に必要となります。
AI ユニットとは、AI 製品へのライセンスの付与に使用される尺度です。AI ユニットはモデルの使用量に基づいて課金されます。
計測と課金のロジックや使用状況の追跡について詳しくは、以下のドキュメントをご覧ください。
- AI Center の「AI ユニット」
- 『Document Understanding ガイド』の「使用状況の測定と請求ロジック」
- ML パイプラインを実行する Task Mining
- Process Mining のライセンス
- GenAI アクティビティの消費
- UI Automation の [ポップアップを閉じる] アクティビティ
RU は、UiPath がホストする以下のロボットを使用して無人オートメーションを実行する際に必要です。
- UiPath Automation CloudTM ロボット - 仮想マシン (Cloud ロボット - 仮想マシン) - ドキュメント
- UiPath Automation CloudTM ロボット - サーバーレス (Cloud ロボット - サーバーレス) - ドキュメント
- UiPath Automation Suite ロボット - サーバーレス
仮想マシンおよびサーバーレスのロボットでは、Unattended ランタイムは不要です。これらのロボットは、無人実行に対するライセンスをロボット ユニットを介して獲得します。
消費
ロボット ユニットによって、1 つまたは両方の種類の Cloud ロボットを使用できますが、ロボット ユニットの消費方法は異なります。
機能 |
Testing - 消費量 1 |
Production - 消費量 |
詳細 |
---|---|---|---|
Cloud ロボット - 仮想マシン |
マシン サイズ別: • 小 - 2,000 • 標準 - 3,000 • 中 - 5,500 • 大 - 9,000 コスト プロファイル別: [速度を優先] または [常時] のコスト プロファイルを選択すると、既存の消費率に以下のように RU が追加されます。 • 速度を優先 - 500 RU/月を追加 • 常時 - 1,000 RU/月を追加 |
マシン サイズ別: • 小 - 5,000 • 標準 - 6,000 • 中 - 7,500 • 大 - 10,000 コスト プロファイル別: [速度を優先] または [常時] のコスト プロファイルを選択すると、既存の消費率に以下のように RU が追加されます。 • 速度を優先 - 500 RU/月を追加 • 常時 - 1,000 RU/月を追加 |
消費: ロボット ユニットは、テナントの作成直後に、テナントの年間に利用可能な RU から消費されます。 追加コスト: ライセンスされたマシンは必要な時間だけ実行でき、追加で消費される RU はありません。 確保される RU: Cloud ロボット - 仮想マシンの各マシンで消費される必要な数の RU は、月の変わり目に確保されます。詳しくはこちらをご覧ください。 |
Cloud ロボット - サーバーレス |
1 つのジョブの実行で消費される
X RU/分
|
1 つのジョブの実行で消費される
X RU/分
|
コスト: ジョブの実行時は毎分
X RU が、その年に利用可能なテナントの RU の残数から消費されます。X の値はマシンのサイズによって異なります。
消費: RU は、ユーザー自身の RU プール (実行シナリオのためにライセンスによってプールが付与されている場合)、またはテナントで利用可能な RU から差し引かれます。例外として、ユーザーの RU プールが枯渇した後に、ユーザーが実行するオートメーションによってテナント プールの RU が消費される可能性があります (利用できる場合)。RU はジョブの完了後に差し引かれます。 確保される RU: サーバーレスの場合は RU は確保されないため、テナント プールにはジョブを実行するのに十分な数の RU が存在する必要があります。 |
1 この機能を使用するには、Enterprise、Pro、または Pro Trial のライセンス プランを使用している必要があります。
ロボット ユニットの確保
Cloud ロボット - 仮想マシンのマシンの場合、マシンを作成して RU が消費されると、必要な RU の数がシステムに記録され、その数の RU が翌月のために内部で確保されます。
つまり、月が始まると、その月にマシンを確実に実行できるよう、既存の Cloud ロボット - 仮想マシンのマシンに必要な RU がテナントの 1 か月分の RU プールから自動的に差し引かれます。
このため、月初の時点で、テナントのロボット ユニットの数が期待される数よりも少ない可能性があります。
例: 30,000 RU が割り当てられたテナントを例に見てみましょう。5 月 31 日に、テナントに 3 台の Cloud ロボット - 仮想マシンの標準マシンがある場合、次の月の RU が割り当てられる 6 月 1 日には、18,000 個の RU (3 x 6,000) がテナントの RU の残数から自動的に差し引かれます。したがって、月初にこのテナントに存在する RU は 12,000 個のみです。
削除されたマシン: 1 か月の中で Cloud ロボット - 仮想マシンのマシンを削除した場合、そのマシンを作成するために消費された RU はプールに戻りません。ただしその月の間は、追加の RU を使用せずに別の Cloud ロボット - 仮想マシンのマシンを作成することができます。RU は一度消費されると、Cloud ロボット - 仮想マシンのマシン 1 台を 1 か月通して使用できます。RU は特定のマシンには紐づけられません。
Cloud ロボット - 仮想マシンの月々の RU 予算を削減したい場合は、月が終了する前に Cloud ロボット - 仮想マシンのマシンを削除します。これにより、そのマシンの RU は確保されず、来月の RU から消費されなくなります。
Cloud ロボット - 仮想マシンのプールで RU が解放および再利用される方法について詳しくは、こちらをご覧ください。
RU の必要量の計算例
たとえば、Production ランタイムを選択している 3 つのテナントを持つ組織について考えてみましょう。
レベル |
必要な Cloud ロボット |
RU のコスト |
---|---|---|
テナント 1 |
|
仮想マシンのコスト:
2 x 6,000 = 12,000 サーバーレスのコスト:
600 x 4 = 2,400 テナントに必要な RU の合計数:
14,400 ` RU/月
|
テナント 2 |
|
仮想マシンのコスト: 1 x 6,000 テナントに必要な RU の合計数:
6,000 ` RU/月
|
テナント 3 |
|
サーバーレスのコスト:
180 x 23 x 4 = 16,560
テナントに必要な RU の合計数:
16,560 ` RU/月
|
組織 |
|
すべてのテナントのコスト:
14,400 + 6,000 + 16,560 テナントに必要な RU の合計数:
36,960 ` RU/月
|
Integration Service の API 呼び出しでは、Integration Service アクティビティの使用状況が測定されます。1 つのサードパーティ アプリケーションに対して 1 度呼び出しを行うと、呼び出しの開始方法 (手動、有人プロセス、または無人オートメーション) に関係なく、1 つの API 呼び出しが消費されます。
Integration Service の API 呼び出しは、次の方法で利用できます。
-
専用バンドルとして、プラットフォームの個別の SKU として購入します。この場合は、利用可能な数量がなくなるまで使用できます。
-
SKU の組み合わせの一部として、ライセンスにバンドルされています。この場合は、関連するライセンスとともに毎月更新されます。
消費について詳しくは、Integration Service の専用ドキュメントをご覧ください。
UiPath ライセンス プラットフォームには、Integration Service の API 呼び出しに関連するすべての SKU のリストが表示されます。
SAP 移送ユニットは、Test Manager における SAP の変更影響分析機能のライセンス付与に使用されます。100 ユニットのバンドル単位で購入でき、Enterprise ライセンス プランでのみ利用可能です。
SAP インスタンスで分析することを選択した一意の SAP の移送ごとに、SAP 移送ユニットが 1 つ消費されます。すでに分析済みの移送に対して分析を繰り返す場合、ユニットは消費されません。