- 基本情報
- インストールとアップグレード
- ロボットの種類
- Robot のコンポーネント
- ライセンス
- Robot を Orchestrator に接続する
- プロセスとアクティビティ
- ログ
- ロボット ログ
- ログとログ レベル
- 特定のシナリオ
- ガバナンス
- トラブルシューティング

Robot ガイド
プロセスの実行中、ロボットは途中でステップごとにメッセージ (ログ) を生成します。これらは収集され、ログ ファイルに保存されます。このログを収集し保存する操作全体は、ログ記録と呼ばれています。
各ログには、生成されたメッセージの詳細度を示すログ レベルがあります。
ログ レベルは、ログ ファイルに書き込まれる重要度の種類を示します。
- [Assistant] > [設定] > [全般] ページの [ログ レベル] 設定。既定では、Information に設定されています。
- Orchestrator > [アクセス権を管理] > [ユーザー] > [ユーザー] または [ロボット アカウント] > [ロボットの設定] ページの [ログ レベル] 設定。既定では、Information に設定されています。
注: Orchestrator で設定されたログ レベルが Assistant で設定されたログ レベルよりも優先されます。
- Off - ログは一切保存されません。このレベルは通常、ログをオフにする場合に使用します。
- Verbose - よりきめ細かいレベルをレポートし、オートメーションの操作について記録可能な詳細をすべてログに記録します。記録される詳細には、変数の変更、関数呼び出し、さらには外部応答に関する情報などがあります。Trace レベルのログはすべて表示されます。既定では、Verbose レベルには次のログ エントリが含まれます。
- Execution Starated - プロセスが開始されるたびに生成されます。
- Execution Ended - プロセスが終了するたびに生成されます。
- Transaction Started - ロボットが Orchestrator からトランザクション アイテムを取得するたびに生成されます。
- Transaction Ended - ロボットがトランザクション ステータスを Success または Failed のいずれかに設定するたびに生成されます。
- Activity Information - エントリ - プロセス内で、アクティビティが開始、失敗または完了されるたびに生成されます。
- Trace - 最も詳細な情報が含まれます。ほとんどの場合は、システム内の特定のタスク実行パスをデバッグまたは追跡する場合に使用します。Trace、Information、Warning、Error、Critical のレベルのログがすべて表示されます。
- Information - 情報ログは、タスクの開始や終了など、オートメーションの実行に関する全般的な洞察を提供します。Information、Warning、Error、Critical のレベルのログがすべて表示されます。
- Warning - 現在の操作に今すぐには影響しないものの、今後重大化する可能性がある軽微な問題や潜在的な問題が含まれます。Warning、Error、Critical のレベルのログがすべて表示されます。
- Error - このレベルで生成されるログには、実行中に発生したエラーの詳細が含まれます。エラーが発生した場合、ワークフローの通常の操作を実行することはできませんが、システム全体が停止することはありません。Error および Critical のレベルのログがすべて表示されます。
- Critical - 重大な問題またはエラーを示すログが記録されます。非常に深刻であり直ちに対応が必要な問題は通常、このレベルで記録されます。
Information、Warning、Error、Critical
Information、Warning、Error、Critical ログ レベルの使用時には、入力/出力引数の値は追跡されません。つまり、Studio から明示的に追加しない限り、PII 情報は Orchestrator のログに送信されません。
Verbose および Trace
Trace および Verbose ログ レベルの使用時には、入力/出力引数の値が追跡され Orchestrator のログに書き込まれます。これらの値に PII 情報が含まれていた場合、それらの情報は Orchestrator のログに追加されます。
excludeLoggedData を使用して機密情報を非表示にする
excludedLoggedData 変数を使用すると、Verbose レベルで変数や引数の値がログ出力されないようにするためのキーワードを追加できます。
また、アクティビティの [プライベート] チェックボックスをオンにしても同じ結果が得られます。機密情報の保護の詳細については、こちらをご覧ください。
"excludedLoggedData": [
"Private:*",
"<em>password</em>"
],"excludedLoggedData": [
"Private:*",
"<em>password</em>"
