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Orchestrator ユーザー ガイド
無人オートメーションの実行方法
以下の手順では、無人オートメーションを正常に実行するために必要な操作について説明します。このような大規模なプロセスは企業ごとに異なる方法で管理されているため、手順の実行順序は異なります。したがって、以下に示す順序は単に、設定を正常に完了するための推奨順序です。
以下の手順は、無人オートメーションを実行するためのホスト マシンを設定する際に役立ちます。
無人オートメーションを実行するホスト マシンは、マシン キーまたは一連のクライアント資格情報を使用して Orchestrator のマシン テンプレートに接続されます。これにより、オートメーションを Orchestrator から管理できます。
複数のホスト マシンを同一のマシン テンプレートに接続できます。ただし、同じ物理的セットアップを共有するホスト マシンの組ごとに別個のテンプレートを管理することをお勧めします。つまり、以下のようなホスト マシンです。
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構成が同じである。
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同じアプリケーションが含まれていて、同じバージョンが各マシンの同じパスにインストールされている。
-
これらのアプリケーションにログインする必要があるユーザーが同じアクセス権を持っている。
ホスト マシンでオートメーションを可能な限りスムーズに実行できるようにするには、以下の重要な点に注意する必要があります。
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必要なすべてのリソース (アプリケーションやサービスなど) が関連するホスト マシンにインストールされていて、実行するプロセスに従って論理的な方法でグループ化されている必要がある。
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あるフォルダーに割り当てられたすべてのロボット アカウントが、同じフォルダーに割り当てられたマシン テンプレートに関連付けられているすべてのホスト マシンにログインできる必要がある。
あるフォルダーに割り当てられたすべてのロボット アカウントが、同じフォルダーに割り当てられたマシン テンプレートに関連付けられているすべてのホスト マシンにログインできる必要がある。
ホスト マシンはハードウェアおよびソフトウェアの技術要件を満たしていて、スクリーン セーバー機能が無効化されている必要があります。
無人オートメーションのシナリオや大規模なプラットフォームのデプロイでは、サービス モードの Robot が推奨オプションです。プロセスが実行されると、Robot はローカル システムの Windows サービス コントロール マネージャーによって起動されます。つまり、Robot はマシン管理者の権限をすべて持ち、Robot の登録に使用したユーザーと同じ権限で動作できます。
Robot のインストールには 2 通りの方法があります。
-
コマンド ラインで
ADDLOCAL
パラメーターを使用してインストールする - Robot をサービス モードでインストールするには、RegisterService
オプションも追加する必要があります。これは、特に大規模なデプロイが関係する場合に、Unattended ロボットに推奨されるオプションです。 -
UiPathStudio.msi
を使用して UiPath® Studio と共にインストールする - Robot は既定でサービス モードでデプロイされます。
ノンパーシステント VDI を使用することをお勧めします。これを使えば、最小限の能力で、すべてのホスト マシンで一貫した構成を確実に使用できます。
この手順は、無人オートメーションを実行する開発者や、問題のトラブルシューティングを行う開発者にのみ必要です。
トラブルシューティング セッションを有効化し、プロセスを UiPath Assistant から直接デバッグすることもできます。
UiPathStudio.msi
をインストールする必要があります。インストール時に [クイック セットアップ] を選択すると、Robot はユーザー モードでデプロイされます。つまり、Robot はオートメーションを開始したユーザーの下で実行され、そのユーザーとまったく同じ権限を持ちます。
UiPathStudio.msi
インストーラーは、リソース センターから、または Automation CloudTM (公共部門向け) のホーム ページから直接ダウンロードできます。
以下の手順では、無人オートメーションを正常に実行するために必要な Orchestrator オブジェクトを設定できます。
マシン テンプレートは、無人オートメーションに推奨される種類の Orchestrator マシンです。マシン テンプレートは、ジョブを実行するための計算能力を提供します。一度設定を定義すれば、単一のクライアント資格情報のセットを使用して複数のロボットを Orchestrator に接続できるため、複数のマシンのデプロイに役立ちます。
-
テナント レベルで、[マシン] > [マシンを追加] > [マシン テンプレート] をクリックします。[マシン テンプレート] ウィンドウが表示されます。
-
マシン テンプレートを設定し、Unattended ランタイムを少なくとも 1 つ割り当てます。ランタイムとは、無人オートメーション専用のサービス ライセンスの種類であり、テナント プールから取得され、マシン テンプレート レベルで割り当てられます。1 つのランタイムで、1 つのオートメーションを 1 つのホスト マシン上で実行できます。2 つのランタイムでは、2 つのオートメーションを 同じホスト マシン上で実行するか、1 つのオートメーションを 2 つのホスト マシン上で実行できます。
-
[プロビジョニング] をクリックします。
-
後で使用するために、マシン キーおよび/またはクライアント ID とクライアント シークレットをコピーします。
