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Document Understanding ガイド
Last updated 2024年6月20日

顧客管理のキー

概要

顧客管理のキー (CMK) は、セキュリティ制御と運用の柔軟性を組み合わせたものであり、暗号化キーに対する完全な権限が必要な場合のための専用のアーキテクチャです。CMK を完全に所有している場合、CMK は、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) アプリケーションに含まれるデータを、実用性や利便性を損なうことなく保護します。

注: 暗号化について詳しくは、『Automation CloudTM 管理ガイド』の「暗号化」をご覧ください。

機能

CMK は、主に 2 つのニーズを中心に設計されています。1 つ目は、テナント レベルの暗号化を提供することです。つまり、保存されているデータをすべて暗号化するか、その一部を暗号化するかをユーザーが決定します。

2 つ目は、キー管理の主権です。マスター暗号化キーは、追加の復号キーとともにユーザーが制御します。キーへのアクセスの監視、キーの使用方法、さらにはキーをいつでも取り消すことができる機能も、すべてユーザーが管理できます。

解決される課題

CMK アーキテクチャでは、クライアント データとテナント サービスとの間に安全な壁が構築されます。キーへのアクセスと使用に対する制御をユーザーに委ねることで、万が一サービスのセキュリティが侵害されても、データは保護されたままです。キーを取り消すだけで、関連するデータ成果物は即座にアクセス不可能になります。

CMK は、コンプライアンス主導の複雑なキー管理ポリシーに準拠する解決策にもなります。キーを定期的に変更することが情報セキュリティの鍵です。CMK では、ローテーション ポリシーを管理できます。また、キーを注意深く監視し、承認されていない使用や、そのような使用の試行が発生した場合にも確実に把握できます。

顧客管理のキーを使用する

UiPath の CMK は、データを安全に維持するように調整されており、保存されたデータを保護する暗号化キーはユーザーが完全に制御できます。このページは、テナント内で CMK を有効化するのに役立ちます。

要件

この機能を利用するには、前提条件をいくつか満たす必要があります。
  • UiPath のプラットフォームの Advanced ティアのアカウントが必要です。詳しくは、『Automation CloudTM 管理ガイド』の「ライセンスについて」をご覧ください。
  • Document Understanding の CMK の要件を指定する必要があります。
  • キーを設定し、Azure Key Vault に保存する必要があります。
重要: CMK を有効化するには、テナントの Document Manager 内にデータがないことが重要です。データが存在する場合は、Document Manager からデータをエクスポートする必要があります。Document Manager に既存のデータが残っている場合、そのデータは使用できなくなります。

CMK を有効化する方法

テナントで CMK を有効化するには、以下の手順を実行します。

  1. UiPath サポート チャネル経由で、Document Understanding の顧客管理のキーを求めるリクエストを添えてサポート チケットを提出します。必ず、CMK 機能で暗号化するテナントのテナント ID を付記してください。
  2. リクエストの送信後、UiPath の製品サポート チームがお客様のテナントで CMK を有効化し、リクエストを通じて最新の情報を提供します。
  3. CMK が有効化されると、[管理] パネルの [セキュリティ設定] にある [暗号化] セクションでキーを管理できるようになります。

影響

CMK を有効化すると、次のような影響が適用されることに注意してください。
  • お客様のデータ: すべてのデータは、ハードウェア層とアプリケーション層の両方で暗号化されます。対象となるテナントの既存のデータは引き続きアクセス可能で、UiPath のキーのみを使用して暗号化されます。
  • データの復号: 復号プロセスでは、データの安全性を確保するために UiPath のサポートが必要です。UiPath のエンジニアは、製品サポートのエンジニアであっても、このデータにアクセスすることはできません。
  • 機能の制限: CMK をアクティベーションすると、Document Understanding の一部の機能が変更されます。Document Manager の [構築] および [監視] ではフルテキスト検索が無効化され、使用状況の測定サービスでは画像が保存されなくなります。
  • 概要
  • 機能
  • 解決される課題
  • 顧客管理のキーを使用する
  • 要件
  • CMK を有効化する方法
  • 影響

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