UiPath Documentation
robot
2024.10
false
Robot 管理ガイド
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Robot Executor

Robot Executor を構成します。Robot サービスは、Robot サービスによって起動される独立したセッションでオートメーション ワークフローを実行するUiPath.Executor.exeコンポーネントです。

UiPath Executor は、オートメーションやジョブの実行に使用される、UiPath のソフトウェア構成におけるサービス コンポーネントです。オートメーション ワークフローを実際に実行するコンポーネントであり、システム サービスのリストで UiPath.Executor.exe として識別できます。

動作のしくみ

オートメーションのライフサイクルでは、Executor は実行段階に相当します。

  1. 設計段階 — Studio で設計および作成したオートメーション ワークフローが Orchestrator にパブリッシュされます。
  2. Orchestrator の段階 — Orchestrator は、ロボットによって実行される操作を管理、制御し、ログに記録するコンポーネントです。ここで、ジョブをスケジュールしたり、オンデマンドで実行したりできます。
  3. 実行段階 — タスクがスケジュールまたはトリガーされると、Orchestrator は Robot サービスにコマンドを送信します。続いて、Robot サービスが UiPath Executor のインスタンスを起動して、オートメーション タスクを実行します。各インスタンスは独立したセッションで動作するため、あるタスクが失敗しても他のタスクは影響を受けません。
  4. 実行後段階 — タスクが完了すると、Executor インスタンスは終了され、結果が Orchestrator に返されます。実行時間、ステータス (成功または失敗)、例外などの詳細がログに記録されます。この詳細を分析して、トラブルシューティングやプロセスの改善を行うことができます。

機能

Executor には次のような機能があります。

  • ローカルまたはリモートのタスクを実行する — UiPath Executor は、Robot サービスがインストールされているローカル デバイス内でタスクを実行することも、他のデバイスにリモートで接続してそこでタスクを実行することもできます。
  • 複数のジョブを同時に実行する — Executor は複数のオートメーションを同時に実行できます。各オートメーションは独立したセッションとして動作します。
  • 負荷分散とタスクの優先順位付け — Executor は、UiPath Orchestrator と連携してオートメーションの負荷を複数のロボット間で分散したり、あらかじめ定義されたルールに基づいてタスクに優先順位を付けたりできます。
  • ワークフローの分離を維持する — Executor での各実行は分離されています。つまり、あるジョブでエラーや失敗が発生しても他のジョブのパフォーマンスには影響しません。
    注:

    Executor はさまざまな DPI 設定に適合するので、どのような解像度でもワークフローを実行できます。一部のアプリケーションで DPI を処理できない場合は、この特定の機能を無効化できます。

オートメーション プロジェクトに基づく Executor の種類

Robot サービスは、オートメーション プロジェクトの種類に基づいて、オートメーションを実行する、関連する Executor の種類を起動します。次の表は、使用されるターゲット フレームワークに基づいて、Executor が実行できるプロジェクトの種類をまとめたものです。

プロジェクト/Executor の種類アーキテクチャサポートされる OS使用されるフレームワーク
Windows - レガシ32 ビットWindows (x64 および x86).NET Framework 4.6.1
Windows64 ビットWindows x64Windows でサポートされる .NET 8 (.NET Core - Windows)
クロスプラットフォーム64 ビットWindows、Linux、macOS (64 ビット)クロスプラットフォームでサポートされる .NET 8 (.NET Core)

表の各行は異なる Executor の種類を表しており、そのそれぞれが、プロジェクトを実行するために特定の要件 (プロジェクトの種類、ターゲット オペレーティング システム、使用される .NET Framework バージョン) に基づいてどのように構成されるかを示しています。この情報によって各プロジェクトにどの Executor が適しているかを理解することで、ターゲット環境との互換性を確保し、関連するフレームワークの機能を活用できます。

Executor のユーザー設定

Executor には専用のシステム変数 UIPATH_HEADLESS_WITH_USER があり、オートメーションを実行するユーザーの種類と、マシンにインストールされている Robot のバージョンに応じて設定できます。

ユーザーがローカル システムである場合、v2021.10 以降の Robot でバックグラウンド オートメーションを実行できます。この場合、UIPATH_HEADLESS_WITH_USERFalse に設定するか、まったく設定しないかのいずれかにする必要があります。

オートメーションを実行するユーザーが Orchestrator で指定された資格情報を持っている場合、次の 3 つのシナリオを考慮する必要があります。

  • バックグラウンド オートメーションを実行するすべてのバージョンの Robot では、UIPATH_HEADLESS_WITH_USERTrue に設定する必要があります。
  • フォアグラウンド オートメーションを実行するすべてのバージョンの Robot では、UIPATH_HEADLESS_WITH_USER 変数を設定しないようにする必要があります。
  • v2021.4 以前の Robot を使用するフォアグラウンド オートメーションとバックグラウンド オートメーションでは、どちらも UIPATH_HEADLESS_WITH_USER 変数を設定しないようにする必要があります。

次の表は、Executor のユーザーの条件をまとめたものです。

ユーザーの種類

オートメーションの種類

UIPATH_HEADLESS_WITH_USER 設定

この構成を使用する Robot のバージョン

ローカル システム ユーザー

バックグラウンド

False または null

2021.10 以降

Orchestrator で構成されたユーザー

バックグラウンド

True

すべてのバージョン

フォアグラウンド

変数は不要

すべてのバージョン

すべて

変数は不要

2021.4 以前

事前読み込み済みの Executor

通常、各プロセスは処理を開始する前に、必要なワークフロー、パッケージ、ライブラリをメモリに読み込むための時間を必要とします。事前読み込み済みの設定では、これらの依存関係はすでにメモリ内の専用の実行スロットに読み込まれています。事前読み込み済みの Executor は既定で有効化されています。

