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2023.4.0
公開日: 2023 年 4 月 27 日
パッケージを事前にインストールしなくても、利用可能なすべてのアクティビティ パッケージから、プロジェクトに適したアクティビティを検索できるようになりました。この機能は、Automation Cloud の Orchestrator に接続された StudioX のクロスプラットフォーム プロジェクトで利用できます。
[アクティビティ] パネルにおいて、プロジェクトで利用可能なアクティビティは [インストール済み] というラベルでグループ化され、インストールされていないパッケージに含まれるアクティビティは [インストール可能] というラベルでグループ化されて表示されるようになりました。また、アクティビティ パッケージの名前が読みやすい名前になり、検索しやすくなりました。
インストール可能なパッケージを追加するには、[アクティビティ] パネルでそのパッケージの名前を右クリックして [インストール] を選択します。また、個々のアクティビティをダブルクリックしたり、デザイナー パネルにドラッグすることもできます。インストールされるパッケージ バージョンは、利用可能な最新バージョンです。
アクティビティを追加する検索バーも更新し、インストール済みのアクティビティとインストール可能なアクティビティを区別できるようにしました。
StudioX が Microsoft Office 2021 および Office LTSC 2021 に対応しました。また、Microsoft Office 修復ツールでも Microsoft Office 2021 がサポートされるようになりました。
ワークフローをより素早く構築できるように、クロスプラットフォーム プロジェクトでアクティビティの出力ごとに変数が自動的に作成されるようになりました。これまでは、アクティビティの出力を保存して使用するには、変数を手動で作成する必要がありました。作成された変数は、ワークフロー内の他のアクティビティでも使用できます。なお、変数は使用された場合にのみ保存されます。つまり、変数の生成によるパフォーマンスやプロジェクトのサイズへの影響はありません。
生成された変数は、他のアクティビティの式エディターでも使用できます。または、他のエディターおよびビルダーでプラス ボタン > [変数を使用] を選択します。
どのアクティビティが変数を生成したかを確認しやすくするために、変数の名前は「アクティビティ名 → 出力プロパティの名前」の形式で保存されます。アクティビティの出力は [データ マネージャー] には表示されません。
デザイン設定の [アクティビティの出力を自動生成] オプションを使用すると、アクティビティの出力の自動生成を制御できます。
データ マネージャーの並べ替え機能
[データ マネージャー] パネルで変数と引数をドラッグ アンド ドロップして自由にグループ化できるようになりました。これらの項目のグループ化に使用した順序は、プロジェクトでの既定の順序になります。このドラッグ アンド ドロップ機能は、メニュー オプションの [項目をスコープ別にグループ化] を選択すると無効化されます。
[データ マネージャー] パネルのメニューに [セクション要素を並べ替え] オプションを新しく追加して、データを並べ替えやすくしました。データを名前で並べ替えたり (昇順または降順) 、プロジェクトの既定の順序に戻したりできます。このオプションは、[変数] セクションまたは [引数] セクションの右クリックによる個別の並べ替えに代わる機能です。
データ マネージャー パネルの更新
[データ マネージャー] パネルの上部の [更新] ボタンを使用して、Orchestrator のリソースとは別に、ローカル リソースを個別に更新できるようになりました。更新に時間がかかる Orchestrator のリソースを待機する間、即座に更新されるリソース (変数、引数、リソース) を使用できます。更新したリソースは読み込み中は無効化され、読み込み完了後に利用可能になります。また、データの更新中も StudioX を使用できます。
データ マネージャーに関するその他の改良点
- 新しい変数と引数が、データ マネージャーの各ノードで最初の項目として表示されるようになりました。
- [データ マネージャー] パネル内のデータの更新に関するパフォーマンスの改良をいくつか行いました。
ロボットのパフォーマンスを向上させ、パブリッシュしたパッケージのサイズを縮小するため、アクティビティ パッケージをデザイン パッケージとランタイム パッケージに分離しました。これにより、パブリッシュしたアクティビティには、StudioX で使用されるデザイン パッケージと、Robot で使用されるスリムな実行パッケージが含まれるようになりました。この分離は、UiPath が公式にサポートしている Windows およびクロスプラットフォーム アクティビティのみが対象です。
オートメーションで対象とされている外部アプリケーションや URL を把握できるようになりました。これにより、オートメーション ワークフローに関する詳細な情報を得られます。この情報は、Windows プロジェクトおよびクロスプラットフォーム プロジェクトのパブリッシュ後に Orchestrator、Insights、および Automation Hub で確認できます。組織は、ガバナンス ポリシーを使用してこの情報が記録されることを防ぐことができます。アプリを追跡するには、アクティビティ パッケージの最新バージョンをインストールする必要があります。
新しいアクティビティ
- LOOKUP - LOOKUP 関数を使用して、範囲内またはシート内のデータを検索します。
