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ログとログ レベル
プロセスの実行中、ロボットは途中でステップごとにメッセージ (ログ) を生成します。これらは収集され、ログ ファイルに保存されます。このログを収集し保存する操作全体は、ログ記録と呼ばれています。
各ログには、生成されたメッセージの詳細度を示すログ レベルがあります。
ログ レベルは、ログ ファイルに書き込まれる重要度の種類を示します。
ログ レベル |
ログ出力される対象 |
例/コメント |
ログ ファイル |
出力パネル |
Orchestrator ログ ページ |
---|---|---|---|---|---|
Verbose |
アクティビティ |
Trace {"message":{"DisplayName":"Message box","State":"Executing","Activity":"UiPath.Dialog.Activities.MessageBox","Arguments":{"Caption":"","Text":"String in message BOX"}... Trace {"message":{"DisplayName":"Message box","State":"Closed","Activity":"UiPath.Dialog.Activities.MessageBox","Arguments":{"Caption":"","Text":"String in message BOX","ChosenButton":"Ok"} |
はい |
いいえ |
はい |
Verbose |
変数 |
"Variables":{"NewTransaction":"False"}} |
はい |
いいえ |
はい |
Verbose |
引数 (プロパティ) |
"Arguments":{"Caption":"","Text":"String in message BOX","ChosenButton":"Ok"} |
はい |
いいえ |
はい |
Trace (トレース) |
アクティビティ |
Trace {"message":{"DisplayName":"Main","State":"Executing","Activity":"System.Activities.DynamicActivity"} Trace {"message":{"DisplayName":"Main","State":"Executing","Activity":"System.Activities.Statements.Flowchart"} |
はい |
いいえ |
はい |
Trace (トレース) |
1 行を書き込み |
Trace {"message":{"DisplayName":"Main","State":"Executing","Activity":"System.Activities.DynamicActivity"} Trace {"message":{"DisplayName":"Main","State":"Executing","Activity":"System.Activities.Statements.Flowchart"} |
はい |
はい |
はい |
Information |
メッセージをログ |
Info {"message":"message from activity" 注: アクティビティに設定された Trace レベルで記録されたメッセージは除きます。 | |||
Warning |
Warning |
Warn {"message":"Warning from log message activity" |
はい |
はい |
はい |
Warning |
Error |
Error {"message":"Error from log message activity" |
はい |
はい |
はい |
Warning |
Critical |
重大なエラー |
はい |
はい |
はい |
Error |
Error |
Error {"message":"Error from log message activity" |
はい |
はい |
はい |
Error |
CriticalFatal |
重大なエラー |
はい |
はい |
はい |
Critical |
CriticalFatal |
重大なエラー |
はい |
はい |
はい |
OFF |
なし |
なし |
いいえ |
いいえ |
いいえ |
ログ レベル |
既定のログ |
ユーザー定義のログ |
---|---|---|
Off |
None |
None |
Critical |
Critical レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Critical レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Error |
Error レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Error レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Warning |
Warning レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Warning レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Information |
Information レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Information レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Trace (トレース) |
Trace レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Trace レベル以上で記録されたすべてのメッセージ。 |
Verbose |
Trace レベルで記録されたすべてのメッセージとワークフロー トラッキング ログ。 |
Trace レベルで記録されたすべてのメッセージ。 |
Verbose レベルでは、アクティビティの開始と終了の両方のメッセージ、および使用される変数と引数の値が記録されます。
既定では、Verbose レベルには以下が含まれます。
- Execution Starated ログ エントリ - プロセスが開始されるたびに生成されます。
- Execution Ended ログ エントリ - プロセスが終了するたびに生成されます。
