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リリース ノート
最終更新日 2024年4月22日

2020 年 10 月

2020.10.1 - LTS

公開日: 2020 年 10 月 28 日

LTS 版リリースの時期がやってきました。チーム メンバーが物理的に離れている中、新しい生活様式に適応しながらこれまで以上に緊密に連携して開発を進め、より良い自動化プラットフォームの構築を目指してきました。今回のリリースには数多くの新機能、改良点、バグ修正、微修正が含まれており、UiPath 製品がさらに使いやすくなっています。

このページでは、v2020.10 のリリースのうち、複数のコンポーネントにまたがる機能について説明します。各製品についての詳細情報は、製品別のリリース ノート セクションのリンクからアクセスしてください。

更新内容

ソフトウェア要件の更新

v2020.10 からは Windows 7 のサポートを終了しました。

v2020.10 から、Microsoft Azure Windows 10 Enterprise マルチセッションのサポートを開始しました。

対話型サインイン

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UiPath 製品間の連携をよりスムーズにするため、製品の新しいデプロイ方法を導入しました。

対話型サインインを使用できるようになりました。各ロボットに対して個々のマシンやマシン テンプレートが認証プロセスでシームレスに作成されるため、それらの操作をユーザーが行う必要がなくなりました。さらに Robot と Studio は自動で Orchestrator に接続され、ユーザー ID に基づいてライセンスが付与されます。これらはすべて認証プロセス内で行われるため、ユーザーの負担は最小限に抑えられ、管理者が時間をかけてロボットごとにマシンを作成する必要がなくなります。

また、対話型サインインを使用して Studio を直接 Orchestrator に接続すると、アカウントに紐づけられたキュー、エンティティ、アセット、プロセスに即座にアクセスできます。それぞれに対する権限は個別に継承されるか、Orchestrator でユーザーが所属するユーザー グループを介して付与されます。初回サインイン時には個人用ワークスペースが自動で作成されます。ワークスペースのプロセスは Studio からパブリッシュ・更新でき、UiPath Assistant から直接削除することもできます。

この新機能によって操作がより簡単になり、ユーザーと管理者にとっての使用性が向上しました。

Data Service

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Studio が Data Service と連携しました。Data Service はデータ モデリングとストレージの機能を持つ製品で、エンティティを作成してデータを格納し、それを後からオートメーション プロジェクトで使用できます。Studio 内からはエンティティをインポートしてデータを収集・更新したり、データを別のプロセスに渡したりできます。

Data Service で作成されたエンティティを使用することによりデータを 1 つのオブジェクトに集約して管理・操作できます。つまり、プロセスやワークフロー間で大量の変数や引数を渡す必要がなく、すべての UiPath 製品に渡り同一の組織固有のデータ型を使用できます。

テンプレートの作成と共有

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プロセスと同じように独自のテンプレートを作成・パブリッシュできるようになりました。特定の組み合わせの依存関係と変数や引数があらかじめ定義されたワークフローを使用してテンプレートを構築し、そのテンプレートに基づいて新しいプロジェクトを作成すれば時間を節約できます。

テンプレートは、Orchestrator にテンプレートをパブリッシュするのと同じくらい簡単に他のユーザーと共有できます。Studio の新しい [テンプレート] タブから自分が作成したテンプレートと他のユーザーから共有されたテンプレートにアクセスできます。

常時実行プロセス

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管理者のプロセスの制御レベルを高めるため、[常時実行プロセス] オプションを Orchestrator の [プロセスの設定] ページに追加しました。このオプションを使用すると UiPath Assistant からプロセスを終了できなくなります。

個人用ワークスペース

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個人用ワークスペースにパブリッシュされたプロセスを UiPath Assistant から直接削除できるようになり、プロセスを削除するために Orchestrator にアクセスする必要がなくなりました。このため、不要になったプロセスを簡単にクリーンアップできるようになりました。

ピクチャ イン ピクチャ

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有人の (ユーザーの操作を伴う) 自動化プロセスを別のセッションで実行できるピクチャ イン ピクチャ (PiP) 機能の試験段階を終了し一般提供を開始しました。PiP でプロセスをテストし、PiP での実行が可能である場合は [PiP 対応確認済] でマークします。また、パブリッシュ済みのプロセスを実行する際に PiP を既定のオプションにする場合は [PiP で開始] でマークします。

