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StudioX ユーザー ガイド
2022.4.1
公開日: 2022 年 5 月 9 日
StudioX のテンプレート機能を更新し、より使いやすくしました。StudioX の [スタート] ページの [テンプレート] タブに、タスクの作成を始める際に使用できるテンプレートの選択肢を増やしました。
[テンプレート] タブを更新し、新しく [入門] カテゴリを追加しました。このカテゴリには、StudioX を使い始める際に便利な再利用可能なタスクのコレクションが含まれます。各テンプレート内のアクティビティに追加されている注釈には、アクティビティの目的と設定方法に関する詳細情報が含まれています。
カスタマイズ可能なフィールド
テンプレートにカスタマイズ可能なフィールドを追加しました。これにより、空白のフィールドに任意のデータを入力するだけで設定が完了するアクティビティが配置された、タスクのサンプルのようなテンプレートを作成できるようになりました。
テンプレートの作成時にフィールドのカスタマイズの可否を設定できます。プラス記号 のメニューを使用して、[カスタマイズ可能としてマーク] または [カスタマイズ可能としてマークしない] を選択するだけです。カスタマイズ可能なフィールドにはアイコンが表示され、テンプレートのパブリッシュ時に内部のデータはクリアされます。
StudioX 2022.4 からは、これまでは [値を後で使用するために保存] と呼ばれていた機能の名称を [変数] に置き換えます。基本的な機能に変更はありませんが、変数を作成する際にデータ型を選択し、後でオートメーション内で手動でまたはアクティビティを使用して変更できるようになりました。
一部のアクティビティとそれらに関連する用語を更新しました。
- [後で使用するために保存] アクティビティの名称を [変数の値を設定] に変更しました。
- プラス メニューに表示される [後のために保存] と [保存された値を使用] オプションの名称を、[変数を作成] と [変数を使用] に更新しました。
- [データ マネージャー] で保存された値が 変数として表示されるようなりました。
データ マネージャーに変更を加え、既存の機能の一部を拡張しました。オプションをまとめてグループ化し、パネル上部の [新規] オプションからタスクにデータを追加できるようにしました。[新規] オプションから直接、変数や引数を追加したり、Excel ファイルに接続したりすることができるようになりました。
データ型の管理
変数と引数は、パネル内で展開することで [データ マネージャー] で直接管理することもできます。
リソース パネル
[リソース] パネルが [データ マネージャー] パネルに置き換えられました[データ マネージャー] 内で Orchestrator のリソース (アセット、プロセス、キュー) が利用可能になり、[リソース] パネルと同じ機能が使用できます。アセットは、タスクにドラッグ アンド ドロップするか、アクティビティに追加するだけで使用できます。キューおよびプロセスを使用するには、[アクティビティ] パネルで [開発者向けアクティビティを表示] フラグを有効化する必要があります。
リソースを使用しない時は、フィルター機能を使用してパネルから非表示にすることができます。
新しいアクティビティ
- MATCH 関数 - 指定した項目をセルの範囲内で検索し、範囲内におけるその項目の相対位置を返します。
改良点
- [範囲をコピー/貼り付け] アクティビティと [範囲を追加] アクティビティが、Excel ではコピー/貼り付け操作ができない場合にエラーをキャッチし、エラー メッセージを表示するようになりました。
- [Excel ファイルを使用] アクティビティを更新し、[プロパティ] パネルに [Excel ファイルを開いたままにする] オプションを新しく追加しました。プロジェクトを実行する際に Excel ファイルが開かれていない場合は、プロジェクトの実行が終了した後もブックを閉じずに開いたままにします。このオプションは、後でファイルを確認する場合に使用できます。
- [ピボット テーブルを作成] アクティビティのソースとしてシート全体を指定できるようになりました。
- [ピボット テーブルを作成] および [ピボット テーブルを更新] アクティビティを更新し、[レイアウト] プロパティを追加しました。このプロパティを使用することで、ピボット テーブルのレイアウトと形式を変更できます。利用可能なオプションは、[Compact]、[Tabular]、[Outline] です。
新しいアクティビティ
- メールを ID で取得 - 指定した ID でメールを取得します。
改良点
- [メールの添付ファイルを保存] アクティビティを更新し、[インラインの添付ファイルを除外] オプションを新しく追加しました。このプロパティのチェックボックスをオンにすると、インラインの添付ファイル (メール本文に埋め込まれた添付ファイル) は保存されません。
