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Orchestrator リリース ノート
Automation CloudAutomation Cloud Public SectorAutomation SuiteStandalone
Last updated 2024年10月21日

2022.10

公開日: 2022 年 10 月 24 日

更新内容

クラシックからモダンへの移行ウィザード

今後、クラシック フォルダー機能の非推奨化と削除が予定されています。このため、クラシック フォルダーからモダン フォルダーへのテナントの移行を支援する移行ウィザードを開発しました。

このウィザードを使用すると、既存のクラシック フォルダーの階層とリソースがモダン フォルダー内で再作成されるため、移行にかかる手間を大幅に削減できます。

ウィザードとその使用方法について詳しくは、「クラシック フォルダーからモダン フォルダーに移行する」をご覧ください。

フォルダーの種類の違いについて詳しくは、「クラシック フォルダーとモダン フォルダー」をご覧ください。

既知の問題

移行後にアカウントとマシンのマッピングが生成されず、ジョブを実行できなくなる場合があります。

この問題を解決するには、フォルダー レベルで特定のシナリオに適したオプションを選択してアカウントとマシンのマッピングを更新します。選択できるオプションは以下のとおりです。

  • テナントから継承: テナントのすべてのマッピングがこの特定のフォルダーに適用されます。
  • このフォルダーに対して特定のアカウントとマシンのマッピングを指定: リストから選択したアカウントにのみマッピングが適用されます。

新しい管理エクスペリエンス

[管理] ページのスタイルを変更しました。



設定の場所

設定の場所は変更されましたが、機能は従来通りです。以前の設定も保持されたままです。

以前のエクスペリエンスに戻す

以前の管理者エクスペリエンスに戻すオプションを追加しました。



以前のインターフェイスに慣れており、また新しいインターフェイスの使い方を覚える時間がない場合には、以前のインターフェイスに戻すことができます。

ただし、 このオプションは期間限定で利用可能である点にご留意ください。今後は、古いエクスペリエンスを完全に削除する予定です。

[セキュリティ設定] のインターフェイスの変更

管理ポータルの [セキュリティ設定] ページのインターフェイスを改良しました。機能自体はこれまでと変わりませんが、連携されたサードパーティ ディレクトリに関する文言を変更しました。この変更の目的は以下のとおりです。

  • ローカル アカウント (UiPath ネイティブ) で使用される認証設定と、ディレクトリ アカウント (サードパーティ ディレクトリに基づくアカウント) で使用される認証設定を区別する
  • サードパーティ ディレクトリの連携をホスト レベルで構成する場合の影響を明らかに示す。ホスト レベルで構成を行うとすべてのユーザーへの SSO の有効化のみが行われる。組織レベルで連携を構成すると、UiPath 内からのディレクトリ検索やアカウントの自動プロビジョニングなどの追加機能も利用できる

EDR 保護のステータス

UiPath Robot と CrowdStrike Falcon (エンドポイント保護プラットフォーム) との連携のステータスが、新しい列 [EDR 保護] に表示されるようになりました。

この列は、テナント レベルの [マシン] ページおよび [インストール済みのバージョンとログ] ページに表示され、ロボットが接続されている各マシンの連携ステータスを示します。表示されるステータスは次のいずれかです。

  • 有効 - CrowdStrike の保護が有効です。
  • 該当なし - CrowdStrike の保護が有効でないか、ステータスが不明です。
  • 混合 ([マシン] ページのマシン テンプレートに対してのみ有効) - CrowdStrike の保護が一部のホスト マシンでのみ有効で、他のホスト マシンでは無効であるか、ステータスが不明です。

詳細については、こちらを参照してください。

ユーザー アカウントに対するオートメーションの設定の改良

ユーザー アカウントに対してオートメーションの機能を設定できる管理画面を大幅に改良しました。これまでは、[ロボットの設定] タブで管理者がユーザーに対して有人/無人の機能を有効化/無効化できましたが、これを次の 2 つのタブに分割しました。

  • [個人オートメーションの設定] タブ。この設定は以前は有人オートメーションのセクションにあり、[Attended ロボット] トグルで制御していました。
  • [無人オートメーションの設定] タブ。こちらは専用のタブが作られただけで、大きな変更はありません。