以下に、効率的な最適化戦略の基盤として機能するマシン テンプレートの例を示します。
インフラストラクチャは以下で構成されています。
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1 つの Windows デスクトップ
-
1 つの高密度 Windows Server
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3 つの Linux マシン
プロセス数 |
対応 OS (Studio で設定) |
マシン テンプレートの設定 (Orchestrator で設定) |
理由 |
4 つのバックグラウンド プロセス |
Windows - レガシ (.NET Framework 4.6.1) |
次のように定義されたテンプレート A を使用して Windows デスクトップを 1 つ接続します。 プロセスの種類 = バックグラウンドのみ プロセスの対応 OS = Windows のみ Unattended ランタイム = 4 |
.NET Framework 4.6.1 プロセスは Windows マシンでのみ実行できます。 バックグラウンド プロセスは、同一のアカウントで同時に実行できます。 テンプレート A には 4 つのランタイムが割り当てられており、4 つのジョブを同時に実行できます。 |
6 つのバックグラウンド プロセス |
クロスプラットフォーム (.NET 5.0 以上) |
次のように定義されたテンプレート B を使用して Linux マシンを 3 台接続します。 プロセスの種類 = バックグラウンドのみ プロセスの対応 OS = クロスプラットフォームのみ Unattended ランタイム = 2 |
.NET Framework 5.0 プロセスはすべての種類のマシンで実行できます。 テンプレート B を使用すると、接続された Linux マシンでバックグラウンド プロセスのみを実行できます。 バックグラウンド プロセスは、同一のアカウントで同時に実行できます。 テンプレート B には 2 つのランタイムが割り当てられており、接続された各 Linux マシンで 2 つのジョブを同時に実行できます。2 つのジョブ x 3 台のマシンで、6 つのジョブを同時に実行することができます。 |
10 個のフォアグラウンド プロセス |
Windows (.NET 5.0 以上) |
次のように定義されたテンプレート C を使用して Windows Server を接続します。 プロセスの種類 = フォアグラウンドのみ プロセスの対応 OS = Windows のみ Unattended ランタイム = 10 |
.NET Framework 5.0 プロセスは、Linux マシンを含め、すべての種類のマシンで実行できますが、これらは Windows 向けに開発されたフォアグラウンド プロセスであるため、Windows マシンで実行する必要があります。 1 つのアカウントで、一度に 1 つのフォアグラウンド プロセスを実行できます。 1 つの HD Windows Server が複数のアカウント セッションを開くことができます。テンプレート C には 10 個のランタイムが割り当てられており、10 個のセッションが同時に開かれているため、10 個のフォアグラウンド ジョブを同時に実行できます。 |
ロボット アカウントは、ロボットが Orchestrator リソースを使用するために必要な権限と、ホスト マシンにログインするために必要な資格情報を提供する ID です。ロボット アカウントは、特定のユーザーの責任にならないバックオフィスの無人プロセスを実行する必要があるときに理想的であるため、ロボット アカウントの使用をお勧めします。
ロボット アカウントを作成するには、ご自身の環境に対応する手順を実行します。
実行するプロセスを軸にしたフォルダー構造を構築することを強くお勧めします。つまり、プロセスごとに専用のフォルダーを用意し、その中に、プロセスを中断なく正常に実行するために必要なアセットをすべて含めることをお勧めします。
マシン テンプレート、ロボット アカウント、オートメーション プロセス、および無人オートメーションの反復処理に必要なその他の要素は、同じフォルダーに配置する必要があります。処理の中断を起こさないようにしたい場合、これは極めて重要です。
ロボット アカウントをフォルダーに割り当てる
- Orchestrator のテナント レベルで [フォルダー] をクリックして、オートメーションに使用するフォルダーを選択します (マシン テンプレートを追加したフォルダーと同じでなければなりません)。次に [アカウント/グループを割り当て] をクリックします。
- [アカウントまたはグループの名前] フィールドに、作成したアカウントの名前を入力し、リストからアカウントを選択します。
- [ロール] リストから [Automation User] を選択します。
- [割り当て] をクリックします。
マシン テンプレートをフォルダーに割り当てる
- このオートメーションに関連するすべての要素を含むフォルダーを選択し、[設定] > [マシン] > [フォルダーでマシンを管理] をクリックします。
- [マシンを追加] > [マシン テンプレート] をクリックします。[フォルダーでマシンを管理] ウィンドウが表示されます。
- 目的のマシン テンプレートの左側にあるチェックボックスをオンにし、[更新] をクリックします。マシンがフォルダーに追加されます。
無人オートメーションでは、ホスト マシンは無人モードで接続され、ライセンスされるため、プロセスは Orchestrator を介して実行されます。この接続は、マシン キーまたは一連のクライアント資格情報を使用してコマンド ラインで確立されます。マシン キーまたは資格情報は、マシン テンプレートの作成時に Orchestrator 内に生成されます。これはロボットのセキュリティ設定によって異なります。
この接続方法について詳しくは、こちらのセクションをご覧ください。
以下のセクションでは、これまでに準備したオートメーションを実際に実行するために必要な手順を説明します。
