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StudioX ユーザー ガイド
データ マネージャーを使用する
[データ マネージャー] パネルでは、オートメーション プロジェクトのさまざまな種類のデータを管理できます。このデータには以下が含まれます。
- 変数 - さまざまな型のデータを格納してプロジェクト内のアクティビティ間で渡します。
- 引数 - さまざまな型のデータを格納してワークフローとアプリの間で渡します。
- リソース - プロジェクトにファイル、メール アカウント、アプリケーション、ブラウザーを追加する Excel リソースとアクティビティです。
-
Orchestrator の以下のリソース (ロボットが Orchestrator に接続されている場合)。
- プロセス - 特定のフォルダーにリンクされたパッケージ バージョンを表します。新しいプロセスをデプロイすると、その Orchestrator フォルダーにアクセスできるすべてのアカウントがそのプロセスを利用できるようになります。
- アセット - 通常は、異なるオートメーション プロジェクトで使用可能な共有の変数または資格情報を意味します。アセットを使用すると固有の情報を保存できるため、ロボットがその情報に簡単にアクセスできるようになります。
- キュー - 無制限の数のアイテムを保持できるコンテナーです。キュー アイテムには請求書情報や顧客詳細などの複数の種類のデータを格納できます。この機能を使用すると、複雑なロジックに基づいた大規模なオートメーション プロジェクトを作成できます。
- コネクション - オートメーションと外部アプリケーションとの間のリンクです。
- 作成 - 新しい変数、引数、Excel リソースを作成するオプションが含まれています。
- すべて展開 - データ マネージャー内のすべてのカテゴリを展開します。
- すべて折りたたみ - データ マネージャー内のすべてのカテゴリを折りたたみます。
- 更新 - データ マネージャーを更新してデータを再読み込みします。カテゴリごとに個別に更新できます。読み込み中は、各カテゴリの横に読み込みアイコンが表示されます。リソースは、読み込み中は無効化され、読み込み完了後に利用可能になります。
- 項目をスコープ別にグループ化 - 変数に割り当てられたスコープに応じて、パネル内の変数をグループ化します。
- アクティブなスコープと同期 - アクティブなスコープにフォーカスがある場合 (たとえば、[Excel ファイルを使用] アクティビティが選択されている場合)、一致するスコープが割り当てられている変数のみが表示されます。
- セクションの要素を並べ替え - 利用可能なオプションの 1 つを選択してデータを並べ替えることができます。[既定]、[名前 (A-Z)]、[名前 (Z-A)] から選択できます。
- データ マネージャーのフィルター - パネルに表示するデータを選択できます。
- データ マネージャーで [作成] > [変数] を選択します。
-
変数の名前、データ型、スコープ、既定値を指定します。
スコープは Main (プロジェクト全体で利用可能) またはプロジェクト内の任意のコンテナー アクティビティに設定できます。既定値は Main です。
注: 変数のスコープによって、その変数を使用可能な、ワークフロー内の領域が決まります。たとえば、スコープをMain
に設定すると、プロジェクト全体で変数を使用できます。一方、スコープをコンテナー アクティビティに設定すると、そのコンテナー アクティビティ内と、その内部に追加したアクティビティでのみ変数を使用できます。
または、インライン オプションを使用してパネルから変数を直接作成することも、[変数の値を設定] アクティビティから変数を作成することもできます。
変数を一括作成する
複数の変数を一度に作成するには、データ マネージャーで [変数] を右クリックして、[変数を一括作成] を選択します。[変数パネル] ウィンドウで [新規] をクリックして、追加する各変数の詳細を追加します。
変数を編集する
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [変数] ノードを展開し、目的の変数のノードを展開します。
-
名前、データ型、スコープ、既定値のいずれかを編集します。
変数を削除する
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [変数] ノードを展開し、変数を右クリックして [変数を削除] を選択します。
または、変数を選択して、キーボードの Delete キーを押します。
変数を引数に変換する
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [変数] 下にある変数を右クリックしてコンテキスト メニューを開きます。
- [引数に変換] を選択します。
