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Automation Cloud 管理ガイド
Last updated 2024年10月31日

テナントを管理する

ヒント: テナントを使用して組織内でリソースを分離する方法の例については、「プラットフォームのモデリングの例」をご覧ください。

 

テナントを追加する

注:

この機能は、Community または Free ライセンス プランでは利用できません。これらの組織は、自動的に作成される 1 つのテナントに制限されています。

Pro Trial ユーザーの場合、すべてのテナントは組織のデータが存在するリージョンに作成されます。

Pro および Enterprise プランのユーザーがテナントを別のリージョンでホストさせる必要がある場合は、対象のリージョンで新しいテナントを作成してください。

新しいテナントを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. [管理] に移動します。
  2. 左側のパネルで [テナント] ヘッダーの横の + アイコンをクリックしてテナントを追加します。


    最初の手順 [全般][新しいテナントを作成] ウィザードが開きます。

  3. [テナント名] フィールドにテナント名を入力します。

    アルファベットまたは数字を最大 32 文字まで入力でき、アルファベットで始める必要があります。また、スペースや特殊文字も使用できません。

    重要: テナント名は後から変更できますが、それによって影響が生じる箇所があります。

    以下の「テナント名を変更する」をご覧ください。

  4. (任意) [テナント名] フィールドの右側にある [色] リストから、このテナントを選択したときにヘッダーに表示する色を選択します。

    これは、ユーザーが現在作業中のテナントを簡単に確認するのに役立ちます。



  5. このテナントをカナリア テナントとして使用する場合は、[カナリア環境として使用] を選択します。

    詳細については、後述の「カナリア テナントを使用する」セクションをご覧ください。

    注: カナリア テナントが既に存在する場合は、現在無効化されている場合でも、このチェックボックスをオンにして別のカナリア テナントを作成することはできません。
  6. [テナントのリージョン] リストから、このテナントのサービス データをホストするリージョンを選択します。
    大事な: テナントを作成した後にテナントのリージョンを変更することはできません。 後で変更が必要になった場合は、サポート チケットを開く必要があります。

    テナントおよび関連するデータが新しいリージョンに移動されると、テナント ID とフォルダー ID が変更されます。プロジェクトを新しいテナント ID とフォルダー ID で更新する必要があります。

  7. [次へ] をクリックして次の手順に進みます。
  8. 新しいテナント内で利用可能にするサービスのチェックボックスをオンにします。

    Orchestrator のサービスは必須です。ほかのサービスは、そのサービスに対して無料のライセンスを持っている場合にのみ利用できます。



    メモ: サービスが、選択したテナントのリージョンとは異なるリージョンでのみ使用できる場合、その特定のサービスがホストされるリージョンがサービスのカードに表示されます。 詳しくは、「テナントおよびサービスのリージョン」をご覧ください。
  9. [次へ] をクリックして次の手順に進みます。

    [ライセンスの割り当て] 手順では、ライセンスの数を自動的に入力して、すべての未割当のライセンスをテナントに割り当てます。

  10. 他のテナント向けに利用可能なライセンスを一部残しておくには、ライセンスの種類ごとに、このテナントに必要な数までライセンスの数を減らします。

    利用可能なライセンスの数は、各ライセンスの種類の下に表示されます。これは、このテナントを作成する前から持っていた、このテナントに割り当て可能なライセンスの数です。

  11. [作成] をクリックしてウィザードを閉じ、テナントを作成します。

新しいテナントが左側の [テナント] パネルに追加されます。

テナントのプロビジョニングが進行中の間は、読み込みアイコンが表示されます。

アイコンの表示が消えると、以下の変更を確認できます。

  • テナントとそのサービスを使用できる状態です。
  • テナントは、ページの右上にあるテナント ピッカーから使用できますが、他のユーザーには読み取り専用のアクセス権のみが付与されます。