以下に、事前読み込み済みの Executor に関する重要な詳細を示します。

  • 高速な実行: プロセスを事前に読み込むことで、ロボットはより迅速にタスクでの作業を開始できます。
  • リソース使用率: 事前読み込み済みの Executor では、必要なワークフローがメモリに読み込み済みであるため、ロボットが消費するリソースが減ります。
  • 利用可能な用途: 事前読み込み済みの Executor は、主に Assistant、RobotJS、Studio、またはコマンド ライン インターフェイスから開始される有人オートメーション用に設計されています。Orchestrator の無人ジョブの場合は、事前読み込み済みではない Executor が 1 つ開始されます。

事前読み込み済みの設定用のシステム変数

事前読み込み済みの Executor の動作を管理するには、ロボット端末に次のような特定の環境変数を設定します。

Environment Variable (環境変数)値 (Value)説明
UIPATH_PRE_LOADED_EXECUTORなし既定の動作を上書きし、最初のジョブの開始時にのみ、事前読み込み済みの Executor を起動します。
UIPATH_DISABLE_PRE_LOADED_EXECUTORTrue事前読み込み済みの Executor を無効化します。

動作のしくみ

システムに UIPATH_PRE_LOADED_EXECUTOR 変数を追加すると、事前読み込み済みの設定が構成されます。これにより 2 つの Executor が開始されます。1 つはジョブの開始時に開始され、もう 1 つは今後のジョブを待機します。これが事前読み込み済みの Executor です。別のジョブが開始されると、この事前読み込み済みの Executor が使用され、次のジョブを待機するために別の事前読み込み済みの Executor が生成されます。つまり、事前読み込み済みの設定では、ジョブを待機している利用可能な Executor が常に 1 つ存在します。

事前読み込み済みの Executor とオペレーティング システム

Windows デバイスの場合、UiPath.Service.UserHost.exe は起動時に、事前読み込み済みの Executor を 2 つ起動します。1 つは Windows プロジェクト用、もう 1 つは Windows - レガシ プロジェクト用です。

MacOS デバイスの場合、UiPath.Service.UserHost.exe は起動時に、クロスプラットフォーム プロジェクト用の事前読み込み済みの Executor を 1 つ起動します。

中+ の整合性への昇格

一部の Windows アプリケーションは、標準のユーザー セッションよりも高い整合性レベルで実行されます。一般的な例の 1 つは Windows CredentialBroker ダイアログです。これは、リモート デスクトップ (RDP) セッションに接続するためにユーザー名とパスワードを入力する際に表示されます。CredentialBroker は中+ の整合性で実行されるため、Executor は既定では CredentialBroker と対話できず、オートメーションはダイアログへの資格情報の入力に失敗します。

Executor でこのようなウィンドウを自動化できるようにするには、ロボット端末で UIPATH_MEDIUMPLUS_EXECUTOR 環境変数を 1 に設定します。この変数を設定すると、Robot サービスは Executor を中+ の整合性レベルで起動し、他の方法ではアクセスできないウィンドウとの対話を可能にします。

または、Executor 全体ではなく特定の呼び出しのみを昇格させるには、 UIPATH_MEDIUMPLUS_INVOKE マシン (システム) 環境変数を 1に設定します。この変数を有効化すると、[ ワークフロー ファイルを呼び出し ] アクティビティと [プロセスを呼び出し ] アクティビティを呼び出しごとに中+ の整合性レベルで実行でき、それ以外のオートメーションは標準の整合性レベルのままになります。

Elevation applies only to invocations that request it — the activity's elevation option must also be enabled; the variable alone does not elevate anything. The elevation option requires UiPath.System.Activities 26.6.0 or later, and for Invoke Workflow File it applies only when the workflow is invoked isolated. As with UIPATH_MEDIUMPLUS_EXECUTOR, this feature is Windows-only and requires UAC to be enabled.

要件

  • Windows のみ — この機能は Linux や macOS では利用できません。
  • UAC を有効化する必要がある — 昇格が可能かどうかは、マシン上でユーザー アカウント制御がアクティブになっていることに依存します。UAC が無効化されている場合、変数は無視され、Executor は既定の整合性レベルで起動します。
  • インストール モード — Robot は、マシン単位のインストール (Program Files にインストール) を使用して、サービス モードまたはユーザー モードでインストールする必要があります。ユーザー単位のインストールでは中+ への昇格はサポートされません。
  • 有人オートメーション — 変数は、ユーザー環境変数またはマシン (システム) 環境変数として設定できます。
  • 無人オートメーション — 変数は、マシン (システム) 環境変数として設定する必要があります。

構成

The UIPATH_MEDIUMPLUS_EXECUTOR environment variable is set from System Properties > Environment Variables on the robot machine:

  • For attended automations, the variable can be added under either User variables or System variables. For unattended automations, it must be added under System variables.
  • The variable name is UIPATH_MEDIUMPLUS_EXECUTOR and the value is 1.
  • A Robot Service restart is required for the change to take effect.

結果

中+ への昇格を有効化すると、オートメーションは CredentialBroker ダイアログや、中+ の整合性が必要なその他のウィンドウを操作できるようになります。Executor が昇格したレベルで起動できない場合 (たとえば、UAC が無効化されている場合)、Executor は既定の整合性レベルにフォールバックして警告をログに記録します。

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