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アドイン ユーザー ガイド

最終更新日時 2024年7月17日

オブジェクトと添付ファイル

このガイドの目的は、以下の ServiceNow 系アクティビティを使用した、実用的なサンプルを作成できるようになることです。

この実用的なサンプルにより、ServiceNow インスタンスへの接続をすばやく確認したり、アクティビティの入力/出力データ型に習熟したりすることができます。

概要

このページの手順を完了すると、以下のアクションを実行するオートメーション シーケンスが使用できるようになります。

  1. ServiceNow インスタンスへの接続を確立します ([ServiceNow アプリケーション スコープ])。
  2. 新しい ServiceNow インシデントを作成します ([ServiceNow レコードを挿入])。
  3. 新しいインシデントにファイルをアップロードします ([添付ファイルを追加])。
  4. アップロードしたファイルをローカル フォルダーにダウンロードします ([添付ファイルをダウンロード])。
  5. アップロードしたファイルを削除します ([添付ファイルを削除])。
  6. ファイルが削除されたことを確認します。これは、添付ファイルのレコードの取得を試行し、予期されるエラー メッセージを出力することによって行います ([ServiceNow レコードを取得] および [条件分岐 (if)])
  7. 作成したインシデントを削除します ([ServiceNow レコードを削除])。


前提条件

はじめる前に

  1. ServiceNow の「セットアップ」の手順を完了します。
  2. ServiceNow レコードに添付するローカル ファイルを用意してください。

手順

プロジェクトを構築する

  1. [資格情報を取得] アクティビティを追加します。
  2. ServiceNow インスタンスのユーザー名とパスワードに対して (セットアップ時に) 作成した資格情報アセットの [アセット名] を入力します (例: ServiceNowSignin)。
  3. SecureString 型変数を作成して、[パスワード] の値として入力します (例: password)。
  4. [ユーザー名] の値に対し、String 型変数を作成して入力します (例: username)。
  5. 2 つ目の [資格情報を取得] アクティビティを追加します。
  6. ServiceNow インスタンスのクライアント ID とクライアント シークレットに対して (セットアップ時に) 作成した資格情報アセットの [アセット名] を入力します (例: ServiceNowClients)。
  7. SecureString 型変数を作成して、[パスワード] の値として入力します (例: clientSecret)。
  8. [ユーザー名] の値に対し、String 型変数を作成して入力します (例: clientId)。
  9. 2 つの [資格情報を取得] アクティビティの後に [ServiceNow アプリケーション スコープ] アクティビティを追加します。
  10. [クライアント シークレット] プロパティに、上記の手順でクライアント シークレットに対して作成した SecureString 型変数を入力します (例: clientSecret)。
  11. [クライアント ID] プロパティに、クライアント ID に対して作成した String 型変数を入力します (例: clientId)。
  12. [パスワード] プロパティに、上記の手順でパスワードに対して作成した SecureString 型変数を入力します (例: password)。
  13. [ユーザー名]プロパティに、ユーザー名に対して作成した String 型変数を入力します (例: clientId)。
  14. [エンドポイント URL] の値に使用する String 型変数を作成して入力します (例: endpointURL)。
  15. [ServiceNow アプリケーション スコープ] アクティビティ内に [ServiceNow レコードを挿入] アクティビティを追加します。
  16. [ServiceNow レコードを挿入] アクティビティの [設定] ボタンをクリックします (オブジェクト ウィザードが開きます)。
  17. [オブジェクトを選択] ドロップダウン リストで、[Incident] を選択します。
  18. sys_idに対し、String 変数を作成して入力します (例: sysID)。
  19. [単一のフィールドを追加] テキストボックスに「short_description」と入力します。
    • short_descriptionを入力します (例: UiPath-Attachment)。
  20. [完了] をクリックします。
  21. [ServiceNow のステータス] の値に対し、ResponseStatus 変数を作成して入力します (例: insertRecordResponse)。
  22. [ServiceNow レコードを挿入] アクティビティの後に [1 行を書き込み] アクティビティを追加します。
  23. 次のテキストを入力します: "Record created: "+insertRecordResponse.Success.ToString+" | sys_id: "+sysID (sysID は、上記の sys_id のフィールドに対して作成された変数です)。