ユーザーの設定に関しては、UiPath では今後は「有人」という表現を使用せず、「個人オートメーション」という包括的な表現に切り替えます。「個人オートメーション」では、ユーザーは自身のマシンでローカルにプロセスを実行すること (有人オートメーション) に加え、自身の ID でプロセスをリモート実行することもできます。詳しくは、個人 (リモート) オートメーションについてご覧ください。

個人 (リモート) オートメーション

無人オートメーションは通常、ロボット アカウント (Windows サービス アカウントと同等の UiPath のアカウント) で実行されます。管理者が Unattended ロボットを有効化すると、ロボットはユーザー アカウントを偽装できます。つまり、ロボットがそのユーザー ID の代わりに機能し、ユーザーと同じ権限でオートメーションを実行できます。

ユーザー アカウントで無人オートメーションを実行する典型的なケースは、RPA 開発者が自身のオートメーション プロジェクトをデバッグする場合、または、市民開発者やビジネス ユーザーが自身の ID でオートメーションを実行する際にローカル マシンではなくサーバー側のリソースを使用する場合です。

これまでは、ローカル マシンではなくリモート マシンで自分自身としてオートメーションを実行するには、管理者があらかじめアカウントの設定で [Unattended ロボット] トグルをオンにして、Unattended ロボットによるユーザーの偽装を許可する必要がありました。

今回のリリースより、開発者とビジネス ユーザーの両方が、個人オートメーションの機能によってリモート マシン上で自身の ID を使ってバックグラウンド オートメーションを実行できるようになりました。ユーザー アカウントに Unattended ロボットを設定する必要はありません。これは個人 (リモート) オートメーションと呼ばれます。オートメーションがユーザーの ID を使い、ユーザーが直接的なアクセス権を持たないサーバー側のリソース上で実行されるためです。

Orchestrator から手動でジョブを開始し、自分自身として実行する。



Orchestrator でタイム トリガーを設定し、自分自身として実行する。



既知の問題: Named User ライセンスをユーザーから削除すると、そのユーザーの個人用ロボットが削除され、[自分自身として実行] の設定によってそのユーザーの ID で実行されるトリガーはすべて無効になります。このユーザーにライセンスを再度割り当てても、トリガーは再検証されません。このため破損したトリガーを削除し、新しいトリガーを作成する必要があります。

個人 (リモート) オートメーションにホスト マシンを割り当てるには、マシン テンプレートを使用します。Orchestrator の管理者がユーザーのリモート インフラストラクチャを設定するには、通常の無人オートメーションの設定と同様にユーザーのフォルダーにマシン テンプレート オブジェクトを追加します。追加できるオブジェクトはマシン テンプレートか、Automation Suite で Orchestrator を使用している場合は Cloud ロボット - サーバーレス マシンのいずれかです。

また、個人 (リモート) オートメーションに加えて、ユーザー アカウントで無人オートメーションの実行を有効化することもできます。この 2 つの違いは次のとおりです。

  • 個人 (リモート) オートメーションを実行できるのは、基になるプロセスがバックグラウンド プロセスの場合のみです。ユーザーの操作が必要なプロセスでは利用できません。ユーザーの操作が必要なプロセスを実行するには、これまでと同様に Unattended ロボットを有効化して設定する必要があります。
  • 個人 (リモート) オートメーションでは、ユーザーの ID が対象の単一のプロセスの実行にのみ使用されるため、ユーザーの ID をいつどのように使用するかについてきめ細かく制御できます。一方、Unattended ロボットはユーザーを偽装してそのユーザーのように振る舞うため、ユーザーがアクセス権を持つすべてのフォルダーでプロセスを実行できます。

管理者の方へ: ユーザーに対して個人オートメーションの実行を有効化する方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

開発者とビジネス ユーザーの方へ: 個人 (リモート) のオートメーションを実行する方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

よりきめ細かいジョブの優先度

ジョブの優先度をよりきめ細かく設定できるようになりました。選択できる優先度は全部で 10 種類です。この優先度はプロセス、ジョブ、トリガーのレベルで使用でき、多数のフォルダー、プロセス、キューを管理する場合でも優先度を細かく指定できます。