次の手順: テナントを使用できるようにするには、ユーザーまたはサービス管理者が新しいテナント内のサービスのロールとライセンスを他のユーザーに割り当てる必要があります。詳細については、以下のページをご覧ください。

テナントのリージョンを変更する

Enterprise プランのお客様はテナントを作成する際、テナントのリージョンを選択できます。ただし、テナントを作成した後はお客様がリージョンを変更することはできません。

テナントを別のリージョンに移動する必要がある場合は、SLA チケットを開き利用可能なリージョンの 1 つへの移動をリクエストします。

カナリア テナントを使用する

カナリア テナントを組織に追加すると、今後の変更内容が他のテナントに反映される前にそれらを確認・テストできます。カナリア テナントは、ユーザーの現在の設定を使用する独立した媒体として機能し、今後発生する変更が現在の組織のコンテキスト内でどのような影響を及ぼすのかを確認できます。

カナリア テナントでは、以下を実行できます。

  • 企業の環境に到達する前に、エンタープライズのみの機能を表示およびテストする
  • 運用環境で使用するのと同じオートメーションをテストおよび実行する
重要:
  • カナリア テナントは、運用環境に使用しないでください。

  • この機能は、テスト目的でのみ利用可能な媒体であり、ご利用中の他のテナントと同じエンタープライズ契約のメリットを得られません。

  • Enterprise プランで提供される稼働時間の保証は、カナリア テナントには適用されません。

  • カナリア テナント内で発生する可能性のある問題について報告することをお勧めしていますが、報告に対してはベストエフォート方式でのみ対応します。

早期アクセス ウィンドウ

カナリア テナントは、サポートされているすべてのサービスの Enterprise 機能の更新内容を、リリース ノートで告知されるとすぐに受け取ります。更新情報は、他のテナントの場合は受け取りまで少なくとも 3 日かかります。

含まれるサービス

カナリア テナント内にプロビジョニングできる UiPath® クラウド サービスは次のサービスのみです。

サービス名

備考

リリース ノート

Orchestrator

カナリア テナント内での Orchestrator のデータ保持期間を、Community プランのしきい値に短縮しました。

サービスが上記の表に示されていない場合は、カナリア テナントで更新内容を早期に受信することはありません。

注: カナリア テナントにサービスをプロビジョニングするには、そのサービスのライセンスが必要です。

データ所在地

カナリア テナントとそのサービス データは常に欧州連合 (欧州) リージョンでホストされ、別のリージョンを選択することはできません。

ヒント

カナリア テナントを最大限に活用するため、運用環境のテナントと同じ方法で設定することをお勧めします。これには、i以下の設定を複製することを含みます。

  • UiPath Orchestrator のテナント設定
  • カナリア テナントでプロビジョニングした各サービスのサービス レベルの設定
  • 各ユーザーのサービス レベルのロールとユーザー ライセンス
  • Orchestrator 内のオートメーション - UiPath Orchestrator Manager を使用して、いずれかのテナントからカナリア テナントにデータをコピーする

テナントを編集する

テナント設定の編集時には、名前および色の変更や、テナントの有効化、無効化、および削除を行えます。

テナント名または色を変更する

  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [設定] をクリックします。

    選択したテナントの [設定] ページが開きます。

  3. 必要に応じてテナント名を編集します。
    重要: テナント名を変更するとロボットと Mobile Orchestrator ユーザーが切断され、保留中のユーザー招待が無効になります。「テナント名の変更による影響」をご覧ください。
  4. 必要であれば、名前の右側にあるリストから、このテナントに対して別のヘッダー色を選択します。
  5. ページ下部の [変更を保存] をクリックします。

