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Document Understanding ガイド
最終更新日 2024年2月28日

Data Manager をインストールする

開始する前に、要件を満たしていることを確認し、前提条件とされているインストーラー コマンドを実行します。

要件

このセクションでは、Data Manager をインストールする場合のハードウェア要件とソフトウェア要件を詳しく説明します。

ハードウェア要件

  • 必要なマシン: クラウド内の仮想マシンまたはオンプレミス ボックスまたはノート PC

  • オペレーティング システム: Windows (Windows 10) または Linux (Ubuntu/CentOS/RedHat)

  • コンピューティング エンジン: CPU

  • OCR: 必須

CPU コア

RAM (GB)

HDD (GB)

1

4

30

ソフトウェア要件

Linux オペレーティング システム

クラウドの仮想マシンに製品をインストールする場合は、次のオペレーティング システムがサポートされます。

ソフトウェア

バージョン

Ubuntu

20.04 LTS

18.04 LTS

16.04 LTS

RHEL

7.x

オンプレミスのデータセンターにあるマシンに製品をインストールする場合は、次のオペレーティング システムがサポートされます。

ソフトウェア

バージョン

Ubuntu

20.04 LTS

18.04 LTS

16.04 LTS

RHEL

7.x

CentOS

7.x

Windows オペレーティング システム

サポートされる Windows オペレーティング システムのリストについては、Docker の公式 Web サイトをご覧ください。

Windows では、マシンで仮想化が有効化されている必要があります。ノート PC やデスクトップ ワークステーションのような物理マシンでのみ仮想化を有効化することを強く推奨します。入れ子の仮想化を使用する仮想マシン (クラウドまたはデータセンター) の Windows 上での Docker の実行はサポートされていません。

ブラウザー

ソフトウェア

バージョン

Google Chrome

50 以上

ネットワーク構成

(任意) 事前ラベル付けが必要な場合、Data Manager はオンプレミス版 AI Center またはパブリック SaaS エンドポイント (https://du.uipath.com/ie/invoices など) にアクセスできる必要があります。

Data Manager は OCR エンジン (<IP>:<port_number>) にアクセスできる必要があります。OCR エンジンとしては、オンプレミスの UiPath Document OCR、オンプレミスの Omnipage OCR、Google Cloud Vision OCR、Microsoft Read Azure、オンプレミスの Microsoft Read が考えられます。

前提条件

Data Manager は、Docker 上で実行されるコンテナー化されたアプリケーションです。Data Manager をオンプレミスの AI Center と同じマシンで実行することはできません。別々のマシンで実行するために必要なことは、Docker のインストール (Linux の場合) または Docker Desktop のインストール (Windows の場合) だけです。

重要: Docker イメージのファイル サイズ (GB) は非常に大きくなる可能性があるため、Linux 上で Docker のファイルを保存するために使用するフォルダーは、スペースが不足しないように十分な大きさのパーティションに作成する必要があります。既定では、常にルート パーティションに作成されます。
ルート パーティションの大きさを確認するには、ターミナルで以下を入力し、右端の列で / を含む行を探します。
df -hdf -h

パーティションのサイズが最小ストレージ要件よりも小さい場合は、「Docker のデータ フォルダーを構成する」をご覧ください。

Docker をインストールする

Linux

Docker の公式ドキュメントに記載されている指示に従うか、以下のコマンドを実行します。

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/UiPath/Infrastructure/master/ML/du_prereq_installer.sh | sudo bash -s -- --env cpucurl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/UiPath/Infrastructure/master/ML/du_prereq_installer.sh | sudo bash -s -- --env cpu

このコマンドが失敗する場合は、お使いの Linux オペレーティング システムが Docker に対応していません。Docker の公式ドキュメントに記載されている指示に従って、マシンへの Docker のインストールを IT 部門に依頼してください。

Azure VM

Azure の VM にインストールする場合は、以下のコマンドを使用します。

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/UiPath/Infrastructure/master/ML/du_prereq_installer.sh | sudo bash -s -- --env cpu --cloud azurecurl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/UiPath/Infrastructure/master/ML/du_prereq_installer.sh | sudo bash -s -- --env cpu --cloud azure

