Automation Suite
2022.10
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UiPath Automation Suite 管理ガイド
最終更新日 2024年3月25日

テナントとサービスを管理する (旧)

注: このページで説明するテナントの操作手順は、[新しい管理エクスペリエンス] トグルをオフにして古い管理エクスペリエンスの使用を続ける場合にのみ適用されます。

テナントを管理する

テナントを使用すると、実際の組織と同様に業務フローや情報を分離して組織構造をモデル化できます。テナントは、ユーザーのグループごとにサービスを整理・管理することのできるコンテナーの役割を果たします。たとえば、テナントを部署ごとに作成すれば、部署ごとに有効化するサービスを必要に応じて決定できます。各テナントでは、各サービスのインスタンスを 1 つのみ持つことができます。

テナントについて

Automation Suite 内の Orchestrator

テナントには必ず Orchestrator サービスが 1 つ含まれています。

スタンドアロンの Orchestrator 内では、Orchestrator インスタンスに複数のテナントを含めることができますが、Automation Suite ではテナントごとに 1 つの Orchestrator サービスを含めます。

Automation Suite のテナントOrchestrator のテナントとは異なるものです。

Automation Suite のテナント

スタンドアロンの Orchestrator のテナント

Automation Suite 組織を細分化したものです。

Orchestrator インスタンスを細分化したものです。

1 つの Orchestrator サービスが含まれています。

Orchestrator の一部です。

他にも複数のサービス (UiPath 製品) が、すべて Automation Suite 内に含まれています。

他の UiPath 製品と同じ媒体に存在するのではなく、連携によりそれらの製品と対話しています。

既定のテナント

Automation Suite 組織の利用を開始すると、「DefaultTenant」と呼ばれる最初のテナントが自動的に作成されます。ライセンス プランに応じて利用できるライセンスはすべてデフォルト テナントに割り当てられるため、ライセンスの設定を追加で行うことなく使用を開始できます。

組織のニーズに応じて、複数のテナントを作成できます。テナントを複数使用すると、Automation Suite 組織内のデータを分離できます。この機能により、社内の部門ごとの自動化が容易になり、部門ごとにデータへのアクセスを制御できるようになります。

ユーザーは、組織内のすべてのテナントおよびテナント内のすべてのサービスを既定で閲覧できます。このため、ユーザーは業務で必要なテナントやサービスへのアクセス権をリクエストして、それらを使用することができます。各ユーザーに付与されるアクセス レベルは組織内や各サービス内のロールによって定義されます。詳しくは、「アクセス権を管理する」をご覧ください。

[テナント] ページ

[テナント] ページを開くには、[管理] > [テナント] に移動します。

このページにはテナントに関するすべての情報 (名前、有効なサービスのリスト、ステータス) が表示され、各テナントおよびサービスを管理するためのオプションもあります。



テナントのステータス

テナントのステータスは次のいずれかであり、[テナント] ページで確認できます。

  • 有効 - テナントはアクティブで、ユーザーがアクセスすることができます。
  • 無効 - テナントは非アクティブで、ユーザーがアクセスすることはできません。

テナントを切り替える

組織に複数のテナントがあり、ユーザーがサービス レベルで複数のテナントにアクセスできる場合は、テナント固有のサービスのページ上でテナントを切り替えることができます。

コンテキストを別のテナントに切り替えるには、右上のテナント リストをクリックして、別のテナントを選択します。



ページが更新され、新しく選択したテナントのデータが表示されます。

テナントを追加する

新しいテナントを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. [管理] > [テナント] ページで [テナントを追加] をクリックします。[テナントを追加] パネルが表示されます。
  2. テナントの名前を入力します。
    重要: テナント名は後から変更できますが、それによって影響が生じる箇所があります。
  3. (任意) 名前の右側にあるリストから、このテナントを選択したときにヘッダーに表示する色を選択します。 これは、ユーザーが現在のテナントを簡単に確認するのに役立ちます。


  4. 新しいテナント内で利用可能にするサービスを選択します。

    Orchestrator のサービスは必須です。利用可能なサービスはどれでも選択できます。サービスは、そのサービスに対して無料のライセンスを持っている場合にのみ利用できます。



  5. [保存] をクリックしてテナントを作成し、パネルを閉じます。

    無料ライセンスはすべて自動的に新しいテナントに割り当てられます。

  6. 必要であれば、ロボットおよびサービスのライセンスを再頒布してこのテナント上の数を減らしたり、別のテナント上の数を減らしてこのテナント用にライセンスを解放したりすることができます。

作成したテナントは、ページの右上にあるテナント ピッカーから使用できるようになります。テナント内のサービスを利用できるのは、必要なサービス レベルのロールを付与されたユーザーです。

テナントを編集する

既存のテナントの名前やアクティブなサービスを変更できます。

  1. 行の右端にある docs image をクリックし、[テナント設定] を選択します。

    テナントのサービスを編集できるパネルが開きます。

  2. 必要に応じてテナント名を編集します。
    重要: テナント名を変更すると、すべてのロボットと Mobile Orchestrator ユーザーが切断されます。「テナント名の変更による影響」をご覧ください。
  3. 必要であれば、名前の右側にあるリストから、このテナントに対して別のヘッダー色を選択します。
  4. このテナントで利用可能にするサービスのチェックボックスを選択するか、チェックを外してサービスを削除します。

    サービスのプロビジョニングは、そのサービスに対して利用可能なライセンスを所有している場合にのみ実行できます。既存のサービスを削除すると、そのサービスに割り当てられていたライセンスは別のテナントに利用できるようになります。また、サービスにはアクセスできなくなります。Orchestrator サービスは削除できません。

