Document Understanding™ モダン プロジェクトをテナントまたは組織間で移動する

無人プロセスを実行する際に、Document Understanding ワークフローの [ドキュメント データを抽出] アクティビティでエラーが発生します。

あるテナントから別のテナントに移動した Document Understanding モダン プロジェクトを使用しようとすると、次のエラーが表示されます。

Extract Document Data: The resource requested on `StartDigitization` cannot be found. CF-RAY: xxxxxxxxxxxxxxx-XXX. AppId: [GUID]

UiPath.DocumentUnderstanding.Activities パッケージの [ドキュメント データを抽出] アクティビティは、Document Understanding プロジェクトを ID で参照します。プロジェクトを別の環境で再作成すると、このアクティビティに設定されているプロジェクト ID とは異なるプロジェクト ID が新たに生成されます。したがって、Document Understanding モダン プロジェクトの新しいバージョンを作成する場合は、必ずオートメーションを更新し、新しく作成したプロジェクトのバージョンを参照する必要があります。

[ドキュメント データを抽出] アクティビティで [データ型を生成] プロパティが true または false のどちらに設定されているかに関係なく、Document Understanding モダン プロジェクト/データセットをテナント間で移動する場合は、以下の手順を実行します。

1. アノテーション済みのデータセットを最初のテナントからエクスポートします。
2. そのデータセットを、2 つ目のテナントにある同じ名前の新しいプロジェクトにインポートします。
3. デスクトップ版の Studio をインストールし、2 つ目のテナントをポイントします。
4. プロジェクトを開き、[ドキュメント データを抽出] アクティビティの [プロジェクト] プロパティと [抽出器] プロパティを再設定します。
5. プロジェクトを 2 つ目のテナントにパブリッシュします。
6. プロジェクトを実行します。

UiPath.DocumentUnderstanding.Activities の現在の制限を回避する別の解決策は、v6.22.0 以降の UiPath.IntelligentOCR.Activities パッケージに含まれる [Document Understanding プロジェクト抽出器] アクティビティを実装することです。

[Document Understanding プロジェクト抽出器] アクティビティと [Document Understanding プロジェクト分類器] アクティビティでは、[プロジェクト] フィールドおよび [バージョン] フィールドで変数を使用できるため、Orchestrator のアセットとして設定できます。

UiPath.IntelligentOCR.Activities を使用する際には、以下の点に留意してください。

• UiPath.IntelligentOCR.Activities v6.22.0 以降は、v24.10.0 以降のバージョンの UIAutomation.Activities に対応しています。
• v6.19.0 より、UiPath.IntelligentOCR.Activities パッケージをインストールすると、UiPath.DocumentUnderstanding.ML.Activities パッケージも自動的にインストールされるようになり、個別にインストールする必要がなくなりました。
• UiPath.DocumentUnderstanding.Activities パッケージと UiPath.IntelligentOCR.Activities パッケージを同じプロジェクトで一緒に使用しないでください。