- リリース ノート
- 基本情報
- UiPath Assistant
- インストールとアップグレード
- ロボットの種類
- Robot のコンポーネント
- ライセンス
- Robot を Orchestrator に接続する
- プロセスとアクティビティ
- ロボット上のオートメーション プロジェクトについて
- アクティビティ フィードについて
- バックグラウンド プロセスの自動化
- Robot API
- パッケージの署名の検証
- ログ
- Robot JavaScript SDK
- 特定のシナリオ
- トラブルシューティング
バックグラウンド プロセスの自動化
Attended ロボットは、人間が操作するマシンと同じマシン上で動作します。通常はユーザー イベントによってトリガーされ、人間の監督下でのみ実行できます。Robot の自動化機能について詳しくは「ライセンスの種類別」をご覧ください。
バックグラウンド プロセスは、特定のユーザーのマシン上のロボットによって実行されます。プロセスは、同一の Windows セッションで同時に実行されます。
実行中の複数のプロセスが同じ依存関係の異なるバージョンを必要とする場合でも、実行中のプロセスはそれぞれ独自のバージョンの依存関係を使用します。たとえば、プロセス A が必要とする依存関係が v18.4.6 であり、プロセス B が必要とする依存関係が v19.4.4 である場合、プロセスごとに必要な依存関係のバージョンをダウンロードして使用します。
この種類のライセンスに従って、Attended ロボットは、1 つのフォアグラウンド プロセス (UI 操作によって) と複数のバックグラウンド プロセス (UI 操作なし) を同時に実行できます。
フォアグラウンド プロセスは、オートメーション プロジェクトが UI 要素を操作する必要がある場合に使用されます。これらのプロセスは、UI Automation アクティビティに大きく依存しています。一度に実行できるフォアグラウンド プロセスは 1 つだけです。
バックグラウンド プロセスは、画面上の UI 要素を操作する必要はありませんが、情報を渡すためにバックグラウンド プロセスに依存しています。UI Automation アクティビティは、これらの種類のプロジェクトでは使用できません。フォアグラウンド プロセスが既に実行されている場合でも、複数のこのようなプロセスをマシン上で同時に実行できます。
プロセスの種類は、通常、使用するアクティビティの種類によって決まります (UI 要素を操作するかどうか)。ただし、Studio から新しいプロセスを作成するときに種類を指定できます。デフォルトでは、特に指定しない限り、すべてのプロセスはフォアグラウンドとしてマークされます。
Session 0
と呼びます。このセッションによって、Windows ではマシン自体に必要なシステム プロセスを実行できるようになります。そのマシンにユーザーがログオンすると、User Session
という名前の新しいセッションが作成されます。このセッションで、ユーザー固有のサービスが実行されます。
詳細については、Microsoft のセッション 0 の分離に関するドキュメント (英語) をご覧ください。そちらで、セッションがどのように作成され、各セッション間で情報がどのように処理されるかについての追加情報が提供されています。
Session 1
) で実行されます。これに対し、Unattended ロボットから開始されるバックグラウンド プロセスは Windows セッションで実行されます。
Attended ロボットによるバックグラウンド プロセス オートメーションは、マシン上のユーザーのセッションで実行されます。つまり、オートメーションは Studio または UiPath® Assistant から開始され、ユーザーと同じ Windows セッションで実行されます。同じセッションでオートメーションが実行されるため、ロボットは情報を取得し、ユーザーに固有のファイルにアクセスすることができます。
Unattended ロボットによるバックグラウンド プロセス オートメーションは、Robot サービスを介して開始され、Windows セッション (セッション 0) で実行されます。セッション 0 にはユーザー インターフェイスがないため、ユーザー セッションとの対話は不可能であることを知っておく必要があります。Unattended ロボットでこの種類のプロセスを使用するときは、そのプロセスがユーザーの名前で実行され、そのユーザーの権限を継承する点にご留意ください。プロセスの実行に使用されるユーザーが必要なリソースへのアクセス権を持っていること、そしてそのプロセスではいかなる種類のユーザー インターフェイスも必要ないことを確認してください。UiPath® Robot による Windows セッションの作成・接続について詳しくは、「Windows セッション」をご覧ください。
[フォアグラウンドを使用] アクティビティを使用して、バックグラウンド プロセスをフォアグラウンドに移行できます。このアクティビティの動作とオートメーション構築時の使用方法について詳しくは、こちらをご覧ください。
少なくとも 1 つのプロセスが実行されている限り、ロボットは Orchestrator でビジーとしてマークされます。
UIPATH_HEADLESS_WITH_USER
システム環境変数を設定し、値を True
に設定する必要があります。
ローカル サービス アカウントでのオートメーションの実行は Orchestrator で設定したログイン資格情報が不要なため、軽量です。これには以下の制限があります。
- オートメーション ワークフローでのアクセス権は、ローカル サービス アカウントの権限に制限されます。
- Executor のプロキシ構成はサポートされていません。
既に実行中の別のフォアグラウンド プロセスを開始することはできません。一方、バックグラウンド プロセスは、他のプロセスのステートや種類に関係なく開始できます。
バックグラウンド プロセスで[プロセスを並列実行] アクティビティを使用すれば、必要なトリガーに基づいて他のプロセスを開始できます。このアクティビティにより開始されたプロセスは、独立して動作します。たとえば、特定のアクションを監視するバックグラウンド プロセスは、新しいプロセス (フォアグラウンドまたはバックグラウンド) を開始しつつ、特定のアクションの監視を中断されることなく継続できます。このアクティビティによって読み込まれたバックグラウンド プロセスは、フォアグラウンド プロセスおよび 1 つ以上のバックグラウンド プロセスが既に実行中であっても、ただちに開始されます。このアクティビティがフォアグラウンド プロセスを開始した場合、以下のいずれかの状況が発生します。
- 他のフォアグラウンド プロセスが実行されていない場合は、プロセスがただちに開始されます。
- フォアグラウンド プロセスが既に実行中の場合は例外がスローされます。