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2023.10
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EKS/AKS の Automation Suite のインストール ガイド
Last updated 2024年10月4日

EKS/AKS の Automation Suite をインストールする

このページでは、AKS および EKS の Automation Suite のインストール手順の概要を説明します。

開始する前に、以下のことを考慮に入れておいてください。

  • AKS/EKS の Automation Suite をデプロイおよび管理するには、Kubernetes、AWS、Azure のクラウド リソースの管理に関する知識が必要です。AKS/EKS の Automation Suite のインストールと構成で問題が発生した場合は、UiPath® プロフェッショナル サービスにお問い合わせください。

  • デプロイ プロファイルを選択する前に、「デプロイのシナリオ」をご覧ください。

  • インストール プロセスによって、ユーザーに代わって自己署名証明書が生成されます。インストールが完了したら、信頼された証明機関 (CA) によって署名された証明書にすみやかに置換する必要があります。手順については、「証明書を管理する」をご覧ください。

  • Automation Suite では、AKS ノードでの Federal Information Processing Standard 140-2 (FIPS 140-2) の有効化がサポートされています。詳しくは、「セキュリティとコンプライアンス」をご覧ください。 EKS ノードでは FIPS 140-2 を有効化できません。

手順 1: インフラストラクチャの前提条件をプロビジョニングする

Automation Suite をインストールする前に、お使いの環境にクラウド リソースを構成する必要があります。以下が含まれます。

  • AKS または EKS クラスター
  • オフラインのみ: 外部の OCI 準拠レジストリ
  • オブジェクト ストレージ - Azure BLOB または Amazon S3
  • ブロック ストレージ
  • ファイル ストレージ
  • データベース
  • キャッシュ
  • ネットワーク (例: Vnet/VPC、DNS、サブネット、NSG/セキュリティ グループ、NAT ゲートウェイ、Elastic IP、インターネット ゲートウェイ)
  • 証明書
  • ネットワーク ポリシー

前提条件に関する指示については、「要件」をご覧ください。

任意: プロキシを構成する

インターネットに接続するトラフィックにプロキシ サーバーを使用する場合は、プロキシの構成時に URL のリストを許可し、no_proxy 設定を使用する必要があります。プロキシの構成方法については、プロキシの構成に関する説明をご覧ください。

手順 2: 外部 OCI 準拠レジストリを設定する

オフライン インストールでは、コンテナー イメージとデプロイ Helm グラフを格納するために、OCI (Open Container Initiative) に準拠したレジストリが必要です。

Automation Suite の成果物を外部 OCI 準拠レジストリにアップロードするには、次の 2 つの方法があります。

手順 3: クライアント マシンにソフトウェアをダウンロードする

管理マシンに次のソフトウェアをインストールする必要があります。管理マシンとは、クラスターの操作に使用し、kubeconfig ファイルを介してクラスターにアクセスできるマシンを指します。管理マシンでは、Linux、Windows、macOS を実行できます。

クライアント マシンを介してクラスター上で前提条件の確認、インストール、インストール後の手順を正常に実行するには、次のツールが必要です。

ツール

説明

ダウンロードする

uipathctl

必須uipathctl は、Azure Kubernetes Service (AKS) および Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) でホストされている Automation Suite の Kubernetes に対してコマンドを実行できる UiPath® のコマンドライン ツールです。
uipathctl を使用すると、1 つの統合 CLI から、環境内の前提条件の確認、Automation Suite のインストール、Automation Suite の構成と管理を行うことができます。uipathctl の全操作のリストなどについて詳しくは、uipathctl のリファレンス ドキュメントをご覧ください。

versions.json

必須。前提条件の確認とインストール手順を実行するために必要です。

kubectl

任意ですkubectl がクラスターのバージョンと一致することを確認してください)。

手順 4: input.json を設定する

input.json ファイルを編集して uipathctl インストーラーに必要な入力を指定し、SQL 接続文字列や有効化する UiPath® サービスの構成などの操作を実行する必要があります。
AKS および EKS 用のさまざまな input.json テンプレート ファイルが用意されています。input.json の設定方法については、「input.json を設定する」をご覧ください。

任意で、独自のコンポーネントを Automation Suite スタックの一部として利用できます。コンポーネントについて詳しくは、「EKS/AKS の Automation Suite のスタック」をご覧ください。使用するコンポーネントの構成方法について詳しくは、「独自のコンポーネントを利用する」をご覧ください。

