2023.4.1
公開日: 2024 年 4 月 25 日
- Automation Hub
- Process Mining
- Test Manager
- Insights
公開日: 2023 年 6 月 27 日
UiPath は、Automation Cloud に代わるオンプレミス版として 2021 年に Automation Suite を初めて導入しました。それ以来 Automation Suite の改良を続けた結果、完全な UiPath® オートメーション プラットフォームを、ユーザー独自のデータ センターやパブリック クラウドにある仮想マシン上の Linux ベア メタルにデプロイできるようになりました。
しかし、ソフトウェア ソリューションは必ずしも万能ではありません。お客様のフィードバックに注意深く耳を傾けた結果、UiPath は Automation Suite に新しいフレーバーが必要であることを理解しました。EKS/AKS の Automation Suite をご利用ください。これにより、プラットフォームをアマゾン ウェブ サービス (Elastic Kubernetes Service) または Microsoft Azure (Azure Kubernetes サービス) 内の Kubernetes クラスターにデプロイできます。
EKS/AKS の Automation Suite は、まったく新しいデプロイ アーキテクチャ、インフラストラクチャ管理、インストールと構成のエクスペリエンス、クラスター管理アプローチを実現します。その一方で、プラットフォーム管理、API、UI などの点では変更はありません。
つまり、同じ目的地に複数の経路で到達できます。Automation Suite の各フレーバーは異なるビジネス ニーズに応えるものなので、今後も両フレーバーを維持していきます。フレーバー間で同等の機能を提供することを目指していますが、2 つの間には違いがいくつかあります。
詳しくは、「デプロイモデルごとの機能比較」をご覧ください。
その理由は、インフラストラクチャに対する広範な柔軟性と制御を必要とするユーザーがいるためであり、それを提供するのが EKS/AKS の Automation Suite です。
EKS/AKS の Automation Suite のスタックは、次の 3 つのレイヤーに分かれています。
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UiPath® で管理されるレイヤー - UiPath® サービスと他の必要なコンポーネントを Uipath® が管理します。
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任意でインストールするレイヤー - これは中間的なレイヤーだと考えてください。このレイヤーは UiPath がインストールおよび管理可能なコンポーネントで構成されますが、お客様が制御することもできるためです。
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顧客管理のレイヤー - お客様が Kubernetes、キャッシュ、データ ソースのインフラストラクチャを用意します。
つまり、お客様と UiPath とで責任を共有します。このモデルの主な利点は、既存のプロセスを活かしてインフラストラクチャ リソースを管理できるところです。
詳しくは、「ハイレベル インフラストラクチャ」および「責任マトリクス」をご覧ください。
uipathctl
は、EKS/AKS の Automation Suite の大半の操作の中心となる単一の統合 CLI ツールです。このツールを Linux、macOS、Windows の各プラットフォームで実行して、環境の前提条件の確認、Automation Suite のインストール、構成、アップグレード、管理を行うことができます。詳しくは、「uipathctl」をご覧ください。
スタンドアロンの Orchestrator から Automation Suite に移行する際の移行プロセスを改良しました。以前のバージョンの Automation Suite で使用されていた移行ツールが大きく改良されています。
詳しくは、「移行オプション」をご覧ください。
Automation Suite のドキュメント内を移動する際のヒントとコツを以下に示します。
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「Automation Suite リリース ノート」のガイドは 2 章に分かれており、各章がそれぞれの Automation Suite フレーバーに対応します。
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Automation Suite の各フレーバーには専用のインストール ガイドがあります。『Automation Suite インストール ガイド』と『EKS/AKS の Automation Suite インストール ガイド』です。
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『Automation Suite 管理者ガイド』と『Automation Suite API ガイド』は Automation Suite の 2 つのフレーバーに共通で、内容はまったく同じです。
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追記 (2024 年 10 月 17 日)
プロキシ環境で、プロキシ サーバーが Istio サービス メッシュ内の他のサービスの TCP ポートと同じポートを使用している場合、 ポート 8080 など、ポッドは FQDN と通信できません。 この問題により、次のエラーが発生します。System.Net.Http.HttpRequestException: The proxy tunnel request to proxy 'http://<proxyFQDN>:8080/' failed with status code '404'.