確認メッセージが画面の右上に表示されます。

テナント名の変更による影響

テナントの名前を変更すると、UiPath サービスのこれまでの設定に対して以下のような大きな影響をもたらします。

  • Orchestrator サービス レベルで設定されたロボットの接続が切断されます。 新しい URL を入力してロボットを再接続してください
  • 過去にブックマークしたサービスの URL が無効になります。ユーザーに新しい URL を送信してください。
  • Mobile Orchestrator ユーザーの接続が切断されます。再度接続できるよう、ユーザーに新しいサービス URL を送信してください。
  • 変更前に送信したユーザーの招待は無効になります。まだ参加が済んでいない同僚には新しく招待を送信してください。

テナントを有効化または無効化する

テナントを無効化すると、そのテナントは組織管理者に対しては [管理] ページの [テナント] パネルに表示され続けますが、ユーザーはそのテナントとサービスを利用できなくなります。また、そのテナントに割り当てられていたライセンスは解放され、組織のライセンス プールに返されます。

サービスのデータはすべて保持されます。後でそのテナントを有効化して、サービスに再びアクセスすることができます。

  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [設定] をクリックします。

    選択したテナントの [設定] ページが開きます。

  3. テナントの現在のステートに応じて、[テナントを無効化] の下の [有効化] または [無効化] をクリックします。

    警告ダイアログが開きます。

  4. ダイアログ内の [有効化] または [無効化] をクリックして続行します。

変更を処理している間は、左側の [テナント] パネル内のテナントの横に読み込み中アイコンが表示されます。

アイコンの表示が消えると、以下の変更を確認できます。

  • テナントを無効化した場合、そのテナントの右側に [無効] と表示され、ユーザーはそのテナントとサービスを利用できません。
  • テナントを有効化した場合、そのテナントは無効化前と同じように復元されます。以前使用されていたライセンスも、組織プールで利用可能な状態であれば、すべて再割り当てされます。テナントとそのサービスを利用できます。

テナント サービスのデータを別のリージョンに移行する

注:

新しいリージョンへのデータ移行のスケジュールを設定するには、お使いのクラウド組織でこの機能を有効化するよう、UiPath サポートにリクエストしてください。

はじめる前に

最初に、以下の説明をお読みください。

  • テナントで使用されているサービスによっては、クラウド サービスの移行を完了するまでに数日かかる場合があります。移行にかかる日数は、リージョン間で必要とされるバージョンの互換性によって異なります。

  • テナントのリージョンを変更しても、他のテナントや組織のリージョンには影響しません。

    組織の新しいターゲット リージョンへの移行をスケジュールするには、「クラウド組織のデータを別のリージョンに移行する」の手順に従ってください。

    詳しくは、「組織とテナントのサービス データ」をご覧ください。

  • 複数のテナントに対して新しいターゲット リージョンへの移行をスケジュールするには、テナントごとに個別に移行をスケジュールします。

  • リージョンの変更には 4 時間のウィンドウが割り当てられますが、平均的な移行のダウンタイムは 30 分未満です。ただし、この時間はテナントの規模によって異なる場合があります。まれに、特に非常に大規模なテナントでは、移行に数時間以上かかることがあります。

  • リージョンの移行の実行が要求されている、スケジュールされたダウンタイム ウィンドウ中は、一時的にテナントにアクセスできなくなります。その間、実行中のジョブはすべて一時停止され、移行後に自動的に再開されます。

  • 予定されているダウンタイム ウィンドウについて、事前にクラウド組織のメンバーに通知することをお勧めします。

  • ロボット実行ログの履歴は 30 日間しか保持されません。ログを保持したい場合は、エクスポートできます。詳しくは、「ロボット ログ」をご覧ください。

  • 現在、スケジュールされたロボット ジョブや中断中のロボット ジョブがある場合、ダウンタイム ウィンドウの間はそれらのジョブを一時的に無効化することをお勧めします。事前にこの手順を実行しておくことで、シームレスなデータ移行プロセスが保証されます。

  • テナント内に UiPath Apps と連携しているプロセスがある場合、参照を更新するために編集や置換を行う必要があります。詳しくは、「プロセスを置換する」をご覧ください。