以前の 3 つの優先度が設定されていたジョブは、次のように新しい優先度にマッピングされます。

  • >
  • 標準 >
  • >
さらに、新しい SpecificPriorityValue パラメーターを使用すると、ジョブの優先度を 1~100 の数値で設定できます。このパラメーターは以下の API で利用できます。
  • POST /odata /Jobs /UiPath.Server.Configuration.OData.StartJobs
  • POST/odata /ProcessSchedules
  • PUT/odata /ProcessSchedules({key})

新しい資格情報ストア

Thycotic Secret Server のサポートを追加して、Orchestrator の資格情報を保存できるプラグインの選択肢をさらに増やしました。

新たにサポートされる資格情報ストアについて詳しくは、「Thycotic Secret Server との連携」をご覧ください。

Cookie からトークンベースの認証へ

認証の方法を Cookie ベースからトークンベースに移行しました。この変更に伴い、ユーザー ログインの試行は Orchestrator に保存されなくなります。このため、エンドポイント /odata/UserLoginAttempts({key}) およびそれに対応する Orchestrator の [マイ プロファイル] ページの [ログイン試行] セクションは非推奨となり、今回の変更より前に行われたログイン試行 (Cookie を使用したログイン) のみが返されます。今後は、アクセス トークンを使用して行われたログイン試行のデータには、監査ログからのみアクセスできます。

トークンベースの認証では、ユーザーの最終ログイン時刻を Orchestrator が算出する方法が変わります。今後は、Orchestrator をアクティブに使用しているユーザーに対して、最終ログイン時刻が 1 時間に 1 度算出されます。

たとえば、ユーザーが 14:10 から 15:00 の間に Orchestrator を使用しているとします。14:10 に認証が行われた場合、1 時間後の次回の確認までの間は、最終ログイン時刻として 14:10 が表示されます。Orchestrator を 16:00 まで使用している場合は、ユーザーの最終ログイン時刻として 15:10 が表示されます。

ユーザーの最終ログイン時刻の算出方法の変化は、Orchestrator の以下の UI で確認できます。

  • [ロールを割り当て] ページ ([テナント] > [アクセス権を管理])
  • [個人用ワークスペース] ページ ([テナント] > [フォルダー] > [個人用ワークスペース])

Cookie ベースの認証からトークンベースの認証に移行した結果、以下の設定パラメーターが削除されました。

  • UiPath.Orchestrator.dll.config ファイルの Auth.Cookie.ExpireAuth.Cookie.ValidateInterval のパラメーター
  • Cookie クライアントのサポート。つまり、認証呼び出し用の OpenId Connect URL と、それに対応する Uipath.Orchestrator.dll.config ファイルのパラメーターを削除しました。

Swagger での API 呼び出しを認可する

Swagger UI でも OAuth2 を使用して API 呼び出しを認可できるようになりました。

アクセス トークンの取得方法、要求の送信方法、アクセスの取り消し方法について詳しくはこちらをご覧ください。

個人用ワークスペースの API

個人用ワークスペースのエンドポイントが公開されました。以下のエンドポイントを API 要求で使用できます。

  • GET /odata/PersonalWorkspaces - 個人用ワークスペースを取得します。
  • POST /odata/PersonalWorkspaces/StartExploring - 現在のユーザーの個人用ワークスペースの探索セッションを開始します。
  • POST /odata/PersonalWorkspaces({key})/UiPath.Server.Configuration.OData.StopExploring - 現在のユーザーの個人用ワークスペースの探索セッションを終了します。
  • POST /odata/PersonalWorkspaces({key})/UiPath.Server.Configuration.OData.ConvertToFolder - 個人用ワークスペースをフォルダーに変換します。
  • GET /odata/PersonalWorkspaces/UiPath.Server.Configuration.OData.GetPersonalWorkspace - 現在のユーザーの個人用ワークスペースの詳細情報を取得します。

特定の ID の個人用ワークスペースを API を使用してモダン フォルダーに変換する方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

Orchestrator の読み取り専用レプリカ

Orchestrator で運用データベースの読み取り専用レプリカを利用できるようになりました。レプリカを使用すると、データの読み取りや読み込みが高速化され、システムのパフォーマンスが確保されます。

このオプションは SQL Server のインストール時に設定する必要があり、Features.Queues.QueryUseReadOnlyReplica および Monitoring.UseReadOnlyReplica パラメーターを使用して有効化できます。

