はじめに

定義済みのソリューションとカスタム ソリューション

UiPath® Document Understanding^TM には、よく使われるドキュメントの種類から情報を抽出・分類するのに役立つ、さまざまな定義済みのソリューションが用意されています。これらのソリューションは、標準的な一連のドキュメントの種類から情報を抽出するように特別にトレーニングされた、事前トレーニング済みの一連のモデルに基づいて構築されています。既製の業界テンプレートと組み合わせることで、典型的なユース ケースに最小限の設定で対応できます。

既製のモデルの完全なリストについては、「すぐに使える事前トレーニング済みの ML パッケージ」のページをご覧ください。

ただし、既製のソリューションでは要件を満たせない場合や、いずれかの既存のモデルを改良したい場合は、アクティブ ラーニングに基づくモデル トレーニング エクスペリエンスを使用して、カスタムの Document Understanding ソリューションを独自に作成できます。

独自のソリューションを作成する

Document Understanding^TM ソリューションの作成は、次の 2 段階のプロセスです。

• モデルを構成および構築する
• オートメーションを通じてモデルを利用する

モデルを構築する

Document Understanding では、分類や抽出など、ドキュメントを処理するための一連の AI ベースのソリューションが提供されています。カスタムの Document Understanding ソリューションを独自に構成および構築する方法について詳しくは、このガイドの「モデルを構築する」をご覧ください。

モデルを使用する

Document Understanding モデルのトレーニング、テスト、デプロイが完了したら、そのモデルを使用してオートメーションを作成できます。ロボティック プロセス オートメーション (RPA) アクティビティまたは API のいずれかを使用できます。ご自身の特定のユース ケースに最も適したアクティビティのセットを判断する方法と、その選択方法について詳しくは、「モデルを使用する」をご覧ください。

デプロイ メソッドを選択する

Document Understanding^TM は、Automation Cloud^TM、Automation Suite など、さまざまなデリバリー モデルで提供されています。各デリバリー モデルには固有の利点があります。

• Automation Cloud^TM は、場所を選ばずにタスクを実行できる Web ベースのプラットフォームで、最新の機能や更新内容にすぐにアクセスできます。
• Automation Suite は、オンプレミスにインストールする統合ソフトウェア パッケージです。詳細な制御レベルと堅牢なデータ処理を提供し、データに対する高い裁量性が要求される環境に適しています。

UiPath のデリバリー モデル、および各モデルの違いについて詳しくは、『概要ガイド』の「提供オプション」セクションをご覧ください。

製品のエクスペリエンス

現在、モデルの構築に使用できるエクスペリエンスは以下の 3 つです。各デリバリー モデルで使用できるエクスペリエンスは、下表のとおりです。

表 1. プロジェクトの種類

projectType	利用可能なフェーズ
モダン プロジェクト	Automation Cloud™ Automation Suite
クラシック プロジェクト	Automation Cloud™
AI Center™ に基づくプロジェクト	Automation Cloud™ Automation Suite スタンドアロン

現在、オートメーションの開発に利用できるアクティビティのセットは以下の 2 つです。アクティビティの各セットが利用可能な場所は、下表のとおりです。

表 2. アクティビティの種類

Activity type	利用可能なフェーズ
DocumentUnderstanding.Activities	Studio Web、デスクトップ版の Studio (Windows プロジェクトおよびクロスプラットフォーム プロジェクト)
IntelligentOCR.Activities	デスクトップ版の Studio (Windows プロジェクトおよび Windows - レガシ プロジェクト)