Windows 10

Docker Desktop をダウンロードし、インストールします。Windows 10 の最近更新されたバージョンでは、WSL2 をインストールする必要があります。したがって、「WSL 2 Installation is Incomplete (WSL 2 のインストールは完了していません。)」というメッセージが表示されたら、[Restart] ボタンをクリックしてください。

Data Manager を実行するときは、各 Docker コンテナーに対して作業フォルダー (Data Manager ではたとえば workdir という名前のフォルダー) を作成し、そのフォルダーのパスを docker run コマンドの -v フラグの後に含める必要があります。この操作を Windows 上で行うと、Docker Desktop で以下のようなメッセージが表示されます。続行するには、[Share it] をクリックします。


Docker のデータ フォルダーを構成する (Linux のみ)

Docker のファイルを保持するフォルダーのパスを入力し、このコマンドを実行した後、再起動します。

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/UiPath/Infrastructure/master/ML/du_prereq_installer.sh | sudo bash -s -- --change-mount </path/to/folder>curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/UiPath/Infrastructure/master/ML/du_prereq_installer.sh | sudo bash -s -- --change-mount </path/to/folder>

Docker のチート シート

Docker は、ソフトウェアを Docker イメージで配布するのに役立ちます。イメージの実行中インスタンスをコンテナーと呼びます。イメージが利用可能な限り、必要な回数だけコンテナーを停止、削除、再開できます。

イメージをいったん削除すると、元に戻すことはできません。イメージを回復するには、元のレジストリから再度取得するしかありません (レジストリにまだ存在する場合)。

実行中のコンテナーは小さな仮想マシンに例えられます。仮想マシンには内部のファイルシステムとネットワーク インターフェイスがあり、それらはホスト マシンのファイルシステムやネットワークと区別されます。フォルダーとポートは、それぞれ引数 –v–p を使用して、コンテナーからホストにマッピングできます。

以下の表に、Docker コマンド ラインで使用する一般的なコマンドのリストを示します。

すべての基本的な Docker コマンドのリストについては、こちらをクリックしてご覧ください。

コマンド

説明

docker login <registry name> -u <username> -p <password>

レジストリにログインします。

docker pull <registry name>/<image name>:<image tag>

レジストリからイメージをダウンロードします。最新バージョンのイメージを参照するには、一般に latest タグを使用します。

"`docker run –d -p 5000:80 <registry name>/<image name>:<image tag>

OR

docker run –d –p 5000:80 <image id>

`"

デタッチ モードでコンテナーを実行し、コンテナー内の 80 番ポートをホスト マシンの 5000 番ポートにマッピングして、<container folder> を <host holder> にマッピングします。デタッチ モードでは、コンテナーがターミナルをブロックしないため、同じターミナルで他の操作を実行できます。

docker images

システムに存在するイメージのリストを取得します。

docker ps –a

すべてのコンテナーのリストを取得します (実行中のものと停止されているものの両方)。

  • たとえば、コンテナーを停止または削除する必要がある場合に対象のコンテナーを参照するには、container id を使用します。
docker stop <container id>

コンテナーを停止します。

  • このコマンドではコンテナーは削除されません。ただし、削除する前にコマンドを実行する必要があります。
docker rm <container id>

コンテナーを削除します。

  • コンテナーは事前に停止する必要があります。
docker logs <container id>

コンテナーのログを表示します。

docker rmi <image id>

1 つまたは複数のイメージをシステムから削除します。

  • イメージは多くのスペースを占有する可能性があるため、これでストレージ スペースを節約できます。
Docker container prune -f

停止したコンテナーをすべて削除します。

Linux ターミナルのチート シート

コマンド

説明

sudo <any_command>

管理者としてコマンドを実行します。Permission Denied エラーが発生する場合は、必ずこれを試してください。

ifconfig

システム内のネットワーク インターフェイスに関する情報を表示します。eth0 または docker0 のいずれかのセクションでマシンの IP を確認します。

pwd

現在のフォルダーへのパスを表示します。

ls

ディレクトリの内容のリストを取得します。

cd <folder_name>

別のフォルダーに移動します。

mkdir <folder_name>

新しいフォルダーを作成します。

Data Manager をインストールする

レジストリ資格情報が手元にあることを確認してください。レジストリ資格情報を受け取っていない場合は、営業担当に連絡し、一連の資格情報の作成を依頼する必要があります。