新しく変換した引数は、パネルの [引数] セクションにあります。
変数へのすべての参照を検索する
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [変数] 下にある変数を右クリックしてコンテキスト メニューを開きます。
-
[参照を検索] を選択します。
[参照を検索] パネルが開き、プロジェクト内の変数への参照がすべて表示されます。
- データ マネージャーで、[作成] > [引数] を選択します。
-
名前、方向、データ型、必須かどうか、既定値を指定します。
既定では、新しい引数はすべて String 型で、[入力] 方向を持ちます。
または、インライン オプションを使用して、パネルから引数を直接作成できます。
引数を一括作成する
複数の変数を一度に作成するには、データ マネージャーで [引数] を右クリックして、[引数を一括作成] を選択します。[引数] ウィンドウで [新規] をクリックして、追加する各引数の詳細を追加します。
引数を編集する
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [引数] ノードを展開し、引数のノードを展開します。
-
名前、方向、データ型、必須かどうか、既定値のいずれかを編集します。
引数を削除する
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [引数] 下にある引数を右クリックしてコンテキスト メニューを開きます。
- [削除] を選択します。
または、引数を選択して、キーボードの Delete キーを押します。
引数を変数に変換する
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [引数] 下にある引数を右クリックしてコンテキスト メニューを開きます。
- [変数に変換] を選択します。
新しく変換した変数は、パネルの [変数] セクションにあります。
引数へのすべての参照を検索する
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [引数] 下にある引数を右クリックしてコンテキスト メニューを開きます。
-
[参照を検索] を選択します。
[参照を検索] パネルが開き、プロジェクト内の引数への参照がすべて表示されます。
タスク内で引数または変数をコピーして貼り付けることができます。変数または引数を右クリックして、[コピー] を選択します。貼り付けるには、[データ マネージャー] パネル内で右クリックして、[貼り付け] を選択します。
同じ名前の変数または引数が既に存在する場合、重複する変数または引数の名前に数字が追加されます。たとえば、number という名前の変数が既に存在する場合、コピーした変数の名前は number_1 に変更されます。
または、Ctrl + C と Ctrl + V のキーボード ショートカットを使用して、変数と引数をコピーして貼り付けることもできます。
変数と引数に注釈を追加すると、コンテキストを提供したり、変数や引数の目的と内容を効果的に追跡したりできます。
注釈を追加するには、以下の手順を実行します。
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- 引数または変数を右クリックして、コンテキスト メニューを開きます。
- [注釈を追加] を選択します。
-
テキストを入力してピン アイコンをクリックします。
注:- ピン留めされた注釈は、パネルで変数または引数を展開すると、その下に表示されます。
- ピン留めが外された注釈がある引数や変数には、横にアイコンが表示されます。
- 注釈のピン留めのステータスは、プロジェクトを閉じるか、テンプレートとしてパブリッシュするときに保存されます。
注釈を編集または削除するには、引数または変数を右クリックして、[注釈を編集] または [注釈を削除] のいずれかを選択します。
または、ピン留めされた注釈をパネル内でクリックしてテキストを変更することにより、編集することもできます。
Windows - レガシ プロジェクトと Windows プロジェクトでは、データ マネージャーの [リソース] ノードを展開すると、現在のプロジェクト ファイル内の以下のリソースを表示および管理できます。
- [アプリケーション/ブラウザーを使用] アクティビティに追加されたアプリケーションとブラウザー。
- [Word ファイルを使用] アクティビティに追加された Word 文書
- [PowerPoint プレゼンテーションを使用] アクティビティに追加された PowerPoint プレゼンテーション。
- [デスクトップ版 Outlook アプリを使用]、[Outlook 365 を使用]、および [Gmail を使用] アクティビティに追加されたメール アカウント。
- オートメーションに追加された Excel ファイル:
- StudioX で利用可能な既定のモダン Excel アクティビティで使用するために、[Excel ファイルを使用] アクティビティで追加されたファイル、またはデータ マネージャーから [新しい Excel ファイルに接続] オプションを使用して追加されたファイル。
- [新しいワークブック ファイルに接続] オプションを使用してデータ マネージャーから追加されたファイルです。[アクティビティ] パネルの [開発者] カテゴリで利用可能なワークブック アクティビティで使用できます。
- プロジェクト ノートブック。
詳細は「Excel ファイルをオートメーションに追加する」をご覧ください。
Excel ファイルに接続して、StudioX で利用可能な既定のモダン アクティビティでそのファイルを使用するには、以下の手順を実行します。
- [データ マネージャー] パネルの上部で、プラス記号 > [新しい Excel ファイルに接続] を選択します。
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[リソースを管理] ウィンドウで、次の情報を入力して [OK] をクリックします。
- Excel ファイルを選択 - フィールドの横にある [参照] アイコン をクリックし、オートメーションに追加する Excel ファイルを参照して選択します。
- 後で使用するための名前 - オートメーション プロジェクトでファイルを参照するときに使用する名前 (既定ではファイル名) を入力します。
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変更を保存 - オートメーションの実行後にファイルが保存されるようにする場合は、このオプションを選択します。選択しないと、変更内容はプロジェクトの実行後に初期ステートに戻ります。既定では、このオプションは選択されています。
変更を保存するオプションが無効化されている場合、プラス記号 のメニューおよび [データ マネージャー] パネルの Excel リソースのエントリの横に「(自動保存: オフ)」というメッセージが表示されます。
- 読み取り専用 - ファイルを読み取り専用モードで開くようにするには、このオプションを選択します。これにより、ファイルの編集がロックされている場合や、編集パスワードが設定されている場合でも、データの抽出操作を実行できます。このオプションは既定で選択されていません。
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読み込む値の書式 - ファイルの、読み込む値の書式を選択します。
- 既定 - Excel によって返される既定の書式設定を使用します。
- 生の値 - 生の値を使用し、すべての書式設定を無視します。
- 表示値 - Excel に表示されているとおりに値を取得します。
- スコープ - リソースのスコープを選択します。既定では、スコープはメイン コンテナーに設定されています。パフォーマンスを最適化するには、ワークフロー内のリソースを使用するアクティビティが配置されている場所に最も近いコンテナーにスコープを設定します。
同じ大きな Excel ファイルを複数のブック アクティビティで使用するプロジェクトでは、データ マネージャーから Excel ファイルに接続してリソースとして追加することで、実行時のパフォーマンスを最大限に高めることができます。これにより、実行時にすべてのアクティビティに対してファイルがメモリに一度だけ読み込まれるようになります。各ブック アクティビティで Excel ファイルへのパスを指定すると、ファイルは各アクティビティのメモリに読み込まれます。
Excel ブックをリソースとして追加するには、以下の手順を実行します。
- データ マネージャーの上部で、プラス記号 > [新しいワークブック ファイルに接続] を選択します。[リソースを管理] ウィンドウが表示されます。
- リソースを設定します。
- Excel ファイルを選択 - Excel ファイルを参照して選択します。
- 後で使用するための名前 - ワークブック アクティビティでファイルを参照するときに使用する名前 (既定では、ファイル名) を入力します。これは、ワークブック ファイルを参照できるようにするための、[ブック] プロパティのプラス記号メニューで利用可能なオプションの名前です。
- パスワード - ファイルのパスワードを入力します (必要な場合)。
- スコープ - リソースのスコープを選択します。既定では、スコープはメイン コンテナーに設定されています。パフォーマンスを最適化するには、ワークフロー内のリソースを使用するアクティビティが配置されている場所に最も近いコンテナーにスコープを設定します。
リソースの作成後、データ マネージャーでリソースを右クリックして [設定] を選択することで、設定を編集できます。プラス記号メニューからリソースを選択すると、複数のワークブック アクティビティでリソースを参照できます。