インストールとアップグレードに関する最新情報

Windows Server 2022 のサポート

Orchestrator で Windows Server 2022 がサポートされるようになりました。

Elasticsearch 8.x のサポート

スタンドアロンの Orchestrator が Elasticsearch 8.x をサポートするようになりました。documentType パラメーターを NLog ターゲット内で空の文字列として設定する必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。

Automation Suite の Orchestrator でも Elasticsearch 8.x がサポートされますが、高度な構成でロボット ログが設定されている場合のみ有効です。

バージョン 8.0 以降の Elasticsearch が正常に機能するためには、documentType パラメーターが空で、新しいパラメーター enableApiVersioningHeadertrue に設定された状態で追加されている必要があります。

新しい Publish-Orchestrator.ps1 パラメーター

Orchestrator の Publish-Orchestrator.ps1 スクリプトに、任意のパラメーターとして -OrchestratorRootUrl を追加しました。このパラメーターを使用すると、毎日届くアラートの概要メールでアラートのリンクに使用されるルート URL を制御できます。このパラメーターは、より複雑なルートを使用してリバース プロキシの背後で Orchestrator をホストしている場合 (例: https://my.custom.domain/automation) に使用します。これに該当しない場合は、毎日届くアラートの概要メールのリンクは Orchestrator App Service の最初のカスタム ドメインか、カスタム ドメインが設定されていない場合は既定の https://*.azurewebsites.net をポイントします。

ASP.NET Core の強制的な環境値

Identity Server の web.config ファイルに、ASPNETCORE_ENVIRONMENT 変数が含まれるようになりました。この変数の値には Production が強制されます。この値は上書きできません。

プラットフォーム構成ツール

プラットフォーム構成ツールを改良し、大文字の文字列を小文字に変換できるようにしました。これにより、インストールの失敗の原因になることがあるスペル エラーを回避できます。

新しいスケジュール システム

プロセスのスケジュール設定に使用されていた Quartz.Net フレームワークを、新しいスケジュール システムに置き換えました。このシステムでは、パフォーマンスを最適化するよう調整された内部ライブラリが使用されます。これにより、トリガーのスケジュール設定機能が向上し、遅延時間が大幅に短縮されてスループットが向上しました。

既知の問題: v2019.10 から v2022.10 にアップグレードすると、[指定時間が経過した後にジョブを停止] オプションを有効化して設定されたタイム トリガーによって作成された保留中のジョブが、自動停止しなくなります。したがって、それらのジョブは手動で停止または強制終了する必要があります。

この問題は、アップグレード後に作成された保留中のジョブでは発生しません。

NLog ターゲットのアップグレード

Orchestrator をアップグレードすると、種類が databasemonitoringinsightsRobotLogs の既存の NLog ターゲットが削除され、以下のように再作成されます。
  • 2022.4 にアップグレードすると、NLog データベースのターゲットは既定値に戻ります。
  • 2022.10 にアップグレードすると、NLog データベースのターゲットは削除され、新しく改良されたターゲットに置き換えられます。

すべてのテナントを単一の外部バケットに保存する

管理者によって、Orchestrator による外部ストレージへのアクセスを制限し、作成したバケットの更新のみを許可できるようになりました。さらに、すべてのテナントを単一のバケットに保存できます。このため、一部の外部プロバイダーで定められている、アカウントごとのバケット数の制約に縛られずにバケットを使用できます。この機能を有効化するには、ストレージ プロバイダーの接続文字列で新しい構成パラメーターを使用します。テナントが複数ある場合、指定したバケット内にフォルダーが作成され、設定した Orchestrator のプレフィックスにテナント ID が追加されます。既定のプレフィックスは orchestrator です。

スクリプトのデジタル署名

インストールとアップグレードに使用される Orchestrator の PowerShell スクリプトがデジタル署名されるようになりました。 * インストールとアップグレードに使用される Identity Server の PowerShell スクリプトがデジタル署名されるようになりました。

追記 (2022 年 12 月 15 日)

Orchestrator が CyberArk® 12.2 に対応しました。

改良点

アラート機能の刷新

Attended ロボットと Unattended ロボットの個別のアラート

Attended ロボットと Unattended ロボットに対して別々のアラートが配信されるようになりました。したがって、Unattended ロボットのアラートには先頭に「Unattended」が付きます。同様に、Attended ロボットのアラートには先頭に「Attended」が付きます。さらに、Attended ロボットのアラートの Fatal および Error の重要度を Info のレベルに下げました。

