Automation Suite
v2023.4
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UiPath Automation Suite 管理ガイド
最終更新日 2024年3月25日

テナントとサービスを管理する

テナントを管理する

テナントを使用すると、実際の組織と同様に業務フローや情報を分離して組織構造をモデル化できます。テナントは、ユーザーのグループごとにサービスを整理・管理することのできるコンテナーの役割を果たします。たとえば、テナントを部署ごとに作成すれば、部署ごとに有効化するサービスを必要に応じて決定できます。各テナントでは、各サービスのインスタンスを 1 つのみ持つことができます。

テナントについて

Automation Suite 内の Orchestrator

テナントには必ず Orchestrator サービスが 1 つ含まれています。

スタンドアロンの Orchestrator 内では、Orchestrator インスタンスに複数のテナントを含めることができますが、Automation Suite ではテナントごとに 1 つの Orchestrator サービスを含めます。

Automation Suite のテナントOrchestrator のテナントとは異なるものです。

Automation Suite のテナント

スタンドアロンの Orchestrator のテナント

Automation Suite 組織を細分化したものです。

Orchestrator インスタンスを細分化したものです。

1 つの Orchestrator サービスが含まれています。

Orchestrator の一部です。

他にも複数のサービス (UiPath 製品) が、すべて Automation Suite 内に含まれています。

他の UiPath 製品と同じ媒体に存在するのではなく、連携によりそれらの製品と対話しています。

既定のテナント

Automation Suite 組織の利用を開始すると、「DefaultTenant」と呼ばれる最初のテナントが自動的に作成されます。ライセンス プランに応じて利用できるライセンスはすべてデフォルト テナントに割り当てられるため、ライセンスの設定を追加で行うことなく使用を開始できます。

組織のニーズに応じて、複数のテナントを作成できます。テナントを複数使用すると、Automation Suite 組織内のデータを分離できます。この機能により、社内の部門ごとの自動化が容易になり、部門ごとにデータへのアクセスを制御できるようになります。

ユーザーは、組織内のすべてのテナントおよびテナント内のすべてのサービスを既定で閲覧できます。このため、ユーザーは業務で必要なテナントやサービスへのアクセス権をリクエストして、それらを使用することができます。各ユーザーに付与されるアクセス レベルは組織内や各サービス内のロールによって定義されます。詳しくは、「アクセス権を管理する」をご覧ください。

[テナント] ページ

テナントのオプションにアクセスするには、[管理] に移動して、左側のペインでテナントを選択します。

このページではテナントに関するすべての情報にアクセスでき、各テナントおよびテナント内のサービスを管理するためのオプションもあります。



テナントのステータス

テナントのステータスは次のいずれかであり、[テナント] ページで確認できます。

  • 有効 - テナントはアクティブで、ユーザーがアクセスすることができます。
  • 無効 - テナントは非アクティブで、ユーザーがアクセスすることはできません。

テナントを切り替える

組織に複数のテナントがあり、ユーザーがサービス レベルで複数のテナントにアクセスできる場合は、テナント固有のサービスのページ上でテナントを切り替えることができます。

コンテキストを別のテナントに切り替えるには、右上のテナント リストをクリックして、別のテナントを選択します。



ページが更新され、新しく選択したテナントのデータが表示されます。

テナントを追加する

  1. [管理] に移動します。
  2. 左側のペインで、[テナント] の見出しの横にある [新しいテナントを作成] アイコン (プラス記号) をクリックします。

    [新しいテナントを作成] ウィザードが開きます。

  3. [テナント名] フィールドに、新しいテナントの名前を入力します。
  4. (任意) 名前の右側にあるリストから、このテナントを選択したときにヘッダーに表示する色を選択します。 これは、ユーザーが現在のテナントを簡単に確認するのに役立ちます。


  5. 右下の [次へ] をクリックします。
  6. [サービスを追加] の手順で、新しいテナント内で利用可能にするサービスのチェックボックスをオンにします。

    サービスは、そのサービスに対して無料のライセンスを持っている場合にのみ利用できます。

  7. [次へ] をクリックします。
  8. [ライセンスを割り当て] の手順で、必要に応じて各種類のライセンスの数量を編集し、新しいテナントに割り当てるライセンスを設定します。
  9. [作成] をクリックします。

