- リリース ノート
- 基本情報
- セットアップと構成
- オートメーション プロジェクト
- 依存関係
- ワークフローの種類
- ファイルの比較
- オートメーションのベスト プラクティス
- ソース管理との連携
- デバッグ
- 診断ツール
- ワークフロー アナライザー
- 変数
- 引数
- インポートされた名前空間
- レコーディング
- UI 要素
- 制御フロー
- セレクター
- オブジェクト リポジトリ
- オブジェクト リポジトリについて
- オブジェクト リポジトリを作成する
- オブジェクトと UI ライブラリを再利用する
- データ スクレイピング
- 画像とテキストの自動化
- Citrix テクノロジの自動化
- RDP の自動化
- Salesforce の操作の自動化
- SAP のオートメーション
- VMware Horizon の自動化
- ログ
- ScreenScrapeJavaSupport ツール
- Webdriver プロトコル
- Test Suite - Studio
- 拡張機能
- トラブルシューティング
オブジェクト リポジトリについて
オブジェクト リポジトリでは、UI 要素を DOM に類似したリポジトリ内にプロジェクト間で共有可能なオブジェクトとしてキャプチャすることで、UI 要素の管理性、再利用性、信頼性を確保します。オートメーション プロジェクト内部、および複数のオートメーション プロジェクトで、UI の分類情報を作成・再利用できるようにします。オブジェクト リポジトリを使用すれば、数分でアプリケーションの UI API を構築し、チームと共有できます。
オブジェクト リポジトリの主な機能を以下に示します。
- プロジェクト全体の UI 要素を 1 か所で管理、更新、変更できます。
- [オブジェクト リポジトリ] パネルの [UI アクティビティ] タブを使用して、プロセス内のすべての UI アクティビティのリストを表示できます。
- 要素をキャプチャ ウィザードを使用して、オートメーションに必要な要素をすばやくキャプチャできます。
- 要素をアンカーと一緒にキャプチャする「要素をキャプチャ」レコーダーにより、セレクターの信頼性が向上します。
- アンカーの機能により、少し新しくなった UI をアプリケーションが取得した場合でも、オブジェクトの信頼性が保たれます。
- [オブジェクト リポジトリ] パネルから要素をドラッグ アンド ドロップできます。
- ライブラリとしてパッケージ化されているオブジェクトを、ローカル プロジェクトまたは複数のプロジェクトで再利用できます。
-
UI ライブラリを使用して、アプリケーションとプロセス UI 要素を一度にアップグレードできます。
[新しいプロジェクトでモダンを使用] トグルで、新しいプロジェクトの既定のデザイン エクスぺリエンスを制御します。モダン エクスペリエンスとは、オブジェクト リポジトリがサポートされるように拡張されたパッケージのウィザード、レコーダー、アクティビティの部分を使用してオートメーションを設計する新たな方法です。この切り替えはグローバル レベルで行われます。つまり、有効化すると、すべての新しいプロジェクトが最新のデザイン エクスペリエンスのコンテキスト内で作成されます。
[オブジェクト リポジトリの使用を強制] トグルが [はい] に設定されている場合は、UI Automation パッケージのアクティビティ部分がオブジェクト リポジトリの要素を参照する必要があります。
プロジェクト レベルでは、「モダン エクスペリエンス」のトグルもあります。有効化すると、モダン デザイン エクスペリエンスのコンテキスト内で現在のプロジェクトが動作します。モダン デザイン エクスペリエンスでは、従来の UI Automation アクティビティは既定で非表示になります。それらのアクティビティを有効化するには、[アクティビティ] パネル内のフィルターを使用します。あるいは、プロジェクト設定から、特定のプロジェクトのクラシック エクスペリエンスにいつでも切り替えることもできます。また、Studio の Backstage ビューの設定から、新しいプロジェクトの動作を切り替えることもできます。
UI 記述子
UI 記述子はセレクターの上位セットです。画面上の要素を一意に識別するための情報を保持しています。