変更の概要は以下の表でご確認ください。

以前のアラート

新しいアラート (Attended)

新しいアラート (Unattended)

ロボットが切断されました。

重要度レベル: Fatal

Attended ロボットが切断されました。

重要度レベル: Info

Unattended ロボットが切断されました。

重要度レベル: Fatal

ロボットからの応答がありません。

重要度レベル: Error

Attended ロボットが応答しません。

重要度レベル: Info

Unattended ロボットが応答しません。

重要度レベル: Fatal

ロボットが利用可能になりました。

重要度レベル: Info

NA

Unattended ロボットが利用可能になりました。

重要度レベル: Info

新しいメール テンプレート

アラートのメールを一新しました。「エラーの概要」メールと「アラートの概要」メールに表示される情報が、より直感的かつ包括的な方法で表示されるようになりました。

必要なアラートをサブスクライブして、受信トレイの新着メールを確認してください。

アラートの根本原因へのアクセス

エラーの概要」メールの各アラートのリンクをクリックすると、関連するコンポーネントのページにリダイレクトされます。移動先のページは根本原因が表示されるようにフィルター処理されているため、簡単に問題を修正できます。

同様に、[アラート] ページからも根本原因にリダイレクトされるように [アラートのソースを確認] ボタンを追加しました。

アラートについて詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。

サブスクリプションのきめ細かい設定

アラートを受信するイベントの種類を絞り込めるようになりました。[アラートの設定] ページを改良し、サブスクリプション対象のコンポーネントごとに特定のイベントを選択できるようにしました。

サブスクリプションの方法については、ユーザー ガイドをご覧ください。

アラートの受信者の設定

組織管理者は、ユーザーがアラートを受信する対象のイベントとフォルダーを選択できます。

  • ユーザー アラートの設定プロファイルで、特定のアラートを選択できます。
  • ユーザーがアラートを受信する対象のフォルダーを、フォルダーからアクセス権を削除せずに制限できます。

ユーザーのサブスクリプションの設定方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

ジョブの新しいアラート

  • 保留中または再開のステートに留まっているジョブ ジョブが「保留中」または「再開」のステートに留まっていると、ユーザーが不便を感じる場合があります。このため、指定した期間を超えて保留中または再開のステートに留まっているジョブについてアラートを受信できるようになりました。トグルをオンにすると、指定期間を超えてジョブが保留中または再開のステートに留まっている場合にエラーのアラートが送信されます。このため状況を改善するアクションをとることができます。

    このトグルは、[トリガーを作成/編集] ページと [ジョブを開始] ページで利用できます。

  • 実行が完了していないジョブ ジョブが長期間同じステータスに留まっていることは、ユーザーにとって避けたい事態です。このため、指定期間を超えて実行中のままになっているジョブについてアラートを受信できるようになりました。この設定は、[トリガーを作成/編集] ページまたは [ジョブを開始] ページで [開始済みのジョブが完了していない場合にアラートを生成] トグルをオンにすると有効化できます。

Orchestrator での Studio 設定のトリガー

個人用ワークスペースの接続トリガー

Orchestrator が Studio のトリガーベースのオートメーションに対応しました。これに関して、個人用ワークスペースの機能を以下のように調整しました。

  • Orchestrator にプロジェクトをパブリッシュすると、パッケージが個人用ワークスペースで利用できるようになります。また、オートメーションをすぐに実行できるよう、ワークスペース内に自動的にプロセスが作成されます。プロセスの名前は Studio プロジェクトの名前と同じです。
  • オートメーション プロジェクトを Orchestrator に再パブリッシュすると、キュー トリガーの設定済みのプロパティがアクティビティによって上書きされます。

    たとえば、Orchestrator でトリガーを手動で編集してアラート オプションを設定した場合、この設定は再パブリッシュ時に保持されます。ただし、タイム トリガーの cron 式やキュー トリガーの SLA 予測値は、ワークフローに存在する値によって上書きされます。

接続トリガーの要件をプロセス内で管理する

今回のリリースから、プロセス内のキュー トリガーとタイム トリガーを [パッケージ要件] タブで設定できるようになりました。これにより、たとえば不足しているキュー トリガーやタイム トリガーを作成できます。