改良点
- [ピボット テーブルを更新] アクティビティを使用して、ブック内のすべてのピボット テーブルを更新できるようになりました。更新するピボット テーブルを指定すると、新しく追加された [すべてのピボット テーブル] オプションが各 Excel ファイルのプラス メニューから利用できるようになりました。
- [重複を削除] アクティビティの使用時に、比較する列を指定する必要がなくなりました。すべての列を比較できる、新しいオプションを追加しました。
- [範囲をコピー/貼り付け] アクティビティがソース範囲のヘッダーを処理する方法をより詳細に制御できるようになりました。[ソースのヘッダーを除外] プロパティをドロップダウンに置き換えました。このドロップダウンは、元の範囲に関係なくヘッダーを除外または含めたり、元の範囲が範囲の場合のみ、または表の場合にのみヘッダーを除外したりできるようにします。
- [ピボット テーブルを作成] アクティビティを使用して ピボット テーブルを作成すると、ピボット フィルターとして追加されたフィールドが、単一の行ではなく、列内に順番に表示されるようになりました。
- [セルを書式設定] アクティビティを使用して、フォントの下線のスタイルを設定できるようになりました。使用できる下線のスタイルは、[なし]、[下線]、[二重下線]、[下線 (会計)]、[二重下線 (会計)] です。
- Excel アクティビティのフィールドの列を選択できる プラス メニューで、ヘッダーが空の列を選択できるようになりました。たとえば、列 A と B にはヘッダーがあるものの、列 C にはヘッダーがない場合、プラス メニューから列の選択リストにアクセスすると、最初の 2 つの列 (A と B) にはヘッダーの値が表示され、3 番目の列には [列 C] と表示されます。
- [ピボット テーブルをフィルター] アクティビティで、フィルターだけでなく、ピボット テーブルの行と列でフィルター処理ができるようになりました。行ラベルと列ラベルは、[列名] フィールドの プラス メニューから選択できます。
- StudioX プロジェクトを、複数の Automation Cloud のテナントにある Automation Hub のアイデアにリンクできるようになりました。
- 追加のプロジェクト依存関係のインストール速度が向上しました。
- Basic ライセンス の名称が Automation Express ライセンスに変更されました。この種類のライセンスについて詳しくは、『Automation Cloud 管理ガイド』をご覧ください。
- [アクティビティ] パネルの上部にある [フィルター条件] ボタンから選択できるフィルター オプションに、[トリガー] を追加しました。選択すると、利用可能なすべてのトリガーが表示されます。
- [パッケージを管理] ウィンドウでアクティビティ パッケージを検索する際に、既定のフィルター オプションとして [アクティビティのみ] が適用されるようになりました。
- Integration Service を使用するプロジェクトを設計する際に、共有されたコネクションを使用できるようになりました。コネクション選択フィールドには、個人用ワークスペースのコネクションだけでなく Integration Service の共有フォルダーのコネクションも表示されます。
- 以前のリリースでは、[MATCH 関数] アクティビティは、一致する値が見つからなかった場合にエラーをスローしていました。現在このようなシナリオでは、-1 の値が返されるようになりました。
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以前のリリースでは、[範囲をコピー/貼り付け] アクティビティを使用してシートを元の範囲として設定し、ヘッダーを除外するオプションを選択すると、最初の行がスキップされず、コピーされた範囲がセル A1 から開始していました。現在このようなシナリオでは、最初の行はスキップされ、セル A2 以降をコピーするようになりました。
- データ マネージャーで、変数の既定値をファイル パスから空の値に変更し、またファイル パスに戻すと、StudioX が応答しなくなっていました。
- [最初/最後のデータ行を検索] アクティビティで、データの処理に予想以上に時間がかかる場合がありました。
- モダンの [範囲を読み込み] アクティビティで、データの処理に予想以上に時間がかかっていました。さらにパフォーマンスを向上させるには、[読み取る値の書式] オプションを [生の値] に設定し、[表示行のみ] オプションをオフにすることをお勧めします。
- ローカライズ版の Windows を使用して、データ形式が [標準] に設定された [列を挿入] アクティビティを含むプロジェクトを実行すると、エラーが発生していました。
- [データ テーブルを Excel に書き込み] アクティビティと [範囲に書き込み] アクティビティが、ヘッダーのみを含む空のデータ テーブルの列ヘッダーをコピーしませんでした。
- プラス メニューの [実行時に確認] オプションの中国語訳が誤っていました。
- Windows の地域形式が [英語 (米国)] に設定されていない環境で、非表示の行を含む範囲に対して [すべての可視行] オプションがオンになった [行を削除] アクティビティを使用したプロジェクトを実施すると、エラーが発生していました。
- [Word アプリケーション スコープ]/[Word ファイルを使用] アクティビティに追加されたアクティビティがドキュメントの処理を終了すると、ドキュメントは閉じられたものの、Microsoft Word アプリケーションが開いたままでした。