  5. [保存] をクリックします。

確認メッセージが画面の右上に表示されます。

テナント名の変更による影響

テナントの名前を変更すると、UiPath Automation Suite サービスのこれまでの設定に対して以下のような大きな影響が及ぼされます。

  • Orchestrator サービス レベルで設定されたロボットの接続が切断されます。新しい URL を入力してロボットを再接続してください。
  • 過去にブックマークしたサービスの URL が無効になります。ユーザーに新しい URL を送信してください。
  • Mobile Orchestrator ユーザーの接続が切断されます。再度接続できるよう、ユーザーに新しいサービス URL を送信してください。

テナントを削除する

  1. [テナント] ページでテナントの横の docs image マークをクリックし、[削除] オプションを選択します。[テナントを削除] ウィンドウが表示されます。
  2. [削除] をクリックして操作を確定します。テナントは、テナント内のすべてのサービスやデータと共に削除されます。削除したテナントは [テナント] ページに表示されなくなります。
    重要:

    テナントを削除できるのは、そのテナントの Orchestrator サービス内でプロセスが実行されていない時です。

    テナントを削除すると、そのテナントに割り当てられていたライセンスはすべて解放され、別のテナントで使用できるようになります。

テナントを無効化または有効化する

テナントを無効化する

無効化されたテナントは [テナント] ページに表示され続けますが、テナント内のサービスにはアクセスできません。サービスのデータはすべて保持されます。後でそのテナントを有効化すると、そのサービスに再びアクセスできます。

  1. [テナント] ページでテナントの行の右端にある docs image をクリックし、[テナントを無効化] を選択します。[テナントを無効化] ウィンドウが表示されます。
  2. [無効化] をクリックして操作を確定します。テナントは、テナント内のすべてのサービスと共に無効化されます。
    重要: テナントを無効化すると、そのテナントに割り当てられていたライセンスはすべて解放され、別のテナントで利用可能になります。

テナントを有効化する

テナントが無効化されていても、そのテナントのサービスにアクセスする必要がある場合にはテナントを有効化できます。

[テナント] ページで無効なテナントの行の右端にある docs image をクリックし、[テナントを有効化] を選択します。

すぐにテナントが有効化され、テナント内のすべてのサービスに再びアクセスできるようになります。

重要:

テナントを有効化すると、組織内で利用可能なすべてのライセンスがこのテナントに既定で割り当てられます。

後で必要に応じて、各テナントに割り当てるライセンスを編集できます。

重要: 同一製品に対して Named User と Multiuser の両方のライセンスが利用可能な場合、既定では Named User ライセンスが割り当てられます。同一テナントに両方のライセンスを割り当てることはできません

サービスを管理する

各テナントでは、所有するサービスごとに 1 つのインスタンスをプロビジョニングできます。その後、テナントのコンテキスト内で、必要に応じてサービス インスタンスでの管理と作業を行えます。

注: UiPath Apps などの組織レベルのサービスの場合、データはテナントごとに分離されることはなく、組織全体で同じインスタンスを利用できます。

サービスをプロビジョニングまたは削除する

次のことが可能です。

  • 最初にテナントを追加するときに必要なサービスをプロビジョニングする。
  • 既存のテナントの場合、必要なときにいつでも新しいサービスをプロビジョニングしたり、既存のサービスを削除したりする。

既存のテナントのサービスをプロビジョニングまたは削除するには、以下の手順を実行します。

  1. [管理] > [テナント] の順に移動し、[テナント] ページを開きます。
  2. テナント行の右にある docs image をクリックし、[テナント設定] を選択します。


  3. テナントのサービスを編集できるパネルで、プロビジョニングするサービスのチェックボックスを選択するか、削除するサービスのチェックボックスをオフにします。
  4. [保存] をクリックします。

テナントのサービスのリストが更新され、変更が反映されます。

サービスを有効化または無効化する

  1. [管理] > [テナント] の順に移動し、[テナント] ページを開きます。

    テナント名の右側にそのテナントのプロビジョニングされたサービスが表示され、有効なサービスは青色のフォントで、無効なサービスは灰色のフォントで表示されます。

  2. テナント名の左側にある矢印をクリックすると、そのテナントのサービスのリストが展開されて表示されます。


  3. 行の右側にあるトグル docs image をクリックして、サービスを有効化または無効化します。

確認メッセージが画面の右上に表示されます。

サービスのステータス

テナントのプロビジョニングされたサービスは、次のいずれかのステータスになります。

  • 有効: このサービスは、テナント内で使用でき、[テナント] ページに青色のフォントで表示されます。有効なサービスの場合、ステータスは表示されません。
  • 無効: このサービスは、テナント内で使用できず、[テナント] ページに灰色のフォントで表示されます。サービスにはアクセスできなくなりますが、テナントの既存のデータは保持されます。サービスを再有効化すると、サービス データへのアクセス権を再取得できます。

    注: サービスを無効化すると、そのサービスに割り当てられているライセンスはすべて解放されます。
  • プロビジョニング: 現在プロビジョニング中のサービスです。サービスによっては、これに数分かかる場合があります。サービスには、プロビジョニングの完了後にのみアクセスできます。グリッドの右上にある [更新] をクリックして、ステータスを更新します。
注: これらのステータスはサービス自体を示し、同様に [有効] または [無効] にできるテナントのステータスとは異なります。

サービスへのアクセス

サービスには、以下からアクセスできます。

  • [管理] > [テナント] ページでテナント名をクリックしてサービスを表示してから、サービスをクリックします。
  • Orchestrator サービスなど、このページにウィジェットのあるサービスの場合は、[ホーム] ページからアクセスできます。



  • 画面左側のレールで、サービスのアイコンをクリックします。

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