- 基本情報
- Studio Web での UiPath Agents
- Agent Builder での UiPath Agents
- UiPath のコード化されたエージェント
- コード化されたエージェントについて
- コード化されたエージェントのライセンス
- コード化されたエージェントを構築してデプロイする
- コード化されたエージェントのトラブルシューティング

Agents ガイド
UiPath® のコード化されたエージェントは、開発者が選択した統合開発環境 (IDE) で直接コードを開発することによって構築されています。これにより、開発者はエージェントのロジック、動作、外部システムとの連携を全面的に制御できます。
.nupkg
パッケージとして、任意のパッケージ フィードで Orchestrator にデプロイできます。そのパッケージを使用して、1 つ以上のフォルダーにプロセスを作成できます。
コード化されたエージェントは、Orchestrator のフォルダーに UiPath プロセスとしてデプロイされます。そのプロセスをプラットフォームと連携すると、標準プロセスと同じガバナンス原則に準拠するようになります。これにより、フォルダーの中で整理したデプロイメントが実現し、エージェントの実行をスケジュール、トリガー、監視しながら、より広範なオートメーション ワークフローと連携できます。
次の図は、コード化されたエージェントを UiPath Platform で作成、デプロイ、実行するプロセスの概要を示しています。
UiPath SDK のライブラリとそれがサポートする言語とフレームワークは継続的に拡張されています。現在のところ、以下をサポートしています。
言語/フレームワーク | リポジトリ | 機能 |
---|---|---|
Python | uipath-python |
エージェントの作成、パッケージ化、UiPath Cloud Platform へのデプロイで使用する CLI を備えた Python SDK。 また、UiPath Platform の各種リソースをプログラムで操作することもできます。このようなリソースとして、プロセス、アセット、バケット、コンテキスト グラウンディング、データ サービス、ジョブなどがあります。 |
LangGraph を併用する Python | uipath-python 拡張機能: |
開発者が LangGraph エージェントを構築して UiPath Cloud Platform にデプロイできるようにする Python SDK。 このパッケージは、UiPath Platform サービスとのプログラムによる対話機能、および Action Center を通じた人間参加型の対話機能を提供します。 |
LLamaIndex | uipath-llamaindex-python | 開発者が LlamaIndex エージェントを構築して UiPath Platform にデプロイできるようにする Python SDK。
このパッケージは、UiPath Cloud Platform サービスとのプログラムによる対話機能、および Action Center との連携を通じた人間参加型 (HITL) のセマンティクスによる対話機能を提供します。 |
UiPath SDK の更新に関する最新情報については「リリース ポリシー」をご覧ください。
SDK を使用して UiPath のリソースを連携する
UiPath SDK は、UiPath リソースをコードから直接呼び出して操作するために必要なロジックを開発者に提供します。これにより、UiPath の既存の機能と UiPath リソースをシームレスに連携できます。たとえば、UiPath のアセットを使用して機密データを安全に保管および管理すること、UiPath のストレージ バケットに保存されているデータにアクセスして操作すること、さまざまなシステムやサービスへの接続を確立して管理することができます。また、コード化されたエージェントから他の UiPath プロセスをトリガーして操作することもできます。
コード化されたエージェントで使用できる UiPath リソースの詳細については SDK のドキュメントをご覧ください。
その他の例と実装パターンについては、GitHub リポジトリ (Python、LlamaIndex) でサンプル プロジェクトをご覧ください。
コード化されたエージェントでの人間参加
エージェントに割り込みポイントを定義して、人間による入力を求めることができます。割り込みがトリガーされるとエージェントの実行が一時停止し、割り当てられたユーザーに入力が求められます。人間が入力すると、実行が再開されます。
割り込みポイントの定義方法は、エージェントの言語によって次のように異なります。
- フレームワークによっては、LangGraph のようにネイティブの割り込みパターンが用意されているものがあり、エージェントの実行に人間が介入できます。
- UiPath SDK では、割り込みロジックとして UiPath タスクを導入できます。中断がトリガーされると実行が一時停止し、Action Center にタスクが作成されます。
- ユーザーには、エージェントの進行状況の確認、フィードバックの提供、アクション アプリを通じた意思決定や生成されたタスクに対するアクションなどが可能です。
- 人間との対話が完了すると、エージェントは中断時の状態から実行を再開します。
コード化されたエージェントの環境変数を設定する
シークレット アセットを使用してプロジェクトに環境変数を設定できるので、コードを直接変更する必要がありません。
資格情報アセットの外部資格情報ストア (CyberArk など) と連携するための Orchestrator サポートを活用すると、CyberArk ストアにリンクし、該当のシークレット アセットをエージェントで使用するための環境変数を設定できます。実行時には、Orchestrator によってアセットを通じて CyberArk からキーが安全に取得されます。そのキーを、環境変数としてエージェントで使用できます。
Orchestrator でエージェントのプロセスに移動し、エージェントのコードで必要な API キーやランタイム パラメーターなどの各種設定値を定義して管理します。詳細については「エージェント ジョブを開始する」を参照してください。
LangSmith でのトレースとデバッグを有効にする
LANGCHAIN_TRACING_V2
、LANGCHAIN_API_KEY
、LANGCHAIN_PROJECT
など) を設定して、LangSmith でのエージェントの実行を詳しくトレースできるようにします。
この連携により、UiPath エージェントを実行するたびに、使用している LangSmith アカウントに包括的なトレースが得られます。このトレースから、エージェントの推定実行パスを分析し、デバッグとパフォーマンス最適化の対象とする領域を特定できます。