- [Outlook 365 を使用] アクティビティと [Gmail を使用] アクティビティで、Integration Service 経由で UiPath Orchestrator にアクセスすることで複数のアカウントのコネクションを使用できるようになりました。既定のオプションにはコネクションの名前が表示されます。
- [デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティに、[オプション] カテゴリのプロパティとして [アカウントが一致しない時の動作] を追加しました。このプロパティを使用すると、指定したメール アカウントが照合されない場合のアクティビティの動作を指定できます。オプションは、[既定のメール アカウントを使用] と [失敗] のいずれかを選択できます。
- [繰り返し (各メール)] アクティビティに [添付ファイルを取得] プロパティを追加しました。このプロパティのチェックボックスをオンにすると、メールと一緒に添付ファイルが取得されます。
- [Outlook 365 を使用]、[Gmail を使用]、[デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティ内で [繰り返し (各メール)] アクティビティを使用する際に、アクティビティが返す
MailMessage
オブジェクトで、Uid
およびMessage-ID
のヘッダーが利用できるようになりました。 - [添付ファイルを保存] および [メールの添付ファイルを保存] アクティビティに、[インライン添付ファイルを除外] プロパティを追加しました。このプロパティのチェックボックスをオンにすると、インラインの添付ファイル (メール本文に埋め込まれた添付ファイル) は保存されません。
- [範囲を読み込み] アクティビティの [保存先] フィールドのツールチップを更新し、クリップボードにコピーしたデータを貼り付ける場合についての追加情報が表示されるようにしました。
- メール アクティビティ パッケージをアップグレードし、Google API のバージョン 1.55.0 を使用できるようにしました。
- UI Automation アクティビティを [デスクトップ版 Outlook アプリを使用] アクティビティ内に追加できるようになりました。これにより、Outlook のインターフェイスの自動化をよりすばやく行えます。
- [Gmail を使用] アクティビティ内で使用するメール アクティビティのフォルダー ブラウザーに、下書きフォルダーとゴミ箱フォルダーが表示されるようにしました。
改良点
- [スライドに画像/ビデオを追加]、[スライドに項目を貼り付け]、[スライドにファイルを追加] アクティビティに [図形の新しい名前] プロパティを追加しました。このプロパティでは、項目が追加されるコンテンツ プレースホルダーの名前を変更できます。
- [スライド コンテンツを書式設定] アクティビティで変更できる項目として、[図形の名前を変更] オプションを追加しました。これにより、プレゼンテーション内で選択した図形の名前を変更できます。
- [スライドにテキストを追加] アクティビティ内に [コンテンツ プレースホルダー内の既存のテキストをクリア] プロパティを追加しました。チェックボックスをオンにすると、新しいテキストを追加する前にコンテンツ プレースホルダー内のテキストがクリアされます。
改良点
- UI Automation アクティビティを [Word アプリケーション スコープ]/[Word ファイルを使用] アクティビティ内に追加できるようになりました。これにより、Microsoft Word のインターフェイスの自動化をよりすばやく行えます。
改良点
- Office365 アクティビティ パッケージを更新し、Microsoft Graph API のバージョン 4.11.0 を使用できるようにしました。
- [繰り返し (ファイル/フォルダー)] アクティビティ内で使用されている InArgument<String> プロパティに、新しいコンテキスト メニューが追加されました。たとえば、[繰り返し (ファイル/フォルダー)] アクティビティ内で [1 行を書き込み] アクティビティを使用することで、[名前]、[Web URL]、[作成日]、[最終更新日] プロパティにアクセスできるようになります。
- [繰り返し (ファイル/フォルダー)] アクティビティに新しく [サブフォルダーを含む] プロパティが追加されました。このプロパティを使用することで、検索対象を拡大して選択したクラウドの場所のすべてのサブフォルダーを含めるかどうかを指定できます。
- [OneDrive と SharePoint を使用] アクティビティで、Integration Service 経由で UiPath Orchestrator にアクセスすることで複数のコネクションを使用できるようになりました。既定のオプションにはコネクションの名前が表示されます。
- [ファイルをダウンロード] アクティビティの [ダウンロード先] フィールドのラベルを [ダウンロード場所] に変更しました。
改良点
