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Agents ガイド
エスカレーションとエージェント メモリ
開発者は、ツールを実行する前に人間を交えてビジネス ケースの詳細を検証したり、問題が発生した場合に人間によるサポートを依頼したりする方法をエージェントに提供できます。また、プロセスでビジネス例外が発生した場合、エージェントから人間に承認や他の何らかの種類の意思決定を求めるようにすることもできます。
ここでエスカレーションが役立ちます。エスカレーションは Action Center のアクション アプリを活用しており、開発者にとっては、人間参加型のイベントを設計してエージェントの実行内に設定できるツールになります。
エージェント メモリは、各エージェント内のサービスであり、動作中に事実や観察結果を記憶するのに役立ちます。このサービスには、設計時にエージェントの各実行のためのエスカレーションが格納され、実行時にエージェントを使用してプロセスを実行するためのエスカレーションが格納されます。これにより、コンテキスト グラウンディングのインデックスに加えて、エージェントが参照できる長期メモリをサポートします。
Action Center で解決された各エスカレーションには、質問とサポート コンテキストのキーと値のペアが格納されます。これらはその後、意味的類似性を使用して、受信するクエリと照合されます。質問 (キー) には 80 文字の制限があり、キーと値のペアの TTL (有効期限) は 3 か月です。
エージェント メモリは [エスカレーション] パネルで有効化できます。有効化すると、エージェント メモリはパブリッシュ済みのエージェントの最新バージョンに関連付けられます。実行時に、エージェントのエスカレーションによってトリガーされた各 Action Center タスクが既定でこのバージョンに保存されます。エスカレーションを解決するユーザーは、エスカレーションをエージェント メモリに保存しないように選択することもできます。
エージェントに人間の支援が必要となる状況ごとに複数のエスカレーションを作成できます。
エスカレーションを追加および構成するには、[プロパティ] パネルを使用します。
- 利用可能なリソースからアクション アプリを選択します。まず、アプリをテナントにデプロイする必要があります。
- エスカレーションをいつ使用すべきかをエージェントに知らせるプロンプトを追加します。
- 任意で、エージェント メモリを有効化します。このオプションをアクティブ化すると、エスカレーションで使われた質問と回答のペアを保存しておき、テキスト埋め込みを使用して、過去のエスカレーションとの類似性が高いコンテンツを使ってエスカレーションを自動的に解決できます。エージェント メモリには、設計時のエスカレーションと実行時のエスカレーションが別々に保存されます。
- [割り当て] セクションで、エスカレーションの受信者を追加します。UiPath® 組織内のユーザーにエスカレーションを割り当てることができます。
- [入力] セクションで、選択したアプリで必須としてマークされているフィールドのリストを確認します。フィールドの内容を説明し、エージェントがその値を推測してエスカレーション時に入力できるようにします。
- [結果の処理動作] セクションに、エスカレーションの解決後にエージェントが各結果をどのように処理するかを指定します。
エスカレーションを作成したら、システム プロンプトからそのエスカレーションを参照できます。明確な指示を使用してください。たとえば、「ツール X を使用する前に、必ず人間による確認のエスカレーションを行い、提案するアクションの詳細を含めてください」のような指示にします。
エージェントは現在、アクション スキーマのプロパティの入力/出力引数の型をサポートしていません。