ウィザードが閉じ、右上にテナントの作成が開始されたことを示すメッセージが表示されます。プロセスが完了するまで数分待ちます。

テナントが作成されると、左側のペインにあるテナントのリストに表示されます。

新しいテナントは、ページの右上にあるテナント ピッカーから使用できるようになります。テナント内のサービスを利用できるのは、必要なサービス レベルのロールを付与されたユーザーです。

テナントを編集する

テナント設定の編集時には、名前および色の変更や、テナントの有効化、無効化、および削除を行えます。

テナント名または色を変更する

  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [設定] をクリックします。

    選択したテナントの [設定] ページが開きます。

  3. 必要に応じてテナント名を編集します。
    重要: テナント名を変更するとロボットと Mobile Orchestrator ユーザーが切断され、保留中のユーザー招待が無効になります。「テナント名の変更による影響」をご覧ください。

  4. 必要であれば、名前の右側にあるリストから、このテナントに対して別のヘッダー色を選択します。
  5. ページ下部の [変更を保存] をクリックします。

確認メッセージが画面の右上に表示されます。

テナント名の変更による影響

テナントの名前を変更すると、UiPath Automation Suite サービスのこれまでの設定に対して以下のような大きな影響が及ぼされます。

  • Orchestrator サービス レベルで設定されたロボットの接続が切断されます。新しい URL を入力してロボットを再接続してください。
  • 過去にブックマークしたサービスの URL が無効になります。ユーザーに新しい URL を送信してください。
  • Mobile Orchestrator ユーザーの接続が切断されます。再度接続できるよう、ユーザーに新しいサービス URL を送信してください。
  • 変更前に送信したユーザーの招待は無効になります。まだ参加が済んでいない同僚には新しく招待を送信してください。

テナントを有効化または無効化する

テナントを無効化すると、そのテナントは組織管理者に対しては [管理] ページの [テナント] パネルに表示され続けますが、ユーザーはそのテナントとサービスを利用できなくなります。また、そのテナントに割り当てられていたライセンスは解放され、組織のライセンス プールに返されます。

サービスのデータはすべて保持されます。後でそのテナントを有効化して、サービスに再びアクセスすることができます。

  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [設定] をクリックします。

    選択したテナントの [設定] ページが開きます。

  3. テナントの現在のステートに応じて、[テナントを無効化] の下の [有効化] または [無効化] をクリックします。

    警告ダイアログが開きます。

  4. ダイアログ内の [有効化] または [無効化] をクリックして続行します。

変更を処理している間は、左側の [テナント] パネル内のテナントの横に読み込み中アイコンが表示されます。

アイコンの表示が消えると、以下の変更を確認できます。

  • テナントを無効化した場合、そのテナントの右側に [無効] と表示され、ユーザーはそのテナントとサービスを利用できません。
  • テナントを有効化した場合、そのテナントは無効化前と同じように復元されます。以前使用されていたライセンスも、組織プールで利用可能な状態であれば、すべて再割り当てされます。テナントとそのサービスを利用できます。

テナントを削除する

テナントを削除すると、組織からそのテナントが削除され、テナントのサービスとサービス データもすべて削除されます。

テナントを削除すると、そのテナントで使用されていたライセンスはすべて解放され、別のテナントに割り当てられるようになります。

注: テナントの Orchestrator サービスで実行中のプロセスがある場合、そのテナントは削除できません。
  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [設定] をクリックします。

    選択したテナントの [設定] ページが開きます。

  3. テナントの現在のステートに応じて、[テナントを完全に削除] の下の [削除] をクリックします。

    [テナントを削除] ダイアログが開きます。

  4. フィールドに、大文字小文字も含めて表示されているとおりにテナント名を入力し、[削除] をクリックします。

削除が行われている間は、[テナント] パネル内のテナントの横に読み込み中アイコンが表示されます。完了すると、テナントが [テナント] パネルから削除されます。

テナント ライセンスを編集する

[管理] > テナント > [ライセンス] で、各テナントに現在割り当てられているライセンスに関する情報を確認できます。

ライセンスの数を変更するには、右上隅の [割り当てを編集] をクリックします。

詳しくは、「テナントにライセンスを割り当てる」をご覧ください。

サービスを管理する

テナントごとに、ライセンスを所有しているサービスをプロビジョニングできます。その後、テナントのコンテキスト内で、必要に応じてそのサービスの管理とサービスでの作業を行えます。

