- リリース ノート
- 基本情報
- チュートリアル
- オートメーション プロジェクト
- オートメーションの作成
StudioX ユーザー ガイド
2020.10.2
公開日: 2020 年 10 月 28 日
プレゼンテーション アクティビティを使用して PowerPoint プレゼンテーションを作成・編集できるようになりました。
Gmail と Outlook 365 の自動化
StudioX のメールの自動化機能を拡張し、Gmail と Outlook 365 がサポートするようにしました。使用方法は簡単で、[Outlook 365 を使用] または [Gmail を使用] アクティビティをオートメーションに追加して使用するアカウントを定義し、追加したアクティビティ内に自動化を行うためのアクティビティを追加するだけです。これまでデスクトップ版 Outook の自動化に使用できていた既存のアクティビティも更新し、Gmail と Outlook 365 をサポートするようにしました。今回のリリースでは、Gmail と Outlook 365 の自動化には組織のアプリケーション ID を使用する必要があります。
改良点
- [繰り返し (各メール)] アクティビティに新しいフィルター オプションを追加し、添付ファイルがあるメールでのみ繰り返し処理を行うことができるようにしました。
- [デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティ内に追加されたアクティビティの入力フィールドのプラス メニューから [日付 (テキストとして)] オプションが選択できるようになりました。このオプションを選択することで、Outlook メールの繰り返し処理を行う際に、Outlook で選択したメールの日付または現在のメールの日付を使用できます。
グローバル Excel リソース
プロジェクトを Excel ファイルに接続することで、Excel ファイルをグローバル リソースとしてプロジェクトに追加できるようになりました。プロジェクトを Excel ファイルに接続すると、プロジェクト内のすべてのアクティビティがファイルにアクセスし変更を加えることができるようになります。引き続き [Excel ファイルを使用] アクティビティを使用して Excel ファイルをオートメーションに追加することもできますが、その場合、ファイル内に変更を加えられるのはコンテナー内に追加されたアクティビティのみです。
新しいアクティビティ
- ピボット テーブルのデータ ソースを変更 - ピボット テーブルのソース データの範囲を変更します。
- 名前を付けて Excel ファイルを保存 - プロジェクトまたはプロジェクト ノートブックに追加されたブックを別のファイルとして保存します。保存するファイル名とファイル形式を指定できます。
- シート/範囲/テーブルをクリア - 指定したシート、範囲、またはテーブルからデータをクリアします。
- セルの値を読み込み - スプレッドシートのセルから値をコピーします。
- セルの数式を読み込み - スプレッドシートのセルから数式をコピーします。
- 繰り返し (Excel の各シート) - Excel ブックのシートごとに、1 つ以上のアクティビティを実行します。
- 最初/最後のデータ行を検索 - 指定したシート、範囲または表内で、データの開始行と最後の行の番号を検索します。
- 範囲に書き込み - 後で使用するために保存されたデータ テーブル、または Excel の表または範囲の値を別の範囲に書き込みます。
改良点
-
プロジェクト ノートブックを使用する作業のエクスペリエンスを向上させる更新をいくつか行いました。
- プロジェクト ノートブックが、Studio のインターフェイスでノートブックと表示されるようになりました。
- プラス メニューと Data Manager 内のノートブックのエントリが、オートメーションの最後でファイルへの変更が保存される設定であるかどうかを表示するようになりました。設定は、[ノートブック (自動保存: オフ)] または [ノートブック (自動保存: オン)] のいずれかのラベルで確認できます。
- [シートを挿入] アクティビティが追加したシートと直接対話できるようになりました。[シートを挿入] アクティビティの [新しいシートの参照名] フィールドを使用すると、シートへの参照を保存して後でオートメーション内で使用することができます。
- [テキストを列に分割] アクティビティが [改行] を区切り文字としてサポートするようになりました。