詳しくは、ドキュメントをご覧ください。

CyberArk CCP

  • Orchestrator がサーバー ルート CA 証明書として .cer 形式の証明書をサポートするようになりました。
  • 証明書の構成エラーのメッセージに、問題の原因に関する詳しい情報が表示されるようにしました。
  • CyberArk CCP の要求に失敗した場合に、明示的なエラー コードがログ記録されるようになりました。

データベースのメンテナンス スクリプト

Orchestrator のデータベースを整理するのに役立つスクリプトを改良しました。キュー アイテム、ジョブ、監査ログ、監査ログ エンティティを簡単にクリーンアップできます。詳しくは、「メンテナンスに関する考慮事項」をご覧ください。

ユーザー管理

  • ユーザーを削除する際に確認ウィンドウが表示されるようになりました。このウィンドウでは実行中のロボットを持つユーザーが表示され、それらのユーザーを削除すると実行中のジョブも削除される旨が知らされます。同様に、実行中のロボットを持つユーザーを編集すると、ジョブが失敗する可能性がある旨を知らせる確認ウィンドウが表示されます。
  • 実行中のロボットが関連付けられているユーザーを削除または編集できるようになりました。この操作は、テナント レベルの [アクセス権を管理] ページで行います。

    編集または削除を行う前に、編集の場合は実行中のジョブが失敗する可能性がある旨が、削除の場合はジョブが削除される旨が表示され、操作を続行するか、キャンセルするかを選択するよう求められます。

  • これまでは、ユーザーが自身が持たない権限を含むロールを割り当てようとすると警告が表示され、その操作にはより高いレベルの権限が必要である旨が知らされていました。今回のリリースでは、ロール - 編集またはロール - 作成の権限がないユーザーに対しては、自分より高いレベルの権限を含むロールの割り当てを禁止しました。自分が持たない権限を含むロールを割り当てようとするとエラー メッセージが表示されます。メッセージ内には自分が持たない権限が含まれるロールが示され、ロールの割り当てを続行するにはそれらのロールを削除する必要がある旨が知らされます。

アセットの管理

  • エラー メッセージ 1002 のテキスト「アセット値を取得: この名前のアセットを見つけることができませんでした。」を、「アセット値を取得: アセット {0} が見つかりませんでした。」に変更しました。これにより、見つからないアセットを簡単に特定してトラブルシューティングできるようになりました。
  • 資格情報のアセットに格納できるパスワードの最大長を 256 文字から 25,000 文字に増やしました。

外部アプリ

  • 外部アプリがクライアント資格情報フローを使用して認証できるようになりました。
  • 外部アプリケーション ID がキュー アイテム イベントの監査グリッドに表示されるようになりました。

SAML の POST バインド

組織で SAML 連携を構成する際に、[SAML バインドの種類] の設定オプションとして [HTTP POST] も利用できるようになりました。

ID プロバイダーの設定方法に応じて、[HTTP リダイレクト] を選択して URL パラメーターを使用するか、[HTTP POST] を選択して Base64 で内容がエンコードされた HTML フォームを代わりに使用するかを選択できます。

リソースのリンク

  • [他のフォルダーからリンク] オプションを使用してオブジェクトをリンクする際に、そのオブジェクトが他の複数のフォルダーに既にリンクされている場合は、リンク元のフォルダーの名前が [フォルダーの検証] ページの [フォルダー] 列に表示されるようになりました。以前は、フォルダーの数が代わりに表示されていました。
  • 他のフォルダーのキューやアセットをリンクしようとすると表示される [キューを選択] ページや [アセットを選択] ページに、[ラベル] 列と [プロパティ] 列、ならびにそれらに対応するフィルターが含まれるようになりました。このため、それぞれの項目を簡単に特定できるようになりました。

使用性

フォルダーのコンテキスト メニュー

個々のフォルダーに個別のコンテキスト メニューを追加しました。ここではフォルダー内のすべてのアクションを一目で確認でき、これまで [クイック アクション][フォルダーの選択] メニューに含まれていたオプションも一箇所に集約されています。

さらに、選択中のフォルダーの名前が階層リンクに表示され、フォルダー名をクリックするとフォルダーの [ホーム] タブに戻れます。

キューの改良

  • キューのグラフを改良し、[ビジネス例外][アプリケーション例外][成功したトランザクション] カードに、それぞれの平均実行時間が秒単位で表示されるようにしました。
  • [トランザクションのステータスを設定] アクティビティによってステータスが「失敗」に設定されたトランザクションの、[出力] および [分析] データを確認できるようになりました。