  • Insights サービスは新しいリージョンに移行できますが、履歴データのバックフィルは Orchestrator の移行後 30 日以内にのみ実行できます。Orchestrator を移行したのがそれよりも前の場合、Insights は履歴データなしで移行されます。したがって、転送後、ユーザーは限られたデータにのみアクセスできます。

テナント サービスのデータ移行を実行する

テナントのサービスのデータを新しいターゲット リージョンへ移行するようスケジュールするには、以下の手順に従ってください。
  1. [管理] に移動し、移行するテナントを選択します。
  2. [設定] を選択します。
  3. [リージョン][リージョンを変更] を選択します。

    [テナントのリージョンを変更] ウィザードが開きます。

    [テナントのリージョンを変更] ウィザードの 3 つの手順 (リージョンの選択、ダウンタイム ウィンドウの選択、詳細の確認) を実行して続行します。



  4. リージョンを選択する

    [テナントのターゲット リージョン] ドロップダウンからターゲット リージョンを選択します。

    移行可能なサービスを確認します。

    注:

    リージョンの可用性とデータの移動可能性は、サービスによって異なります。

    移行を希望するサービスにスケジュールを設定できない場合は、UiPath サポートにお問い合わせください。

    [次へ] を選択します。

  5. ダウンタイム ウィンドウを選択する
    [ダウンタイム ウィンドウ] ドロップダウンから、運用への影響が最も少ない希望の時間を選択します。
    注:

    希望のウィンドウを選択しない場合、ダウンタイム ウィンドウは自動的に割り当てられて使用されます。

    [次へ] を選択します。

  6. 詳細を確認する

    テナントのサービス データの移行を要求する前に、詳細を確認してください。

    [スケジュール] を選択します。

    [管理][テナント][設定] ページのテナントのリージョンのステータスが、[リージョンの変更がスケジュールされました。] に変わります。


  7. [リージョンの変更がスケジュールされました。] を選択して、テナントの移行の詳細を表示します。


  8. 新しいテナントのリージョンを確認するには、サービスとメタデータの移行の実行後、[管理][テナント][設定][リージョン] セクションに移動します。

テナント サービスのデータの移動をキャンセルする

移行を誤ってスケジュールした場合、またはサービスの移行が開始される前に何らかの理由でキャンセルする必要がある場合は、以下の手順を実行してください。
  1. [管理] に移動します。
  2. スケジュールされた移行をキャンセルするテナントを選択します。
  3. [リージョンの変更がスケジュールされました。] を選択します。
  4. 右側のパネル [データの移行がスケジュールされました。] で、[要求をキャンセル] を選択します。
リージョンの変更をキャンセルする際にサポートが必要な場合は、UiPath サポートにお問い合わせください。

テナントを削除する

テナントを削除すると、組織からそのテナントが削除され、テナントのサービスとサービス データもすべて削除されます。

テナントを削除すると、そのテナントで使用されていたライセンスはすべて解放され、別のテナントに割り当てられるようになります。

注: テナントの Orchestrator サービスで実行中のプロセスがある場合、そのテナントは削除できません。
  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [設定] をクリックします。

    選択したテナントの [設定] ページが開きます。

  3. テナントの現在のステートに応じて、[テナントを完全に削除] の下の [削除] をクリックします。

    [テナントを削除] ダイアログが開きます。

  4. フィールドに、大文字小文字も含めて表示されているとおりにテナント名を入力し、[削除] をクリックします。

削除が行われている間は、[テナント] パネル内のテナントの横に読み込み中アイコンが表示されます。完了すると、テナントが [テナント] パネルから削除されます。

テナント ライセンスを編集する

[管理] > テナント > [ライセンス] で、各テナントに現在割り当てられているライセンスに関する情報を確認できます。

ライセンスの数を変更するには、右上隅の [割り当てを編集] をクリックします。

詳しくは、「テナントにライセンスを割り当てる」をご覧ください。

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