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Robot ガイド

最終更新日時 2024年10月25日

Unattended ロボットをデプロイする - Community ライセンス

Unattended ロボットは、人間の監督を必要としないタスクの自動化に使用され、通常は専用のマシン上にある仮想環境で実行されます。また、オートメーションは Orchestrator から制御されます。

無人オートメーションは必要に応じて Orchestrator から手動で開始できますが、タスクを特定の間隔 (毎日、毎時、毎週など) または特定の日時 (週末など) に開始する必要がある場合には、スケジュールを設定することもできます。

このページでは、Community ライセンスでアクティベーションされた UiPath 製品を使用して、無人オートメーションをはじめて実行する際のプロセスについて説明します。このプロセスには、オートメーションの構築の開始から、環境の設定、無人プロセスの実行までが含まれます。

無人オートメーションを実行するには、以下の手順を行う必要があります。

1. オートメーションを作成して、Orchestrator にパブリッシュする

実際的な例を示すために、毎日午前 9 時にサーバー上にログ ファイルのバックアップを作成する必要があると仮定しましょう。そのためには、その日のログ ファイルを別のフォルダーにコピーする必要があります。この例では、「Logs.txt」という名前のファイルを「Logs」フォルダーから「Old Logs」フォルダーにコピーし、毎回バックアップを上書きします。

  1. 新しいプロセスを作成し、[ファイルをコピー] アクティビティを追加します。フィールド/ファイルへのパスを設定し、[上書き] オプションを選択して、以前のファイルを新規にコピーされたファイルで毎日置き換えるようにします。



  2. プロセスを Orchestrator にパブリッシュします。
  3. Studio のリボンの右のほうにある [パブリッシュ] ボタンをクリックします。
  4. [パッケージのプロパティ] タブで、パッケージ名を入力します。
  5. [パブリッシュのオプション] タブ[パブリッシュ先] オプションで [Orchestrator テナント プロセス フィード] を選択して、Unattended ロボットがオートメーションにアクセスできる場所を指定します。
  6. [パブリッシュ] をクリックします。

    詳しくは、『Studio ガイド』の「オートメーション プロジェクトのパブリッシュについて」をご覧ください。



  7. Orchestrator で、Unattended ロボットがオートメーションの実行に使用するプロセスを作成します。
  8. https://cloud.uipath.com から Automation Cloud インスタンスにアクセスし、Orchestrator テナントを選択します。
  9. Orchestrator で、[Shared] フォルダー > [プロセス] の順に選択し、画面右のプラスボタンをクリックして、[プロセスを追加] ページを開きます。
  10. パッケージを選択して [作成] をクリックし、[Shared] フォルダーにプロセスを追加します。



    注: このプロセスでは 2 つのエンティティを扱っている点に留意してください。1 つ目のエンティティは、プロセスを作成およびパブリッシュする開発者です。2 つ目のエンティティは、無人マシンでオートメーションとロボットを実行するユーザーです。

2. Unattended ロボットを実行する Windows マシンをセットアップする

Unattended ロボットを実行する Windows マシンをセットアップします。ハードウェアおよびソフトウェアの要件を満たすクラウド仮想マシンを使用するのが理想的です。この Windows マシンでスクリーン セーバー機能が無効化されていることを確認してください。

仮想マシンは、たとえば Azure 上でホストできます。Windows 仮想マシンを Azure でセットアップする方法について詳しくは、Windows 仮想マシンの概要に関するドキュメントをご覧ください。

AWS、VMWare、または Citrix などのその他の環境も、ハードウェアおよびソフトウェアの要件を満たしている場合にサポートされます。

3. Orchestrator で Unattended ロボットを作成する

Unattended ロボットは、アカウントとジョブを実行するマシンの 2 つのコンポーネントで構成されています。アカウントは権限を付与し、ロボットに対してジョブをトリガーするために使用されるアイデンティティであり、マシンはジョブを実行するための計算能力を提供します。

  1. アカウントを作成および設定します。
  2. アカウントを作成します。無人オートメーションの場合は、メール アドレスを必要としないサービス アイデンティティであるロボット アカウントの作成をお勧めします。ただし、特定のユーザーの ID 下で (権限または監査を目的として) ジョブを実行する必要がある場合は、ユーザー アカウントの作成を選択できます。
  3. アカウントにロールを割り当てます。
  4. 実行する必要のあるジョブを含むフォルダーにアカウントを追加します。
  5. マシン テンプレートを作成します。