オフライン インストールを実行する場合は、必ず、外部の OCI 準拠レジストリを構成します。

EKS/AKS の Automation Suite をオフライン モードでインストールするには、次の手順を追加で実行する必要があります。

手順 5: uipathctl でクラスターにアクセスする

uipathctl では、クラスター レベルの操作 (デプロイ、リソースの作成など) を実行するために KubeAPI サーバーにアクセスする必要があります。KubeAPI サーバーにアクセスするために、uipathctl では kubeconfig ファイルを使用します。このファイルには、クラスターへのアクセスに必要な管理者レベルの資格情報が含まれています。このファイルがローカル (管理) マシンの ~/.kube/config フォルダー (既定の場所) に存在している必要があります。
kubeconfig ファイルを既定の場所に保存することに不安がある場合は、任意で、uipathctl の実行時に毎回 --kubeconfig フラグを使用してファイルを指定することもできます。
たとえば、AWS CLI または Azure CLI を使用して、好みの方法で ~/.kube/config ファイルを更新できます。

手順 6: インフラストラクチャの前提条件を確認する

前提条件の確認により、Automation Suite のインストール開始前に、必要なクラウド インフラストラクチャが適切にプロビジョニングされていて、クライアント マシンからアクセス可能であることを確認します。

インストーラーは、ユーザーに代わって次の構成を自動的に生成できます。

  • input.json ファイルに sql.create_db キーが設定されている場合、SQL Server へのインストールに必要な SQL データベース。
  • 構成ファイルに external_object_storage.create_bucket キーが設定されている場合、クラウド プロバイダーで必要なオブジェクト ストレージ バケット。

インストーラーでこれらの構成を生成できるようにするには、次のコマンドを実行します。

uipathctl prereq create input.json --versions versions.jsonuipathctl prereq create input.json --versions versions.json
重要:
uipathctl prereq create コマンドでは、Process Mining に必要な SQL データベースが作成されません。「独自のデータベースを利用する」の手順に従って手動で作成する必要があります。
input.json に設定した入力に基づいて前提条件を確認するには、次のコマンドを実行します。
uipathctl prereq run input.json --versions versions.jsonuipathctl prereq run input.json --versions versions.json
インストールの前提条件を確認するには uipathctl prereq を実行します。既定では、このコマンドはすべての前提条件を確認します。ただし、お使いの環境に関連するチェックのみを実行することもできます。
  • コンポーネントを実行から除外するには、--excluded フラグを使用します。たとえばデータベースの接続文字列を確認しない場合は、uipathctl prereq --excluded SQL を実行します。このコマンドは、SQL 関連の条件を除くすべての前提条件の確認を実行します。
  • 特定のコンポーネントのみを実行時に含めるには、 --included フラグを使用します。たとえば、DNS と ObjectStore のみを確認する場合は、uipathctl prereq --included DNS,OBJECTSTORAGE を実行します。
注:

前提条件の確認に含められる/除外できるコンポーネントの名前はこちらをご覧ください。この例では、アウトデントされている各行の最初の単語がコンポーネント名を表しています。例: SQL、OBJECTSTORE、DNS など。

重要:AKS から「Waited for 1.0447523s due to client-side throttling, not priority and fairness.」のような調整メッセージが表示されることがあります。この場合、コマンドが完全に完了するまで数分間待つか、コマンドを再実行してみます。

出力結果の例については、「出力例: 前提条件の確認」をご覧ください。

手順 7: Automation Suite をインストールする

注:

AKS/AKS の Automation Suite で利用可能なデプロイ シナリオを確認するには、「デプロイのシナリオ」をご覧ください。

  1. 前提条件を正常に検証したら、次のコマンドを実行して Automation Suite のインストールに進むことができます。
    uipathctl manifest apply input.json --versions versions.jsonuipathctl manifest apply input.json --versions versions.json
    出力例については、「出力例: Automation Suite のインストール」をご覧ください。
  2. インストールを再実行するには、手順 1 と同じコマンドを、すべての引数とフラグと共に使用します。
  3. インストールが正常に完了していて、サービスが正常であることを確認するには、次のコマンドを実行します。
    uipathctl health checkuipathctl health check
注:

インストール中に問題が発生した場合は、「トラブルシューティング」をご覧ください。

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