UiPath Agents について

UiPath が構築したエージェントは、Studio Web でエージェント デザイナー キャンバスを使用して作成されています。Studio Web は、最小限のコーディング経験で強力なエージェントを構築できるローコード開発アプリケーションです。

エージェントのコンポーネント

エージェントは、次の 4 つの主要なコンポーネントで構成されています。

• プロンプト: エージェントの役割、目標、および制約を定義する自然言語の指示です。プロンプトは、ユーザーが主導することも、システムによって生成することもできます。
• コンテキスト: エージェントが意思決定の根拠として使用する情報ソースです。たとえば、メモリ、ナレッジ ベース、過去の対話などです。
• ツール: エージェントが実行できるアクションです。オートメーションの呼び出し、API の使用、マイクロサービスのトリガー、他のエージェントやロボットとの協業などを行うことができます。
• エスカレーション パス: 必要に応じて確認、承認、サポートを行うことができる、人間参加型のメカニズムです (Action Center やメッセージング チャネルなど)。

機能

UiPath Agents には以下の特徴があります。

• コミュニケーション: 自然言語を使用してユーザーやシステムと協働します。
• 開始: システム イベントまたはユーザー入力によってトリガーされます。
• 計画: 目標を実行可能なステップに分割します。
• 意思決定: パターンと現在のステートに基づいてリアルタイムに意思決定を行います。
• 適応: 企業のライブ データにアクセスして対応します。
• 修復: 破損したワークフローを特定して回復します。
• 学習: 複数のセッションにわたって記憶を保持し、時間の経過とともに向上していきます。
• 連携: 他のエージェント、ロボット、人間のユーザーと連携します。

すべてのタスクがエージェントに適しているわけではありません。エージェントは、適応性と学習からメリットが得られる環境において、適切なスコープを持つタスクに使用するのが最適です。法律上、財務上、または規制上の制約があり高い精度が要求されるタスクは、引き続き決定論的なオートメーションを利用することをお勧めします。

エージェントに適したユース ケース

• コンテンツ (メール、メッセージ) の下書きと要約
• 複数のシステムにわたる調査とデータ収集
• 初めての顧客とのやり取りやチケットのトリアージ
• 大規模なワークフローへの特化型 AI エージェントのオーケストレーション

エージェントに適さないユース ケース

• 高リスクの金融取引
• エラーが一切許容されない規制ワークフロー
• 決定論的な安全対策のない、複数ステップから成る複雑なデータ処理

利用を開始するには、「Studio Web でエージェントを構築する」をご覧ください。