],次に示すように、記録されるイベントに応じて、いくつかのログ メッセージが出現する可能性があります。
既定 (Default)
既定では、プロセスの実行が開始されたとき、および終了したとき、システム エラーが発生して実行が停止したとき、またはログ設定がすべてのアクティビティの実行を記録するように構成されているときに生成されます。
logType] フィールドに Default 値を持ちます。
このカテゴリで記録されるイベントは、次のとおりです。
- Execution Start はプロセスが開始されるたびに生成されます。これは、Information のログ レベルから記録されます。
- Execution End はプロセスが終了するたびに生成されます。これは、Information ログ レベルから記録されます。
- Transaction Started はプロセス内のトランザクションが開始されるたびに生成されます。これは、Information のログ レベルから記録されます。
- Transaction Ended はプロセス内のトランザクションが終了するたびに生成されます。これは、Information のログ レベルから記録されます。
- Error Log は、実行がエラーを検出して停止するたびに生成されます。これは、Error のログ レベルから記録されます。
- Debugging Log は、ロボットのログ設定が Verbose に設定され、アクティビティ名や型、変数値、引数などが含まれている場合に生成されます。これは Trace のログ レベルからログに記録されます。
ユーザー定義
[メッセージをログ] アクティビティまたは [1 行を書き込み] アクティビティを使用する場合、Studio でユーザーが設計したプロセスに従って生成されます。
logType] フィールドに User 値を持ちます。
上記のログ メッセージの種類には、複数の種類のログ フィールドがあります。これらは次のように分類できます。
既定のフィールド
- Message - ログ メッセージです。
- Level - ログの重要度を定義します。
- Timestamp - アクションが実行された正確な日付と時刻です。
- FileName - 実行されている
.xamlファイルの名前です。 - jobId * - プロセスを実行しているジョブのキーです。
- processName * - ログの記録をトリガーしたプロセスの名前です。
- processVersion * - プロセスのバージョン番号です。
- windowsIdentity - ログに記録されたアクションを実行したユーザーの名前です。
- robotName * - (Orchestrator で定義された) ロボットの名前です。
- machineName - ロボット端末の名前です。
- machineId * - ロボット端末の ID です。
- organizationUnitId * - Orchestrator 組織の ID です。
* アスタリスクが付いているログ フィールドは、[ログ フィールドを追加] アクティビティで上書きできません。
processName フィールドと processVersion フィールドはログに表示されません。
種類固有のフィールド
これらのログは、ログの種類に応じて表示されます。
Execution End
- totalExecutionTimeInSeconds
- totalExecutionTime
Transaction Start
- queueName
- transactionID
- transactionState
- initiatedBy
Transaction End
- queueName
- transactionID
- transactionState
- transactionStatus
- トランザクション実行時間
- ProcessingExceptionType
- processingExceptionReason
- queueItemReviewStatus
- queueItemPriority
Debugging Log
activityInfo は次のフィールドを持つ JSON メッセージです。
- 表示名
- ステート (Faulted、Closed、Executing)
- アクティビティ
-
引数
注: ログ メッセージに常に表示されるのは、totalExecutionTimeInSeconds、totalExecutionTime、queueNameのみです。通常、VariablesおよびArgumentsにはサブフィールドがあります。
ユーザー定義のフィールド
これらのフィールドは、Studio 上で [ログ フィールドを追加] アクティビティを使用して定義されます。[ログ フィールドを削除] アクティビティによって削除されない限り、その後すべてのログに表示されます。
カスタム ログ フィールドを定義する際は、既定のログ フィールドの名前も確認するようにしてください。これは、ログ ファイル内の同一のログ フィールドで情報が競合しないようにするためです。
カスタムと既定のログ フィールドの両方に同じ命名規則を使用すると、実行するプロセスに影響が出る場合もあります。