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Test Suite ユーザー ガイド
ヒートマップを使用する
ヒートマップの使用を開始するには、UiPath Studio を使用して SAP トランザクションのテスト ケースを作成する必要があります。テストでカバーされているトランザクションとそのステータスをヒートマップに正確に表示するには、Studio プロジェクトの [SAP の監視を有効化] の設定を [True] に設定する必要があります。
TRAN:SAP_CODE
または PROG:SAPPROGRAM
です。
Create Purchase Order
で SAP コードが ME21N
のトランザクションには、 TRAN:ME21N
というラベルが付きます。このトランザクションのテスト ケースを作成する場合、同じラベルが [テスト ケースを作成] ダイアログ ボックスの [ラベル] フィールドに表示されます。
UiPath Studio で SAP トランザクションのテスト ケースを作成したら、ヒートマップにテストの関連度とカバレッジを表示する際に基準とする属性の割合と設定を構成できます。
ヒート マップは、以下の SAP 属性の値に基づいて作成されます。
SAP 属性 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
ユーザー | トランザクションを使用するユーザー数 | 40 |
実行 | トランザクションあたりの実行数 | 10 |
Time | トランザクションの実行に要する総処理時間 | 10 |
オブジェクト | トランザクションで使用される開発オブジェクト (画面、機能モジュール、テーブルなど) の数 | 10 |
強度 | トランザクションの種類:
| 30 |
100
である必要があります。
SAP Fiori のランディング ページ
さらに、ヒートマップで SAP Fiori のランディング ページの表示を有効化または無効化できます。
SAP インスタンスへの直接接続
設定は、ヒートマップの右上隅の から顧客のニーズに基づいて調整できます。
CSV ファイルを使用した接続
これらは、SAP から CSV ファイルをダウンロードするときに [Parameters] タブで設定します。
ヒートマップの設定を変更するには、ヒートマップの生成に使用する SAP 属性の割り当て比率を変更し、SAP Fiori のランディング ページに関する表示を切り替える必要があります。
SAP インスタンスへの直接接続
- 右上の歯車アイコン
を選択して、[ヒートマップの設定] を開きます。
- ユース ケースに従って割り当て比率を変更します。
たとえば、最もよく使用されているトランザクションではなく、最も負荷の高いトランザクション (種類が作成) を強調表示するには、[ユーザー] の比率を
10
に変更してから、[強度] の比率を60
に変更します。 - [表示] で [SAP Fiori のランディング ページを表示] トグルを選択して、SAP Fiori のランディング ページをヒートマップに表示します。
CSV ファイルを使用した接続
Z_UIPATH_CUST_HEATMAP_DOWNLOAD
プログラムの実行後、[Parameters] タブに移動して属性の割合を設定します。
SAP 属性と割り当て比率について詳しくは、「ヒートマップの属性の割合」をご覧ください。
SAP トランザクションのテストを作成し、ヒートマップの属性の割合を設定したら、結果の分析と特定のトランザクションのテストを開始できます。ヒートマップの利用方法について詳しくは、以下のセクションをご覧ください。
ヒートマップの結果の分析には、トランザクションのテスト カバレッジの表示、テスト カバレッジの種類のフィルター処理、およびトランザクションの概要の確認が含まれます。ヒートマップの結果を調べる方法を包括的に理解するには、以下のトピックをご覧ください。
トランザクションのテスト カバレッジを表示する
自動テストがあるトランザクションとその結果を確認するには、以下の手順を実行します。
- テスト結果が合格のトランザクションを表示するには、ヒートマップで [合格] を選択します。
- テスト結果が不合格のトランザクションを表示するには、ヒートマップで [不合格] を選択します。
- テスト ケースが実行されていないトランザクションを表示するには、ヒートマップで [実行されたテスト ケースはありません。] を選択します。
- テスト ケースが割り当てられていないトランザクションを表示するには、ヒートマップで [テスト ケースが割り当てられていません。] を選択します。
- 上記のトランザクションをすべて表示するには、ヒートマップで [すべて表示] を選択します (既定で選択されています)。
ヒートマップ トランザクションをフィルター処理する
-
ヒートマップを開き、[すべてのトランザクション] ドロップダウンから、表示するトランザクションの数を選択します。
- すべてのトランザクション (既定)
- トランザクション トップ 10
- トランザクション トップ 20
-
[過去 1 週間] ドロップダウンから、トランザクションの開始時刻を選択します。
-
[すべてのトランザクションの種類] ドロップダウンから、表示するトランザクションの種類を選択します。
- 標準トランザクション
- カスタム トランザクション
-
[すべてのインターフェイスの種類] ドロップダウンから、トランザクションを表示するインターフェイスの種類を選択します。
- [T] - SAP WinGui のトランザクション
- [R] - SAP WinGui のレポート/プログラム
- [W] - SAP WebGUI のトランザクション
- [F] - SAP Fiori のアプリケーション
トランザクションの概要を確認する
AutopilotTM を使用して、ヒートマップの一部として表示されるトランザクションの手動テストを生成できます。生成されたテスト ケースには、以下のラベルが割り当てられます。
autopilot-generated
TRAN:<transactionCode>
前提条件: テストの生成時に RAG を利用する場合は、まずコンテキスト グラウンディングの使用を開始する必要があります。RAG はコンテキスト グラウンディングのコンポーネントです。コンテキスト グラウンディングの使用を開始するには、「ベスト プラクティス」のページをご覧ください。