注: UiPath Apps などの組織レベルのサービスの場合、データはテナントごとに分離されていないため、組織全体で同じサービスを利用できます。

サービスをプロビジョニングまたは削除する

次のことが可能です。

  • テナントの追加時に、設定プロセスの一部としてサービスをプロビジョニングする。
  • 既存のテナントの場合、このページに記載されている手順で、必要に応じて新しいサービスをプロビジョニングする、または既存のサービスを削除する。

サービスをプロビジョニングする

既存のテナントにサービスをプロビジョニングすると、そのテナントのコンテキスト内で利用可能なサービスの 1 つとしてサービスが追加されます。

既存のテナントのサービスをプロビジョニングするには、以下の手順を実行します。

  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [サービス] をクリックします。

    テナントの [サービス] ページが開き、現在プロビジョニングされているサービスが表示されます。

  3. 右上の [サービスを追加] をクリックします。


    注: すべてのサービスをプロビジョニング済みの場合は、このボタンは使用できません。

    ウィンドウの右側に [サービスを追加] パネルが開きます。

  4. このテナントに追加する各サービスのチェックボックスをオンにします。
    注: 利用できないライセンスを必要とするサービスは表示されません。
  5. パネル下部の [追加] をクリックします。

    パネルが閉じます。選択したサービスのプロビジョニング中は、テナントを一時的に利用できなくなります。

完了すると、[サービス] ページに新しいサービスが表示されます。

サービスを削除する

テナントからサービスを外す (または削除する) と、そのテナントのコンテキスト内では、ユーザーがそのサービスを利用できなくなります。そのサービスが他のテナントでプロビジョニングされている場合は、そのサービスは引き続き他のテナントでは使用できます。

ライセンス

  • UiPath Automation Hub などのサービス インスタンスごとにライセンスが必要なサービスの場合、テナントからサービスを削除すると、そのサービスで使用していたライセンスも 1 単位解放されます。その後、必要に応じてそのライセンスを使用して別のテナント内にそのサービスをプロビジョニングできます。
  • UiPath Orchestrator などのユーザー ライセンスまたはランタイム (ロボット ライセンス) が割り当てられているサービスの場合、そのサービスに使用されていたライセンスは組織のライセンス プールに戻され、必要に応じて再割り当てできます。

テナントからサービスを削除するには、以下の手順を実行します。

  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [サービス] をクリックします。

    テナントの [サービス] ページが開き、現在プロビジョニングされているサービスが表示されます。

  3. 削除するサービスのカードの docs image をクリックして [削除] を選択します。
    注: Orchestrator はすべてのテナントで必須のサービスのため、[削除] オプションは利用できません。

    確認ダイアログが表示されます。

  4. このフィールドに、(大文字の使用を含めて) 表示されているとおりにサービス名を入力し、[削除] をクリックします。

    ダイアログが閉じ、[サービス] ページのテナントのサービス リストからサービスが削除されます。

ユーザーは、そのテナントのコンテキスト内では、削除されたサービスを利用できなくなります。

サービスで使用していたライセンスがある場合は、他のテナントで使用できるようになります。

サービスを有効化または無効化する

サービスを無効化すると、以下が発生します。

  • そのサービスへの既存のライセンス割り当てはすべて解除され、ライセンスは組織のライセンス プールに返されます。
  • サービス データは保持され、後で再び有効化できるように、組織管理者は引き続きそのサービスを使用できます。
  • サービスを無効化したテナント内のユーザーは、そのサービスを利用できなくなります。

ライセンス: サービスを有効化すると、無効化前と同じようにライセンスをサービスに対して再度割り当てることを試みます。ただし、組織で現在利用可能なライセンス数の制限内で実行します。したがって、利用可能なライセンスが不足している場合、以前のライセンス割り当ては完全に復元されない可能性があります。

サービスを有効化または無効化するには、以下の手順を実行します。

  1. [管理] に移動し、左側のパネルでテナントを選択します。
  2. [サービス] をクリックします。

    テナントの [サービス] ページが開き、現在プロビジョニングされているサービスが表示されます。

  3. 削除するサービスのカードの docs image をクリックし、サービスの現在のステータスに応じて [無効化] または [有効化] を選択します。
  4. サービスを無効化する場合は、確認ダイアログが開きます。[無効化] をクリックして続行します。

しばらくすると、確認メッセージがページの上部に表示され、[サービス] ページ上のサービスのステータスが変わります。無効化した各サービスのカードに [無効] と表示されます。

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