UI 記述子はワークフロー内のアクティビティから抽出され、それらのアクティビティをアプリケーション、アプリケーションのバージョン、画面、UI 要素ごとにグループ化する、構造化されたスキーマに追加されます。このタクソノミー構造のうち、記述子情報を保持しているのは画面と要素だけです。残りはグループ化に使用されますが、その役割はアプリケーションのバージョン間のアップグレードが確実に行われるようにすることです。
UI 記述子は次のものの一部になる可能性があります。
- 幅広い再利用を目的とした 1 つのプロジェクト
- テストを目的としたスニペット リポジトリ
- プロジェクト間のグローバルな共有を目的とした UI ライブラリ
UI 要素
UI 要素には、完全または部分的な要素セレクター、アンカー セレクター、画面および要素画像のキャプチャ コンテキスト、画面上の要素について記述するその他のメタデータが含まれます。
画面
画面とは、ワークフロー内のアクティビティから抽出された UI スコープ、または要素のキャプチャ時間で生成される UI スコープです。画面では、同じ画面に属する複数の要素が 1 つにまとめられます。
UI アプリケーション
UI アプリケーションとは、複数のバージョンを持つ対象のアプリケーションであり、各バージョンに複数の画面を含めることができます。アプリケーションには複数の種類があります。
- デスクトップ/Web アプリケーション
- モバイル アプリケーション
モバイル アプリケーションを定義する場合は、UiPath.MobileAutomation.Activities パッケージを使用する必要があります。
オブジェクト ブラウザーで作成した UI ライブラリには、次のような階層構造になっています: アプリケーション > バージョン > 画面 > UI 要素。
UI ライブラリ
UI ライブラリとは、要素をアプリケーション、アプリケーションのバージョン、画面ごとにまとめてカプセル化したものです。定義した要素は UI ライブラリとして抽出でき、パブリッシュ後は他のプロジェクトに依存関係としてインストールすることができます。
UI ライブラリには複数のアプリケーション (ただし、1 つのアプリケーションにつき 1 つのバージョンのみ) を含めることができます。このメカニズムにより、依存関係をアップグレードするときに、プロジェクト内で使用していたアプリケーションのバージョンも確実にアップグレードされます。
既存のアプリケーションの新しいバージョンを作成するときは、既存の要素を再利用する必要があることに注意してください。要素には一意の識別子があり、アクティビティから参照されるときに使用されます。要素の内容 (記述子やその他のメタデータ) はいつでも変更できます。
オブジェクト リポジトリにより、UI 要素をプロジェクト全体で再利用できます。
- ローカルに保存された要素はプロジェクト レベルで再利用できます。
- テストのために、[スニペット] パネルを使用してアプリケーションを保存し、プロジェクト間で受け渡しすることができます。[スニペット] から、ローカル プロジェクト リポジトリにアプリケーションを追加できます。
-
グローバル レベルで再利用する場合は、UI ライブラリに要素を抽出し、依存関係としてプロジェクト内にインストールします。再利用性を優先して、すべてのオートメーション プロジェクトで必要となる要素を持つ UI ライブラリの作成から始めることもできます。
オブジェクト リポジトリはツリー構造になっています。各ノードが画面または要素を表すオブジェクトであり、すべてがアプリケーションの下で階層化されています。ツリーの構成要素は以下のとおりです。
- アプリケーション - UI Automation で使用される技術に応じて、モバイル アプリケーションかデスクトップ/Web アプリケーションのいずれかになります。
- バージョン - 複数のバージョンのアプリケーションが存在する可能性があります。
- 画面 - アプリケーション バージョンのトップレベル ウィンドウです。アプリケーション バージョン下にのみ作成可能です。
- UI 要素 - 記述子とメタデータを使用する画面上のオブジェクトです。複数の種類があります。
指定された画面の範囲内であれば、UI 要素はツリー構造上で自由に再配置できます。UI 要素を移動するには、ツリー上の目的の場所にドラッグ アンド ドロップするだけです。
要素は他の要素の一部にもなり、UI 固有のロールを持たないコンテナーの下にグループ化することもできます。これにより、ユーザーが画面上で目にするものにできるだけ近い UI 構造を定義できます。