Document Understanding

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OCR の新しいオプション

UiPath.OCR.Contracts パッケージを公開しました。これを使用すると、UiPath スイートに対応するアクティビティとして任意の OCR エンジンを開発できます。Visual Studio プロジェクトでパッケージを開き、カスタム OCR アクティビティの構築を始めましょう。

[UiPath ドキュメント OCR] アクティビティを公開しました。これは最先端の汎用的なディープラーニングベースの OCR で、サービスとして AI Fabric 内で使用することも、オンプレミスでスタンドアロンの Docker コンテナーとして使用することも可能です。現在公式に処理できる言語は西ヨーロッパ言語 (英語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語) です。ネイティブなドキュメントも、スキャンされたドキュメントも処理できます。また、テキストの文字の密度が高いものにも、低いものにも対応しています。対応ファイルは .pdf、.tiff、.png、.jpg、.bmp です。

最新版の UiPath.UIAutomation.Activities パッケージを使用している場合は、[UiPath 画面 OCR] と共に [UiPath ドキュメント OCR] が自動的に利用可能になります。そうでない場合は UiPath.OCR.Activities パッケージを個別にインストールして使用できます。

[ABBYY ドキュメント OCR] アクティビティを追加しました。企業ユーザーには ABBYY OCR ユニットが 250,000 個無料で提供されます。ABBYY OCR ユニットは Document Understanding や PDF 処理のシナリオで使用できます。このアクティビティは UiPath.AbbyyEmbedded.Activities パッケージに含まれています。また、FineReader エンジンをインストールせずに直接使用できるようになりました。

ドキュメントの分類とファイルの分割

[インテリジェント キーワード分類器] を追加し、複数のドキュメントを含むファイルを処理する場合にドキュメントの種類を分類・分割できるようにしました。[分類器トレーニング スコープ] 内で [インテリジェント キーワード分類器トレーナー] を使用すれば、このアクティビティを学習させることができます。[インテリジェント キーワード分類器] はサービスとして使用することも、AI Fabric のサポートによってオンプレミスで使用することもできます。

分類ステーションを追加し、ドキュメントの分類や分割の結果を人間がレビューしたり修正したりできるようにしました。このため、人間とロボットがもっと協力して作業できるようになりました。分類ステーションは、[分類ステーションを提示] アクティビティを使用すればユーザーの操作によって提示できます。また、長期実行のワークフローを活用し、Orchestrator の Action Center に統合することもできます。この場合は [ドキュメント分類アクションを作成] アクティビティと [ドキュメント分類アクション完了まで待機し再開] アクティビティを使用します。

詳細はこちらをクリックしてください。

[マシン ラーニング抽出器] アクティビティが完成形となり、予測段階からフィードバック ループ段階まで使用できるようになりました。まず [データ抽出スコープ] 内で [マシン ラーニング抽出器] アクティビティを使用します。その際にはデータ抽出用のパブリック エンドポイントか、AI Fabric でホストされているご自身のカスタム モデルを使用します。次に [抽出器トレーニング スコープ] 内で [マシン ラーニング抽出器トレーナー] アクティビティを使用します。これによって人間による検証結果からフィードバック データを収集し、基礎となる ML モデルに取り込む準備ができます。

ライセンス

Document Understanding の完全な製品スイートがオンプレミスとクラウドの両方でデプロイできるようになり、オンプレミス版の Orchestrator (AI Fabric がホストする DU サービス経由で有効化) ならびに Cloud Platform でライセンスの使用状況を追跡できるようになりました。

テスト データの管理

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合成テスト データの作成やテスト データのキューの使用が可能になり、テスト データの管理にかかる時間が短縮されました。合成テスト データを使用すればステートフルなテスト データを作成・管理・プロビジョニングできます。また、テスト データのキューは Orchestrator の中央の保存場所として機能し、テスト データを準備・保存・消費できます。

UI Automation と UI Automation Next の統合

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UI AutomationUI Automation Next アクティビティ パッケージを統合し、両パッケージの利点を併せ持つ UI Automation v20.10.5 アクティビティ パッケージを公開しました。このパッケージでは新しい統合ターゲットの技術が活用されています。統合ターゲットには UI 要素をターゲット設定するメソッドがすべて集約されており、あらゆる UI の操作をもっと簡単に自動化できます。

また、一部のアクティビティを修正して統合ターゲットの技術をサポートするようにしました。ただし、これまでの同等機能はパッケージから削除しておりませんのでご安心ください。クラシック/モダン エクスペリエンスのどちらを使用するかは、Studio の [設定] タブで簡単に選択できます。

