Robot
2022.4
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Robot ガイド
最終更新日 2024年4月3日

Robot をプロキシ サーバー経由でリダイレクトする

ロボットが閉鎖型ネットワーク内にある場合、または Orchestrator が使用するネットワークとは別のネットワークにある場合、ロボットと Orchestrator は通信できません。このような場合、ロボットにプロキシ サーバーを使用して通信できるようにすることができます。

ロボットをプロキシ サーバー経由でリダイレクトするには、ロボット端末でいくつかの設定を行う必要があります。設定は次の手順で行います。

  1. ロボット端末が、指示したプロキシ サーバーから Orchestrator にアクセスできるよう、お使いのブラウザーを構成します。
  2. uipath.config ファイルを編集し、ロボットと Orchestrator 間の通信が指定したプロキシ サーバー経由で行われ、アクティビティ パッケージとオートメーション プロセスが指定したプロキシ サーバーからダウンロードされるようにします。
    注: ユーザー モードの Robot はインターネット オプションからプロキシ設定を継承しますが、サービス モードの Robot の場合は、Studio のインストール フォルダーの uipath.config ファイルで特定の設定を行う必要があります。
    重要: uipath.config ファイルの設定は、サービス モードでインストールされた Robot サービス プロセスにのみ適用されます。Executor (ユーザー モードとサービス モードのインストールの両方) を含むユーザー レベルの Windows プロセスのプロキシ設定は、uipath.config では行えません。

プロキシ設定を構成する

プロキシ スクリプトまたはプロキシ アドレスの設定は、[インターネット オプション] の [接続] セクション、または Windows の [設定] の [プロキシ] 設定メニューから行えます。

Web ブラウザーを構成する

  1. Internet Explorer で、[ツール] > [インターネット オプション] の順にクリックします。[インターネット オプション] ウィンドウが表示されます。


  2. [接続] タブで [LAN の設定] をクリックします。[ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定] ウィンドウが表示されます。設定に応じて、プロキシ構成スクリプトまたはプロキシ サーバーを設定できます。


  3. プロキシ サーバーまたは自動構成 (プロキシ スクリプトの場合) を設定します。
  4. [OK] をクリックします。設定が保存されます。
  5. Web ブラウザーに Orchestrator の URL を入れて接続をテストします。

Windows プロキシ設定を設定する

  1. スタート メニューを開き、[プロキシ設定] を検索します。
  2. 自動プロキシ設定 (プロキシ スクリプトの場合) または手動プロキシ設定 (プロキシ サーバーの場合) を設定します。
  3. 設定を保存します。
  4. Web ブラウザーに Orchestrator の URL を入れて接続をテストします。


    重要:

    プロキシ アドレスを設定または編集する際は、プロキシ アドレスにプレフィックス http:// を追加しないでください。プレフィックスを追加すると HTTP 呼び出しに対してのみプロキシが有効化されますが、ほとんどの呼び出しが HTTPS であるため、プロキシの構成が失敗します。

    この問題を解決するには、プレフィックス http:// を完全に削除するか、プレフィックス http://https:// の両方のプロキシ アドレスを追加します。

    例:

    • http=proxyaddress -> incorrect

    • http=proxyaddress;https=proxyaddress -> correct

    • http://proxyaddress;https://proxyaddress -> correct

uipath.config ファイルを編集する

  1. インストール フォルダー %ProgramFiles%\UiPath\Studio まで移動します。
  2. uipath.config ファイルを探し、Notepad++ などのテキスト エディターを使用して開きます。
  3. <webProxySettings> タグを追加し、プロキシ環境に基づいて値を設定します。
    <webProxySettings>
        <add key="ScriptAddress" value="http://localhost/proxy.pac" />
    </webProxySettings><webProxySettings>
        <add key="ProxyAddress" value="http://1.1.1.1:1234/" />
        <add key="BypassLocalAddresses" value="True" />
        <add key="BypassList" value="server\.domain\.local$;www.google.com;192.168.d{1,3}.d{1,3}" />
    </webProxySettings><webProxySettings>
        <add key="ScriptAddress" value="http://localhost/proxy.pac" />
    </webProxySettings><webProxySettings>
        <add key="ProxyAddress" value="http://1.1.1.1:1234/" />
        <add key="BypassLocalAddresses" value="True" />
        <add key="BypassList" value="server\.domain\.local$;www.google.com;192.168.d{1,3}.d{1,3}" />
    </webProxySettings>
  4. uipath.config ファイルを保存し、Robot サービスを再起動して変更内容を反映させます。

