StudioX
2021.10
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StudioX ユーザー ガイド
最終更新日 2024年4月26日

2021.10.3

公開日: 2021 年 10 月 27 日

新機能と改良点

Excel の自動化

新しいアクティビティ
  • Excel プロセス スコープ - Excel プロセスを開くか再利用し、Excel プロジェクトの設定を読み込んで、関連付けられた Excel ファイルに適用します。このアクティビティは、複数の Excel プロセスの使用をサポートし、特定の状況におけるこれらのプロセスの動作を決定します。
  • シートの保護を解除 - Excel で保護されたシートの保護を解除して、シートに変更を加えられるようにします。
  • シートを保護 - Excel の指定したシートの保護を有効化して、シートにそれ以上変更が加えられないようにします。
  • 範囲を読み込み - Excel の範囲の値をデータ テーブルとして読み取ります。
  • 重複を削除 - 指定した範囲の重複行を削除します。
改良点
  • [最初/最後のデータ行を検索] アクティビティを更新し、最後の行の設定方法を選択できるオプションを追加しました。

    • 入力されている最後の行 – 最後に入力されている行を返します。
    • 最初の空の行 - 最初の空の行を返します。
  • [範囲に書き込み] アクティビティにいくつかの変更を加えました。

    • 名称を [データ テーブルを Excel に書き込み] に変更しました。
    • [書き込む内容] フィールドのツールチップを更新し、このアクティビティの使用目的をより正確に説明するようにしました。
  • UI Automation アクティビティを [Excel ファイルを使用] アクティビティ内に追加できるようになりました。これにより、Excel のインターフェイスの自動化をよりすばやく行えます。
  • [行を削除] アクティビティを更新し、[繰り返し (Excel の各行)] アクティビティが [行を削除] アクティビティと同じ範囲の行を対象としている場合は、[繰り返し (Excel の各行)] アクティビティ内で [行を削除] アクティビティが利用できないようにしました。これにより、反復処理を行っている行内の削除対象ではない行が削除されてしまう問題を回避できるようになりました。このため、このアクティビティに新しい警告メッセージが追加されました。

メールの自動化

改良点
  • [繰り返し (各メール)] アクティビティを更新し、次の新しいオプションを追加しました。

    • サブフォルダーを含む - このオプションを選択すると、選択したメール フォルダーのすべてのサブフォルダーが反復処理の対象に含まれます。既定では、このオプションは選択されていません。

PowerPoint の自動化

改良点
  • [スライドに画像/ビデオを追加] アクティビティを使用する際に、挿入する項目の場所を設定できるようになりました。[プロパティ] パネルの [項目の高さ]、[項目の幅]、[左]、 [上] プロパティを使用することで設定できます。
  • UI Automation アクティビティを [PowerPoint ファイルを使用] アクティビティ内に追加できるようになりました。これにより、PowerPoint のインターフェイスの自動化をより速く行えます。

Word の自動化

改良点
  • [画像を追加] アクティビティを使用して Word 文書に画像を追加する際に、ドキュメント内のテキストまたはブックマークを基準とした位置を指定できるようになりました。
  • [Word ファイルを使用] アクティビティの [プロパティ] パネルに [読み取り専用] オプションを追加しました。このオプションを使用すると、ドキュメントが読み取り専用モードで開かれるため、ロックされている Word 文書を使用したり、データの読み取りのみが必要な場合にドキュメントに変更を加えてしまうことを防いだりすることができます。

OneDrive と SharePoint の自動化

OneDrive と SharePoint アクティビティを使用して、OneDrive や SharePoint のワークスペース内にファイルを作成したり、ワークスペース内のファイルを編集、アップロード、ダウンロードおよび共有できるようになりました。これらのアクティビティを使用するには、まず [パッケージを管理] ウィンドウから UiPath.MicrosoftOffice365.Activities パッケージの最新バージョンをインストールする必要があります。

SharePoint と OneDrive からファイルまたはフォルダーを指定する必要があるアクティビティを設定する際に、アクティビティ内で利用可能なファイル ブラウザーを使用してファイルまたはフォルダーをすばやく指定できます。