- [カスタム入力] オプションを使用して Excel シートを選択した場合に、手動でシート名を入力する必要がなくなりました。また、[ワークシート名] フィールドは、使用するシートを選択できるコンボ ボックスになりました。この機能は、[Excel ファイルを使用] アクティビティに対して定義された Excel ファイルが静的ファイル、またはテンプレートが定義された動的ファイルで動作します。
- Excel アドインがインストールされていない、またはアクセスできない状態でプラス アイコンから [Excel 内で示す] オプションを選択した場合に、[ホーム] > [ツール] に手動でアクセスしてアドインをインストールまたは修復する必要がなくなりました。表示されるエラー ダイアログ ボックスの [はい] ボタンをクリックするだけで、エラーに対応できます。
- [列を削除] アクティビティで複数の列を削除するよう設定できるようになりました。
新しいアクティビティ
- スクリーンショットを作成 – 指定した UI 要素またはアプリケーションのスクリーンショットを作成して、画像ファイルとして保存します。
- [ウィンドウを最大化]、[ウィンドウを最小化]、[ウィンドウを移動] および [ウィンドウを復元] - 基本的なウィンドウ操作タスクを処理します。
- 新しい SAP のアクティビティ カテゴリには、SAP の自動化に特化したいくつかのアクティビティが用意されています。
セレクターへの変数の追加
コンテナー アクティビティで変数を作成し、UI Automation アクティビティのターゲットのセレクターに追加できるようになりました。
新しいアクティビティ
- [ファイルを圧縮 (Zip)] - ファイルまたはフォルダーを圧縮 (zip) ファイルに追加します
- [ファイルを展開 (Unzip)] - zip ファイル アーカイブ内のすべてのコンテンツを、指定したフォルダーに展開します。
改良点
- [ファイル情報を取得] アクティビティの出力を選択する際に [拡張子] プロパティを使用できるようになりました。また、[繰り返し (フォルダー内の各ファイル)] アクティビティ内で反復処理中の現在のファイルにも使用できるようになりました。
新しいアクティビティ
- [名前を付けて Word ファイルを保存] - プロジェクトに追加された Word ファイルを別のファイルとして保存します。保存するファイル名と Word ファイルの種類を指定できます。
新しいアクティビティ
- アセットを取得 - 入力したアセット名を使用して、指定した Orchestrator アセットを取得します。
- グループ - 論理的に関連するアクティビティをグループ化し、追加された順に実行します。
- 入力ダイアログ - ユーザーにメッセージと入力フィールドを提示するダイアログ ボックスを表示します。
- テキストを変更 - 検索と置換、トリミング、別のテキスト値との結合 (連結) などの変更を使用してテキスト値を更新します。
- 後のために保存 - オートメーション内で後で使用するために値を保存します。保存した値は別のアクティビティの入力として使用できます。
- テキストを左右に分割 - 指定したサブテキストの 1 回目の出現時に、サブテキストの左側と右側のテキストを取得します。
プロセスと同じように独自のテンプレートを作成・パブリッシュできるようになりました。テンプレートは、Orchestrator にテンプレートをパブリッシュするのと同じくらい簡単に他のユーザーと共有できます。Studio の新しい [テンプレート] タブから自分が作成したテンプレートと他のユーザーから共有されたテンプレートにアクセスできます。
Math.Round(1.06,1)
)。
クリップボードにアクティビティの出力を保存し、後からオートメーション内で入力フィールドにデータを貼り付けられるようになりました。
- [クリップボードにコピー] オプションは、テキスト、数字、データテーブル、Boolean 値を出力するフィールドのプラス メニューから利用できます。数字と Boolean 値は、テキストとしてクリップボードにコピーされます。
- [クリップボードから貼り付け] オプションは、テキストとデータテーブル値を入力できる入力フィールドのプラス メニューから利用できます。
Excel、Outlook、Word または PowerPoint の自動化を行う際にエラーを発生させていた Microsoft Office 関連の問題を修正するための新しいツールが登場しました。このツールにより生成される修正プランは、自分のマシンの管理者権限を持つユーザーが実行したり、マシンの管理者権限を持たないユーザーに対して組織の管理者がデプロイしたりできます。