- [Google ドキュメントを使用]、[Google スプレッドシートを使用]、[Google ドライブを使用] アクティビティで、Integration Service 経由で UiPath Orchestrator にアクセスすることで複数のアカウントのコネクションが使用できるようになりました。既定のオプションにはコネクションの名前が表示されます。
- [ファイルをアップロード] アクティビティを更新し、[Google Workspace のファイルに変換] オプションを新しく追加しました。このオプションを使用すると、アップロードしたファイルの種類を Google ドキュメントや Google スプレッドシートなどの Google Workspace 用のファイルに変換できます。
- Google Gsuite アクティビティ パッケージをアップグレードし、Google API のバージョン 1.55.0 を使用できるようにしました。
新しいアクティビティ
- 条件分岐 (else if) - 条件ビルダーを使用して追加された条件を評価し、条件が満たされたときに、[Then] 分岐で指定されている 1 つ以上のアクティビティを実行します。条件が満たされない場合は、独自の条件と [Then] 分岐を含む [Else If] 分岐を追加できます。複数の条件を確認する必要がある場合は、複数の [Else If] 分岐を追加できます。必要に応じて、前の条件がいずれも満たされなかった場合に実行される [Else] 分岐をアクティビティの最後に追加できます。
- 型を変更 - 変数の型を別の型に変更します。
改良点
- [ファイルを選択] アクティビティの名称を、[ファイルを参照] に変更しました。
- [繰り返し (フォルダー内の各フォルダー)] アクティビティと [繰り返し (フォルダー内の各ファイル)] アクティビティ内に、[アクセスが拒否されたフォルダーをスキップ] という新しいプロパティを追加しました。選択すると、アクセスが拒否されたフォルダーが自動的にスキップされます。既定では、このオプションは選択されていません。
- 枠線の強調表示を改良し、StudioX で複数のアクティビティを選択した際の見やすさが向上しました。
- ガバナンスにより、ユーザーが新しいプロジェクトをローカルに保存することが許可されておらず、なおかつリポジトリが構成されていない場合に表示されるエラー メッセージを改良しました。問題が解決できるよう、ユーザーが [OK] をクリックすると、[チーム] タブにリダイレクトされるようにしました。
- [チーム] タブの [名前] フィールドと [URL] フィールドを更新し、編集できないようにしました。
- 条件ステートメントをサポートするフィールドのプラス メニューに新しく [True/False] オプションを追加しました。利用可能な選択肢は [
True
] または [False
] です。 - [ダウンロードを待機] アクティビティに [無視するファイルの拡張子] プロパティを追加しました。このプロパティでは、ダウンロードが完了するまで無視するファイルの拡張子を指定できます。詳しくは、「ダウンロードを待機」をご覧ください。
- [条件分岐 (else if)] アクティビティが StudioX プロファイルで利用できるようになりました。
- 新しい共通シナリオとして [PowerPoint に Excel グラフを貼り付け] を追加しました。この共通シナリオは、Excel ファイルからグラフを選択してクリップボードにコピーする [グラフを取得] アクティビティと、保存した Excel グラフを PowerPoint プレゼンテーションに挿入する [スライドに項目を貼り付け] アクティビティを追加します。
- ガバナンス ルール [ソース管理リポジトリの場所の編集を許可] を [False] に設定すると、[チーム] タブで既に利用可能なリポジトリをユーザーが有効化または無効化できなくなるようになりました。
- [メールの添付ファイルを保存] を 2 つ以上連続して使用すると、添付ファイルのフィルター処理に失敗していました。
- アクティビティを追加する検索バーを使用してアクティビティを検索すると、特定のケースで「
Object reference not set to an instance of an object
(オブジェクトの参照がオブジェクトのインスタンスに設定されていません)」というエラー メッセージが返されていました。 - [行を削除] アクティビティが、数百を超える行を含む Excel ファイルを使用すると失敗していました。
- [繰り返し (Excel の各シート)] アクティビティ内に [繰り返しを終了] アクティビティが追加されると、エラーが発生していました。
- 特定の状況において、[範囲をコピー /貼り付け] アクティビティの使用時に範囲が正しくコピーされませんでした。
- Excel の Power Query で作成されたピボット テーブルを [ピボット テーブルを更新] アクティビティで使用すると、アクティビティが失敗していました。
- [メールの添付ファイルを保存] を 2 つ以上連続して使用すると、添付ファイルのフィルター処理に失敗していました。