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Microsoft Edge 拡張機能のトラブルシューティング
このページでは、UiPath Microsoft Edge 拡張機能が正しく動作しない場合に、その原因である可能性が最も高い問題と、それらの問題を解決する方法について説明します。
ChromeNativeMessaging.exe
は、UiPath Edge 拡張機能と UiPath Studio/Robot 間の通信を可能にします。
ChromeNativeMessaging.exe
プロセスは現在のユーザーの下で実行され、cmd.exe
を使用してブラウザーを起動します。
ComSpec
環境変数が見つからない場合、または無効な値が設定されている場合は、Microsoft Edge は ChromeNativeMessaging.exe
を起動できません。
また、管理者が一部のユーザーのコマンド プロンプトを無効化したり、常に管理者特権で実行するように設定したりする場合があります。
ComSpec
環境変数に正しい値を手動で追加します。この変数は Windows インストール時に設定され、%SystemRoot%\system32\cmd.exe
という値を設定する必要があります。
ComSpec
環境変数が正しく設定されているにもかかわらず問題が解決しない場合は、コマンド プロンプトを実行する権限がユーザーにない可能性があります。この場合、現在のユーザーで実行されている cmd.exe
で ChromeNativeMessaging.exe
プロセスを開始することはできません。
NativeHostsExecutablesLaunchDirectly
グループ ポリシーにより、管理者は制限された環境 (cmd.exe
を禁止しているクラウド PC など) のユーザーに対してこれを有効化できます。
既定では、拡張機能はファイルの URL または InPrivate ブラウズへのアクセスを許可されていません。これらを有効化するには、以下の手順を実行します。
- Microsoft Edge で
edge://extensions/
に移動します。Microsoft Edge の [拡張機能] ページが表示されます。 - UiPath ブラウザー自動化拡張機能に移動して、[詳細] ボタンをクリックします。
- [InPrivate で許可する] と [ファイルの URL へのアクセスを許可する] オプションが選択されていることを確認します。
UiPath Microsoft Edge 拡張機能は、複数のユーザー プロファイルで同時に実行される複数のブラウザー インスタンスの操作の自動化をサポートしていません。このため、ブラウザー操作を自動化する場合は、Microsoft Edge のアクティブなインスタンスをすべて閉じてから、単一のユーザー プロファイルを使用してブラウザーを再起動する必要があります。
javascript:
というURI を含むクリック ハンドラーが設定された HTML 要素に対して機能しません。
この場合、シミュレートされたクリックは無効となり、エラーは報告されません。
これは Chromium のバグとして報告されています (https://bugs.chromium.org/p/chromium/issues/detail?id=1299742)。 この形式のクリック ハンドラーが設定された HTML 要素は非常に少ないため、この問題はまれにしか発生しません。
回避策
失敗する [クリック] アクティビティの入力メソッドを [シミュレート] から以下のいずれかに変更します。
- Chromium API
- ハードウェア イベント
- ウィンドウ メッセージ
DeveloperToolsAvailability には、次のいずれかの値が設定可能です。
- 0 = 企業ポリシーによってインストールされた拡張機能でのデベロッパー ツールの使用を禁止し、その他の状況におけるデベロッパー ツールの使用を許可する
- 1 = デベロッパー ツールの使用を許可する
- 2 = デベロッパー ツールの使用を禁止する
1
に設定して拡張機能の完全な機能を有効化します。
この値は、拡張機能をインストールすると自動的に正しく設定されますが、システム管理者がこのポリシーに別の値を設定している場合は上書きされます。
DeveloperToolsAvailability を 1 以外の値に設定すると、以下のような問題が発生します。
0
に設定すると、次の問題が発生します。
- UiPath Edge 拡張機能の適用は、LTS バージョンの UI Automation (19.10.x、20.10.x、21.10.x、22.4.x) のみに制限されます。
- [JS スクリプトを挿入] アクティビティは機能しません。
2
に設定すると、次の問題が発生します。
DeveloperToolsAvailability=0
に設定されている場合の制限がすべて適用されます。- 入力メソッド [Chromium API] は機能しません。
ChromeNativeMessaging.exe
が起動できない場合は、[UiPath Web Automation] ブラウザー ウィンドウに次の警告が表示されます。
UiPath Platform と通信できません。拡張機能のネイティブ部分が正しく構成されていません。
UiPath Studio から拡張機能を再インストールします。
「ChromeNativeMessaging.exe が実行中かどうかを確認する」をご覧ください。
MV3 拡張機能の場合、ブラウザーは Web ページが読み込まれた後に拡張機能を読み込みます。つまり、マシンの速度が遅い場合、v20.10 以前の UiPath.UiAutomation.Activities アクティビティの [ブラウザーを開く] アクティビティでは、拡張機能が開始される前に 20 秒の内部タイムアウトに達する可能性があります。
UIPATH_OPEN_BROWSER_TIMEOUT_SECONDS
環境変数を使用してタイムアウトを設定できます。たとえば、アクティビティのタイムアウトとして既定値の 60 秒ではなく 120 秒を使用するには、UIPATH_OPEN_BROWSER_TIMEOUT_SECONDS=120
に設定します。
- Microsoft Edge 拡張機能がインストールされ、有効化されているかを確認する
- ChromeNativeMessaging.exe が実行中かどうかを確認する
- ComSpec 変数が正しく定義されているかどうかを確認する
- 説明
- 解決策
- その他の回避策
- ファイルの URL および InPrivate ブラウズへのアクセスを有効化する
- 複数のブラウザー プロファイル
- 複数のユーザー プロファイルを持つ複数の Microsoft Edge インスタンス
- すべての Microsoft Edge インスタンスを停止する
- MV3 拡張機能に関する既知の問題
- 入力メソッドが [シミュレート] に設定された [クリック] アクティビティが Web ページの特定の要素で失敗する
- DeveloperToolsAvailability グループ ポリシーの値を 1 に設定する必要がある
- [UiPath Web Automation] ブラウザー ウィンドウに警告が表示される
- [ブラウザーを開く] アクティビティのタイムアウトが短すぎる