[ヘルプ] ボタンの刷新

  • [ヘルプ] ボタンをクリックした際に表示されるショートカットを新しくしました。たとえば、製品固有のコンテンツ (ドキュメント、リリース ノート、YouTube のチュートリアル)、ならびに UiPath のサポート センターやリソース センターなどに移動できます。
  • また、フィードバック フォームへのリンクの名前を「アイデアを提出」から「製品に関するフィードバックを送信」に変更しました。

ロボットの設定オプション名の変更

[ロボットの設定] ページに以下の変更を加えました。

  • [解像度の設定] セクションの名称を [セッションの設定] に変更しました。
  • [コンソールへログイン] オプションを、[ログの設定] セクションから [セッションの設定] セクションに移動しました。

[監視] ページのレイアウト

[監視] ページで利用可能なエンティティが、ドロップダウン リストではなく横一列に表示されるようになりました。

言語とテーマのメニュー

[言語] および [テーマ] メニューが [設定] ページで利用できるようになりました。このページにアクセスするには、Orchestrator の画面右上にあるユーザー メニューで [設定] をクリックします。以前は、この 2 つのオプションはユーザー メニュー自体に含まれていました。

新しい時刻列

Orchestrator の [監査]、[アラート]、[ジョブ]、[トリガー]、[ログ]、[テスト] のページに、相対時間の列に加えて操作時刻の絶対時間のタイムスタンプが表示される列を追加しました。新しい時刻形式にはミリ秒の値が含まれるため、より詳細な情報を確認できます。

新しい列は既定では表示されないため、各ページで個別に選択する必要があります。

注: 絶対時間のタイムスタンプはテナントのタイム ゾーンで表示されます。トリガーの次回の実行時刻はトリガーのタイム ゾーンで表示さるため、テナントのタイム ゾーンと異なる場合があります。

検索のショートカット

以下のキーボード ショートカットを使用してテナント内のリソースを検索できるようになりました。これは Orchestrator のどのページでも使用できます。

  • Windows コンピューターの場合: Ctrl + /
  • Mac コンピューターの場合: Cmd + /

より有用なエラー メッセージ

プラットフォーム構成ツールから Get-ChildItem -Path IIS:\SSLBindings が呼び出された際に、「Cannot determine ssl binding site name when ssl flags options are set. (SSL フラグのオプションが設定されていると、SSL バインド サイトの名前を定義できません。)」という説明付きの警告メッセージが表示されるようになりました。

プラットフォーム構成ツールでいずれかの SSL バインド フラグを選択していると、このパラメーターを呼び出しても IIS によってサイト名が返されません。

以前は、このような場合には「No SSL binding is used by UiPath Orchestrator. (UiPath Orchestrator では SSL バインドが使用されません。)」という不正確なエラー メッセージが表示されていました。

ナビゲーション

階層リンクのバックスラッシュ (/) を山形の矢印 (>) に変更しました。これにより、階層リンク内の任意のレベルをクリックすることで前のページに戻れるようになりました。

暗号化されたパスワードの保護

監査ログの要求によって、資格情報アセットの暗号化されたパスワードの値が返されていた問題を修正しました。

追記 (2022 年 12 月 14 日): 次回のリリースでは、[ライセンス] ページの Attended ライセンスに最終ログイン時刻が表示されなくなります。これにより、Attended ロボットが 300,000 台以上含まれる環境でも、詳細情報がよりすばやく読み込まれます。

既知の問題

  • エクスポートされるログの [時刻] 列の値が正しく表示されません。背後のデータは正確ですが、ログを Excel で開くとフォーマットが破損します。時刻を正しく表示するには、Excel のその列に対して適切な表示形式 (日付) を設定してください。
  • 接続トリガーのキュー トリガーに関連付けられたキューを削除しても、そのトリガーが利用可能かつ設定済みとして表示されます。本来は、接続トリガーの要件が不足している旨が表示される必要があります。
  • クラシック フォルダーの Attended ロボットに関する「Attended ロボットが利用可能になりました。」のアラートが、このアラートをサブスクリプション リストから削除しても生成され続けます。
  • 接続済みのキュー トリガーを [トリガー] ページで作成すると、プロセス内のキュー トリガー アクティビティによってトリガーが認識されません。対応するキュー トリガーは、プロセスの作成時に [パッケージ要件] ページからのみ作成・編集する必要があります。
  • SLA 予測を使用しており、他のフォルダーで最初に作成されたキューは移行できません。フォルダーの移行が成功しても、移行後のフォルダーとこれらのキューの間のリンクを手動で再作成する必要があります。