次に、Powershell、あるいはコマンドライン ターミナル (Windows の場合) またはシェル ターミナル (Linux の場合) のいずれかで、以下を入力します。

docker login aiflprodweacr.azurecr.io -u <username> -p <password>docker pull aiflprodweacr.azurecr.io/datamanager:latestdocker login aiflprodweacr.azurecr.io -u <username> -p <password>docker pull aiflprodweacr.azurecr.io/datamanager:latest
重要: Data Manager のスタンドアロン コンテナーを AI Center と同じマシンで実行することはできません

Data Manager を起動する

Data Manager を起動するには、以下のコマンドを使用します。

docker run -d -p <port_number>:80 -v "<path_to_working_folder>:/app/data" aiflprodweacr.azurecr.io/datamanager:latest --license-agreement acceptdocker run -d -p <port_number>:80 -v "<path_to_working_folder>:/app/data" aiflprodweacr.azurecr.io/datamanager:latest --license-agreement accept

<port_number> は、Data Manager がアクセスできるようにするポート番号に置き換えます。5000、8000、8080、8081 などのように、数千番台のポート番号を使用するのが一般的です。<path_to_working_folder> は、Data Manager の内部の設定およびデータをすべて保持するローカル フォルダーに置き換えます。そのフォルダーに Docker サービスがアクセスできることを確認してください。

このコマンドの実行後、Web ブラウザーを開いて URL「http://localhost:<port_number>」を入力します。
別のマシンのブラウザーを使用している場合は、localhost の代わりに、datamanager コンテナーが実行されているマシンの IP アドレスを指定します。

複数の Data Manager セッションを実行するには、フォルダー パスを変更して、コマンドを再度実行します。

自己署名証明書

オンプレミスの AI Center にデプロイされている ML スキルで有効な HTTPS 証明書が使用されていない場合は、[コマンド ライン] オプションを使用して自己署名証明書のルートをホワイト リストに登録できます。

証明書は PEM 形式でなければなりません。この要件が満たされている限り、ファイル拡張子は重要ではありません。

証明書は Docker コンテナー内に存在していなければならないため、マウントが必要です。したがって、-v を使用して証明書ファイルをコンテナー内にマウントし、そのパスを指定します。

docker run -d -p <port_number>:80 -v "<path_to_working_folder>:/app/data" -v "<path_to_certificate_file>":/custom.cer aiflprodweacr.azurecr.io/datamanager:latest --license-agreement accept --custom-root-cert="/custom.cer"docker run -d -p <port_number>:80 -v "<path_to_working_folder>:/app/data" -v "<path_to_certificate_file>":/custom.cer aiflprodweacr.azurecr.io/datamanager:latest --license-agreement accept --custom-root-cert="/custom.cer"
注: path_to_certificate_file は symlink をサポートしていません。
自己署名証明書のルート (この場合は custom.cer) は最初の引数と 2 番目の引数で同じでなければなりません。一方を変更する場合は、もう一方も変更する必要があります。

エアギャップ環境 (インターネット アクセスなし)

インターネットにアクセスできない (エアギャップ環境の) マシンに Data Manager をセットアップする必要がある場合は、インターネットにアクセスできる他のマシンで上記のコマンドを実行します。

次に、コンテナーを .tar ファイルとして保存し、そのファイルをエアギャップ環境のマシンにコピーしてから読み込む必要があります。そのためには、Docker のドキュメントで説明している docker save コマンドと docker load コマンドを使用します。

まず、インターネットに接続されているマシンに Docker をインストールします。次に、前出の docker login コマンドと docker pull コマンドを実行した後で、以下のコマンドを実行する必要があります。

docker save -o datamanager-latest.tar aiflprodweacr.azurecr.io/datamanager:latestdocker save -o datamanager-latest.tar aiflprodweacr.azurecr.io/datamanager:latest

エアギャップ環境のマシンに .tar ファイルをコピーし、.tar ファイルが保存されたフォルダーでこのコマンドを実行します。

docker load --input datamanager-latest.tardocker load --input datamanager-latest.tar

tar ファイルのサイズは大きくなります。数ギガバイトにもなるのでご注意ください。

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