Robot サービス

概要

ロボットは、マシンの電源がオンになったときに常に実行される Windows サービスを使用します。 このサービスは UiPath Orchestrator との一貫した接続を維持し、ロボットがいつでもジョブを受け入れて実行できるようにします。 Robot サービスの主な機能の一部を以下に示します。

• プロセス間通信 (IPC) - オートメーションを実行すると、Robot サービスはプロセス データを受信し、Robot Executor が理解して実行できるアクションに分解します。 これは、同じデバイス上の異なるソフトウェア部分がデータを共有できるようにする通信チャネルを介して行われます。

• Orchestrator への接続 - Robot サービスは Orchestrator と常に接続し、Orchestrator の動作ステータスを絶えず更新し、新しい指示を受信します。 ハートビートを Orchestrator に送信します。この信号は、Robot サービスがオンラインで機能していることを示します。

• セッションと資格情報の管理 — Robot サービスは Windows セッションを管理し、各ロボットに対して分離されたタスク環境を作成します。 同時に、Robot サービスはロボットの資格情報を管理することで、機密データのセキュリティを維持します。 認証が必要なタスクでは、Robot サービスは必要な資格情報を安全に取得してロボットに提供します。

• 動作モード - Robot サービスは、サービス モードとユーザー モードの 2 つのモードで動作できます。 これらのモードは、主にインストールと操作の方法と、サポートする傾向があるタスクの種類が異なります。

Robot サービスは、次のように無人オートメーションと有人オートメーションをサポートします。

• 無人オートメーション — Robot サービスは、仮想環境やユーザーがログインしていないときでも、プロセスをバックグラウンドで実行します。 あらかじめ決められたルールに基づいて判断を下すため、大規模で大量のタスクに適しているため、運用効率が向上します。

• 有人オートメーション — Robot サービスはユーザーと連携して機能し、日常的なタスクを支援します。 これらは、正確性と生産性を支援するために人間の判断を必要とするルールベースのタスクである可能性があります。

UiPath.Service.Host.exe

Robot をサービス モードでインストールした場合、UiPath.Service.Host.exe が、ジョブの実行に関連するすべての処理をバックグラウンドで扱うサービスになります。

サービス モードでは、Robot はローカル システムで実行されます。つまり、システムとともに起動します。

UiPath.Service.Host.exe サービスは、Robot が実行のために Windows セッションを開く方法とタイミングを管理し、それらのセッションで Robot Executor を起動および保守します。

UiPath.Service.Host.exe はロボットの機能の中核をなす要素です。ユーザーの操作を必要とすることなく、オートメーション プロセスをバックグラウンドで正しく実行できるようにします。これは、ログインしているユーザーから独立して動作します。

UiPath.Service.UserHost.exe

UiPath.Service.UserHost.exe は、ユーザー モードでインストールする場合に UiPath Robot にリンクされるサービスです。

ユーザー モードでは、Robot はログイン中のユーザーで実行され、アクティブな Windows セッションでのみ機能できます。特別なシステム権限は必要なく、ユーザーがログアウトするとシャットダウンされます。

UiPath.Service.UserHost.exe サービスは、Orchestrator によってスケジュールされたタスクを実行し、ジョブを実行するためにロボットを起動します。