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Robot 管理ガイド
Robot は Windows セッション内でオートメーションを実行し、Orchestrator の [コンソールへログイン] の設定に応じてコンソールまたは RDP セッションを開始します。すべてのロボットは両方のセッションの種類に接続できますが、高密度ロボットは RDP セッションのみを使用します。
Windows セッションは常に、Robot がインストールされた物理マシンまたは仮想マシン上に作成されます。Orchestrator が Windows セッションを直接作成することはありません。代わりに、Orchestrator でジョブが開始されると、次のシーケンスが実行されます。
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Orchestrator が、プロセスの詳細を含むメッセージをマシン上の Robot サービスに送信します。
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Robot サービスが、そのマシン上に Windows セッションを作成するか、既存の Windows セッションにアクセスするよう要求します。
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Robot サービスが、先ほど作成したセッションで Robot Executor を起動します。
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その後、Robot Executor がそのセッション内でオートメーションの実行を開始します。
 
Robot サービスは、オートメーションを実行するためのコマンドを実際の実行に接続します。
保留中のジョブがない場合、Robot サービスはアイドル ステートに遷移するため、オートメーションを実行するために完全にアクティブな Windows セッションを必要としません。基になるサービス セッションはアクティブなままであり、WebSocket (SignalR) 経由で Orchestrator と常時通信しています。このため、コマンドを受信すると直ちに実行されます。
これは既定の実行環境です。
コンソール セッションでは、ロボットは、ユーザーがホスト マシンにログインしているときにジョブを実行します。この種類のセッションは、一般的に次の場合に推奨されます。
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ホスト コンピューターのディスプレイ解像度を使用するオートメーションの場合。カスタムの解像度を指定できますが、ホスト コンピューターでサポートされている解像度に制限されます。
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オートメーションを順次実行する場合。前の実行が完了し、実行するロボットがアクティブなセッションから切断されると新しい実行が開始されるためです。
 
一度にアクティブにできるコンソール セッションは 1 つだけです。
リモート デスクトップ プロトコル (RDP) セッションでは、ロボットは、ロボットが実行されるマシン上に仮想リモート デスクトップ環境を作成するか、既存の環境に接続します。この種類のセッションは、一般的に次の場合に推奨されます。
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カスタムの画面解像度が必要なオートメーションの場合。この場合、Orchestrator の [ロボットの設定] タブで、解像度の幅、高さ、階調を設定します。
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複数の Windows ワークステーションが一度に 1 つのオートメーションを実行する場合。前の実行が完了し、実行するロボットがアクティブなセッションから切断されると新しい実行が開始されるためです。
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以下のために Windows Server マシンで複数のオートメーションを同時に実行する場合。
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同じユーザーが複数の異なる RDP セッションにまたがって実行する。ただし、プロセスが UI Automation アクティビティなどのハードウェア イベントに依存してはならないという制限があります。
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複数のユーザーそれぞれが各自の RDP セッションで実行する
 
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高密度ロボットを実行する場合。
 
Orchestrator からジョブを開始し、RDP セッションがすでにアクティブだった場合、プロセスはそのセッション内で実行されます。
Orchestrator でロボット アカウントを定義または編集する際に、ロボットがオートメーションの実行に使用するセッションの種類を選択できます。そのためには、[コンソールへログイン] オプションを使用します。
Orchestrator の [テナント] > [アクセス権を管理] > [ロボット アカウント] > [ロボットの設定] ページの [コンソールへログイン] オプションは、既定では無効化されています。ただし、ロボットは既定でタスクをコンソール セッションで実行します。
コンソール セッションをアクティブ化するには、[コンソールへログイン] オプションをオンにして [あり] を選択します。アクティブな RDP セッション中に Orchestrator からジョブが開始されると、RDP セッションは自動的に終了されます。
RDP セッションをアクティブ化するには、[コンソールへログイン] オプションをオンにして [なし] を選択します。Orchestrator からジョブが開始されたときに、RDP セッションがすでにアクティブである場合、ロボットはそのアクティブな RDP セッション内でジョブを実行します。
次の画像は、RDP 上でのプロセスの実行をまとめたものです。
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Robot サービスが、実行を開始するためのコマンドを、WebSocket (SignalR) と呼ばれる HTTPS プロトコル経由で Orchestrator から受信します。
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続いて、Robot サービスは RDP を使用してマシン上に Windows セッションを作成します。この RDP セッションは、ロボットに割り当てられているユーザーに対して作成されます。
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RDP セッションが作成されると、Robot サービスはそのセッション内で Robot Executor を生成します。Robot サービスと Robot Executor は、名前付きパイプを介して相互に通信します。この方法により、Executor はどのタスクを実行する必要があるかを正確に把握できます。
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生成された Windows セッション内でタスクが実行されます。
 
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Robot サービスが RDP を使用するのは、Robot がインストールされているマシン上で Windows セッションを開始する場合のみです。Orchestrator とプロセスが実行されるマシンの接続や、マシン外のその他のコンポーネントとの通信には RDP を使用しません。
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RDP セッションで Kerberos 認証が必要な環境で無人オートメーションを実行するには、localhost の値に DNS ホスト名を使用する必要があります。そのためには、マシンに次の環境変数を追加します。
UIPATH_DNS_MACHINENAME=TrueUIPATH_DNS_MACHINENAME=True - 
                        
TCP が適用される環境でオートメーションを実行しても、RDP セッションには影響しません。