StudioX では以下のアクティビティが利用可能です。

Google Workspace (G Suite) の自動化

改良点
  • G Suite アクティビティのリモート ファイル ブラウザーに最初の 200 件のエントリが読み込まれるようになりました。リストの一番下までスクロールすると、次の 200 件のエントリが読み込まれ、リストに追加されます。
  • [Googleドキュメントを使用][Googleドライブを使用] および [Google スプレッドシートを使用] アクティビティで、[Gmail アカウントを追加] ダイアログの名前を [Google アカウントを追加] に変更しました。

共通アクティビティ

新しいアクティビティ
改良点
  • [Orchestrator のアセットを取得] アクティビティを更新し、プラス docs image ボタンのドロップダウン リストからアクセスできる新機能を追加しました。[Orchestrator] オプションから、Orchestrator の利用可能なアセットに検索して、アクティビティに使用するアセットを選択できます。
  • [テキストを左右に分割] アクティビティの [区切り文字] フィールドに新しいオプション (new linetabspacecommacolonsemicolonequals signcustom) を追加しました。

Git を使用したソース管理のサポート

  • StudioX のプロジェクトのソース管理に Git を使用できるようになりました。Git プラグインを有効化するには、[ホーム] (StudioX の Backstage ビュー) > [設定] > [チーム] に移動します。リポジトリは、[チーム] タブから StudioX で直接で追加できます。詳細については、『UiPath StudioX ガイド』の「プロジェクトを Git で管理する」をご覧ください。
  • 組織がガバナンス ポリシーを使用して、特定の Git リポジトリの使用を強制したり、ユーザーがリポジトリを追加・編集できるようにしたり、ユーザーがプロジェクトをローカルに保存することを防いだりすることができるようになりました。使用できるリポジトリのリストを適用すると、StudioX ユーザーはそのリストに登録されているリモート Git リポジトリしか使用できなくなります。ファイルベースのガバナンス モデルでは、ユーザーが許可されたリポジトリしか使用できないようにするかどうかを AllowEditRepositories パラメーターを使用して指定し、使用できるリポジトリのリストを Repositories パラメーターを使用して定義します。また、AllowSaveLocal パラメーターを使用して、プロジェクトのローカルへの保存も許可するか、あるいはリポジトリへの保存のみをユーザーに許可するかを指定します。Automation Ops については、『UiPath Automation Ops ガイド』の「Studio のポリシーの設定」をご覧ください。

Integration Service の接続のサポート

UiPath Automation Cloud に追加された Integration Service で設定したコネクションを使用して、Google、Outlook、Office365 への認証を素早く行えるようになりました。

お使いのテナントで Integration Service が有効化されている場合は、コネクションを作成するか、サービスの既存のコネクションを選択することで認証をすばやく行えます。次のアクティビティで、Integration Service がサポートされています。

Integration Service を有効化してコネクションを管理するには、各アクティビティの [プロパティ] パネルにある [コネクションを使用] オプションをオンにします。StudioX のグローバル設定[管理されているコネクションを既定にする] を選択すると、Integration Service をサポートするすべてのアクティビティで [コネクションを使用] オプションが既定で選択されます。StudioX が接続されている Orchestrator テナントで Integration Service が使用できる場合は、グローバル設定は既定で選択されます。

オブジェクト リポジトリのサポート

UI ライブラリをインポートして、ライブラリ内の UI 要素をオートメーション プロジェクトをまたいで使用できるようになりました。オブジェクト リポジトリ は既存の UI ライブラリを使用するためのプラットフォームの役割を果たすため、UI Automation アクティビティの使用がより簡単になります。まずは、必要な記述子を含む共有可能な UI 要素を持つ既存の UI ライブラリの使用から始めることをお勧めします。

AI によるアクティビティの提案

StudioX の [設定] > [デザイン][AI によるアクティビティの提案を有効化] オプションを追加しました。このオプションを切り替えることで、アクティビティを追加する検索バーでの AI によるアクティビティの提案機能を有効化または無効化できます。このオプションを有効化した場合、アクティビティの検索バーを開くと、StudioX が現在のコンテキストに関する情報を UiPath の AI サービスに送信します。この AI サービスはワークフロー内の、検索バーが開かれた場所に基づいて、追加するアクティビティの候補を提案します。このオプションは、[デザイン] 設定の [AI によるアクティビティの提案を有効化] オプションを [いいえ] に切り替えることで、オプトアウトできます。