    たとえば、クラシック フォルダー C1 で最初に作成され、SLA1 が設定されたキュー Q1 があるとします。Q1 をクラシック フォルダー C2 にリンクします。両方のフォルダーを移行すると、移行後のフォルダーでは C1 にのみキュー Q1 が含まれます。プロセスを意図通り機能させるには、移行後のフォルダー C2 に Q1 をリンクします。

  • メジャー バージョンにアップグレードする際に、NLog 拡張機能 UiPath.Orchestrator.Logs.Elasticsearch.dll が新しいバージョンの Orchestrator に対応していない旨を知らせるエラーが表示され、アップグレードが失敗する可能性があります。この問題を回避するには、常に最新のパッチ バージョンを使用する必要があります。

バグ修正

  • Active Directory のシークレット エンジンで構成された HashiCorp Vault 資格情報ストアにシークレットが格納されていると、ロボットがパスワードを取得できませんでした。
  • 2 つ以上の連続する [条件分岐 (switch)] アクティビティを含むワークフローのパッケージの内容を確認しようとすると、エラーが発生していました。
  • [アセット] ページでアセットを名前で並べ替えることができませんでした。
  • グローバルな検索ページからオブジェクトを編集しようとすると、フォルダーまたはサブフォルダー表示権限が不適切に要求されていました。
  • トリガーに関連付けられたプロセスを削除しても、そのトリガーがプロセスと共に削除されず、[検索] ページに表示され続けていました。さらに、[検索] ページでそのトリガーを編集しようとすると、「ProcessSchedule does not exist (プロセスのスケジュールが存在しません。) (#1002)」というエラーが返されていました。
  • プラットフォーム構成ツールから Get-ChildItem -Path IIS:\SSLBindings を呼び出すと、警告メッセージ「Cannot determine ssl binding site name when ssl flags options are set. (SSL フラグのオプションが設定されている場合は SSL のバインド サイト名を定義できません。)」が表示されるようになりました。

    プラットフォーム構成ツールでいずれかの SSL バインド フラグを選択していると、このパラメーターを呼び出しても IIS によってサイト名が返されません。

    以前は、このような場合には「No SSL binding is used by UiPath Orchestrator. (UiPath Orchestrator では SSL バインドが使用されません。)」という不正確なエラー メッセージが表示されていました。

  • 組織管理者のロールを持たないユーザーが管理ポータルの URL に移動すると、管理者専用のページ (https://<server>/identity/management/users) に移動し、URL が存在しないことを示すメッセージが表示されており、混乱を招いていました。現在は、「This URL is only available to admins (この URL は管理者のみが利用できます。)」というメッセージが表示され、ユーザーは非管理者向けページに移動します。
  • UiPath.Orchestrator.dll.config ファイルで検出されたスペル ミスを修正しました。
  • 特定のロボットを使用しているとクラシック フォルダーで新しいジョブを作成できないデッドロックを修正しました。
  • Orchestrator の Cookie のサイズが原因でエラーが発生し、セキュリティ上の危険がありました。現在は Orchestrator が Cookie ベースの認証からトークンベースの認証に移行したため、この問題は発生しません。
  • ユーザーの作成時に生成された監査エントリに情報が含まれていませんでした。
  • サブフォルダーからオートメーションを実行する際に親フォルダーから反映されたマシン テンプレートを使用すると、エラーが表示されました。このため、マシン テンプレートを目的のサブフォルダーに直接割り当てる必要がありました。現在は、直接割り当てられたマシン テンプレートでも、親フォルダーから反映されたマシン テンプレートでも、オートメーションを実行できます。
  • プロファイル設定にアクセスすると、エラー ページにリダイレクトされていました。

非推奨化のタイムライン

非推奨化および削除される機能に関する最新情報については、非推奨化のタイムラインを定期的に確認することをお勧めします。

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