Python スクリプトを呼び出す

このアクティビティの使用方法を例示するために、加算と減算の 2 つの演算が定義された Python スクリプトを呼び出すオートメーション プロセスを用意しました。このプロセスでは、演算メソッドのうち加算がスクリプトから呼び出され、入力パラメーターとして Integer 型変数のリストを与えられます。この結果は、プロプラエタリな PythonObject 型変数に格納され、後で Studio で使用できるように、.NET のデータ型に変換されます。

注: プロセスを実行するマシンに、使用するバージョンの Python をインストールする必要があります。このステップ バイ ステップのガイドは、Python 3.12 の既定のインストール パスに基づいています。

サンプルと同等のデモは以下のように構築できます。

1. Studio を開き、新しいプロセスを開始します。
2. [複数代入] アクティビティをデザイナー パネルにドラッグして、次の変数を追加します。
   • Environment.GetFolderPath(Environment.SpecialFolder.LocalApplicationData)を保存する値を含む localAppDataPath 変数を追加します。
   • localAppDataPath+"\Programs\Python\Python312\"を保存する値を含む pythonPath 変数を追加します。
   • localAppDataPath+"\Programs\Python\Python312\python312.dll"を保存する値を含む pythonLibraryPath 変数を追加します。
3. [メッセージをログ] アクティビティをワークフローに追加します。
   • 式 "The installation path of Python 3.12 was set as: " + pythonPath を [メッセージ] フィールドに追加します。
4. [Python スコープ] アクティビティを追加します。

   Python 3.12 に [Python スコープ] アクティビティを正しくセットアップするには、[ライブラリ パス] プロパティと [パス] プロパティの両方を設定する必要があります。

   • [ライブラリ パス] プロパティに、[複数代入] アクティビティで作成した pythonLibraryPath 変数を入力します。
   • [パス] プロパティに、[複数代入] アクティビティで作成した pythonPath 変数を入力します。
5. [Python スコープ] の [実行] セクションに [Python スクリプトを読み込み] アクティビティをドラッグします。
   • Python スクリプト MathOperations.py へのファイル パスを [ファイル] プロパティに追加します。
   • 新しい PythonObject 型変数 mathOperations を作成し、[結果] プロパティ フィールドに追加します。

6. [Python メソッドを呼び出し] アクティビティを追加し、そのプロパティを次のとおりに設定します。

   • 入力パラメーター - このプロパティ フィールドに式 new Object() {2,3} を追加します。
   • インスタンス - このプロパティ フィールドに mathOperations 変数を追加します。
   • 名前 - スクリプト内の使用するメソッドの名前です。この場合は add です。
   • 結果 - 新しい PythonObject 型変数 sumResultPython を作成し、プロパティ フィールドに追加します。

7. [Python のオブジェクトを取得] アクティビティを追加し、そのプロパティを次のとおりに設定します。

   • Python オブジェクト - このプロパティ フィールドに SumResultPython 変数を追加します。
   • TypeArgument - ドロップダウン リストから Int32 を選択します。
   • 結果 - 新しい Int32 型変数 sumResult を作成し、プロパティ フィールドに追加します。
8. プロジェクトの最後に [メッセージ ボックス] アクティビティを追加し、sumResult 変数を表示するように設定します。

   プロジェクトは次のように表示されます。

   
   

   

   
   

9. プロセスを実行します。[メッセージ ボックス] により、加算メソッドの結果が表示されます。

   サンプルをダウンロードする