- ヒートマップで、目的のトランザクションを選択します。
- [テストを生成] を選択します。
[追加のコンテキストを提供する] ウィンドウが開いて [ドキュメントを追加] セクションがフォーカスされ、テスト ケースの生成に必要な添付ファイルなどのドキュメントを追加するよう求められます。
図 1. 選択したトランザクションの [テストを生成] ボタンの例
- [ドキュメントを追加] セクションで、追加の添付ファイルを選択します。
添付ファイルはテストの生成時に使用されます。他のファイルを独自にアップロードすることもできます。
図 2. テストを生成するための [ドキュメントを追加] セクション
- [追加のコンテキストを提供する] ウィンドウの [RAG (検索拡張生成) を活用] セクションで、コンテキスト グラウンディングにアップロードしたデータを格納するインデックスを選択します。
選択したインデックスによって、自動化しようとしているアプリケーションのコンテキストが Autopilot に提供され、Autopilot はより正確なテストを生成できます。たとえば、要件ドキュメントに不完全な情報がある場合や、要件ドキュメントが他のセクションにある詳細を追加で参照している場合に RAG を活用できます。この場合、RAG を活用して、インデックス付きの参照からその詳細を取得できます。注: コンテキスト グラウンディングの使用に関するベスト プラクティスについては、「ベスト プラクティス」をご覧ください。
- [フォルダーを選択] ドロップダウン リストから、Autopilot と共有する、必要な情報を格納したインデックスを保存するフォルダーを選択します。
- [インデックスを選択] ドロップダウン リストから、Autopilot で参照する特定のインデックスを選択します。
- [結果の数] に、参照した情報に基づいて Autopilot で生成するテストの数を入力します。
図 3. テスト生成時の [RAG (検索拡張生成) を活用] セクション
- [ドキュメントを追加] セクションで、追加の添付ファイルを選択します。
- [次へ] を選択し、AutopilotTM がテスト ケースの生成時に使用する追加の指示を入力します。[追加指示を出す] ウィンドウで、プロンプト ライブラリからプロンプトを選択するか、追加の指示を入力します。
Autopilot が従うことができる指示を以下にいくつか示します。
- 生成するテスト ケースの数を AutopilotTM に指示できます。生成できるテスト ケースの最大数は 50 件です。
- AutopilotTM に対し、ローン申込書の要件に記述したユーザーの手順と承認基準をすべてカバーするよう指定できます。
- 事前条件を生成するよう AutopilotTM に指示できます。
- 各テスト ステップで期待される結果を生成するよう AutopilotTM に指定できます。
- 既定で Autopilot は、要件にリンクされている既存のテストを考慮してテストが重複するのを防ぎます。ただし、新しいテストの生成時に既存のテストを無視するよう Autopilot に指示できます。そのためには、「テストを生成するときに、この要件にリンクされているテストを考慮しないでください」のような指示を入力します。
図 4. [追加指示を出す] ウィンドウに入力された追加の指示
- [テストを生成] を選択してプロセスを開始します。
生成が完了すると、「テスト ケースの生成の完了」という通知が表示されます。通知の設定に応じて、アプリ内とメールの両方で通知を受信できます。
- 「テスト ケースの生成の完了」の通知を選択して、生成されたテスト ケースを確認します。
- [テストを生成] パネルで各テスト ケースを展開し、生成されたテスト ケースを確認します。
- 内容に問題がなければ、[テストを作成] を選択します。
図 5. 作成するテストを選択し、テスト ケースを展開する
- 生成されたテスト ケースに問題がある場合は、[テストを調整] を選択して、ユース ケースに関する追加の詳細を入力します。
- AutopilotTM で使用する他の関連ドキュメントを添付します。
- [次へ] をクリックして、[指示を入力] テキスト ボックスに詳細を入力します。
- 手順を調整した後、[テストを再生成] を選択します。
- 「テスト ケースの生成の完了」の通知をクリックして、再生成されたテスト ケースにアクセスします。
- 各テスト ケースを展開して確認します。
- 満足できるテスト ケースを選択し、[テストを作成] を選択します。
生成されるテスト ケースには、以下のラベルが付きます。
autopilot-generated
TRAN:<transactionCode>
TRAN:SE38
の場合、そのトランザクションから生成されるすべてのテスト ケースに同じラベルが適用されます。
サポートされているファイルの種類
Autopilot では、さまざまな種類のファイルを処理できます。ファイルの種類に応じて、その特定のコンテンツを処理できます。次のリストに、Autopilot に提供できるファイルの種類と、各種類で Autopilot が処理できるコンテンツの種類を示します。
- テキスト コンテンツのみを処理 – Autopilot は、次の種類のファイルのテキスト コンテンツのみを処理します。
- TXT
- BPMN
- CSV
- テキストと画像の両方のコンテンツを処理 – Autopilot は、次の種類のファイルのテキストと画像の両方を処理します。
- DOCX
- XLSX
- PNG
- JPG
ヒートマップに表示された結果を分析したら、カバーされていないトランザクションや失敗したトランザクションのテスト ケースとテスト セットを作成して、テスト ポートフォリオの改善を開始できます。特定のトランザクションのテスト ケースとテスト セットを作成する手順については、以下のページをご覧ください。
特定のトランザクションのテスト ケースを作成する
特定のトランザクションのテスト セットを作成する
- テスト セットをトランザクションにリンクします。
- 実行するテスト セットの横にある [その他のオプション]
を選択します。
- 以下のいずれかを選択します。
- 手動で実行
- 自動テストを実行
- テスト結果をヒートマップで確認します。