    注: 標準マシンを 1 つ作成することもできますが、この例ではマシン テンプレートを作成します。マシン テンプレートを使用すると、一度設定を定義すれば単一のクライアント資格情報のセットを使用して複数のロボットを Orchestrator に接続できるため、複数のマシンのデプロイが簡単に行えます。
  6. Orchestrator で [テナント] > [フォルダー] に移動します。
  7. リストから対象のフォルダーを選択し、[マシン] タブを選択します。
  8. ページ右上の [フォルダーでマシンを管理] をクリックします。
  9. [フォルダーでマシンを管理] ページの右上の [マシンを追加] をクリックして [マシン テンプレート] を選択します。
  10. マシン テンプレートを設定し、Unattended ランタイムを 1 つだけ割り当てます。詳しい手順については、「マシン テンプレートを追加する」をご覧ください。
  11. 後で使用するためにマシン キーをコピーします。

複数のフォルダーのジョブ実行にこのマシン テンプレートを使用する必要がある場合は、作成したマシン テンプレートを必要なすべてのフォルダーに追加します。詳しい手順については、「フォルダーにマシン オブジェクトを割り当てる」をご覧ください。

4) 無人マシン上に UiPath Studio をインストールする

Community ライセンスを使用してマシンで無人オートメーションを実行するには、無人マシンに UiPathStudio.msi をインストールする必要があります。インストール時に [クイック セットアップ] を選択すると、Robot はユーザー モードでデプロイされます。つまり、Robot はオートメーションを開始したユーザーの下で実行され、そのユーザーとまったく同じ権限を持ちます。
UiPathStudio.msi インストーラーは、リソース センターから、または Automation Cloud のホーム ページから直接ダウンロードできます。


Orchestrator からジョブを開始するには、Windows ユーザーがマシンにログオンしている必要があります。Robot が Windows Server にインストールされているかどうかに関わらず、ユーザー モードの Robot は異なるユーザーで同時に複数のジョブを実行できません。

Community バージョンの UiPath Studio と Robot をダウンロードしたら、Orchestrator インスタンスに接続する必要があります。無人オートメーションの場合は、マシン キーによる接続をお勧めします。

5. Robot を Orchestrator に接続する

Studio から
インストールが完了すると、[はじめに] 画面が表示され、既定で認証を行うように求められます。[マシン キーを使用] を選択します。これは Unattended ロボットに推奨される設定です。マシン名は自動的に入力されるため、Orchestrator URL (https://cloud.uipath.com/organisation/tenant の形式) と、マシン テンプレートを作成したときに保存したマシン キーを入力して、[続行] をクリックします。


UiPath Assistant から

Robot と Orchestrator 間の接続は UiPath Assistant からも確立できます。以下の手順を実行します。

  1. UiPath Assistant を開きます。
  2. [設定] メニューで、[設定] を選択します。
  3. [Orchestrator の設定] に移動します。
  4. [Orchestrator URL] フィールドで、Orchestrator の URL を入力します。
  5. [マシン キー] フィールドで、Orchestrator でマシン テンプレートを作成したときにコピーしたキーを入力します。

    Orchestrator 内の各種マシン エンティティの違いと、それらをどのような場合に使用したらよいかについて詳しくは、『Orchestrator ガイド』の「マシン」をご覧ください。

  6. [接続] をクリックします。ステータスが「接続済み、ライセンス済み」と表示されます。



    注: マシンのセットアップを仮想環境に基づいて行う場合はリモート セッションを切断できますが、無人プロセスを実行するユーザーはマシンにログオンしたままにしておく必要があります。そうすることで、Orchestrator への接続がアクティブなままになります。

6. オートメーションをテストする

  1. Orchestrator で、[Shared] フォルダー > [オートメーション] > [プロセス] の順に選択します。手順 1 でデプロイしたプロセスの右側にある [ジョブを開始] ボタンをクリックして、[ジョブを開始] ページを開きます。



  2. 以前に設定したユーザーとマシンを選択して、[開始] をクリックします。

    これにより、選択した無人プロセスが選択したマシン上で開始されます。Orchestrator の [Shared] フォルダーの [ジョブのステータス] セクションで、ジョブを監視できます。



7. オートメーションのスケジュールを設定する

この例では、オートメーションが毎日午前 9 時に実行されるようにスケジュールを設定してみましょう。

  1. Orchestrator で、[Shared] フォルダー > [トリガー] の順に選択し、画面右の [追加] ボタンをクリックして、[トリガーを作成] ページを開きます。
  2. [時間] が選択されていることを確認し、必要な情報を入力します。トリガーの名前を入力し、プロセスとユーザーを選択し、毎日午前 9 時に繰り返されるように設定します。
  3. [追加] をクリックします。



上のスクリーンショットのようにスケジュールを設定すると、選択したユーザーに代わって、毎日午前 9 時 (UTC) に無人マシン上で Logs.Backup プロセスの実行がトリガーされます。

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