プロジェクト内でリソースが定義されたアクティビティに移動するには、データ マネージャーのリソースをダブルクリックします。
データ マネージャーから追加されたリソースを管理するには、リソースを右クリックし、コンテキスト メニューのオプションの 1 つを選択します。
- 開く - リソースとして追加された Excel、PowerPoint、または Word のファイルを開きます。
- ファイルの場所を開く - リソースとして追加された Excel、PowerPoint、または Word ファイルがあるフォルダーを開きます。
このオプションは、リモート ファイル (SharePoint など) を使用している場合は利用できません。
- 設定 - Excel リソースのプロパティを編集できる [リソースを管理] ウィンドウを開きます。
- 削除 - プロジェクトからリソースを削除します。
データ マネージャーには、現在選択している Orchestrator フォルダー内にある Orchestrator リソース (プロセス、アセット、キュー) が表示されます。このパネルには、クラシック フォルダーとモダン フォルダーの両方のリソースが表示されます。詳しくは、「フォルダー」をご覧ください。
Orchestrator に接続されているロボットの種類が標準の場合、[データ マネージャー] パネルにはこのロボットがプロビジョニングされたクラシック フォルダーのみが表示されます。ロボットの種類がフローティングの場合、パネルには、このロボットがアクセスできるすべてのクラシック フォルダーとモダン フォルダーが表示されます。Orchestrator でのロボットの作成について詳しくは、こちらをご覧ください。
プロセス、アセット、またはキューを使用するには、データ マネージャーからデザイナー パネルにドラッグ アンド ドロップします。リソースの種類に応じて一連のアクティビティが提案され、アクティビティを 1 つ選択すると、選択したリソースを使用するよう事前設定されたアクティビティがプロジェクトに追加されます。たとえば、プロセスをドラッグ アンド ドロップすると、[アクティビティを追加] 検索バーが表示され、[プロセスを呼び出し]、[ジョブを開始]、[プロセスを並列実行] アクティビティが提案されます。[プロセスを呼び出し] を選択すると、そのアクティビティが追加され、[フォルダー パス] フィールドと [プロセス名] フィールドにプロセスのデータが設定されます。
Orchestrator のリソースは以下のように管理できます。
- [アセット]、[キュー]、[プロセス] 下の任意のリソースを右クリックすると、コンテキスト メニューにアクセスできます。このコンテキスト メニューから、リソースを Orchestrator で開いたり、名前をコピーして、これらのリソースと対話するアクティビティで使用したりできます。
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Orchestrator リソースを更新するには、[データ マネージャー] パネルの上部にある [更新] ボタンをクリックします。
注:- 手動でプロビジョニングされた従来のロボットを使用している場合、リソース (アセット、キュー、プロセス) がパネルに表示されるようにするには、ロボットにリソースの表示権限を付与する必要があります。ロールと権限の設定について詳しくは、『Orchestrator ガイド』の「ロールについて」をご覧ください。
- Orchestrator にクラシック フォルダーとモダン フォルダーの両方が存在し、モダン フォルダー内のロボットを使用して Orchestrator に接続している場合 (アカウントにサインインしているか、マシン テンプレート キーを使用して接続している)、クラシック フォルダー内のプロセスは [データ マネージャー] パネルに表示されません。クラシック フォルダー内のプロセスにアクセスするには、クラシック ロボットを使用して標準マシン キー接続で Orchestrator に接続します。
- [データ マネージャー] パネルを開きます。
- [コネクション] ノードを展開して、プロジェクトで使用されているコネクションのリストを表示します。
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コネクションのノードを展開して、プロジェクト内でそのコネクションが使用されているアクティビティのリストを表示します。また、各アクティビティをさらに展開して、コネクションに関連付けられたユーザー固有のデータ (メール フォルダー、メールやファイルが格納されているクラウド ストレージ フォルダーなど) を確認することもできます。
注: 特定のアクティビティでは、コネクションはプロジェクトを保存した後でのみデータ マネージャーに表示されます。