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リリース ノート
2022 年 5 月
公開日: 2022 年 5 月 9 日
今年最初のロング ターム サポート製品である、v2022.4 をリリースしました。
オートメーションの構築から実行までの時間が短くなるように、Studio と Robot のパフォーマンスに関する重要な改良を行いました。また、UiPath® Assistant が macOS で利用可能になり、より多くのプラットフォームで有人オートメーションを実行できるようになりました。
Action Center では、データを暗号化できるようになり、データがより管理しやすくなりました。このため、ユーザーに対して機密のデータの表示を制限できるようになりました。OAuth 2.0 ベースのロボット認証を使用することで、クライアント ID とクライアント シークレットのペアを使用して Unattended ロボットを Orchestrator に接続できるようになりました。また、タグを定義し、それを UiPath 製品上の異なるオブジェクトに追加することで、オブジェクト間の接続を構築できるようになりました。
パフォーマンスの改良
Studio でさまざまな機能強化を行ったことにより、起動速度、プロジェクトを開いて作成する速度、多数のファイルを含むプロジェクトでソース管理に変更を送信する速度が向上しました。Windows およびクロスプラットフォームのプロジェクトにおいて、実行時とパブリッシュ時の両方でコンパイル速度が向上しました。同様に、v2022.4 の Studio で作成された Windows とクロスプラットフォーム対応のプロセスの起動速度が、前回のリリースと比較して最大 50% 向上しました。また、プロジェクトの実行時に、実行と実行の間でプロジェクトを閉じて再度開いた場合でも、最後の実行以降に変更されたファイルのみが再コンパイルされるようになりました。
macOS で UiPath Assistant が利用可能に
2022.4 のリリースより、macOS 用の Assistant が macOS で利用できるようになりました。これにより、デスクトップから直接オートメーションにアクセスできます。また、macOS 上の Assistant と Robot でも自動更新機能がサポートされるようになりました。
OAuth 2.0 ベースのフレームワークを使用したロボットの認証
今回のリリースでは、OAuth 2.0 フレームワークを認証プロトコルの基盤として使用する、新しいロボット認証メカニズムを実装しました。Unattended ロボットが Orchestrator に接続する際に、マシン テンプレート オブジェクトを介して生成されたクライアント ID とクライアント シークレットのペアを使用することができます。クライアント ID とクライアント シークレットのペアで生成したトークンによって接続が認可され、Orchestrator リソースへのアクセス権がロボットに付与されます。
Orchestrator のタグ機能 (リソース カタログ サービス)
v2022.4 からは、タグを定義し、それを UiPath 製品上の異なるオブジェクトに追加することで、オブジェクト間の接続を構築できるようになりました。タグを使用すると、自分に関連するリソースを特定できます。また、タグによって統一的なタクソノミーを作成することで、ユーザーの誰もがリソースをすばやく見つけられるようになります。
Document Understanding に手書き文字の読み取り機能と新しい ML パッケージを追加
HandwritingRecognitionOCR と連携することで、UiPathDocumentOCR と UiPathDocumentOCR_CPU パッケージで手書き文字の読み取り機能が使用できるようになりました。また、[UiPathDocumentOCR_CPU]、[Utility Bills (公共料金の請求書)]、[W9 (米国の納税申告書)]、[Passports (パスポート)] の ML パッケージが一般提供されました。加えて、業務を楽にする新しい 5 つのすぐに使える事前トレーニング済みのML パッケージが利用可能になりました。さらに、大きなメリットをもたらす新しいアーキテクチャが抽出 ML パッケージで利用可能になりました。また、評価用 Excel スプレッドシートにも新しいシートが追加され、評価したデータが整理・解釈しやすくなりました。
Action Center でデータの暗号化が可能に
Action Center で、ユーザー固有または組織固有の情報を含むデータを暗号化できるようになりました。これは、同じインフラストラクチャを使用するチームが複数ある組織にとって重要な機能です。2022.4 のリリースでは組織が、特定のビジネス カテゴリに対して、アクション データを暗号化されたステートで保存できるオプションを追加しました。データの暗号化機能を使用することで、チームごとにそれぞれデータを暗号化して、アクション データやその他の機密情報を分けて制御することができます。この新機能により、セキュリティおよびプライバシー保護が強化されます。詳細については、こちらのページをご覧ください。
Orchestrator の組織レベルでの SAML 連携
この連携により、Okta や PingOne など、SAML 2.0 標準をサポートするサードパーティの ID プロバイダー (IdP) に UiPath の環境を接続できます。
この連携はこれまでもホスト レベルで利用できましたが、今回からは組織レベルでも有効化できるようになりました。
スタンドアロン Orchestrator: SAML 認証モデルについて | SAML 連携を構成する (組織用)
UiPath ファミリーの各製品の変更点について詳しくは、以下のリンクから確認できます。
- 提供オプション
- 発見
- 開発
- 管理
- 実行
- 協働
ハイパーリンクが設定されていない製品は、今回のパッチでは更新されていません。
詳細については、「相互運用性マトリクス」の表をご覧ください。
以下のバージョンのアクティビティ パッケージが .msi インストーラーに含まれており、ローカル フィードから確認できます。
-
アスタリスク (*) の付いたパッケージは、Studio で新しく作成されるプロジェクトに依存関係として既定で追加されます。
アクティビティ パッケージ |
バージョン |
---|---|
UiPath.UIAutomation.Activities* | |
UiPath.System.Activities* | |
UiPath.Web.Activities | |
UiPath.Excel.Activities* | |
UiPath.Mail.Activities* | |
UiPath.Word.Activities | |
UiPath.ComplexScenarios.Activities | |
UiPath.Presentation.Activities | |
UiPath.Testing.Activities* | |
UiPath.MobileAutomation.Activities | |
UiPath.Persistence.Activities | |
UiPath.PDF.Activities | |
UiPath.Terminal.Activities | |
UiPath.Form.Activities |