モダン エクスペリエンスを選択すると新しいアプリ/Web レコーダーにもアクセスできるようになります。これは以前の UI Automation レコーダーの機能をすべて単一のレコーダーに統合した、アンカーベースかつマルチテクノロジな要素識別システムです。新しいレコーダーを使用することで、操作のレコーディングを大幅に簡単かつスピーディーに実行できます。

統合版の UI Automation アクティビティ パッケージは、v2020.4.1 以前の Studio でもインストールできます。インストールすると、[アクティビティ] パネルにはクラシック アクティビティとモダン アクティビティがすべて表示されます。ただし、v2020.4.1 より新しい Studio/Robot が必要なアクティビティやウィザードは、古いバージョンでは利用できませんのでご注意ください。

パッケージ マネージャー

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UiPath アクティビティ フィードには膨大な数のパッケージがあり、その数は日々増えています。このため、比較的一般的な名前のパッケージなどを検索するときに煩わしく感じる場合があります。今回のリリースではパッケージ マネージャーにフィルター機能を追加しました。UiPath のオフィシャル アクティビティ パッケージを簡単に抽出できるため、お気に入りのパッケージをすぐに見つけることができます。

製品別のリリース ノート

UiPath ファミリーの各製品の変更点について詳しくは、以下のリンクから確認できます。

ハイパーリンクが設定されていない製品は、今回のパッチでは更新されていません。

相互運用性マトリクス

Studio/Robot

Studio と Robot のバージョンは常に同じである必要があります。

 

Studio 20.10.x

Studio 20.4.x

Studio 19.10.x

Studio 18.4.x

Robot 20.10.x

利用可能
利用できません。
利用できません。
利用できません。

Robot 20.4.x

利用できません。
利用可能
利用できません。
利用できません。

Robot 19.10.x

利用できません。
利用できません。
利用可能
利用できません。

Robot 18.4.x

利用できません。
利用できません。
利用できません。
利用可能

Robot/Orchestrator

 

Orch 20.10.x

Orch 20.4.x

Orch 19.10.x

Orch 18.4.x

Robot 20.10.x

利用可能

利用可能

利用可能

利用できません。

Robot 20.4.x

利用可能 5

利用可能

利用可能 4

利用できません。

Robot 19.10.x

利用可能 2、5

利用可能 2

利用可能

利用可能

Robot 18.4.x

利用可能 2、3、5、6

利用可能 1、2、3

利用可能 1、3

利用可能 1

  1. Scalability.SignalR.AuthenticationEnabled パラメーターが true に設定されている場合には、v2018.4.4 以降の Robot のみを使用できます。詳細については、こちらのページをご覧ください。
  2. v2019.10 以前の Robot は、モダン フォルダー内の無人プロセスを実行できません。
  3. v2019.4 以前の Robot はクラシック フォルダーでのみ機能します。
  4. TLS 1.1/TLS 1.2 を有効化する必要があります。
  5. v2018.4.4 以降かつ v2020.4 以前の Robot が Orchestrator に接続する方法は、ロング ポーリングのみです。
  6. Robot の SignalR 認証は設定できず、Orchestrator と Robot の間の、セキュリティで保護された通信の確保が既定で有効化されています。従って、2018.4.4 以降のロボットのみを使用できます。

詳細については、こちらのページをご覧ください。

バンドルの詳細

UiPathPlatform.exe

以下のバージョンのパッチが UipathPlatform.exe インストーラーにバンドルされています。

アクティビティ パッケージのバージョン

以下のバージョンのアクティビティ パッケージが .msi インストーラーに含まれており、ローカル フィードで検索できます。アスタリスク (*) の付いたパッケージは、Studio で新しく作成されるプロジェクトに依存関係として既定で追加されます。

アクティビティ パッケージ

バージョン

UiPath.UIAutomation.Activities*

UiPath.System.Activities*

UiPath.Mail.Activities*

UiPath.Excel.Activities*

UiPath.IntelligentOCR.Activities

UiPath.PDF.Activities

UiPath.Terminal.Activities

UiPath.Web.Activities

UiPath.Word.Activities

UiPath.Form.Activities

UiPath.Persistence.Activities*

UiPath.Presentations.Activities

UiPath.MobileAutomation.Activities

UiPath.Testing.Activities

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