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Automation Cloud 管理ガイド
Automation Cloud 移行ツールを使用する
Automation Cloud 移行ツールは、あるデプロイ オプションから別のデプロイ オプションへの移行プロセスを簡素化するために設計されたデスクトップ アプリケーションです。このツールを使用してさまざまな移行手順を自動化することで、スタンドアロンまたは Automation Suite の Orchestrator を Automation Cloud、Automation Cloud (公共部門向け)、または Automation Suite に簡単に移行できます。
このページの説明は、オンプレミスの Orchestrator をスタンドアロンでまたは Automation Suite 経由で Automation CloudTM に移行する場合に適用されます。
オンプレミスの Orchestrator から Automation CloudTM への移行を計画している際は、次の手順を実行することをお勧めします。
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サポートされているオンプレミス Orchestrator のバージョンにアップグレードします。
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クラシック フォルダーからモダン フォルダーに移行します。Automation CloudTM ではクラシック フォルダーの使用に制限があるためです。
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移行ツールを実行して、オンプレミスの Orchestrator を Automation CloudTM に移行します。
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技術的には他の順序も可能ですが、これが最も一般的なアプローチです。
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Automation Cloud 移行ツールは単独で動作し、標準のプロダクト ライフサイクルには従いません。
移行ツールを使用するには、次の条件を満たす必要があります。
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お使いのスタンドアロンの Orchestrator のバージョンがサポートされている必要があります。特定のバージョンの詳細については、プロダクト ライフサイクルのドキュメントをご覧ください。
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Automation Cloud の Pro、Pro Trial、または Enterprise のライセンスが必要です。Pro Trial の使用中にこのツールを使って評価を行うことはできますが、テナントやロボットのライセンスの制限など、制限がいくつか適用される場合があります。詳しくは、ライセンスに関するドキュメントをご覧ください。
Automation Cloud 移行ツールを開く前に、次の準備を行います。
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Automation CloudTM で Enterprise または Enterprise 無料トライアルのライセンス プランがアクティブ化されていることを確認します ([管理] > [ライセンス])。
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移行するロボットの数に見合った十分な数のロボット ライセンスがあることを確認してください ([管理] > [ライセンス] > [ロボットとサービス])。このツールは、利用可能なライセンスがある間はロボットを移行し、ライセンス数を超えるとロボットのスキップを開始します。
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On-Premises Orchestrator の管理者資格情報を持っている必要があります。
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移行するすべてのエンティティの表示権限があることを確認してください。一部のエンティティの表示権限がない場合、それらのエンティティは移行されません。
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このツールを外部アプリケーションとして登録するには、Automation Cloud の組織管理者である必要があります。
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Automation Cloud 移行ツールを実行するマシンが次の要件を満たしていることを確認します。
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On-Premises Orchestrator に接続できる
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Automation CloudTM にアクセスできる (インターネットにアクセス可能でサポートされているブラウザーがインストールされている)
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Windows オペレーティング システムを実行している
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.NET Core Desktop Runtime x64 がインストールされている
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前の手順の要件を満たすマシンに移行ツールをダウンロードします。
移行ツールを使用すると、Orchestrator の設定を反映するために、以下のエンティティが Automation CloudTM 内に自動的に作成されます。
エンティティ |
移行される |
移行されない |
---|---|---|
設定 |
はい (例外あり) | オンプレミスの一部の設定 (テナントに公開されているパスワードや特定の設定など) |
パッケージ | すべてのパッケージとパッケージ バージョン |
認証が必要な外部パッケージ フィードに依存するエンティティ 注:
基本認証が設定されている外部パッケージ フィードでは、移行の完了後に認証が必要です。 |
ライブラリ | テナントレベルのフィードのみ | ホスト レベルの構成が含まれるライブラリ、またはアクセスできない外部ライブラリに依存するエンティティ |
予定表 |
はい |
N/A |
マシン |
はい 注:
ライセンスがないためにマシン スロットの割り当てが制限される可能性があります。 |
マシン キー |
フォルダー |
はい | 個人用ワークスペースのフォルダー |
環境 (ロボット グループ) | はい (クラシック フォルダーの場合)。 |
N/A (モダン フォルダーの場合) |
ロボット (クラシック) |
はい 注:
ライセンスがないためにロボットの作成が制限される可能性があります。 | ライセンスを使い切った場合はスキップされ、スキップされたロボットそれぞれについてエラーがログに記録されます。 |
ロボット (モダン) |
はい 注:
特定の条件下で、メール アドレスを持つオンプレミスのユーザーにロボットが関連付けられ、その同じメール アドレスがすでに Automation CloudTM に招待されていて、ユーザーに関連付けられている場合です。 |
ライセンスを使い切った場合はスキップされ、スキップされたロボットそれぞれについてエラーがログに記録されます。 Automation CloudTM にユーザーが存在しない場合は失敗します。 |
ロボット グループの関連付け | ロボットとロボット グループのマッピング |
N/A |
プロセス |
はい 注:
移行ツールでは、プロセスをリリースと呼ぶ場合があります。 |
N/A |
キュー |
はい |
N/A |
トリガー |
はい、ただし無効として設定されます。 |
N/A |
アセット | 特定のアセットの種類は完全にサポートされますが、資格情報アセットには考慮事項がいくつかあります。 | モダン フォルダー内のユーザーごとのアセット値 |
フォルダー フィード |
はい |
N/A |
移行ツールでは、以下のエンティティは移行されません。
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ユーザー アカウントとロボット アカウント
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ロールの割り当て
-
キュー アイテム
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アクション カタログ
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Webhook
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テスト エンティティ (テスト セット、テスト ケース、テスト実行、テスト スケジュール、テスト データのキュー)
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ストレージ バケット
-
ログ
移行ツールは、移行されるエンティティを作成するために Automation CloudTM の Orchestrator サービス API に接続する必要があります。これには OAuth フローが使用されるため、外部アプリケーションとして登録する必要があります。
Automation Cloud 移行ツールを外部アプリケーションとして登録するには、以下の手順を実行します。
-
「外部アプリケーションを追加する」の手順に従って、移行ツールを新しい外部アプリケーションとして追加します。必ず次の設定を使用してください。
-
種類: 非機密
-
リソース: Orchestrator API
-
ユーザー スコープ:
OR.Folders
、OR.Settings
、OR.Robots
、OR.Machines
、OR.Execution
、OR.Assets
、OR.Users
、OR.Jobs
、OR.Queues
-
リダイレクト URL:
http://127.0.0.1:8888/auth/
-
-
後で使用するためにアプリケーション ID を保存します。
移行ツールでは、一度に 1 つのテナントを移行できます。このツールはテナントごとに実行できます。実行するたびに、ツールは次の操作を実行します。
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On-Premises Orchestrator に接続して、指定したテナントのエンティティをエクスポートします。
-
Automation CloudTM に接続して、移行するエンティティを Orchestrator でインポートおよび作成します。
移行の対象となるエンティティについて詳しくは、ツールによって移行されるエンティティに関するこちらのページをご覧ください。
Automation Cloud 移行ツールですべてのデータを移行することはできないため、いくつかの最終的な作業を手動で実行する必要があります。
- Automation CloudTM でインポート対象だったテナントを選択し、Orchestrator を開きます。フォルダーとエンティティが正常に移行されたことを確認します。インポートの概要で、警告やエラーが発生した特定の項目を確認できます。
- Orchestrator のロボットとサービスのライセンスを割り当てます。利用可能なライセンスがある間はマシンが作成され、ライセンスが付与されます。ただし、ライセンスを使い切った後も、マシンはライセンスなしで作成され続けるので、適切な数のライセンスを割り当てるには、ライセンスを更新する必要があります。
- ツールで移行されなかったライブラリ フィードを手動でアップロードします。
- エクスポート時またはインポート時にスキップされたロボットがある場合は、それらを手動で作成します。
- ツールで移行されない Webhook、タスク カタログ、資格情報ストア、その他の情報を作成します。移行ツールによって移行されるエンティティに関するこちらのセクションには、ツールで移行されないエンティティのリストも含まれています。
- Cloud Orchestrator サービスに手動でロボットを接続します。
- 必要に応じてトリガーを手動で有効化します。
- Orchestrator 内のパスワードが必要な場所 (ロボット、設定、資格情報アセット) をすべて確認してパスワードを追加します。
エクスポートまたはインポート中、あるいはインポート後に発生した問題に対する支援が必要な場合は、サポート チケットを開き、以下のファイルを提出します。
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ログ ファイル (logs サブフォルダー内)
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エクスポート レポート ファイル (MigrationAssets サブフォルダー内)
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インポート レポート ファイル (MigrationAssets サブフォルダー内)
上記のファイルの他に、次の情報があると役立ちます。
-
On-Premises Orchestrator のバージョン
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Automation CloudTM の組織名とテナント名