注: このサービスは情報を収集または記録するものではなく、現在のコンテキストを分析し、提案されるアクティビティのリストを返すことのみを目的とします。

タスクの引数のサポート

タスクの引数を作成・管理することで、プロジェクト内のアクティビティ間でデータを渡したり、UiPath Apps などの他の製品とワークフローを連携したりできるようになりました。

StudioX での引数を管理は、[データ マネージャー] パネル内の [タスクの引数] ウィンドウで行えます。

その他の改良点

  • StudioX アクティビティの数が増えてきたため、[アクティビティ パネル] のデザインを、Studio プロファイルのデザインと揃うように再設計しました。[アクティビティ] パネルの [開発者向けアクティビティを表示] フィルターを選択することで、Studio プロファイル用に設計されたアクティビティにもアクセスできるようになりました。ただし、これらのアクティビティは、StudioX プロファイルでは期待どおりに動作しない場合があります。
  • [パッケージを管理] ウィンドウのフィルター オプションに、[StudioX のみ] というオプションを追加しました。
  • リモート ファイル (例: SharePoint) を使用している場合は、[データ マネージャー] パネルに [ファイルの場所を開く] オプションが表示されなくなりました。
  • [設定] > [デザイン] のメニューに[「スマート ファイル パス」を使用] オプションを追加しました。このオプションを使用すると、スマート ファイル パスの使用を有効化または無効化できます。オンにすると、ファイルを参照するときにファイルがあるユーザー フォルダーの相対パスが自動的に保存されるので、オートメーションを他のユーザーと共有してもパスが問題なく動作します。オフにすると、代わりにファイルの絶対パスが保存されます。
  • データ テーブルを後で使用するために保存した際に、オートメーション内で [行数][列数] プロパティが使用できるようになりました。
  • ガバナンス ポリシーの設定を追加し、[アクティビティ] パネル内の [開発者向けアクティビティを表示] フィルターをユーザーが選択できなくするよう設定できるようになりました。また、特定のアクティビティが StudioX に表示されないようにすることもできるようになりました。ファイルベースのガバナンス モデルについての詳細は「ガバナンス」をご覧ください。Automation Ops からのデプロイについては「Studio のポリシーの設定」をご覧ください。
  • StudioX の [ホーム] (Backstage ビュー) を更新し、[名前を付けて保存] オプションを追加しました。このオプションを使用すると、オートメーション プロジェクトを保存する際にコピーが作成され、別の場所に保存されます。また、リポジトリを保存場所として選択することでプロジェクトをソース管理に追加したり、プロジェクトをテンプレートに変換できたりします。
  • ガバナンス ポリシーの設定を追加し、変更がないプロジェクトを実行できる最大回数を設定することで、StudioX からの運用環境での実行を禁止できるようにしました。プロジェクトの実行が制限に達すると、 StudioX から実行することができなくなり、プロジェクトを Orchestrator にパブリッシュすることをユーザーに促すメッセージが表示されます。また、イベントのログが Orchestrator のキューに記録されるよう任意で設定できます。ファイルベースのガバナンス モデルについての詳細は「ガバナンス」をご覧ください。Automation Ops からのデプロイについては「Studio のポリシーの設定」をご覧ください。

バグ修正

  • [Outlook 365を使用] アクティビティや [メールを送信] アクティビティを使用して共有メールボックスから送信される、添付ファイルを含むメール メッセージが、[送信済みアイテム] フォルダーに表示されるようになりました。
  • 無効化された (コメント アウトされた) アクティビティを削除したり [アプリのステートを確認] アクティビティ内のシーケンスを削除したりすると、StudioX が現在のプロジェクトを閉じてしまう問題を修正しました。
  • Windows の地域の設定が「英語 (インド)」に設定されていると、メールの日付フィルターが正しく機能しない問題を修正しました。
  • 共有メールボックスを一部のメール アクティビティで使用すると、メッセージの移動、アーカイブ、削除ができない問題を修正しました。
  • StudioX プロファイルで Task Capture で作成したフローチャートを開く際に表示されるエラー メッセージの内容を更新し、必要な操作をより具体的に示すようにしました。

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