バイパス リストの例

以下に、バイパス リストの書式の例をいくつか示します。

www.myget.org -> ((www|WWW).){1}?(myget+(.org))
.vo.msecnd.net -> (([a-zA-Z0-9]).)+((vo+)+(.msecnd+)+(.net))
www.nuget.org -> ((www|WWW).){1}?(nuget+(.org))
gallery.uipath.com -> (([a-zA-Z0-9]).)*((gallery+)+(.uipath+)+(.com))www.myget.org -> ((www|WWW).){1}?(myget+(.org))
.vo.msecnd.net -> (([a-zA-Z0-9]).)+((vo+)+(.msecnd+)+(.net))
www.nuget.org -> ((www|WWW).){1}?(nuget+(.org))
gallery.uipath.com -> (([a-zA-Z0-9]).)*((gallery+)+(.uipath+)+(.com))

複雑な構成の書式は、正規表現検証/生成ツールでテストできます。

注: v2021.4 の Robot より、バイパス リストにはバイパスするサーバーの URI を含む正規表現文字列の配列が含まれている必要があります。
重要:
ScriptAddress および ProxyAddress のいずれか 1 つのみを設定します。両方を設定した場合、ScriptAddress が優先されます。
BypassListBypassLocalAddressesは、ProxyAddress が設定されている場合にのみ設定する必要があります。

Windows 資格情報によるプロキシ認証

v2021.4.4 以降の Robot は、Windows 資格情報による認証を使用するプロキシ構成で動作できます。この機能を有効化するには、マシンに UIPATH_PROXY_USE_DEFAULT_CREDENTIALS システム環境変数を追加します。
例: 値が trueUIPATH_PROXY_USE_DEFAULT_CREDENTIALS

PowerShell を使用して Windows 資格情報のプロキシ認証を設定する

  1. 管理者として PowerShell を開きます。
  2. 以下のコマンドを実行します。
    [Environment]::SetEnvironmentVariable("UIPATH_PROXY_USE_DEFAULT_CREDENTIALS", "true", "Machine")[Environment]::SetEnvironmentVariable("UIPATH_PROXY_USE_DEFAULT_CREDENTIALS", "true", "Machine")
  3. ロボット端末を再起動します。

スクリプトを検証する

システム環境変数が正常に設定されたことを確認するには、PowerShell で以下のスクリプトを実行します。

$Env:UIPATH_PROXY_USE_DEFAULT_CREDENTIALS$Env:UIPATH_PROXY_USE_DEFAULT_CREDENTIALS
これにより、システム環境変数の値が返されます。値が true の場合は、正常に設定されています。

基本認証

v2021.10 のリリースより、Robot サービスは基本認証プロトコルを使用するプロキシ サーバーをサポートしています。

サービス モードの Robot

サービス モードでインストールされた Robot でこの機能を有効化するには、uipath.config ファイルの webProxySettings セクションを編集して以下の情報を追加する必要があります。
<webProxySettings>
<add key="ProxyAddress" value="http://my.proxy.net:8008" />
<add key="UserName" value="myUser" />
<add key="Password" value="myPassword" />
<add key="Domain" value="myDomain" />
</webProxySettings><webProxySettings>
<add key="ProxyAddress" value="http://my.proxy.net:8008" />
<add key="UserName" value="myUser" />
<add key="Password" value="myPassword" />
<add key="Domain" value="myDomain" />
</webProxySettings>
重要: Robot Executor は基本認証メソッドを使用するプロキシ構成をサポートしていません。つまり、基本認証を使用して Orchestrator に接続し、パッケージをダウンロードすることはできますが、実際のワークフローには使用できません。

プロキシ サーバーの接続を確認する

  1. ロボットを Orchestrator に接続します
  2. 既に構成済みのロボットがある環境に、いくつかパッケージをデプロイします。
  3. %userprofile%\.nuget\ フォルダーに移動し、対応するプロセスおよびアクティビティ パッケージがダウンロードされているか確認します。
  4. 対応するジョブを実行して、正しく実行されるか確認します。
    注: 上記の変更に伴い、v2021.4 より前のバージョンから更新する際にプロキシ設定が proxy.config ファイルから uipath.config ファイルに移行されるようになりました。

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