orchestrator
2023.10
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Orchestrator ユーザー ガイド
Automation CloudAutomation Cloud Public SectorAutomation SuiteStandalone
Last updated 2024年11月11日

入力および出力引数について

UiPath では、Studio 内で使用されている入力および出力引数を公開し、DCM や BPM などのユーザーが使用しているツールとシームレスに連携できるようにしています。つまり、ユーザーが作成したプロセスは、Orchestrator API やインターフェイスを介して入力引数を受け取り、同様に出力を返すことができます。これを元に、プロセス同士を連携させることができます。この拡張性により、ユーザーのエコシステムに UiPath® をよりスムーズに統合できます。

注:
他のアプリに公開されるのは、Studio でメインとしてマークされている .xaml の入力、出力、入力/出力の引数のみです。
引数はプロジェクトの project.json に保存されます。

Studio での設計時に、既定値の有無を問わず、入力および出力の引数を受け入れるように設定することにより、これらの引数をサードパーティ アプリや Orchestrator で使用できるようになります。Studio プロジェクトに該当する引数をあらかじめ追加することにより、Orchestrator やサードパーティ アプリで入力引数と出力引数を利用できます。これらの引数が Studio で追加されていない場合は、次のメッセージが表示されます。「このバージョンは入力引数が未定義です。」

プロジェクトの入力、出力、入力/出力の引数は、Orchestrator にパブリッシュされることで、入力引数と出力引数になります。入力/出力引数については、Orchestrator で 2 つの引数 (入力引数と出力引数) が同じ名前で作成され、表示されます。

引数値を指定する

値の設定は入力引数に対してのみ可能で、次のように、Studio、Orchestrator、Orchestrator API のいずれかを使用します。

Studio

引数を作成する際の既定値として入力できます。簡単な例は、こちらで確認できます。Studio で引数に対して設定した既定値は、プロセス レベルでもジョブ レベルでも、Orchestrator で上書きすることができます。

注: Studio で入力引数に設定されている既定値は、レベルを問わず、Orchestrator では表示されません。

Orchestrator

  • プロセス レベル - [プロセスを表示] ウィンドウの [引数] タブで入力できます (こちらの説明を参照)。
  • ジョブ レベル - [ジョブを開始] ウィンドウの [引数] タブで入力できます (こちらの説明を参照)。
  • トリガー レベル - [トリガーを追加] ウィンドウの [引数] タブで入力できます (こちらの説明を参照)。

    注: Orchestrator のプロセス レベルで入力引数として入力した値は、新しいパッケージのバージョンが引数の定義に関係していない限り、パッケージの更新時にも維持されます。

    入力/出力引数のストレージ制限は 1 MB です。

Orchestrator で入力引数を設定する場合、JSON 形式で設定する必要があります。次の例のようにします。

  • 文字列 - 値は引用符で囲む必要があります。例: string
  • Int32 型 - 値を整数で指定します。例: 11
  • ブール型 - true または false を選択する 2 つのラジオ ボタンが表示されます。
  • ダブル型 - 浮動小数値として値を設定します。例: 3.5
  • 日時型 - 有効な JSON として値を設定します。例: "2012-04-23T18:25:43.511Z"
  • 配列型 - 有効な JSON として値を設定します。例: [1, 1, 2, 3, 5, 8] または ["firstString", "secondString"]
    注: いずれの種類の入力引数も使用できますが、Orchestrator が検証するのはプリミティブのみです。

    列挙型 (enum) を JSON に変換すると、列挙メンバーは名前ではなく整数値で表されます。つまり、列挙の JSON 表現は、元の列挙に含まれる各メンバーの数値になります。

Orchestrator API

引数値を表示する

入力引数の値は次のようにマークされます。

  • 値がありません - プロセス、ジョブ、スケジュール、パッケージ (Studio) のいずれのレベルでも、引数に値が設定されていません。
  • パッケージから継承しました - 値が Studio で既定として設定されている場合です。このメッセージは、特定のパッケージの [引数] ウィンドウ、および [プロセスを表示] ウィンドウ、[ジョブを開始] ウィンドウ、[スケジュールを追加] ウィンドウに表示されます。
  • プロセスから継承しました - 値がプロセス レベルで ([プロセスを表示] ウィンドウで) 設定された場合。このメッセージは、[ジョブを開始] および [スケジュールを追加] ウィンドウに表示されます。[プロセスを表示] ウィンドウには、値そのものが表示されます。



入力引数または出力引数の値が存在する場合、それらは [ジョブの詳細] ウィンドウに表示されます。次の場合には、入力値が上記のウィンドウに表示されます。

  • 入力値がプロセス レベルで追加された場合
  • 入力値がジョブ レベルで追加された場合

[パッケージのバージョン] ウィンドウでは、入力および出力引数をパッケージ レベルで表示することもできます。詳細については、「パッケージを管理する」をご覧ください。

注: 作成したワークフローを v2018.3 より前のバージョンの Orchestrator にパブリッシュした場合、Main.xaml ファイルの入力および出力引数を表示するには、v2018.3 以降の Robot への再アップロードが必要になります。

引数の権限

Orchestrator の入力引数および出力引数に関連して、次の権限が必要です。

  • パッケージ レベル - パッケージに関する [表示] 権限
  • プロセス レベル - プロセスに関する [表示] および [編集] 権限
  • ジョブ レベル - ジョブに関する [作成] 権限
  • トリガー レベル - スケジュールに関する [作成] および/または [編集] 権限
  • 引数値を指定する
  • Studio
  • Orchestrator
  • Orchestrator API
  • 引数値を表示する
  • 引数の権限

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