ロボットセッション (以前のピクチャインピクチャ)

[ロボットセッション] ウィンドウを使用すると、マシン上で現在行っている作業を中断することなく有人オートメーションを実行できます。

ロボットセッションには 2 つのバージョンがあります。いずれの場合も、オートメーションとユーザーが行う作業は分けて行われ、以下のテクノロジに基づいています。

子セッション - プロセスはマシン上の別の Windows セッションで実行されます。
仮想デスクトップ - プロセスは同じ Windows セッションの仮想デスクトップ上で実行されます。

PiP の種類と PiP オプションを設定する

ロボットセッションの PiP テクノロジを設定したり、プロセスを既定でロボットセッションで開始するかどうかを指定したりするには、以下の手順を実行します。

目的の UiPath Studio プロジェクトを開き、左側にある [プロジェクト] パネルを選択します。
[プロジェクト設定] メニューを開きます。
[ PiP のオプション ] ドロップダウンメニューから、プロジェクトがピクチャインピクチャを使用してテストされたかどうか、および既定でロボットセッションで開始するかどうかを示すオプションを選択します。
1. PiP の使用をテスト済み、PiP で開始 - オートメーションの PiP モードでの実行が承認されています。プロセスの実行時は、既定でロボットセッションで開始されます。
2. PiP の使用をテスト済み、既定では PiP で開始しない - オートメーションの PiP モードでの実行が承認されています。プロセスの実行時は、既定でメインセッションで開始されます。
3. PiP の使用のテスト未実施 - オートメーションの PiP モードでの実行が承認されていません。プロセスの実行時は、既定でメインセッションで開始されます。
[PiP の種類] ドロップダウンメニューから、オートメーションをユーザーセッションから分離するテクノロジを選択します。
1. 新しいセッション - PiP でプロセスを実行すると、子セッションテクノロジが使用されます。
2. 新しいデスクトップ - PiP でプロセスを実行する際は、仮想デスクトップの技術が使用されます。

「呼び出し」系アクティビティに PiP を使用する

[プロセスを呼び出し]、[ワークフローファイルを呼び出し]、[プロセスを並列実行] などの「呼び出し」系アクティビティを使用する場合は、これらのアクティビティを実行するセッションを設定できます。

Studio で、アクティビティの [ターゲットセッション] プロパティに以下の値のいずれか 1 つを設定します。

現在 - 子プロセスは、ユーザーが使用しているセッションまたはデスクトップで開きます。
Process Default - 子プロセスは、[プロジェクト設定] で定義された設定を使用します。
Main - 子プロセスは、親プロセスの実行場所に関係なくユーザーセッション内で開始されます。
Picture in Picture - 親プロセスの実行に関係なく、ロボットセッションで子プロセスが開始します。

注:
[ターゲットセッション] プロパティの値は Studio からのみ編集できます。

StudioX で開発したプロジェクトでこのプロパティを変更するには、プロジェクトを Studio で開く必要があります。

ロボットセッションを使用する

ロボットセッションを開始するには、以下の手順を実行します。

UiPath Studio/StudioX > [デバッグ] タブで [ピクチャインピクチャ] オプションを選択し、プロセスを実行します。
UiPath Assistant で、目的のオートメーションを選択します。右側のパネルで [PiP で実行] トグルをオンにして、プロセスを実行します。[ロボットセッション] ウィンドウがポップアップで表示されます。

ロボットセッション内で画面を操作するには、ホバーすると表示される [参加] ボタンをクリックします。そうすると、ロボットセッションがメインディスプレイの全画面に拡大されます。

全画面表示を終了するには、[ロボットセッションを退出] をクリックします。これにより、ロボットセッションウィンドウに戻ります。このウィンドウは、他のアプリケーションの手前に表示されるよう設定されています。

ロボットセッションを閉じるには、[X] をクリックします。ロボットセッションを終了する確認を求めるプロンプトが表示されます。