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無人オートメーション
無人オートメーションは、特定のルールに基づいて、通常は一括で実行される、複雑で反復的なタスクのために設計されています。人間による操作が必要な有人オートメーションとは異なり、無人オートメーションは、トリガーや特定のタスク イベントに基づいて独立して動作します。人間の介入を避けられるため、管理者特権が必要なタスクに最適です。
たとえば、無人オートメーションで経費精算書を承認することができます。無人オートメーションでシステムにログインしてレポートを確認し、ルールに一致していれば (たとえば一定の金額未満であれば) レポートを承認します。
無人オートメーションにシステムへのアクセス権を付与するのは、管理者のペルソナです。これにより、誰がこれらの詳細を管理しているかが明確に記録されるため、セキュリティが確保されます。
Orchestrator は無人オートメーションの中心的なハブとして機能します。Orchestrator では、トリガーを使用して、無人タスクを即座に実行したりスケジュールに従って実行したりできます。また、利用可能なロボットに無人タスクを動的に割り当てることができます。オートメーション プロジェクトに必要なリソースを管理する以外に、フォルダー階層や特定のロールの割り当てを使用してリソースへのアクセスを制御します。
管理者は、ユーザーまたはロボット アカウントにアクセス権と必要な権限を付与することによって、フォルダー内に無人オートメーションを設定します。また、マシン テンプレートを割り当てて、オートメーションを実行するために十分なランタイムを確保します。
Assistant は、有人オートメーションに関わるユーザーの支援を行うために設計された UiPath のツールです。無人のシナリオでは、ユーザーが無人マシンにログインして潜在的な問題を確認・修正するときに、デバッグの目的でのみ Assistant が使用されます。
無人のシナリオや大規模なプラットフォームのデプロイに最適です。Robot Executor は、登録ユーザーと同じ権限で無人オートメーションを実行します。Robot サービスはローカル システムで実行され、対話型の Windows セッションを開きます。また、マシン管理者の権限を持ちます。これにより、無人オートメーションのセッション (ログオンやログオフなど) を自動的に管理できます。
無人オートメーションを実行するには、マシン (無人タスクを実行する物理デバイスまたは仮想デバイス) にランタイムを割り当てる必要があります。マシン ランタイムの種類には、Unattended、NonProduction、Testing があります。
たとえば、10 個の Unattended ランタイムを持つマシン テンプレートがあるとします。このテンプレートで接続する各マシンが、利用可能なライセンスの合計から 10 個のライセンスを予約します。これらのライセンスは、無人オートメーションの実行時にのみ使用されます。したがって、このテンプレートを使用して 4 台のマシンを接続すると、40 個のライセンスが予約されます。25 個のジョブを実行する場合、15 個のスロットが利用可能な状態で残ります。
無人オートメーションの場合、ロボットを認証する方法には、クライアント資格情報を使用するオプションと、クライアント資格情報とマシン キー接続の両方を可能にするハイブリッド オプションの 2 つがあります。これらの認証オプションは、Orchestrator の [テナント] > [設定] > [ロボットのセキュリティ] で確認できます。
クライアント資格情報 (推奨) - クライアント資格情報を使用すると、ロボットはユーザーを偽装することなく、自身の資格情報を使用して Orchestrator リソースにアクセスできます。ロボットが Orchestrator からリソースを要求する際は、認証にユーザーが関与しないため、操作を実行するための認可がロボット自体に付与されている必要があります。OAuth 2.0 フレームワークを認証プロトコルの基盤として使用します。ロボットが Orchestrator に接続する際に、マシン テンプレート オブジェクトを介して生成されたクライアント ID とクライアント シークレットのペアを使用することができます。クライアント ID とクライアント シークレットのペアで生成したトークンによってロボットと Orchestrator 間の接続が認可され、Orchestrator リソースへのアクセス権がロボットに付与されます。管理者は、そのマシンで使用されているシークレットを削除することで、いつでもアクセス権を取り消すことができます。
ハイブリッド - このオプションでは、有効期限が切れないトークン (マシン キー) を使用する接続と有効期限が切れるトークン (クライアント資格情報) を使用する接続の両方を許可します。