- リリース ノート
2023 年 8 月
ユーザーからの入力にアプリがすぐに応答するようになりました。これを実現するには、2 つの新しい UiPath® Studio アクティビティ ([Apps の要求トリガー] と [Apps の要求を処理]) と、新しい UiPath® Apps ルール [ワークフローをトリガー] を使用して、ワークフローを構築します。
[Apps の要求トリガー] と [Apps の要求を処理] アクティビティは、専用の Studio テンプレート「Apps-Workflow Communication Template」に含まれています。
[ワークフローをトリガー] ルールは、ユーザーがプロセスに入力したデータを即座に渡し、プロセスから受け取った出力でアプリ UI を即座に更新します。
このコンボ (アクティビティ + ルール) を使用すると、UiPath® Apps と Attended ロボット間の通信がただちに可能になり、従来のようなプロセスの起動の遅延は発生しません。このため、アプリからプロセスを開始すると、Apps セッションを閉じるまで通信チャネルが開いたままになり、高速な通信が可能になります。
UiPath® Apps の最新の更新で VB の式が追加されました。
UiPath® Apps で、UiPath® Studio ファミリの場合と同様に、VB の式 (lambda) を使用してコントロールの値をデータにバインドし、データを変換できるようになりました。ユーザー入力にリアルタイムで対応できる、動的で応答性の高いユーザー インターフェイスを作成できます。ユーザーが UiPath の既存の式言語を使用してきた場合は、VB の機能を最大限に活用できるというメリットが追加されたこの手法も扱いやすいでしょう。
新しいアプリを作成するときに式言語として VB を選択するだけで、新しい機能を使用できます。既存の式言語はレガシと呼ばれ、VB の式の効率性を確信できるようになるまで使用し続けることができます。
引き続きレガシの式言語を使用してアプリを設計することもできますが、VB に移行することをお勧めします。それによる主なメリットは、以下のとおりです。
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優れたカスタマイズ性: VB の堅牢で汎用性の高いツール セットを使用すると、業務の要件に応じて計算、機能、操作を調整できます。
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データ処理の強化: データセットの詳細を確認したり、VB の式をデータ処理メソッドに統合してデータを簡単に変換、フィルター処理、検証したりできます。
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アプリ開発の加速: 効率的な VB の式を活用してコードをより迅速に記述できるため、アプリの開発をスピードアップできます。
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優れたユーザー エクスペリエンス: VB の式を活用した動的な対話型の機能を使用し、ユーザーにとって魅力的な応答性の高い構成要素でアプリケーションを強化します。
VB の式の使い方
この簡単な例をお試しください。
ドキュメント
ドキュメントに関しては、レガシ式言語を使用したガイドを、新しい Apps ガイドに移動しました。このドキュメントは、「レガシ - Automation Cloud の Apps ユーザー ガイド」という名前です。
https://docs.uipath.com/ja/apps/automation-cloud/latest/legacy-user-guide/
すべての製品の更新 (新機能、改良点、バグ修正) については、既存の URL からアクセスできる、新しいドキュメントに記載されます。そのため、ドキュメントにアクセスするために使用していたブックマークやハイパーリンクは、VB 記述言語を使用したガイドをポイントするようになりました。
「使い方」のセクションは、現在作成中です。例で使用する式言語を VB に修正していますので、お待ちください。
既知の問題
問題の説明
selectedItem
プロパティを使用しているコントロールで次のエラーが表示されることがあります。「'Public Overloads Property SelectedItem As TabularInitClass' has no parameters and its return type cannot be installed. ('Public Overloads Property SelectedItem As TabularInitClass' にはパラメーターが設定されていないため、その戻り値の型がインストールできません。)」
この動作は、プロセスを置換した後、または Orchestrator からプロセスのバージョンを更新した後に発生します。
回避策
このエラーを回避するには、以下の手順を実行します。
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selectedItem
プロパティを参照する式の式エディターを開きます。 -
selectedItem
プロパティを参照する式をコピーします。 -
式をクリアし、[保存] をクリックして式エディターを閉じます。
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同じコントロールの式エディターを再度開き、
selectedItem
プロパティを参照する式をもう一度貼り付けてから、[保存] をクリックします。
このエラーを別の方法で回避するには、以下の手順を実行します。
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selectedItem
プロパティを参照する式の式エディターを開きます。 -
変更を加えずに式を保存します。
上記の回避策を実行すると式の検証が再トリガーされるため、エラーがクリアされます。