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Robot ガイド
Unattended ロボットをデプロイする - Enterprise ライセンス
Unattended ロボットは、人間の監督を必要としないタスクの自動化に使用され、通常は専用のマシン上にある仮想環境で実行されます。また、オートメーションは Orchestrator から制御されます。
無人オートメーションは必要に応じて Orchestrator から手動で開始できますが、タスクを特定の間隔 (毎日、毎時、毎週など) または特定の日時 (週末など) に開始する必要がある場合には、スケジュールを設定することもできます。
このページでは、Enterprise ライセンスでアクティベーションされた UiPath 製品を使用して、無人オートメーションをはじめて実行する際のプロセスについて説明します。このプロセスには、オートメーションの構築の開始から、環境の設定、無人プロセスの実行までが含まれます。
無人オートメーションを実行するには、以下の手順を行う必要があります。
実際的な例を示すために、毎日午前 9 時にサーバー上にログ ファイルのバックアップを作成する必要があると仮定しましょう。そのためには、その日のログ ファイルを別のフォルダーにコピーする必要があります。この例では、「Logs.txt」という名前のファイルを「Logs」フォルダーから「Old Logs」フォルダーにコピーし、毎回バックアップを上書きします。
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新しいプロセスを作成し、[ファイルをコピー] アクティビティを追加します。フィールド/ファイルへのパスを設定し、[上書き] オプションを選択して、以前のファイルを新規にコピーされたファイルで毎日置き換えるようにします。
- プロセスを Orchestrator にパブリッシュします。
- Studio のリボンの右のほうにある [パブリッシュ] ボタンをクリックします。
- [パッケージのプロパティ] タブで、パッケージ名を入力します。
- [パブリッシュのオプション] タブの [パブリッシュ先] オプションで [Orchestrator テナント プロセス フィード] を選択して、Unattended ロボットがオートメーションにアクセスできる場所を指定します。
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[パブリッシュ] をクリックします。
詳しくは、『Studio ガイド』の「オートメーション プロジェクトのパブリッシュについて」をご覧ください。
- Orchestrator で、Unattended ロボットがオートメーションの実行に使用するプロセスを作成します。
- https://cloud.uipath.com から Automation Cloud インスタンスにアクセスし、Orchestrator テナントを選択します。
- Orchestrator で、[Shared] フォルダー > [プロセス] の順に選択し、画面右のプラスボタンをクリックして、[プロセスを追加] ページを開きます。
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パッケージを選択して [作成] をクリックし、[Shared] フォルダーにプロセスを追加します。
注: このプロセスでは 2 つのエンティティを扱っている点に留意してください。1 つ目のエンティティは、プロセスを作成およびパブリッシュする開発者です。2 つ目のエンティティは、無人マシンでオートメーションとロボットを実行するユーザーです。
Unattended ロボットを実行する Windows マシンをセットアップします。これにはクラウド仮想マシンを使用するのが理想的です。スクリーン セーバー機能が無効化されていて、ハードウェアおよびソフトウェアの技術要件が満たされていることを確認してください。
AWS、VM Ware、または Citrix などのその他の環境も、ハードウェアおよびソフトウェアの技術要件を満たしている場合にサポートされます。
Unattended ロボットは、アカウントとジョブを実行するマシンの 2 つのコンポーネントで構成されています。アカウントは権限を付与し、ロボットに対してジョブをトリガーするために使用されるアイデンティティであり、マシンはジョブを実行するための計算能力を提供します。
- アカウントを作成および設定します。
- アカウントを作成します。無人オートメーションの場合は、メール アドレスを必要としないサービス アイデンティティであるロボット アカウントの作成をお勧めします。ただし、特定のユーザーの ID 下で (権限または監査を目的として) ジョブを実行する必要がある場合は、ユーザー アカウントの作成を選択できます。
- アカウントにロールを割り当てます。
- 実行する必要のあるジョブを含むフォルダーにアカウントを追加します。
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マシン テンプレートを作成します。
注: 標準マシンを 1 つ作成することもできますが、この例ではマシン テンプレートを作成します。マシン テンプレートを使用すると、一度設定を定義すれば単一のクライアント資格情報のセットを使用して複数のロボットを Orchestrator に接続できるため、複数のマシンのデプロイが簡単に行えます。 - Orchestrator で [テナント] > [フォルダー] に移動します。
- リストから対象のフォルダーを選択し、[マシン] タブを選択します。
- ページ右上の [フォルダーでマシンを管理] をクリックします。
- [フォルダーでマシンを管理] ページの右上の [マシンを追加] をクリックして [マシン テンプレート] を選択します。
- マシン テンプレートを設定し、Unattended ランタイムを 1 つだけ割り当てます。詳しい手順については、「マシン テンプレートを追加する」をご覧ください。
- 後で使用するためにマシン キーをコピーします。
複数のフォルダーのジョブ実行にこのマシン テンプレートを使用する必要がある場合は、作成したマシン テンプレートを必要なすべてのフォルダーに追加します。詳しい手順については、「フォルダーにマシン オブジェクトを割り当てる」をご覧ください。
UiPathStudio.msi
インストーラーを使用します。.MSI
インストーラーを使用すると Robot は既定でサービス モードでデプロイされ、マシン上のすべてのユーザーに対して利用可能になります。インストーラーを実行するには管理者権限が必要です。
UiPathStudio.msi
インストーラーは、リソース センターから、または Automation Cloud のホーム ページから直接ダウンロードできます。
C:\Program Files \UiPath\Studio
にインストールされます。コマンド ライン引数を使用するか、インストーラー インターフェイスから、インストールの場所を変更できます。
Robot のステップ バイ ステップのインストール方法については、「Robot をインストールする」をご覧ください。
Studio から
インストールが完了すると、[Orchestrator への接続] 画面が表示されます。この画面では既定で、Unattended ロボットに対して推奨される設定である [マシン キーを使用] を使用するように指示されます。マシン名は自動的に入力されます。必要な操作は、Orchestrator の URL と以前に保存したマシン キーを入力するだけです。
.MSI
インストーラーを使用して Robot を Orchestrator に接続するときは、現在マシンにログオンしているユーザーだけでなく、マシン全体が接続されます。
UiPath Assistant から
- UiPath Assistant を開きます。
- [設定] メニューで、[設定] を選択します。[設定] ウィンドウが表示されます。
- [Orchestrator の設定] に移動します。
- [Orchestrator URL] フィールドに、Orchestrator の Web アドレスを入力します。
- [マシン キー] フィールドに、以前にコピーしたキーを入力します。
Orchestrator 内の各種マシン エンティティに関する詳細と、それらをどのような場合に使用したらよいかを確認するには、こちらをご覧ください。
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[接続] をクリックします。ステータスに、「接続済み、ライセンス済み」と表示されます。
注: Enterprise インストーラー (.MSI
) を使用してマシンをセットアップする場合、ロボットは手順 3 で入力された資格情報を使用して独自の Windows セッションを作成できるため、マシンからサインアウトしても構いません。
Unattended ロボットでオートメーションをテストするには、Orchestrator の共有フォルダーの [オートメーション] -> [プロセス] セクションに移動し、手順 1 でデプロイしたプロセスを検索します。
プロセスの詳細が表示されます。その右側には、[ジョブの開始] ボタンがあります。
クリックすると、[ジョブの開始] インターフェイスが表示されます。以前に設定したユーザーとマシンを選択し、[開始] をクリックします。
これにより、選択されたマシンで選択された無人プロセスが開始され、Orchestrator の共有フォルダーの [ジョブ] セクションで監視できるようになります。