System.Net.Http.HttpRequestException: The proxy tunnel request to proxy 'http://<proxyFQDN>:8080/' failed with status code '404'.この問題を解決するには、 EKS/AKS の Automation Suite のトラブルシューティングをご覧ください。
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追記 (2024 年 8 月 14 日)
AI Center と Task Mining で外部 ObjectStore を使用すると、ListBucket API
前提条件の確認が失敗します。 ただし、AI Center と Task Mining ではListBucket API
権限は使用されません。 Automation Suite 2023.4.8 で不要なチェックを削除しました。 -
追記 (2024 年 6 月 25 日)
AKS の Automation Suite のインストールまたはアップグレードを行うと、Azure Government への接続に失敗し、バックアップの設定が機能しません。この問題を修正するには、EKS/AKS の Automation Suite のトラブルシューティングに関するこちらのページをご覧ください。
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追記 (2024 年 4 月 19 日)
AKS に影響を与えるアップグレードの既知の問題により、Automation Suite が失敗します。AKS をアップグレードしようとすると、argocd-redis-ha-server
ポッドがエラー ステートになります。この問題が発生した場合は、「トラブルシューティング」の章に記載されている回避策を使用してください。この問題は Automation Suite 2023.4.6 では発生しません。 -
追記 (2023 年 11 月 6 日)
バージョン 2023.4.0 から 2023.4.2 では、Active Directory (AD) 統合環境を使用している場合、製品で散発的な障害が発生し、IIS アプリケーション プールが再起動します。この問題は v2023.4.3 で修正されていますが、前述のバージョンはいまだに影響を受けています。したがって、AD を使用する場合は、v2023.4.3 を直接インストールするか、v2023.4.3 にアップグレードすることを強くお勧めします。そうしないと、機能の問題が発生します。
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既に Automation Suite を使用している場合、現在は EKS/AKS の Automation Suite に移行することはできません。
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Windows と macOS のバージョンの
uipathctl
バイナリは現在、uipath.com
の証明書で署名されていません。Windows や macOS でuipathctl
をダウンロードまたは実行しようとすると、警告が表示されることがあります。 -
Automation Suite ロボットの健全性チェックが失敗する場合があります。AKS の Automation Suite を手動でインストールした後に、「[POD_UNHEALTHY] Pod asrobots-migrations-cvzfn in namespace uipath is in Failed status」というメッセージが健全性チェックのログに表示されることがあります。詳しくは、「トラブルシューティング」をご覧ください。
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AKS/EKS クラスター上の Automation Suite の AI Center をデプロイする際に、(Automation Suite にバンドルされている、またはユーザー自身の) Prometheus をインストールしない場合、または独自の Prometheus を
monitoring
とは異なる名前空間にインストールする場合、次の機能はサポートされません。- ML スキルの予測数: 常に 0 と表示されます。
- アイドル スキルのデプロイ自動解除
Automation Suite の各製品における変更点は、以下のリンクから確認できます。
製品が灰色表示されている場合は、この新しいバージョンの Automation Suite ではそのコンポーネントに対する変更はありません。
Automation Suite の各バージョンがサポートする Kubernetes のバージョンについては、「 Kubernetes の相互運用性」をご覧ください。
この Automation Suite のリリースには、次のコンポーネントがバンドルされています。
コンポーネント |
バージョン |
---|---|
Istio | 1.17.2 (Distroless) |
ArgoCD | v2.5.10 |
Prometheus | v2.39.1 |
Grafana | 9.5.2 |
Fluentd & Fluent-bit |
logging-operator : 4.1.0 logging-operator-logging : 4.1.0 |
Gatekeeper | 3.11.0 |
cert-manager | v1.11.2 |
Velero | 3.1.6 |
必要な移行ツールのバージョンは、移行するスタンドアロン製品と対象となる Automation Suite のバージョンによって異なります。 詳しくは、「 移行の相互運用性マトリクス」をご覧ください。
スタンドアロン製品を Automation Suite の現在のバージョンに移行する手順については、「 完全な移行」をご覧ください。