- プロジェクト内でアクティビティを識別しやすくするために、各アクティビティに、プロジェクト ワークフロー内の位置を反映する一意の識別番号を付与しました。この ID は各アクティビティの左上隅に表示されます。最初のアクティビティの ID は「1」、2 つ目は「2」で、それ以降順番に数が増えます。他のアクティビティ内に追加されたアクティビティについては、親 ID に小数点と数字が続く ID が付与されます。たとえば、プロジェクトの 1 つ目のアクティビティ (ID は 1) に 2 つのアクティビティが含まれる場合、それぞれのアクティビティの ID は 1.1 と 1.2 です。
-
一部のアクティビティと共通シナリオの名前を変更し、用途をわかりやすくしました。
- 共通シナリオ [メールの添付ファイルを反復処理] の名前を [添付ファイルの保存と処理] に変更しました。
- 共通シナリオ [メールを反復処理] の名前を [メールに対してアクションを繰り返す] に変更しました。
- リボン上の [データ抽出] オプションの名前を [表抽出] に変更しました。
- [メールを既読にする] アクティビティの名前を [メールを既読/未読にする] に変更しました。
- [範囲をコピー/貼り付け] アクティビティの名前を [範囲をコピー] に変更しました。
- [ファイルをダウンロード] アクティビティの名前を [ダウンロードを待機] に変更しました。
- [Outlook アカウントを使用] アクティビティの名前を [デスクトップ版 Outlook アプリを使用] に変更しました。
- テキスト ビルダーを使用してファイル パスまたはフォルダー パスを入力できるフィールドを設定し、ファイル名に使用できない文字がパスに含まれていた場合に、検証エラーが発生するようになりました。使用できない文字は
newline : * ? " < > |",
です。
-
[メールを送信]、[メールを転送] または [メールに返信] アクティビティの本文として使用するために選択した Word 文書に画像が含まれている場合、一部の画像が送信するメールの本文に表示されないことがあります。
メールの本文に画像が表示されない場合は、以下の回避策をお試しください。
- Word 文書を開いて画像を削除した後、再度画像を追加します。
- Word 文書の拡張子を
.zip
に変更し、アーカイブを展開してから、word フォルダー内にある document.xml ファイルを開きます。xml ファイル内で属性 r:link を検索し、削除します (例:r:link="rId11"
)。ファイルを保存し、展開したファイルを再度 zip 圧縮してから拡張子を .docx
に戻します。
- OneDrive フォルダー内の Excel ファイルを使用して、StudioX プロファイルで [Excel 内で示す] オプションを使用しようとした際にエラーが発生していた問題を修正しました。また、OneDrive フォルダー内のファイルが Excel で開かれている場合は、そのデータには プラス メニューから直接アクセスできない点にご留意ください。名前付き範囲、表、およびシートにアクセスするには、まずファイルを閉じる必要があります。
- Microsoft Outlook と Studio が同等の権限で実行されていない状態で Outlook デスクトップ用のアクティビティを含むプロジェクトを実行すると、同等の権限 (どちらも管理者権限または非管理者権限) でアプリケーションを実行する必要があることを説明するエラー メッセージが表示されるようになりました。
- アクティビティ フィールドで [Excel 内で示す] を使用してファイルから直接データを選択済みの状態で、同じアクティビティ フィールドで再度 [Excel 内で示す] を選択すると、Excel リボン上の [UiPath] タブに [現在の選択] として正しくない範囲が表示されていました。現在は正しい範囲が表示されるようになりました。
- [メールを移動] アクティビティの [移動先] フィールドで、日本語の文字が使用されている Outlook フォルダーの名前が正しく表示されるようになりました。このフィールド内の文字は、
\
と%
以外エンコードされなくなりました。テキスト ビルダー内に入力するフォルダー名に\
または%
を含める場合、文字を URL にエンコードする必要があります (それぞれ、%5C
と%25
)。