オートメーションは直接実行することも、トリガーを設定して実行をスケジュールすることもできます。
直接実行
オートメーションのターゲット フォルダー内の 2 つの場所からジョブを実行できます。
1.a. [オートメーション] > [ジョブ] > [開始] をクリックします。ジョブの設定ページが開くので、[プロセス名] リストから、手順 2 で作成したプロセスを選択します。
1.b. [オートメーション] > [プロセス] をクリックしてから、目的のプロセスの横にある [ジョブを開始] 記号をクリックします。ジョブの設定ページが開きます。目的のプロセスが既に [プロセス名] フィールドに表示されています。
2. このページで他の設定を行ってから、[開始] をクリックします。
スケジュールされた実行
トリガーを使用すると、事前に計画された方法で、定期的に (タイム トリガー)、または新しいアイテムがキューに追加されるたびに (キュー トリガー) ジョブを実行できます。
トリガーはフォルダー範囲のアセットです。つまり、トリガーを作成するには、フォルダー レベルから [オートメーション] > [トリガー] にアクセスします。オートメーションに関連する他のすべてのアセットと同様に、トリガーも、無人オートメーションの実行に使用される対応プロセス、およびその目的で作成されたロボット アカウントとマシン テンプレートと同じフォルダーに含まれる必要があります。
トリガーは既存のプロセスに基づいて作成されるので、その実行優先度は、プロセス レベルおよびジョブ レベルで利用可能な実行優先度と同じというメリットがあります。
ジョブを開始するための繰り返し時間をスケジュールする場合は、タイム トリガーを作成できます。
トリガーの作成時またはキューに新しいアイテムを追加するたびにプロセスを開始する場合は、キュー トリガーを作成できます。
ロボット セッションの管理方法
ロボットが切断されると、このページのステータスが変わり、ライセンスが解放されて別のロボット/プロセスで利用できるようになります。
ホスト マシンがオフになると、ロボットは切断されます。ただし、ロボットが正常なハートビートを 2 分間送信しない場合も、応答していないと見なされて切断されます。
ジョブの割り当て方法
ジョブの割り当ては、オートメーションに関係する部分、つまりロボット アカウント、プロセス、ジョブ、ホスト マシンの機能に基づいて実行されます。
Orchestrator は、ジョブの割り当て方法を決定するために以下の情報を収集します。
I. フォルダーに保留中のジョブがないかを確認し、最初に優先度、次に作成日時に基づいて並べ替えます。優先度が高いジョブと作成時刻が古いジョブが最初に選択されます。
II. プロセスの種類 (Orchestrator で設定) を確認します。
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バックグラウンド プロセス - 任意の ID で実行できます。
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フォアグラウンド プロセス - ロボットは利用可能な資格情報、つまりそのフォルダー内で利用可能なユーザーを確認します。
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すべて - バックグラウンド プロセスとフォアグラウンド プロセスの両方
III. プロセスの対応 OS (Orchestrator で設定) を確認します。
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Windows のみ - Windows 対応プロセスのみ
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クロスプラットフォームのみ - クロスプラットフォーム プロセスのみ
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すべて - Windows 対応プロセスとクロスプラットフォーム プロセスの両方
IV. ジョブの対応 OS (Studio で作成時に設定) を確認します。
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Windows - レガシ (.NET Framework 4.6.1) - Windows マシンでのみ実行できます。
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クロスプラットフォーム (.NET 5.0 以上) - すべての種類のマシンで実行できます。
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Windows (.NET 5.0 以上) - Linux を含め、すべての種類のマシンで実行できますが、これらは Windows 向けに開発されたフォアグラウンド プロセスであるため、Windows マシンで実行する必要があります。
V. ホスト マシンのインフラストラクチャで、対応する Robot のバージョンを確認します。
- 1. インフラストラクチャを設定する
- 1.1. Unattended ロボットを実行するホスト マシンを設定する
- 1.2. ホスト マシンにサービス モードの Robot をインストールする
- 1.3. (任意) 無人マシン上に UiPath Studio をインストールする
- 2. Orchestrator を設定する
- 2.1. マシン テンプレートを作成する
- 2.2. ロボット アカウントを作成する
- 2.3. フォルダー構造を作成する
- 2.4. フォルダーにオブジェクトを割り当てる
- 3. Unattended ロボットを Orchestrator に接続する
- 4. 無人オートメーションを実行する
- 4.1. UiPath Studio でオートメーション プロジェクトを作成し、Orchestrator にパブリッシュする
- 4.2. Orchestrator 内にプロセスを作成する
- 4.3. オートメーションを実行する