- Transaction Started ログ エントリ - ロボットが Orchestrator からトランザクション アイテムを取得するたびに生成されます。
- Transaction Ended ログ エントリ - ロボットがトランザクション ステータスを Success または Failed のいずれかに設定するたびに生成されます。
-
Activity Information ログ エントリ - プロセス内で、アクティビティが開始、失敗または完了されるたびに生成されます。
注: ログの種類の優先度順は、Verbose < Trace < Information < Warning < Error < Critical < Off です。
Information
、Warning
、Error
、Critical
ログ レベルの使用時には、入力/出力引数の値は追跡されません。つまり、Studio から明示的に追加しない限り、PII 情報は Orchestrator のログに送信されません。
Trace
および Verbose
ログ レベルの使用時には、入力/出力引数の値が追跡され Orchestrator のログに書き込まれます。これらの値に PII 情報が含まれていた場合、それらの情報は Orchestrator のログに追加されます。
excludedLoggedData
変数を使用すると、Verbose レベルで変数や引数の値がログ出力されないようにするためのキーワードを追加できます。
また、アクティビティの [プライベート] チェックボックスをオンにしても同じ結果が得られます。機密情報の保護の詳細については、こちらをご覧ください。
"excludedLoggedData": [
"Private:*",
"*password*"
],
"excludedLoggedData": [
"Private:*",
"*password*"
],
次に示すように、記録されるイベントに応じて、いくつかのログ メッセージが出現する可能性があります。
既定では、プロセスの実行が開始されたとき、および終了したとき、システム エラーが発生して実行が停止したとき、またはログ設定がすべてのアクティビティの実行を記録するように構成されているときに生成されます。
logType
] フィールドに Default
値を持ちます。
このカテゴリで記録されるイベントは、次のとおりです。
- Execution Start はプロセスが開始されるたびに生成されます。これは、Information のログ レベルから記録されます。
- Execution End はプロセスが終了するたびに生成されます。これは、Information ログ レベルから記録されます。
- Transaction Started はプロセス内のトランザクションが開始されるたびに生成されます。これは、Information のログ レベルから記録されます。
- Transaction Ended はプロセス内のトランザクションが終了するたびに生成されます。これは、Information のログ レベルから記録されます。
- Error Log は、実行がエラーを検出して停止するたびに生成されます。これは、Error のログ レベルから記録されます。
- Debugging Log は、ロボットのログ設定が Verbose に設定され、アクティビティ名や型、変数値、引数などが含まれている場合に生成されます。これは Trace のログ レベルからログに記録されます。
上記のログ メッセージの種類には、複数の種類のログ フィールドがあります。これらは次のように分類できます。
- Message - ログ メッセージです。
- Level - ログの重要度を定義します。
- Timestamp - アクションが実行された正確な日付と時刻です。
- FileName - 実行されている
.xaml
ファイルの名前です。 - jobId - プロセスを実行しているジョブのキーです。
- processName - ログの記録をトリガーしたプロセスの名前です。
- processVersion - プロセスのバージョン番号です。
- windowsIdentity - ログに記録されたアクションを実行したユーザーの名前です。
- robotName - (Orchestrator で定義された) ロボットの名前です。
- machineName - ロボット端末の名前です。
- machineId - ロボット端末の ID です。
-
organizationUnitId - Orchestrator 組織の ID です。
注: プロセスが Orchestrator に接続されずにローカルで実行されている場合、processName
フィールドとprocessVersion
フィールドはログに表示されません。
これらのログは、ログの種類に応じて表示されます。
Execution End
- totalExecutionTimeInSeconds
- totalExecutionTime
Transaction Start
- queueName
- transactionID
- transactionState
Transaction End
- queueName
- transactionID
- transactionState
- transactionStatus
- トランザクション実行時間
- ProcessingExceptionType
- processingExceptionReason
- queueItemReviewStatus
- queueItemPriority
Debugging Log
activityInfo
は次のフィールドを持つ JSON メッセージです。
- 表示名
- ステート (Faulted、Closed、Executing)
- アクティビティ
-
引数
注: ログ メッセージに常に表示されるのは、totalExecutionTimeInSeconds
、totalExecutionTime
、queueName
のみです。通常、Variables
およびArguments
にはサブフィールドがあります。
これらのフィールドは、Studio 上で [ログ フィールドを追加] アクティビティを使用して定義されます。[ログ フィールドを削除] アクティビティによって削除されない限り、その後すべてのログに表示されます。
カスタム ログ フィールドを定義する際は、既定のログ フィールドの名前も確認するようにしてください。これは、ログ ファイル内の同一のログ フィールドで情報が競合しないようにするためです。
カスタムと既定のログ フィールドの両方に同じ命名規則を使用すると、実行するプロセスに影響が出る場合もあります。