  24. [1 行を書き込み] アクティビティの後に [添付ファイルを追加] アクティビティを追加します。
  25. [添付ファイルを追加] アクティビティの [設定] ボタンをクリックします。
  26. [オブジェクトを選択] ドロップダウン リストで、[Incident] を選択します。
  27. [ファイル名] プロパティに、ローカル ファイルへのフル パス (例: "C:\UiPath_Projects\DemoFile.docx") を入力するか、アクティビティの [ファイルを選択] ボタンをクリックします。
  28. [オブジェクトの sys_id] プロパティで、[レコードを挿入] アクティビティに対して作成した sys_id 変数を入力します (例: sysID)。
  29. [添付ファイル ID] プロパティに対し、String 型変数を作成して入力します (例: attachmentId)。
  30. [ServiceNow のステータス] の値に対し、ResponseStatus 変数を作成して入力します (例: addAttachmentResponse)。
  31. [ServiceNow レコードを挿入] アクティビティの後に [1 行を書き込み] アクティビティを追加します。
  32. 次のテキストを入力します: 「"Attachment added: "+addAttachmentResponse.Success.ToString+ " | sys_id: "+attachmentId」 (attachmentId は、上記の [添付ファイル ID] プロパティに対して作成された変数です)。
  33. [1 行を書き込み] アクティビティの後に [添付ファイルをダウンロード] アクティビティを追加します。
  34. ファイルのダウンロード先の [ファイル パス] を入力します (例: "C:\UiPath_Projects\Downloads")。
  35. [sys_id] プロパティに、[添付ファイルを追加] アクティビティに対して作成した AttachmentId 変数を入力します (例: attachmentId)。
  36. [添付ファイルをダウンロード] アクティビティの後に [添付ファイルを削除] アクティビティを追加します。
  37. [オブジェクトの sys_id] プロパティに、[添付ファイルを追加] アクティビティに対して作成した AttachmentId 変数を入力します (例: attachmentId)。


プロジェクトをテストする

  1. [添付ファイルを削除] アクティビティの後に、[ServiceNow レコードを取得] アクティビティを追加します。
  2. [ServiceNow レコードを挿入] アクティビティの [設定] ボタンをクリックします。
  3. [オブジェクトを選択] ドロップダウン リストで、[Attachment] を選択します。
  4. sys_id のフィールドで、[添付ファイルを追加] アクティビティに対して作成した添付ファイル ID 変数を入力します (例: attachmentId)。
  5. [完了] をクリックします。
  6. [ServiceNow のステータス] の値に対し、ResponseStatus 変数を作成して入力します (例: getRecordResponse)。
  7. [ServiceNow レコードを取得] アクティビティの後に [条件分岐 (if)] アクティビティを追加します。
  8. [条件] プロパティに「getRecordResponse.Success=False And getRecordResponse.Message.Contains("No Record")」と入力し、エラー メッセージを確認して、添付ファイルのレコードが削除されたかどうかを判断します (getRecordResponse は上記で [ServiceNow のステータス] プロパティに対して作成した変数です)。
  9. [Then] ステートメント ボックスに [1 行を書き込み] アクティビティを追加します。
    1. [テキスト] プロパティに、「"Test passed: "+getRecordResponse.Message」と入力します。
  10. [1 行を書き込み] アクティビティの後に [ServiceNow レコードを削除] アクティビティを追加します。
    1. [添付ファイルを追加] アクティビティの [設定] ボタンをクリックします。
    2. [オブジェクトを選択] ドロップダウン リストで、[Incident] を選択します。
    3. [Id] プロパティで、[レコードを挿入] アクティビティに対して作成した sys_id 変数を入力します (例: sysID)。
    4. [ServiceNow のステータス] の値に対し、ResponseStatus 変数を作成して入力します (例: deleteRecordResponse)。
  11. [ServiceNow レコードを削除] アクティビティの後に [1 行を書き込み] アクティビティを追加します。
    1. [テキスト] プロパティに、「"Record deleted: "+deleteRecordResponse.Success.ToString」と入力します。
  12. [Else] ステートメント ボックスに [1 行を書き込み] アクティビティを追加します。
    1. [テキスト] プロパティに、「"Test failed: "+getRecordResponse.Message」と入力します。
  13. [実行] をクリックして、[出力] ウィンドウに期待される [1 行を書き込み] の値が含まれていることを確認します。


完了です!

ServiceNow アクティビティの詳細 (プロパティの入力/出力の例を含む) については「アクティビティ」をご覧ください。すべてのアクティビティがまとめられたリストと、アクティビティの詳細な説明ページへのリンクが記載されています。

  • 概要
  • 前提条件
  • 手順
  • プロジェクトを構築する
  • プロジェクトをテストする

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