概要
閉鎖型ネットワーク内にロボットがある場合、または Orchestrator が使用するネットワークとは別のネットワークにロボットがある場合、ロボットと Orchestrator は通信できません。このような場合、プロキシ サーバーを使用することができます。
ロボットをプロキシ サーバーからリダイレクトするには、ロボット端末でいくつか構成を行う必要があります。構成は、次の手順で行います。
- ロボット端末が、指示したプロキシ サーバーから Orchestrator にアクセスできるよう、お使いのブラウザーを構成します。
- ロボットと NuGet 構成ファイルを編集し、ロボットと Orchestrator 間の通信が指定したプロキシ サーバー経由で行われ、アクティビティ パッケージと自動化プロセスが、プロキシ サーバーからダウンロードされるようにします。
注:
ユーザー モードの Robot はインターネット オプションからプロキシ設定を継承しますが、サービス モードの Robot の場合は、Studio のインストール フォルダーの
uipath.config
ファイルで特定の設定を行う必要があります。
プロキシ設定を構成する
プロキシ スクリプトまたはプロキシ アドレスの設定は、インターネット オプションの [接続] セクションまたは [Windows の設定] の [プロキシ設定] メニューから設定できます。
Web ブラウザーを構成する
- Internet Explorer で、[ツール] > [インターネット オプション]の順でクリックします。[インターネット オプション] のウィンドウが開きます。

- [接続] タブで、[LAN 設定] をクリックします。[ローカル エリア ネットワーク (LAN) 設定] ウィンドウが表示されます。設定に応じて、プロキシ設定スクリプトまたはプロキシ サーバーを設定できます。

- プロキシ サーバーまたは自動構成 (プロキシ スクリプトの場合) を設定します。
- [OK] をクリックします。設定が保存されます。
- Web ブラウザーに Orchestrator の URL を入れて接続をテストします。
Windows プロキシ設定を設定する
- スタート メニューを開き、[プロキシ設定] を検索します。
- 自動プロキシ設定 (プロキシ スクリプトの場合) または手動プロキシ設定 (プロキシ サーバーの場合) を設定します。
- 設定を保存します。
- Web ブラウザーに Orchestrator の URL を入れて接続をテストします。

uipath.config
ファイルを編集する
uipath.config
ファイルを編集する- インストール フォルダー
%ProgramFiles%\UiPath\Studio
まで移動します。 uipath.config
ファイルを探し、Notepad++ などのテキスト エディターを使用して開きます。<webProxySettings>
タグを追加し、プロキシ環境に基づいて値を設定します。
<webProxySettings>
<add key="ScriptAddress" value="http://localhost/proxy.pac" />
</webProxySettings>
<webProxySettings>
<add key="ProxyAddress" value="http://1.1.1.1:1234/" />
<add key="BypassLocalAddresses" value="True" />
<add key="BypassList" value="server\.domain\.local$;www.google.com;192\.168\.\d{1,3}\.\d{1,3}" />
</webProxySettings>
注:
v2021.4 の Robot より、バイパス リストにはバイパスするサーバーの URI を含む正規表現文字列の配列が含まれている必要があります。
Windows 資格情報によるプロキシ認証
v2021.4.4 以降の Robot は、Windows 資格情報による認証を使用するプロキシ構成で動作できます。この機能を有効化するには、マシンに UIPATH_PROXY_USE_DEFAULT_CREDENTIALS
システム環境変数を追加します。
注:
ScriptAddress
およびProxyAddress
のいずれか 1 つのみを設定します。両方を設定した場合、ScriptAddress
が優先されます。
BypassList
とBypassLocalAddresses
を設定する必要があるのは、ProxyAddress
が設定されている場合のみです。
uipath.config
ファイルを保存し、Robot サービスを再起動して変更内容を反映させます。
基本認証
2021.10 のリリースより、サービス モードのインストールを使用する際に Robot サービスが基本認証プロトコルを使用するプロキシ サーバーをサポートするようになりました。この機能を有効化するには、uipath.config
ファイルの webProxySettings
セクションを編集して、以下の情報を追加する必要があります。
<webProxySettings>
<add key="ProxyAddress" value="http://my.proxy.net:8008" />
<add key="UserName" value="myUser" />
<add key="Password" value="myPassword" />
<add key="Domain" value="myDomain" />
</webProxySettings>
重要:
Robot Executor は基本認証メソッドを使用するプロキシ構成をサポートしていません。つまり、基本認証を使用して Orchestrator に接続し、パッケージをダウンロードすることはできますが、実際のワークフローには使用できません。
プロキシ サーバーの接続を確認する
- ロボットを Orchestrator に接続します。
- 既に構成済みのロボットがある環境に、いくつかパッケージをデプロイします。
%userprofile%\.nuget\
フォルダーに移動し、対応するプロセスおよびアクティビティ パッケージがダウンロードされているか確認します。- 対応するジョブを実行して、正しく実行されるか確認します。
注:
上記の変更に伴い、v2021.4 より前のバージョンから更新する際にプロキシ設定が
proxy.config
ファイルからuipath.config
ファイルに移行されるようになりました。
4 か月前に更新