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Orchestrator インストール ガイド
インストール
linkOrchestrator インスタンスに対して High Availability Add-on (HAA) をインストールするには、提供されているスクリプトをダウンロードして実行します。
HAA のインストールを進める前に、ハードウェアおよびソフトウェア要件が満たされていることを確認してください。
- HAA には、Orchestrator とは別のライセンスが必要です。詳細については、UiPath までお問い合わせください。
- アクティブ/アクティブな Disaster Recovery のデプロイ モデルでは、2 つの HAA ライセンスが必要です。
インストール
link前提条件
HAA のインストールを開始する前に、次の点を確認してください。
- root ユーザーであるか、
sudo
で root ユーザーへのアクセス権がある。 - ユーザー作成権限がある。
- 有効な SSL/TLS 証明書を持っている必要があります。証明書の更新方法については、Redis のドキュメントをご覧ください。
-
ファイアウォール サービスを有効化している
注:root 権限は、インストールとアップグレードにのみ必要です。HAA 管理者に、クラスター サービスを管理するためのエスカレートされた権限は不要です。
HAA 管理者が実行する次のデーモンにケイパビリティ ビットが設定され、実行可能ファイルに対して操作に必要な最小限の特権が許可されます。
/opt/redislabs/bin/dmcproxy = cap_sys_resource+ep
/opt/redislabs/bin/redis-server-4.0 = cap_sys_resource+ep
/opt/redislabs/bin/redis-server-4.0-big = cap_sys_resource+ep
/opt/redislabs/bin/redis-server-5.0 = cap_sys_resource+ep
/opt/redislabs/bin/redis-server-5.0-big = cap_sys_resource+ep
/opt/redislabs/bin/sentinel_service = cap_sys_resource+ep
/opt/redislabs/sbin/pdns_server = cap_net_bind_service+ep
/opt/redislabs/sbin/smaps = cap_sys_ptrace+ep
したがって、HAA 管理者は特権を付与されなくてもこれらのサービスを実行できます。
- 次の手順でスワップを無効化する。
- コマンド
sudo swapoff -a
によりswap
を無効化します。 - リブート時もこの変更を保持するために、
sudo sed -i.bak '/ swap / s/^(.*)$/#1/g' /etc/fstab
を実行することで、etc/fstab
ファイルのswap
エントリをコメント アウトします。 yum install wget
コマンドを実行して、RS
インストール ファイルのダウンロードに使用するwget
パッケージをインストールします。- HAA をインストールするすべてのノードで、このプロセスを繰り返します。
また、使用言語と文字セット (エンコード) によっては、インストール スクリプトの実行中に問題が発生する可能性があります。英語が言語リストに追加されているかどうかをまず確認してください。
- 現在インストールされ、使用されている
locale
について情報を表示するには、locale -a
またはlocalectl
を実行します。 - 現在のセッションの言語とエンコードを英語に設定するには、
$ export LANG="en_US.utf8"
を実行します。
マスター ノード
wget https://raw.githubusercontent.com/UiPath/Infrastructure/main/Setup/get-haa.sh
を実行してインストール スクリプトをダウンロードします。chmod a+x get-haa.sh
を実行することでスクリプトを実行可能にします。sudo ./get-haa.sh -u <email> -p <password>
コマンドでマスター ノードをインストールします。アカウント管理者にメール アドレスと希望のパスワードおよびインストール ディレクトリを伝えます。
重要:- ユーザーが設定した場所に HAA をインストールするには、詳細設定のための
install.sh
スクリプトを実行します (これによってクラスターは作成されません)。すべての場所は異なる必要がありますのでご注意ください。たとえば、次のようになります。
sudo ./install.sh --install-dir /opt/haa-uipath --config-dir /etc/opt/haa-uipath --var-dir /var/opt/haa-uipath
です。- 選択したインストール パスをダブルチェックします。インストール後に、ある場所から別の場所にインストールを移動することはできません。
- ユーザーが設定した場所に HAA をインストールするには、詳細設定のための
セカンダリ ノード
プライマリ (マスター) ノードのインストール後、その他のノードのそれぞれから以下を実行します。
- HAA をダウンロードして抽出するディレクトリを作成します (例:
mkdir haa
)。 - コマンド
cd /<path-to>/haa/
を使用して、新しく作成したディレクトリに移動します。 wget https://raw.githubusercontent.com/UiPath/Infrastructure/main/Setup/get-haa.sh
を実行してインストール スクリプトをダウンロードします。chmod a+x get-haa.sh
を実行することでスクリプトを実行可能にします。sudo ./get-haa.sh -u <email> -p <password> -j <IP_address_of_the_master_node>
コマンドでノードをインストールします。マスター ノードの作成時に設定したメール アドレスとパスワード、およびプライマリ ノードの IP アドレスを入力します。
スクリプトのパラメーター
HAA のインストール スクリプトを実行するときは、以下のパラメーターを使用できます。
パラメーター |
説明 |
---|---|
|
HAA クラスター管理者のユーザー名。 例:
-u documentation@uipath.com
|
|
プライマリ ノードのインストール時に設定される管理ユーザーのパスワード。 例:
-p SuperSecret_Password
|
|
プライマリ ノードの IP アドレス。指定すると、セカンダリ (スレーブ) ノードがインストールされます。 例:
-j 10.10.22.10
|
|
HAA インストール ディレクトリのパスを指定します (詳細インストールのための
install.sh スクリプトを実行する場合のみ)。
注: 選択したインストール パスをダブルチェックします。ある場所にインストールしたものを後から別の場所に移動することはできません。
|
|
HAA 構成ディレクトリのパスを指定します (詳細インストールのための
install.sh スクリプトを実行する場合のみ)。
|
|
HAA 変数ディレクトリのパスを指定します (詳細インストールのための
install.sh スクリプトを実行する場合のみ)。
|
|
インストールのヘルプ ガイドの表示に使用されます。 |
|
HAA クラスターのライセンス コード。 |
UiPath.Orchestrator.dll.config Configuration
LoadBalancer.UseRedis
および LoadBalancer.Redis.ConnectionString
パラメーターを使用して、Orchestrator の UiPath.Orchestrator.dll.config ファイルにすべての HAA ノードを追加する必要があります。たとえば、次のようになります。
<add key="LoadBalancer.UseRedis" value="true" />
<add key="LoadBalancer.Redis.ConnectionString" value="10.10.20.184:10000,10.10.24.148:10000,10.10.22.114:10000,password=SuperSecret_Password" />
<add key="LoadBalancer.UseRedis" value="true" />
<add key="LoadBalancer.Redis.ConnectionString" value="10.10.20.184:10000,10.10.24.148:10000,10.10.22.114:10000,password=SuperSecret_Password" />
クラスター インストールの検証
linkHAA クラスターの全ノードのインストールが完了したら、以下の手順に従い、設定が適切に行われていることを確認します。
- ブラウザーで、任意の HAA ノードの IP アドレスのポート
8443
に移動します (例 :https://10.10.20.196:8443/
)。HAA のログイン ページが表示されます。 - インストール中に指定したユーザー名とパスワードを入力してログインします。
- [ノード] タブを選択し、そこに表示されるすべてのインストール済みノードのステータスが OK であることを確認します。
- [データベース] タブを選択し、そこに表示される
uipath-orchestrator
データベースのステータスが OK であることを確認します。 - マルチノードにデプロイする場合は、データベースの設定で複製が有効化されていて、2 つのノードでシャード数が 1 と表示されることを確認します。これによって、データベースを確実に 2 つのノードで複製することができます。注: 既定では、データベースは、インストール時に指定したパスワードで、ポート
10000
上に作成されます。
HAA のライセンス
linkHigh Availability Add-on ライセンスを追加または更新するには、次の手順を実行します。
- ブラウザーで、任意の HAA ノードの IP アドレスのポート
8443
に移動します (例 :https://10.10.20.196:8443/
)。HAA のログイン ページが表示されます。 - インストール中に指定したユーザー名とパスワードを入力してログインします。
- [設定] > [全般] タブを選択します。
- [Cluster key] フィールドにライセンス キーを入力します。
- [保存] をクリックします。
これで、HAA クラスターの準備ができたので、Orchestrator インストールを続行します (こちらを参照)。